「これって好きってことすよね」

おやすみ深海 下

oyasumi shinkai

おやすみ深海 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×22
  • 萌8
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

13

レビュー数
9
得点
133
評価数
33
平均
4.1 / 5
神率
60.6%
著者
ハヤカワノジコ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813034247

あらすじ

いつの間にか桔一のアパートに居着くようになった哲平。
物がほとんどなかった桔一の住まいに
哲平が増やしていく家具に家電。
どこかなげやりなところのある桔一に、
哲平は「オレでいーでしょ、誰でもいーんなら」と言うのだ。
そんな哲平の待つ家に桔一はだんだん帰りづらくなって……

表題作おやすみ深海 下

押しかけ居候
フラワーショップ店員

その他の収録作品

  • おやすみトワイライト

レビュー投稿数9

謎は解けた…?

ハヤカワノジコ先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作は上巻併せて作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
執着 3
強引 2
恋愛 1
エロ 0
な感じだと思います。

上巻を読んだ時に思っていた疑問や描かれて無かった描写などが、下巻では描かれていたり、哲平さん視点の描写もあるので、少しは上巻での謎が解けたかなと思いました。

桔一さん視点で、西村さんとのいざこざがどういったものが判明したり、西村さんとの関係も精算出来て良かった感じですが、今度は自身の中で、哲平さんへの好意的な何かに気付き始めたからか、哲平さんを避けるようになった展開には、何で?面倒臭い人だな、と思わず思ってしまいました。

哲平さん視点で、桔一さんとの出会いやそこから哲平さんが桔一さんへの執着や気になって想いを寄せていく描写があるので、桔一さんに対しての少し強引な言動の理由などが分かった良かったです。

でも恋愛要素としては、少しずつ哲平さんを意識して、思わず逃げ出しちゃう桔一さんなので、結局のところ桔一さんが哲平さんのことをどのくらい想っているのかが、明確な描かれていないので、ちょっとモヤっとしましたね。少なからず哲平さんに好感は抱いているとは思うのですが、何となく哲平さんに押し切られて、観念して身体を許すって感じになってますかね?

酔った時に、桔一さんには格好悪いとろこを見せたくない、と愚痴っていた哲平さんなので、少し強引だけど桔一さんに見せていた言動には、格好悪くないようにという理由があったのかなと思うとその強引さに意外と好感が持てました。

相手の存在を意識したり、生活に当たり前のように入り込んでくる、恋愛模様もですが、ゆっくりと変化していく2人の日常を、是非とも読んでほしいです。

0

雰囲気~

上巻を読んでいてなんだかこっぱずかしくいたたまれない気持ちになったのですが、下巻でも変わらずでした。
ただ下巻では哲平視点があったのがよかったです。出会いもわかったし。
上巻が思春期ぽくてむずむずした理由は主に桔一というキャラが私には合わなかったから。
哲平のことを意識しまくっているのに大人ぶって強がってみたり、情緒不安定で自己陶酔型で…年下くんに翻弄されているのにそれを認めようとせずぐだくだになっている乙女なおねえさんにしか見えませんでした。
哲平を拒むのも受け入れるのも動機が薄いというか弱いというか。
雰囲気はわかります。
むしろ雰囲気を感じるべき作品と言いますか。
哲平と桔一の再会シーンなんて花びら吹き荒れまくってさあどうぞ~でしたもんね。
考えるより感じろ的な作品でしょうかね。

1

やっぱダメだった

キャラが好きじゃないから下巻読んでも感想は覆りませんでした。

ホント人の気持ち振り回す男だよ、桔一ってば。
哲平が邪魔してうやむやなお別れになっていた元カレ西村さん呼び出して2人飲み。もう気持ちが吹っ切れてるから元鞘なんてなく綺麗にお別れする為の再会なんだけど、家で待ってる哲平くんの気持ちたるや。
確かに付き合ってないよ、でも付かず離れずの状態で哲平くんが自分の事好きな事はわかってるやん。
なのにさー、夜帰らなくなったり朝帰りしたり休みなのに今日仕事って言ってみたり。
なんなんだよ、逃げたら追ってくるに決まってるやん。
2人の出会いのキッカケ出てきましたね。
哲平くんからはとても印象的でずっと思い続けていた人みたいだけど、桔一からしたらまったく覚えてないんだもんな…。
魔性系の傾国顔男やな桔一。
一時期ビッチだったみたいだし。

にしてもさー、これからってところで終わりですか…。構成的には洒落てはいますけとね。
単館上映系の映画作品のようでした。ふわっとオシャレで私は苦手です。ごめんなさい。

修正が必要なシーンはなし。

4

上下巻の割に取りこぼしが気になる

季節の移ろいと共に進んでいく哲平と桔一の追いかけっこのような物語

ゆっくり進んだ上巻と比較するとだいぶスピードアップを感じる下巻
上巻で読み切れなかった彼らの背景の解き明かしがされて行きます
ただ、少しダイジェスト感があると言うか・・・
上巻のゆったりした雰囲気からの急変に少しテンポ感を合わせるのに手間取ってしまった感じがしながら読んだところはありました

このテンポの合わない感じがもしかしたら読み方の邪魔をしたのかも知れませんが、上巻でそこそこ重要なのかな?と思ったりした脇キャラやそのキャラとのエピソードをそのままスルーしたように感じてしまったのが気になりました

特に気になっていたのは哲平がバイトしていた源さんのお店の事
あの桔一専用っぽいランチ代のお金とかは何かきっかけや用途があったりしたんじゃないのかな?とか、源さんに会いに行くって言ったまま源さん、結局その後の再登場なかったな・・・とかが特に気になってしまいました
勝手な希望ではありますが、2人で源さんの「美味しい」ご飯を食べるシーンなのか、哲平の上達したご飯なのかを食べるシーンが見たかったなって思いました

あと、西村さんの海外赴任はちょっとパワープレイだったなって思い、実は序盤で少しあれ?って思ってしまったかも・・・

上下巻という折角のボリュームがあって、そこそこの人数のキャラを描き、彼らの日常の広がりを感じさせてくれたのに、読み終わってみたら結局は2人の出来レースのような追いかけっこをずっと見ていただけって印象になってしまったのが、あまり自分には合わなかったのかな?と思いました

とても美しい作画と描き込みで漫画としての「見心地」はとても良かったです

2

一途な攻めのいろんな表情にキューンとなりました♡

(こちらは下巻のみのレビューです。ネタバレあります)下巻は196ページ。

下巻も表紙が美しくて素敵です♡

季節は冬に。
上巻で気になった元カレ西村登場。なんとなく過去に何があったのかわかって、今回はいい雰囲気でお別れできて良かったな。桔一の余裕は哲平の存在によるところがあるのかな。

家に帰るとベッドがきていて誕生日の哲平とキス。そして哲平を意識しだす桔一。
哲平を避けてなかなか家に帰らない桔一。
一方的に避けられちゃう哲平かわいそう。連絡もらえないでクリスマスも過ぎちゃって、傷ついてそう。゚(゚´ω`゚)゚。

後半にとうとう二人の馴れ初めが、攻め視点で語られる。そこ気になってた〜!
桔一を見つけて一生懸命な顔や、恋する哲平の表情が可愛くてキュンとします。

桔一がかなりやさぐれてるというか、自暴自棄になって適当な相手と寝ているみたいだけど、なんでそこまで闇が深いのか…。西村とのことでそこまで傷ついたのかな。

哲平の回想を読んで、なぜ彼がかなり時間をかけて桔一との関係を築こうとしていたのか、少しわかったような気がしました。誰とでも簡単に寝るような桔一だったからこそ、自分はそうせず、まずは桔一の心を落とそうとしていたのかなと…。う〜ん、哲平ってば一途で可愛すぎる♡

本編は二人がいい雰囲気になったところで終わりで、うわ〜〜〜と思ってたら、描き下ろしで濃厚なキスシーンと、色っぽかったり赤くなって可愛いかったり(一生分のキス!)する哲平が見れたのでよかった〜!
でも桔一が魔性な雰囲気で哲平を煽ったところで終わってしまうとは!!この先読みたかったな、クスン。゚(゚´ω`゚)゚。

あと同じく描き下ろしで、バイト先のオネーさん達がウブな哲平に色々教えてあげるシーン(上巻冒頭に繋がるんですね、読み返しましたw)面白かったです。色々参考にしちゃったのかな〜w

上巻ではあまりにもゆっくり進む関係に焦れたんですが、下巻を読んで良かったです。
特に後半の哲平の一途さや、いろんな可愛い表情ににキューンとさせられました♡

このあと多分恋人になって、哲平は桔一に翻弄されたりしちゃうのかな〜、と妄想が広がります。そんな二人も読んでみたいな〜。

評価は萌2と神で迷いましたが、哲平がすごく可愛かったので、少しおまけで神といたします。

修正箇所なし(濡れ場なし)

1

居候攻めが受けを好きになった理由とは、、、

謎多きままで迎えた下巻です。


桔一の昔の男だろうなあと思っていた西村は、やはり桔一と同じ会社で、しかもそういう関係だったことが明らかとなりました。
しかも、桔一との関係が(カーセッ…でバレかけた)ばれそうになったことで、桔一は会社を辞め、西村は結婚をしていたことが判明。

互いにそのときから、時が止まっていたわけですが、下巻の冒頭でやっと桔一は西村との関係を精算でき、前へ進めたエピソードが、なんか良!! となりました。
エモという言葉が近いかな、、、

ちなみに個人的に、調子いいヘタレな西村はあまり好かないキャラでしたけど、、


で、肝心の哲平からの桔一への恋心は、どうして生まれたのかという疑問がずっとついて回ります。

その原因も、ようやく最後の最後で明かされるわけですが、そういうことか! と。
哲平は、まだ会社員時代の桔一と遥か以前より出会っていたのですね。
そして桔一に対してヤラかし一方的な別離と、それからフラワーショップで働く桔一を見つけ、一方的にストー〇ー的再会を果たし、今に至るという展開。


えちは最後のみ。


下巻は、ほぼ逃げる桔一と追う哲平とのお話のなかで、上記の理由が明かされていきました。

上下巻で完結かもしれませんが、個人的にはまだまだ致したふたりのその先の関係性が、どう変化していったのか見てみたいなあと(とくに桔一の心境)
、、
むしろここからがスタートなんじゃないかなあと。
タイトルの「おやすみ」の意味を、それまでのそういった感情などに「おやすみ」を告げ、眠らせる区切りもあるのかなあと、まりあげはは勝手に察しました。(違うかもですが、、)

おそらく何回も読んで味が出てくる(理解できる)、スルメ作品かなあと感じました!

0

答え合わせと新たな日常へ、、、

下巻は鮮やかに上巻で分からなかった事、知りたかった事をストーリーに載せて回収して教えてくれる展開に「なるほど…!」の連続でした

特に攻めである哲平からみた桔一への興味が湧いて行く過程はごく自然な感じが逆にドキドキを煽られるような読み心地でした

哲平のお顔に付いたリップ跡の真相や2人の出会いが分かっていく事にホクホクする一方で、「恋」までの道のりは少し私には難しかったです

興味が湧いてる時点で「好き」という気持ちもめちゃ分かる
だけどどうしてもBLとして読んでるからなのかな…男同士へのハードルが容易過ぎる気がしてしまったのが気になってしまった所がありました

BLだからこそそこのハードルが低くていいじゃない♡って思う作品もあるんですけど、今作に関しては折角の上下巻だしこの雰囲気ならもっとそこにページを割いたものを見たかったな…って気がしてしまいました

桔一はストーリーを読んで行く事でゲイなんだろうなって言うのが分かるんですけど、特にそこに対しての卑屈さもなさそうです
だけど哲平の恋愛観が良く分からなかったから桔一への興味が湧く迄は理解出来てもそこから好きが恋に変わるのか?が分からなかったです、、、

だって、、、どう考えても桔一の哲平への態度、曖昧過ぎじゃないですかね・・・?
追えば逃げるし、逃げる割にずっと気にしてる、、、
なんだか桔一が厄介な人に見えてしまって、、、私にはイマイチ哲平があそこまで執着する理由のパンチがどれだったのか?が分からなかったです

日常を覗かせてもらうような気持ちで読んでいたけれど、断片的な日常の切り取りが続く感じで結局は良く分からなかったな、、、って印象です(,,•﹏•,,)

多分、、、この感想に至った原因は私の感受性の乏しさな気がすっごいします…
この作品の雰囲気だからいいんだよ…!分かってないなぁ~…!って私のこの稚拙な感想に思う所がある読者さんも多そうです
それも分かる気がする、、、

だって、別に雑なストーリーなんかでは決してないんです(それは分かる!)
ただ、私が読み取れない、2人の恋を感じ取り切れなかった、、、って事だったな、、、と思うんです

せめて、、、終わり方がもう少し分かりやすかったら、、、!
妄想補完も可能だったかな。。。と思うのですが、、、
本編の終わり方は少しカッコ良過ぎたし、描き下ろしの内容も抽象的だったな、、、と……。。。
誰かの日常を覗きたい♡というのと見守りたい♡では多分意味合いが大きく違っていて、、、恐らく今作は後者のスタイルで、即物的な私は当然前者のスタンスで読んでしまった事での齟齬があったように思いました

「おやすみ深海」…この作品タイトルにも深い意味合いがあったんだろうと思います
桔一の過去への決別とかの意味合いがあったのかな…?どうだろう、、、???
この辺も良く分からぬまま読み終えてしまったな…っていう新たな疑問を抱えたまま読了です

上巻で答え合わせが出来た所は良かったです
作画も素敵でした
「恋」を抜かして考えればキャラそれぞれに抱く好印象も多かったです
私には感じ取れなくても2人が2人らしいこれからの日常を築いて行きそうだなっていう始まりの雰囲気は分かりました!

自分的に読んで良かったポイントと読んだことで感じた様々な感想を総合して今回は評価にさせて貰いました
描き下ろしの最後のセリフ「まだ これからでしょ」が1番私の読後の気持ちに近かったですw

私自身にまだまだ人生の機微を拾い上げるには未熟さが残るのか、はたまた考え過ぎてしまう事でシンプルな事を見逃してしまっているのか、、、
これは…またいつか再読した時に感想が変わりそうな作品なのかも知れません

修正|描き下ろしで絡みの雰囲気はありますが分かりやすく描かれている訳ではないので、、、修正は不要です

3

No Title

そして下巻です。
暴力的なまでの高揚する様な盛り上げかたや直接的なエロいシーンはないですが、匂わせかたがとてもセクシーです。
自分の気持ちに素直にならないようにしている桔一。その頑なな部分が徐々に変化していく様子が丁寧に表現されていて、自然な感じで受け取れるところ好きです。
最後の方で、種明かし、哲平が好きになったきっかけや冒頭のシーンに結びつくところ、いいなー。すごく好きです。
なんだかんだ言いつつも上手く同居していきそうで余韻も良いです。

0

ハヤカワノジコ先生の世界

エターナル最推し作家様
ハヤカワノジコ先生の新刊✨

2020年の春からBLを読み始めたので、新作としては初めての新刊で、とても楽しみにしておりました。

どの作品もそうですが、本当に表紙が美しくて美しくて、読む前からもう半端ないです(語彙力)

先生の作品はそれぞれ独自の色があって、同じ高校生BLでも『えんどうくん』シリーズと『くらやみにストロボ』と『夜明けにふる、』は違うし、大人BLの『夜空のすみっこで、』と今作『おやすみ深海』も違います。

今作のキャラクターは、
・ミステリアスな大人の雰囲気を醸しつつ、投げやりな年上の男(沼ですね〜笑)
・図々しいようで非常に一途で健気な年下の男

哲平が『夜明けにふる、』の翔太とそっくりさんで、頭が少しエラーを起こしました。

ハヤカワ先生は実社会の風刺的な要素をじゃんじゃん盛り込むというよりは独特の世界を展開されるタイプ(だと思っている)で、ぐわっと一気にマイナスの感情を持ち込むような"嫌な人物"が出てこないのも好きです。
今作は最後の方にほんの少〜しだけ嫌なシーンがありましたが、私自身の記憶とたまたま結びついたというのが大きなところですし、ストーリー上 必要なシーンです。

そんなこんなで、作画コスト半端ないよなぁ などと思いつつ、めくるめくハヤカワノジコワールドを堪能させていただきました。
コマ割りの美しさ、効果的な手書き文字、言葉選び、細かい音の表現......
太陽に目と口が描かれていて「おはよう〜」とか「朝だよ〜」みたいな感じで喋っていたり、他にも物体に命を吹き込んでいたりするのも独特で、地味にかなり好きです。
"太陽くん"はもしかしたら全作品に登場してるかもしれない笑

2020年には既に連載中だったということもあって今作はリアタイできなかったので、次回作から連載を追えるのも非常に嬉しく、楽しみです。

いつも素敵な作品をありがとうございます。

4

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