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dekireba ai wo tsuzuritai

静かに、深く心に染み入るお話でした...とても良かった...・:*+
こちら、アニメイトブックストアの電子書籍で拝読。
紙版の小冊子も電子で読めるのが嬉しい!(小冊子+電子特典もついています)
(レビュー最後に小冊子の内容にも少し触れます☺︎)
実はろじ先生の作品、今まで何作品か拝読してきて
初読でズドン!と来るよりは、時間をおいて何度も読み返すうち、
はっ!!と気付くものがありズブズブにはまっていくー
ということが多く(あくまでも自分の場合)、
今回はどうかなあ、先生の届けたかったものをちゃんと自分が
掴みきれるかな...とドキドキしながら読み始めました。
が!
見事にそんな心配は裏切られ、気付けばお話の世界に没入。。
「糸」にたとえた人との関わり、
小説家である恵人(受け)が言葉をとても大事にするところ、
飄々として見えた侑真(攻め)が最後の最後に見せた弱さ。
そんな一つ一つがたまらなく愛おしく、じんと胸打たれる物語でした。
攻め受け二人とも互いに本心を見せないところがもどかしく、
ストレートに”分かりやすい”お話とは言えない気がするので、
そこは好みの分かれるところ...かも;
ただ自分にとっては心を鷲掴みにされる表現やセリフが
いくつもあり、何度も噛み締めて読み返したい作品の一つになりました・:*+.
自他共に認める要領の良さを持つ、タレ目年下リーマン(好きなやつー!!)×
恋にトラウマを持つ意地っ張り小説家、というカプ。
攻めの「添い寝」提案から始まる恋のお話です。
こう、二人の出会いが今どきのマチアプ等ではなく、
”喫茶店”きっかけというところから、萌え心に火がついてしまうー...!
受けが小説家ということで、”言葉”への情熱、こだわりが
随所に感じられるところも好きです。
「泣かないで」
「泣いてません」
「泣きそうじゃないですか」
「泣きそうと泣いてるは違う…!」
ヨリを戻そうとする大事な場面でも、
矜持を捨てられない(捨てない)恵人、意地っ張りなところが愛おしい(ˊ˘ˋ* )
互いに本心を見せずに探り合い、
どこかピリついた雰囲気の漂う前半から一転、
後半一気に「恋」も恵人の抱える悩みも動き出す展開も見事だったー...!
サスペンスものではないけれど、息もつかせぬ展開で没頭して読み耽りました。
「書くこと」とは”相手に合わせたマーケティング”ではなく、
それを読ませたい・聞かせたい相手を見つめ、その人のことを考えること。
姪っ子・莉里ちゃんにねだられ、
恵人自身が作ったお話を語り聞かせるうちに
気付いた大切な一点に、読んでいる私もハッとさせられました。
(余談ですが...あんなにツンツンしてる恵人が見せる莉里ちゃんへの笑顔の
一撃にやられたーーー!!
莉里を艶々の髪のお姫様にたとえてお話を作り、
語ってあげる恵人の普段の毒舌ぶりとのギャップは、かなりの萌えどころでした◎)
添い寝したい、と思うことも
小説を書くことも、愛するということも、
その先にいる大切な誰かを思うということに繋がる。
自分の気持ちを口に出して言うのが不得手な恵人が、
侑真に想いを伝えるためにとった手段も素敵でした。
まさに恵人ならでは、彼だから使える最高の手段だー...
と、ここまで受け・恵人への共感が大きく、
攻めについてあまり語れませんでしたが;
侑真については、物語途中で過去の思い出が明かされ
解像度がグッ⤴︎と上がることで、イメージがガラリと変わる!と思います
なんとなーく、胡散臭い笑顔(ごめんなさい!)を振りまいている
彼のことがそこまで信用できないというか、
好きになれなかったのですが...
抱えていたトラウマを知ったこと、
また後半、駆け引きのないストレートな言葉と
そこに込められた想いに触れることで
恵人と共に、読んでいるこちらの心も溶かされていく気がしました。
(絆され、とも言う?)
そんな二人の分かりやすい”濡れ場”はないけれど(キス描写はあり)、
描き下ろしの攻め→受けへの分かりやすい「嫉妬」だけで
自分は萌え悶えましたー...!
元カレが書いた本を読ませたくない!と思う侑真、
かっわいいなあー...(*´◒`*)
恋の駆け引きで見せる「上級者」然とした姿ではなく、
ちょっと年下感のあるそんな姿にきゅん、でした。
(恵人がことあるごとに「かっ(わいい)...」と呟いてしまう
気持ち、理解!!
”睡眠不足が続いた脳の働きは、飲酒した状態と同じ”と
侑真が語った内容に「ええっ!」と驚いたり、
二人の痺れる駆け引きにハラハラしたり、
恵人の気付きにじんわり心が温かくなったり...
心地よく感情が揺さぶられ、染み入るお話。
何度も読み返す度に、お気に入りの言葉やシーンが増えていく予感がします(*´˘`*)
★修正:なし(修正のいらない描かれ方)(電子アニメイトブックストア)
★アニメイト有償12P小冊子
馴染みの喫茶店にて、マスターに「ずいぶん仲良くなったね」と
声をかけられたのをきっかけに、初対面での印象について
語り合う二人。
そしてその後、場面はベッドの上に切り替わり、押し倒される侑真(!!)。
”その先”を予感させるあまーーーいキスで終わる、素敵なお話でした✨
前作、「何それ、愛かよ。」で号泣した者です。
今回も泣かされてしまうんだろ、泣かされたいっと気合い入りまくりで?読ませていただきました。
そのせいなのか、初回の印象は
独特のテンポに追いかけるような気分で読むかたちとなり、しばし小休止。でした。
言葉が多い、なんですかね。。
モノローグ、吹き出しの台詞のほかにも
題材で取り上げる物語のテキスト
吹き出しの外にある台詞、
どれもが同じくらいの分量で置かれてる印象で
読んでる方が時に、とても忙しくなります。
前作では、それが毒舌キャラと合っていたのか、
スピンだったのでキャラの背景が分かってる部分が理解を補完していたのか。
これ以上、掘り下げる能力が素人の私にはないんですけど、
とにかく、時間を置いて
2回目、落ち着いて読み直しまして、
とてもとても良かったです。
多分、物語のメインの2人が関係性を
進めたところからラストまで
経っても、数ヶ月だと思われるんですけど
マンガに描かれている大きな展開の陰で
本当に色々な事があり、想いを巡らせたんだろうな、と取りこぼしのないように
丁寧に描かれ、また2人のやりとりも
内心、うまくいくか不安と葛藤しながらも
お互いにこの関係をよく進めていきたいという想いで向き合っているのが伝わってきて
そこら辺の表現が台詞なんかとてもリアルで
ろじ先生やっばり好きだ、となりましたね。
ただ、後半の恵人さんの想いがはっきりしていってからは台詞がなかったりする場面がいい感じで差し込まれていてエモさも増し、ほんとグッときてヤバかったんですけど、
それまでの台詞の多さと、場面が切り替わるコマの切り方のテンポ感が早い印象が否めなかったことを思い出してしまうんですよね…
でも、ラストの2人が出した答えが、これまでが積み重なった複雑だけど、かけがえのないリアルな気持ちで本当にグッときます。ぜひ、堪能されて欲しいです。
私は、何かと紐付けて掘り下げて考えるのが好きなので、読み応えと感じましたが、
言葉で示されることも多く、人によっては、説明調だったり複雑に感じるかもしれないです。
でも、そのろじ先生の感性に触れると、豊かな気持ちになるんですよね。
是非、ゆっくり指でなぞるようにして堪能しながら読まれるのをおすすめします。
この2人はまたこれからも色々変化していく感じがして、その続きが読みたくなる作品です。
連載をスタートから拝読していたのに、ぼくパパのスピンオフをウリにしていない(褒めてます!)ため、リリちゃんが出てくるまで気づかなかったという大ポカをやらかしながら拝読してました(汗)
単行本にまとまり改めて読むと、お互いに踏み込んでほしくないところがありながらも本質的には「人」に興味があって、人と関わらずにはおれなくて、、、というところから徐々にラブに発展していきます。
いつも飄々として八方美人なところがあって世渡り上手な古河さんと、小説家で思ったように執筆ができず不眠に悩む秦野さん。秦野さんはゲイ、古河さんはバイなのかな?
顔が好み…という直感的な部分で少しずつ距離が縮んでいき、デートを重ねたりしますが、二人とも根本的な部分で一線を引いていて本気と遊びの間のような関係が続きます。
秦野さんは前作でも触れられていますが、恋愛に臆病、それに加えて執筆がうまくできずに悩んでいることもあって、複雑な感情がしっかりストーリーに盛り込まれているように感じました。人との繋がりを「書くこと」や縁の「糸」で表現されているのが素敵でした。
古河さんは、育ってきた環境の影響から、睡眠に対して敏感で、不眠に悩む秦野さんを助けたいという気持ちと、次第に惹かれていく感情とか同時並行で描かれているのですが、秦野さんからすると、【睡眠を守りたい】と思いはじめた動機が自分ではなく別の人だったというところで「また恋人として選ばれないかも」と秦野さんが傷つき、すれ違いが起こりますが(睡眠を守りたかったのは古河さんの母親に対してだったわけですが)。
古河さんの事情が明らかになってやっと結ばれてよかったです!
理屈っぽく感じる二人の掛け合いは、さすが、ろじ先生で読み応えがありましたし、それぞれが殻にとじこもって本音をなかなか見せてくれないようなところがあって面白くて、それについても背景がしっかり描かれているのでとても興味深く拝読しました。
原稿用紙、人と人とを繋ぐ糸が描かれた表紙がとても素敵です。
ろじ先生の作品、どの作品を読んでも胸にじわじわ沁みる所が必ずあって大好きです。
今回も最後まで読破した後にタイトルを見返し、うぅん!!と唸りました。
絶賛スランプ状態で文章が書けないでいる小説家の秦野さんと寝具メーカーに務めるサラリーマン古河さんのお話。
眠れない秦野さんに積極的にグイグイ来る古河さん。ついには添い寝体験をする事になり…!?
秦野さんが小説家…という事もあり古河さんの行動や考えを熟考しがちでひとつひとつの事に理屈で考えるため、多少の説明口調になっている部分があるなとは思いました。ですが、人との繋がりを"糸"で捉えたり、小説家になったきっかけが妹への物語作りだったりと文学的な要素がたっぷりで私は好きでした!
そして古河さん。秦野さんのいう通り、自分からグイグイ近付いて来る割にはこちらが近付くとサラりと避けて本心を見せてくれないので分かりにくい所があります。好きだ、付き合って、というのに自分の中に入ってくるのは簡単に許してくれない人なのかな?と。そのせいですれ違いが起きてしまうのがちょっと切なかったです。
ろじ先生の描かれる子ども達の絵がとっても大好きなのですが、今作も秦野さんの姪っ子をはじめ、古河さんの幼少期など描写たくさんあります!
また、家族のお話に涙腺弱弱な私は妹への秦野さんの愛、古河さんのお母さんへの愛をそれぞれ感じでぐしゃぐしゃに泣いてしまいました。
素敵なお話に出会えた事に感謝です。
ろじ先生新刊!
試し読み時点ではひとたらし×ひと嫌いかな?と。
大好きなケンカップルのにほひがするぞ〜!クンクン
以下ネタバレ含みます
小説家の恵人の辛辣な古河観察から始まります。
心を閉ざした眉間シワ男子、生きづらそう⋯。
それを知ってか知らずか
古河のスルリと伺い入ってくる駆け引きが心憎い。
二人の言い合いはたまらないものがあります。
言い合いから添い寝になる展開⋯
「心許すっぽいことしてみます?」って!(最高
ちょっといいなと思う人と熟睡できるわけないぃ
ホントこの大人達素直じゃないなあもう。
この二人、ケンカップルというより
「不器用男男駆け引き問答」カプですかね。
怖がりなのは古河も一緒だった。
余裕なフリだった?とわかると一気にアツくなります。
二度寝の添い寝の時に一度心をさらけ出したように感じましたが
お互いの過去が二人を臆病にさせ、順調に進まない。
こちらは焦れ悶えさせられます。
古河は母のために安眠を望む、
恵人は妹のために執筆するという過去が。
二人とも優しいこどもだったんだなあ⋯。
お母さんの事があって寝具メーカーに勤めるってどんだけ親孝行。
眠れないとメンタル病みますよね!
途中ヒヤリとしましたが現在は元気ということで安心しました。
引き下がる古河を恵人が引き止める。
繋ぐために「綴る」
初めて寝た時もそうですが恵人の一押しが先。
臆病なのに一生懸命手繰り寄せる姿に胸熱くなります。
古河が受け止めて、お互いが癒やされる。
熟睡して恵人のクマが消えます!
描き下ろしで古河が拗ねるのが可愛いです。
失敗しても大丈夫と言い合えるようになった二人。
めでたしめでたしと締めくくられるエンド。
最後まで敬語が崩れないの良いです。
言い合いはスマートですがぶきっちょ可愛い二人でした。
電子は最後にくる「HAJIME MASHITE」と
話ごとに挟まる「二度目まして」で
二人の馴れ初めが読めて可愛いです。
濡れ場ナシ
朝チュンの時、恵人がお行儀悪く足の指でパンツ拾うのが私的には萌えポイントでした。
ろじ先生らしい思わせぶりなキャラに素直になれないキャラ。
不眠症に悩む小説家の恵人と、喫茶店で隣に座る寝具メーカー勤務の古河。
恵人が新商品のモニターになることで、ふたりはよく話すことになります。ノンケとゲイなのかな?そこでまずときめきはあっても前に進めないもどかしさがあります。
添い寝をしてほしい理由や寂しさ、過去の失恋に「自分じゃない」という失望感、そのキャラのことを知ることによって好きになっていきます。
そして今作にもかわいい子ども、恵人の姪の莉里ちゃんが登場します。切ない物語の中に笑顔をくれますよね。
恵人が姪や妹と過ごすことによって、子どもの頃に妹とふたりで過ごしたことや、「誰かと繋がるために書く」ことに気づき、メインキャラのふたりだけじゃなくて周りの人たちも前に進むきっかけを作ってくれるのも、ろじ先生ならでは。
恋愛のドロドロさや激しいエッチなシーンはなくても萌えが語っています。十分に登場人物の大事な気持ちの揺れや変化が上手に描かれています。
ふたりの瞳、掴む糸の表現や手を繋いで歩くシーンなど、言葉じゃなく行動・絵で上手く表現されています。わざとらしさがなくて、すごく素敵です。
お仕事系であり日常系であるろじ先生のBLは、読んでいてとても穏やかな気持ちで幸せになれます。今作もその通り!ぜひ楽しんでください。
各話の間に描かれている喫茶店のベンチに座るふたりのイラストも、物語を読みながら行間を妄想できて楽しかったです。
ろじ先生の『できれば愛をつづりたい』、拝読しました。
先日読んだ『何それ愛かよ』でも感じましたが、今回の作品の主要キャラである二人も、思い悩みながらも自分の気持ちを言語化することに長けているなぁと思います。
言語化したその気持ちを直接相手に伝えるのか伝えないのか、またどのタイミングで伝えるのかはそのキャラクターそれぞれです。
とはいえ、彼らのその言語化能力の高さには驚かされます。
そしてそもそも「気持ち」という曖昧になりがちなものを曖昧なままにせず、 “これが一体なんなのか言語化しよう” とする懸命なもがき、そこに今作のきらめきがあるように感じます。
この言語化に関しては、現実世界でも誰もが得意とするものではないと思います。
また創作世界の中でも、明確に言及されることで行間や絵からの想像の余地が減ってしまう、というようなことが起こりうるかもしれません。
しかし、思い返してみれば、今作の主人公の一人である秦野さんは小説家です。
まさに言語化を生業とする人。
言葉に書き表わすことで物語は立ち現れ、進んでいくのです。
ここに、彼らが必死になって言語化にこだわる理由もある気がします。
秦野さんが「喋るとまた間違えるっ」と言うシーンが良かったです。
確かに、同じ言語化でも書くと話すには大きな差異があります。
話すのが苦手で、すべてのお願い事や連絡などを詩にして綴っていた、といわれている杜甫を思い出しました。
たぶん秦野さんもすべてを小説にすると良いんですよ(?)
今後もろじ先生の作品を楽しみにしています。
「ぼくのパパとパパの話」のスピンオフで、寝具メーカー社員の古河と、不眠の小説家恵人とのお話。
それぞれの立場というか、睡眠に対する設定が正反対なのが、まず面白いこちらの作品。
読み進めていくと、さすがハートフルヒューマンBLを描かれる、ろじ先生だなあ!という感想でした。
ふたりとも、そのパーソナリティを形成するまでに、形は違えど深く傷ついたというか、印象深い出来事があり、
そして、自分なりにその傷ついたものをどうにかしようとして、今にたどり着いたという、、
不器用な生き方しかできないふたりの恋模様が、もどかしくもあり、また成就した際のなんともいえない胸に拡がった熱い感情に、
よかったね、と月並みな言葉ですが声を掛けてあげたくなりました。
また、古河も一件、うさんくさい要領いい攻めかと思いましたが、そうではなかったというこの設定に、
現代の日本ではこういう人間がけっして少なくはないのだろうなあと。。。
誰もが闇をどこかに抱えていて、それでも好きな相手に選んでもらいたくて、過去のトラウマに抗うように必死にもがき、けれど後悔したりして、、
けれど最後には意中の相手に受けいれてもらえることができ、救済されたことで恋人としてスタート地点に立てたふたりが、この先心許して愛し合えるふたりとなりますようにと願いたくなりました。
いつもろじ先生の作品を読むと、そんなリアルな日本人の心の裏表を上手に描写していて、
痛いけれど、目が離せない。
そんな、ついつい手を伸ばしたくなる作品ばかりのような気がします。(まりあげはの感想)
とくに今回の作品では、ずっと不毛な平行線を辿るのかと終盤までヒヤヒヤしていましたが、
きちんと相手と向き合い、
タイトルの伏線回収までして、お見事すぎる(上から目線な言い方すみません汗)と、ラストの喫茶店からのくだり感極まった1冊でした。
スピンオフですが、問題なくこの1冊だけでも楽しめるストーリーです!
内容ノーチェックで読み始めたら
主人公の恵人になんとなく既視感を感じ、
どこかで見たような…?と思っていたら、
なんとろじ先生の既刊『ぼくのパパとパパの話』の
2巻に登場していたあの恵人でした!!
一応本作はスピンオフ枠にはなるのだと思いますが、
オリジナルの登場人物たちにはほぼ触れられていないので、
スピン元未読のままでまっさらな状態でこちらから読んでも
全く不都合はないのかなと思われます。
オリジナルの方はメイン二人がとにかくお互いが大好き同士で
あまあまかつほのぼのな空気感だったのに対して、
こちらは恋に不器用な大人二人の駆け引きという印象でした。
絶賛スランプ&不眠中の小説家の恵人はひょんなことから
行きつけの喫茶店の常連である古河と添い寝をする関係になります。
一見人当たりは良いものの、いつも冗談めかして本音を隠す古河を
警戒していた恵人でしたが、一緒に添い寝をしてデートを重ねるうちに
古河に惹かれていってしまいます。
恵人にしろ、古河にしろ、互いに意識していることは間違いないのに、
過去の恋愛がトラウマで素直になれない恵人と、
幼い頃の苦い記憶から本心を曝け出せずに逃げてしまう古河。
あと一歩、いや半歩踏み出せば両想いなのに!と
じれったい思いで読み進めました。
くっつきかけたところでまた後退し、あわや破局かと思ったところで
最後の一歩を踏み出したのは意外にも恵人の方でした。
いつも飄々としているのに古河ってば肝心なところで逃げ腰なんだから!
対してこれまで臆病だったのが嘘みたいに古河に縋る恵人が必死で、
胸に響くものがありました。
恋に不器用な二人ではありますが、だからこそ、
恋に踏み出すことができた二人ならもう大丈夫と思わせてくれるのでした。
攻めの三白眼好きが加速する、、、ヾ(〃∀〃)ノw
なんで受け属性には三白眼(正確には”つり目三白眼”だけど…)があるのに、
攻めには”三白眼”がないのかな…( ´◔‸◔`)?
と、言うことで♪
今作の攻めの古河さんは完璧な三白眼持ちさんです
ビジュアル好み~~~٩(๑❛ᴗ❛๑)۶ヤッター//
さてさてお話しは、、、♫
行きつけの喫茶店で顔見知りになった2人が「睡眠」を介して近付いていくお話しです
BLでは気付くと意外とよく見る気がする「睡眠テーマ」!
これも現代ならではなんですかね~???(ホントめっちゃ偶然なんですが、直近に読んだ作品も不眠+寝具会社リーマンものだったのには自分でも驚きましたw)
攻めは古河くん、寝具メーカーにお勤めで「眠る事」に対して並々ならぬ想いを胸にお仕事をしてるご様子
性格は卒なくこなす世渡り上手さん♪って印象のある一方、知りたいなって思う人からしたら「素が見えない」って思えるタイプでしょうか?
受けは秦野さん、不眠に悩む小説家さんです
こちらは典型的なツンデレ意地っ張り美人さんですね(* ̄▽ ̄)フフフ
受け視点で始まり、攻め視点も挟んでまた受け視点に戻る構成となっていて、多少の焦れモダはあるのですが、ちゃんと遠回りした分の気付きからの回収の流れで、恋愛パートを後半に巻き返してくる印象です⸜⸜٩( 'ω' )و //
「眠り」をストーリー軸に置いてる事も相まってまさに『夜明け』属性の1冊って感じのする読後だと思います☆彡
それぞれが抱える事情なんかもありますが、軽過ぎず重過ぎずな丁度良さがあると思います
抱えている本人達に取ったら決して軽くは無いけれど、物語として読んでる読者に取ってはある程度の安全圏から触れる世界なのでしんどくなり過ぎないって感覚でしょうか?
ココの匙加減が合う・合わないは多少あるかも知れない…です
共感する人も居ればしない人も居そうだし、その度合いもマチマチかも知れません
特に受けの職業柄(小説家)生みの苦しみなどのクリエイティブな感性が影響してそうな気難しさみたいな所は私自身はちょっと難儀な性格ですなぁ~。。。ってなっちゃった所はありました←ぱやぱや凡人なんで…私w
特段嫌な人物も出て来ませんし、2人に焦点が合った作品だと思います
受けの元カレの存在も描かれますが、、、まぁ、恋愛経験があれば失恋もあるよね?という範疇な気がします。。。正直セクシャリティだけでの失恋だったようにも何となく思えないので、元カレ=悪みたいには感じませんでした(受け的にはトラウマっぽくなってるみたいですが。。。)
気になった事を書きます
結局古河くんのお仕事的には進捗どうなったのかな?秦野さんもね、草案イケたらもぉほぼOKなのかな?
お仕事BLの一面もあるのかな?って思ってた部分もあったので、何となくこの辺は少々消化不良感は残ったかも。。。
「良質な睡眠」は私も取れるものなら取りたい…!って思ってたので、、、古河くんのお仕事成果には期待していましたもので、、、w
イマイチ明確な打開策は分からなかったので、、、私の睡眠は今しばらく年季の入ったポケットコイルちゃんマットレスに頑張ってもらおうと思います٩(。•ω<。)وw
あと、ほんとめっちゃ細かい事なんですが地味にどうしても気になったので書いておきます。。。
秦野さんが姪っ子ちゃんにお話しを聞かせてあげるホッコリシーンがあるんですけど、、、その冒頭が「昔々あるところに 緑の黒髪のお姫さまがおりました」と始まるんですが、、、”緑の黒髪”ってドユコトですか(;゚Д゚)⁈シュレック的な事?それとも2トーンカラーなの???
小説家さんの高い創造力に私の想像力が追い付けませんでした、、、マジでどんなお姫さまなんだ???しかもお話しの続きはそのお姫さま=姪っ子ちゃんなんだよな。。。謎だよぉ~~~…( ;∀;)気になっちゃったよぉーーー・・・。
※追記!!!!!
【緑の黒髪】と言うのは中国由来の言葉で「つやがありみずみずしい美しい黒髪を褒める言葉」としての言い回しだそうです
私は浅学だったので小さなキッズでも分かる(って事ですよね?)言葉を知らずにトンチンカンな発言をしてしまいました(>︿<。)いやぁ~~。。。オハズカシイ限りです事、、、‼
教えて下さった心優しきお方!感謝しています♡
そして、先生!情緒を感じられない無知読者が失礼な発言をしてしまい大変失礼しました(((φ(◎ロ◎;)φ)))
…ー以上10/13追記ー…
と、、、私のように細かい所を拾いながら読む作品というよりも、、、
「恋の駆け引きを楽しみつつ、お互いが似た者同士って気付けた事を良かったね!」
って前向きに楽しめる人向けな作品なのかな?と思います٩(๑´3`๑)۶
私はあんまり駆け引きが得意な方ではないので…そんな所の恋愛スタイルの好みの差もあったり、読みたかった方向性の違いから感じた、個人的な萌え度を今回は優先した評価にしました
修正|絡みの描写自体は無しですが致してる事は致してます♪所謂朝チュンスタイルです キス迄は描かれてます