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my dear lima

「誘拐犯と人質」でラブストーリーってなると、、、真っ先に思い浮かぶのが『ストックホルム症候群』というワードかな?と思うのですが、あとがきで先生が今作を執筆される際の心配を以下の様に振り返られていまして…
【ストックホルム症候群、リマ症候群と重ためのテーマで大丈夫だったのだろうか~】※引用抜粋
と残されています
私は浅学な為ここで初めて『リマ症候群』という言葉を耳にした為、早速調べてしまいました‼
そして改めてこの作品タイトルの「My dear LIMA」の意味に膝を打つように納得する事になる訳ですっ!!
すごく勉強になりました٩( 'ω' )و
尚、ストックホルム症候群とリマ症候群はどちらも誘拐や監禁事件などで見られる心理現象との事なのですが、視点が真逆なんだそうです
今回は誘拐犯と人質なのでそれぞれをキャラに当てはめると、、、
ストックホルム症候群は人質(=セオ:受け)が誘拐犯(=ルカ:攻め)に感情移入する事
リマ症候群は誘拐犯(=ルカ)が人質(=セオ)に感情移入する事
しかも気になって更に調べてみたら、、、『リマ症候群』は日本と関係深い事件がその語源の由来になっていたのも驚きました…Σ(・ω・ノ)ノ!
私、1個賢くなった♪
という訳で!!
前置きがいつも以上に長くなりましたが、、、w
始めはセオからしたら同じ誘拐された者同士という立場なので、『吊り橋効果』の中で芽生えた感情が、展開が進むに連れて『ストックホルム症候群/リマ症候群』になって、、、⁈と続くお話しです
そんな心理現象が事件起因なだけでなくその先へ進み、新たな感情を生み出していく、、、‼
題材的にはなかなか複雑なサスペンス要素を軸にしていながらも読後はとても未来を感じる構成になっていて凄くドラマ性のある素敵な1冊でした(ღ˘͈︶˘͈ღ)
実は先生の前作が気になったままだったのですが(前作も作品タイトルが凄い好き♪)今作を読んでしっかりカートインして参りました(-д☆)ヨシッ
キャラとしてはとにかく受けのセオが純粋です!
育ちの良さ(お金持ちと言うだけではなく愛情を受けて育っているという意味での育ちの良さも含む)から来る天真爛漫さや純粋無垢さが眩しく、善悪をその真っ直ぐな目で見つめる強さを感じます
そんなセオと居る事で心の雪解けをしていくルカ、、、
彼も本当ならセオ同様に愛情を受けたかった筈、、、
だからこそ、セオと居る事でセオに微笑まれて、セオを笑顔にしてあげる事で「取り戻して」行ける様子がとても切なく映ります
この2人をこんな状況に陥れた完全なる悪役が存在するのですが、途中は胸糞だとは思いますが、しっかり読後はスッキリするのでこの最後を見守る為のスパイス的な必要悪として十分な存在だと思えます
クロージング辺りに序盤から話に上がっていたセオの弟が(家族も含めて)登場するのですが、もうその愛らしさが堪りませんでした(ღ˘͈︶˘͈ღ)キャワタン
そう言えば序盤で、セオの事をこの弟が愛称でテディって呼ぶっていうお話しがありましたが、これは…もしかして第26代の米国大統領:セオドア・ルーズベルトの実話エピからインスパイアされてるのでしょうか???
前々作の作品タイトルもですが(ストーリーはまだ未読です)先生、アメリカのカルチャーがお好きなのでしょうかね???違うかな?何かすごい印象的にはそんな気がして一方的に親近感が沸いてます(๑´ڡ`๑)
気になる先生の作品を拝読出来てとっても大満足です♡
修正|ぼんやり枠線の軽め発光修正 濡れ場は抑え目ですが、ストーリーに集中出来る配分だったと思います 本編の描き下ろしを受けての電子限定のチョイえっちでほっこり終われる流れも楽しかったです(o→ܫ←o)♫
初読み作家様。可愛らしい絵柄で以前より気になっていました。本作はあらすじで興味を持ち、キャラも可愛かったので読んでみました。全183ページ。
帯にあるようにサスペンスBLということで、ネタバレ少なめで読まれた方がより楽しめると思います。決定的なネタバレは控えめにレビューしてみます。
本作は外国もの。先生の繊細で可愛らしい絵柄がすごくマッチしてます。
受けのセオドアは19歳。有名企業社長令息の美人さん。攻めのルカは天涯孤独な金髪イケメン、年齢は不明ですが年下攻めです。
二人ともお顔が綺麗なので眼福です♡
あと若干ですが、ルカの方が背が低いです。
始まりはセオドアが何者かに攫われ、ルカと一緒に廃モーテルに閉じ込められます。孤立した土地で逃げることはできないけど、食糧はありライフラインは確保されている。犯人からは「金が入るまでここにいてもらう」とメッセージがあり、二人の奇妙な共同生活が始まります。
途中攻め視点で、ルカの過去が明かされる。ルカは不憫な生い立ちの孤独な青年でした。
一方セオドアは幸せな人生を送ってきた御曹司。
正反対の二人だけど、セオドアの人懐っこさや朗らかさに、ルカがだんだん絆されていき、一緒に寝起きするうちに少しずつ性的にも意識していく…という描写に、ドキドキしました。
特に初めてのキスシーンは、一瞬のキスなんですけど、10代のまだ性的指向もはっきりしていないような二人のキスが、瑞々しくエロティックでゾクっとしました。
そしてさらに惹かれ合い、過酷な状況に慰め合うように触り合う、初めての濡れ場。セオドアは多分初めてで、ルカは経験ありそう?でも若い二人の少したどたどしい行為に、またまたゾクゾクさせられます。10代の不慣れな感じ、良きですね♡
セオドアに秘密がバレて、ルカが真実を話しだすシーンは、二人の純粋さや想い合う気持ちにキュンとしました。海辺のシーンが素敵だけど切ない…。゚(゚´ω`゚)゚。
真犯人が明らかになるあたりの展開は予想通りで、そんなに意外さはありませんでした。(しかし読んでて胸の悪くなるようなドクズな犯人だ…。)
終盤、見開きの「一人にしないって約束しただろ」の二人も素敵でした。セオ、かっこいいぞ!
ラスト近く、セオの家族登場シーンはほっこり。弟のオリバーがめちゃキュートです♡
サスペンスとしては意外性はそんなにないですが、とにかく10代の二人の瑞々しさや純粋さにキュンとさせられる素敵な作品でした。
若い二人なので、20代くらいに成長した番外編とか読んでみたいなと思いました。特に成長したルカを読みたい♡w
電子 ライトセーバー修正
(白く発光でちょっと残念。濡れ場は挿入無しも含めて3回。ムッチリ肌でピュアなセオに欲情しちゃうルカ、気持ちわかるゾ!w)
エロス度★★
おやおや。誘拐犯と人質の間に芽生える愛・・・なんと素晴らしい。
廃れたモーテルが舞台。
復讐のために計画された誘拐。
サスペンスなBLですが、セオドアのヘタレ味ある御曹司キャラが微笑ましくて癒されます。
人質となった緊迫とした状況下で、お互いの存在を支えにするルカとセオドアの姿・セオドアに対するルカの復讐と情の天秤の揺れ動く気持ちがたまらなく、セオドアの裏表ない真っ直ぐで純粋な想いにルカが惹かれていくのが刺さる。
住む世界が違う2人でしたが、ルカが得る幸せ・ルカと一緒に生きたいセオドアの想いが尊い。
初読みの先生です。
誘拐犯…という帯に反して明るい表情の表紙が気になって購入させて頂きました。
ミステリーサスペンスBL…と言ってもいいストーリー展開だと思うのでぜひネタバレなしで味わって欲しい作品です。
タイトルにもある『LIMA』(リマ)という言葉。
浅学のため、この作品で初めて耳にする言葉でしたが、調べてみると誘拐・監禁事件などの【加害者】が人質と長時間過ごすうちに、人質に対して親近感を抱くようになる現象を指すそうです。しばしば「ストックホルム症候群」と対比させて使われるそうで、こちらは【被害者】側の症状です。
タイトルや帯からも誘拐・監禁…という事件を想像させ、確かにヒヤヒヤ命の危険を感じるシーンもあります。ですがそれ以上に加害者と被害者が同じ空間にいる中でお互いに惹かれあっていく様子が心理描写と美しい作画で表現されており、少年達のやり取りが限られた時間の中での友情を超えた感情を感じてとてもエモかったです!!
受けのセオドアは家庭環境の裕福さ、自由さもありますが、彼自身の天真爛漫さと甘えたな性格があってシリアスな監禁生活の中に明るさを持たしてくれているのが光に感じました。
一緒にシャワーを浴びたり、ベッドに入って眠ったり…とセオドアは異性との近さにあまり抵抗がないようで…逆にルカがドキドキしてしまうのが可愛かったです。
また、セオドアの身体が少々ムチッとした肉付きで描かれており……(たまらん)
綺麗なもち肌なんだろうな〜と絵からも伝わってくるのが可愛かった!!
電子白塗り
作品の中で扱っているのが「誘拐」や「人質」という物騒そうな設定なのに、表紙はとても爽やか!
私はこの読む前の「掴みのギャップ」でしっかり掴まれました(*´▽`*)!
試し読みしてみて益々気になったので初読み作家様でしたが読んでみました
(シーモアで試し読みをしたのですが、試し読みは本編1P目からではなくって少し驚きました)
誘拐事件としてのミステリー?要素があるのでBL的要素のみではない「読み所」を欲してる時にはすごく良い刺激を貰えるお話しでした
誘拐の真相的な所も頭をフル回転させなければ追い付けないような複雑さを要するものでないのもすごく丁度良かったと思います
ストーリーの中の事件部分とBL部分の程良さの匙加減が「今の気分」にすごくピッタリでした♡
試し読みした感じで勝手に思っていた左右と実際の左右が分かる迄の自分的ミステリーも楽しめました♪
普段とは違った作品が読みたいけどBLからかけ離れ過ぎるのは少し不安だな・・・って思う事がある読者様には是非ともおすすめしたい作品です
単話で1話だけ読んだとき、これはぜひとも単行本で欲しいと思っていた作品でしたので、やっとこの機会がやってきて嬉しいです(*´∀`*)
何といっても、この誘拐劇の顛末ですよね。
ルカに誘拐を指示した犯人は誰なのか、そして2人のBLの行方がどうなるのかは最大の見どころで、シリアスとラブの共存ストーリーはまさにハラハラとドキドキといったところ。予期せぬ展開と予期せぬ犯人、予期せぬ恋心といった予測不能な出来事に見舞われていく2人の青年の奇妙な共同生活から目が離せませんでした。
ルカとセオドアの不思議な友情というか恋愛感情というか……隔離状態の不自由さと誘拐された恐怖感の中で芽生え始める特別な感情はとても複雑です。
セオドアと共に誘拐されたルカこそが誘拐犯で、しかもこの誘拐には裏がある。ルカにセオドアの誘拐を唆した指示役もそうだけど、ルカがそうするに至った背景にも注目しなければならないからです。それに、ポツンと寂れたモーテルに2人だけ孤立っていう状況もやたらと謎めいており、全てがミステリアスに包まれています。
そうした環境の中でも、あまり暗いトーンになっていないのはセオドアのほわっとしか明るいキャラクターと、悲壮感をあまり感じさせない2人のやりとりのお陰かなと思います。毒気が抜かれてしまうようなセオドアの柔和な空気感がその場の緊張感を和らげてくれるんですよね。
ルカがセオドアに絆されていくことで、この誘拐のシナリオが大きく変わっていくのがこの作品の面白いとこ。セオドアを偽装誘拐したルカ側の心理は複雑ですが、葛藤と好意が絡み合うルカの心情描写には終始引き込まれっぱなしでした。
セオドアに惹かれていくルカも、ルカに惹かれていくセオドアも、この密な空間で育まれていく2人の感情はストーリーの要の部分でしょう。
最後には誘拐の指示役の犯人も分かりますし、誘拐の背景にある謎が解けていくと嬉しいような切ないようなホッとするようなで、とにかく色んな感情でいっぱいですε-(´∀`; )
シリアスとスリルとドキドキを心ゆくまで楽しみ尽くして最高のエンディングでした!
作家さんの絵柄も外国モノに合っていて、雰囲気まるっとこの作品の世界に浸りました。
すずくこま先生、デビュー作の『ブルーイルドープキス』が特に大好きで
電子も紙も購入し、何度も読み返しています…!
そんな先生の第三作目は、絵画いが舞台のヒリつくサスペンスBL。
「ブルーイル…」はワンコ攻めでしたが、今作はなんと、ぽやぽやワンコ受け。
…やーーー最高に沁みました。
季節的にも、残暑(というか、まだ夏真っ盛りのような..;)の今、
ピッタリだと思う一冊。
ストックホルム症候群、リマ症候群(犯人が人質に対して親近感を抱くようになる現象)、
吊り橋効果…
心理学のいろんな現象が詰め込まれた、
ひと夏の誘拐と脱出劇。
タイトルの「リマ」は攻め受け二人の名前じゃないし、
何だろう?と思っていたのですが、”リマ症候群”から取られたものだったのですね。
誘拐犯×人質の間に生まれ育まれる特別な感情と、
シリアスな展開。一気に世界観に引き込まれます。
ぽやっぽやで頼りなげで儚くて、
あまちゃんなセオがなんと言っても可愛くて!!
典型的な「世間知らずなお坊ちゃん」なんですが、
その純粋さ健気さにはルカ(攻め)も
そりゃ毒気を抜かれるよね…納得、うんうん頷いてしまう。
隣にいるのが自分をさらった人物とは露知らず、
「自分もルカを守りたい…!」なんて恐怖に耐えてふんばるセオ。
こんな子を近くでずっと見ていたら
同情心と共に、むくむく別の気持ちが湧いてきても仕方ない…かも…と、
変にルカに共感してしまいました(*´∀`*;)
緊張感ある誘拐事件の一方で、
二人の心の距離が近づき、関係性が変化していく様子に
”ほっ”と一息つき、甘い気分に浸りたくなります。
そんな中明らかになる、ルカの父親の事件の真相!
「あれ?」と少しずつ積み重なっていく違和感、
点と点が一本の線に繋がった時の、「そうだったのかーー!!」という衝撃。
冒頭の、家族に手紙を書いていたセオのシーンが
もうすでに伏線になっていたんですね…!興奮...!
いや、多分勘のいい方だったら早々に
気付いていたのかもしれないのですが、
自分は攻め・ルカとほぼ同じタイミングで「あっ!」と真相に気付き、
ドギマギしました//
サスペンス・ミステリー好き(特に海外の)には
たまらなくグッとくる終盤の怒涛の展開。
息つく間もなく引き込まれました...
身分も立場も性格も、何もかも正反対のルカとテオ。
そんな二人が惹かれ合い、互いを守りぬこうとする姿が
健気でいじらしくて、愛おしくてたまらなかった。。( ; ; )
素晴らしい夜明けのサスペンスBL✨
すずくこま先生の見せてくださる新たな世界に、
最初から最後まで興奮しきりでした...!
★修正:tn枠あり白抜き+描き下ろしの濡れ場ではtnトーン(紙本)
カバー下には先生のあとがきが。
先生の描かれるデフォルメキャラが大好きなので、
二人のちみっこ姿が見られて嬉しかった☺︎
特にむちむちボディ(特にセオ)の可愛さたるや!大好き...♡
アニメイト4Pリーフレットは、ちょっとエッチな
テオの”お尻開発”のお話。
無自覚天然なテオの”らしさ”が爆発しているお話でした(*´艸`)
すずくこま先生の作品って、ちょっと一風変わった(褒め言葉)作品が多いのは気のせいでしょうか。
今回も、まさかの帯を見てびっくり!!
「誘〇犯と人質」というcpでした。
冒頭、友達たちとバカンスに来ていた幸せいっぱいの御曹司受けでしたが、そもそもこの段階からまさかの伏線が張られていたことに気付いたときは、ひどく戦慄しました。
人は見かけによらない、というか、犯人による憎悪が高まりすぎて緻密に練られた誘〇だったのだなあと、、、
カバー下で、先生がストックホルム症候群とリマ症候群がテーマだと仰っており、まさにソレではあるのですが、攻め受けふたりともある意味今回の事件では被害者でもあり、なんとも言えない切ない恋のお話でした。
そして終盤にかけて、真の誘〇犯の存在がチラつき、メリバの予感すら覚える局面を迎え、どうかふたり揃って幸せでいてほしい!!
と、強く願うほど心がギュッと苦しくなる場面もありました。
最初は御曹司の受けに、攻め同様イラッとすることもありましたが、空間を共有することで芽生えたなにか。
そして、受けという人物がどういうものなのか。
それから、攻めという人物が受けに見せていたもの以外の出自や葛藤など、、、
すべてが激動すぎて、ぜひこういったミステリー系のテーマが苦手ではない方でしたら読んでほしい、そんな海外ムービーのような作品でした。
ちなみに紙コミックスの修正は、白抜きでした。
タイトルの“LIMA”とは“リマ症候群”から。
復讐や誘拐など重たいテーマながらも、
青年たちの純粋さに胸を揺さぶられる1冊でした。
夏休みに友人とビーチへバカンスにきていましたがセオドアですが、
目を覚ますと廃モーテルで見知らぬ青年・ルカが隣で眠っていて…。
ルカによるとセオドアは何者かに誘拐されてしまったらしく、
その現場を偶然目撃したルカも一緒に連れてこられたというのです。
なぜか犯人の姿はなく、荷物もスマホも奪われ、
見知らぬ土地で二人きりのルカとセオドア。
誘拐されたという事実に混乱するセオドアでしたが、
優しく慰めてくれるルカの存在に救われ、心を通わせてゆきます。
けれど、すべてはルカの仕組んだ嘘でした。
セオドアを攫ったという犯人こそ、ルカ本人だったのです。
それはセオドアの父親によって家族を失った復讐のルカの復讐。
そんなことも知らずにルカをたった一人の味方と信じて、
心を許してゆくセオドアが無垢すぎて不憫でたまりません…。
ただ、ルカの過去が明かされてゆくと一概にルカを悪人とも思えず。
復讐対象の息子であるセオドアを誘拐して騙し、
同時に無垢なセオドアに心惹かれてしまい、
憎しみと愛情の間で葛藤するルカの気持ちを思うと苦しくもありました。
ルカの嘘がセオドアにバレるまでの間、外と遮断された
廃モーテルでの日々は意外にも穏やかで、同じベッドで眠り、手を繋ぎ、
友達のような恋人のような微笑ましさすらあり、二人きりの世界でした。
結局のところ、ルカ自身もまた被害者だったわけで
真犯人と言える人物は別に存在していました。
そのことでルカの犯した罪がなかったことになるわけではないけれど、
それでも少しだけ救われた気分になりました。
なにより、一番の被害者であるセオドアがルカへの罪も愛も、
全てを受け容れているのだし。
題材的にはシリアスだし、攻めが犯人ということもあり、
メリバの予感がしないわけでもなかったのですが、
全体的に重すぎず、しんどすぎずな印象でした。
ラストでは良好な関係を築いているルカとセオドアの家族との
関係性にほっこりしました。
一緒に暮らし始め、思いの外ハピエンすぎるルカとセオドアに
幸せを噛みしめながら読み終えました。
すずくこま先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ピュア 4
絆され 3
サスペンス 2
エロ 1
な感じだと思います。
ルカくん×セオドアくんのカプです。
友人とビーチへバカンスに来ていたセオドアくん。しかし急用で帰ることになり、その帰路の途中、何者かに誘拐されてしまう。目を覚ました廃モーテルには、セオドアくんが誘拐されているところを目撃してしまった所為で一緒に攫われてしまったルカくんも居て…。
今作は帯に書いていますが、社長令息で御曹司のセオドアくんと孤独な青年で誘拐犯のルカくんによるサスペンスものです。
ルカくんが誘拐犯ということは分かった状態で読み進めると、共犯者の提案でセオドアくんの誘拐を実行し、セオドアくんが逃げないように監視する役でもあるので、セオドアくんと接する内に、ちょっと甘ちゃんで凄くピュアなセオドアくんに徐々に絆されていきます。
セオドアくんは、自分の所為で一緒に誘拐されたと思っているルカくんに対して甘えたり人懐っこく接して、ルカくんの励ましや優しさに惹かれていきます。
誘拐犯の仲間に殴られたりする描写が少しありますが、ルカくんとセオドアくんの仲自体は比較的良好なので、ギスギス感やハラハラ感のサスペンス要素はちょっと少なめかなと思いました。
お互いに吊り橋効果?と言いながらも、2人の心優しい言動にちゃんと惹かれているし、真実を知った後の切なさとそれに向き合う姿に胸を打たれます。最後はちゃんと幸せになる2人を見届ける為に、是非とも読んでほしいです。