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memai ha madoi no tsugai
発売を楽しみに楽しみに待っていた、早寝先生の新刊…!
年上ワケありα×健気で”鈍感”なΩの織りなす、オメガバースストーリーです。
先生のオメガバースの既刊「52ヘルツの共振」が大好きすぎて
何度も何度も読み返しているのですが、
こちらの新刊も、良かった…!
(どちらかと言うと自分は「52ヘルツ〜」の方がより好みでしたが、
新刊のお話にもグッと心を掴まれました)
セリフや独白一つ一つの言葉選びに先生らしい雰囲気があり、
とんでもなく”エモい”(この言葉を使うとちょっと軽くなっちゃう気もするのですが;)作品でした。
内容です。
主人公はΩの会社員・波止(はと、受け)。
今日も何度か通っている古書店にいたところ、突然地震に襲われ、
店主の岸 和巳(かずみ、α、攻め)に体を支えられ、助けられます。
交通機関も止まってしまい、流れでそのまま彼の店の3階に泊まることに
なった波止ですが、彼と触れ合った際にチリっとした感覚を感じー
と始まる歳の差(34歳×24歳)オメガバースストーリー。
「52ヘルツの共振」にも出てきていた”身体共鳴”が今作にも出てきていて、
Ωは慢性的に目眩に襲われやすいー
というのが、通常のオメガバースとはちょっと違う点でしょうか。
まず、出会ってからお互いに”身体共鳴”し(いわゆる「運命の番」的なものなんだろうなと想像)、
波止のことが気になって気になってしかたなくなっていく
和巳の描写が良い…!(しかも、私の大好きな敬語攻め。年上の敬語、萌えます…)
”10歳も年下のオメガの子を追いかけ回す自分って…”
と自己嫌悪にかられ、臨時手伝いしているバーの友人に相談してるところなんかも、
可愛くて萌えてしまいました。
本当はもっと追いかけ回したいけど、頑張って一生懸命我慢しているところ
なんかも、萌えツボです。
二人の名前も、岸(名字ですが)と波止場の”波止”と、
海や船のたどり着く港を連想させる名前でさりげなく繋がりがあるのも素敵✨
序盤、和巳のセリフにも”船”を使った言い回しが出てきて、
それが波止の心に響くんですね。
”俺たちは同じ船に乗ったようなもの”
”今日はここが君の船だから安心して”ー
その言葉が、波止の心に響いて忘れられないものになる描写が、
どこまでもエモかった…
αとΩであり、身体共鳴するほど相性も良いことから
どうしてもバース性から完全に切り離されて付き合うことはできないけれど。
そんな中で交流を通して、二人が少しずつ「店主と常連客」から
踏み出した関係性へと変わっていく過程がとても自然で、
惹かれ合う二人を応援しながら読んでいる自分がいました。
名脇役!の波止のお兄ちゃん(α)とその番のスウさん(Ω)がまた、
とっても良いキャラなんです。特にお兄ちゃん!
Ωの弟のことを本当に大切に思っていて、でも”囲う”とか行き過ぎた”執着”は
したくなく、あくまでも波止の意思を尊重するーと言い切るお兄ちゃん、
キラキラしていてカッコ良すぎて、眩しかった..✨
和巳から”鈍感”なんて言われてしまう波止だけれど、
和巳の抱えるトラウマをまるっと包み込むような包容力がある。
臆病さもあるけれど、芯の強さを感じさせてくれるところが好きです◎
で、すごく面白いな、特徴的だなと思ったのが、
自分はただΩを傷つけてしまう存在になってしまうのではないか、と怯えを抱える
和巳のうなじを、Ωの波止が噛むシーン。
Ω→αへの”うなじ噛み”(ガリっとしっかり噛んで、跡がつくもの)って、
ちょっと珍しい気が!
その後、ちゃんとしっかり和巳→波止への”うなじ噛み”もあり、
なんだか「二度美味しい」気がしたシーンでした。
欲を言えば、できれば巣作りなんかも見たかったけれど…(特典にあるのでしょうか)
セリフ一つ一つを噛み締めて、二人の関係性と心情変化を
じっくり追うことのできる、優しいオメガバース物語。
二人が番になった”それから”のお話も、ぜひぜひ見てみたいなあと思いました(*´˘`*)
★修正:一部白抜き、その他白短冊(紙本)
※間違えて”白抜き”と記載していたのですが、修正しました!;大変失礼しました(3/20)
早寝電灯さんのオメガバースだ~~~~!!!
「52ヘルツの共振」で描かれた解釈が大好きで、
今作も読むのがとても楽しみで待ってました…!
はぁぁぁぁ~~~(∩´///`∩)
やっぱり早寝電灯さんのオメガバ解釈が好きだ。
時には抑止力が効かないほど暴走するαの本能。
Ω性という存在の危うさ、生き辛さーーー。
そんな性を持っていることを痛感しながらも、
"普通"を心がけて細心の注意を払いながら生きる。
迷惑をかけないように。誰かを傷つけないように。
普通の生活、普通の出会い、普通の恋。
ごくごく普通を装いながらもバース性が共鳴しあい、
番になるまでの過程が丁寧に丁寧に描かれてました。
個人的に特に印象に残ったのは、
愛情表現が相手の心を守るように行動する部分です。
攻めも受けもです。どちらもが相手を守ろうと動く。
魂は共鳴しあってて運命を感じながらも、
守り、守られて、傷つけることがないように。
少しずつ段階を踏んでいく優しい恋が沁みました…!
さてさて。
攻め:和巳
書店の店主でバーテンダーのバイトもしてます。
過去にΩ性の子と色々あってトラウマ持ちです。
受け:波止
Ω性の危うさを理解しながらも、
ごく普通に1人の人間として生きると頑張ってます。
(↑これ、多分過保護なα兄の影響なんだろうな~…)
割と鈍感さを指摘される子なんですが、
自ら鈍感になろうとしてるのかな…?と感じる部分も。
鈍感になることで自分を守っている印象がありました。
地震の日に同じ場所に居合わせたことがキッカケで
お互いほんのり好意を持ってその後の接点が増えて。
下の名前で呼び合うようになり仲良くなっていきます。
そんなある日、
波止が和巳の前で発情してしまうのですね。
波止はこのまま最後までシテも良いと思うけれど、
最後までシタ時に後で傷つくのはきっと和巳の方。
Ωの波止は今まで守られてきた側だったけれど、
今は自分が和巳を守らねばと動くのがめっちゃ良い…!
『発情時にΩがαを守る』という発想がすごく好きです。
また和巳はαの本能で執着心が暴走気味ですが、
波止を傷つけないよう必死で自分を抑制してるのも好き。
愛だな~…としみじみ感じるのですよ…(;///;)ウウウ
相手の心を慮る。
互いの痛みを分け合う。
そんな優しさが端々からユラユラ感じられました。
うなじを噛むシーンは必見ですね…!
2人らしい愛情の示し方にジワッと熱くなります。
(このシーン、めっちゃ好き~~~!(∩´///`∩))
普通の生活、普通の出会い、普通の恋。
普通を積み重ねた運命のオメガバース。
日常の中に溶け込んだストーリーがとても良かったです。
(お兄ちゃんカップルも気になるな~…)
(波止への過保護っぷりがすごかったけど、)
(弟に対してですらアレなら恋人だとどうなるんだ?)
早寝電灯先生のオメガバ作品ということで、大いに期待していましたが、期待以上でした。
「52ヘルツの共振」が好きだと言えば、期待する気持ちもわかるかと思います。
先生独自の「身体共鳴」という表現が好き。
オメガバ作品でよく描かれる、フェロモンに誘発される抑えきれない衝動「ヒート」もあるのですが、それとはまた少し表現方法が異なる。
少し穏やかで優しい。けれど、チカチカしていて、キラキラしていて、ピリピリしていて、確実に刺激はある。
先生が描く作品の根底に普遍的に流れている優しさから生まれた表現方法のように感じました。
オメガは目眩が起きやすいという独自設定とも相まって、波止くんが和巳さんの影響で視界がチカチカしている場面が印象的でした。
和巳さんは、ピリピリが残っている表現が印象的。バーですぐに気付いてもらえなくて、子どもじみた意地悪をしてしまう和巳さんですが、自分だけがピリピリを感じているのだとしたら、気付いてほしくもなるだろうな、と。
チカチカは瞬間的だけれど、ピリピリは残るから。
二人が出会ったときの「同じ舟に乗ってる」という言葉が、波止くんが和巳さんに惹かれていく過程や二人の未来にまで繋がっていく描写が素晴らしくて印象的でした。
保護者が家族からつがいに変わることに違和感を覚える波止くんだから、和巳さんのその言葉が嬉しかった。
しかも、それを和巳さんが何の気負いもなく言っているところがいい。
対等な関係でいられるかどうか。人間関係全般で重要ですが、アルファとオメガの関係においては特に重要な視点だと思います。
つがいになると、オメガはアルファの庇護下に置かれるという解釈が多いので。
バース性を否定せずに自分のままで「普通に生きる」ことを貫こうとする姿勢が眩しくて、好きです。
波止くんと和巳さんの歳の差がまた絶妙!
これは和巳さんの接し方によるのだと思いますが、どうしても余裕をなくしがちな和巳さんが懸命に包容力を維持しようとしている姿が愛おしい…。
それでもやはり、波止くんよりも年上で経験していることも多くて、だけどその分、引きずっている年数も長くて。
波止くんも和巳さんに救われた部分があるけれど、和巳さんのほうが波止くんに救われたのかな、と思います。
「普通に惹かれていく」という過程を大事にすることで、バース性を否定することもなく、バース性だけによることもなく。
私は和巳さんみたいなアルファを求めていたし、波止くんみたいなオメガを求めていたのだな、と納得しました。
波止くんのお兄さんも、スウさんも、和巳さんの友人も、周囲の人たちも魅力的!
特に波止くんのお兄さん!「やばい兄になりたくない」という言葉が刺さりました。
兄弟BLが好きなので、やばい兄も好きなのですが、波止くんのお兄さんが兄のあるべき姿です!
そして、カバー裏!
カバー裏で誰かと笑顔で歩いていたのは佐倉さんでは…!登場人物的に佐倉さんしか思い浮かばなくて。
間違っていたら恥ずかしいですが、ほっとしました。先生の優しさに感動しました。
カバー裏おもて面の和巳さんと波止くんが楽しそうで、カバー裏うら面の佐倉さんも同じ店先だけど別の場所で楽しそうで。
最後まで感動の詰まった作品です。
読めて幸せです。
なんていうか…沁み入る感がすごい作品だと感じました。
オメガバースもの。
そして正にオメガバースならではの展開でもあり、同時にオメガバースでなくとも普遍的にある心の揺れ等、素晴らしく繊細に描かれた作品です。
「52ヘルツの共振」と同様「身体共鳴」という独自設定があって、それが重要なポイントに。
感じ取ったαの和巳。わからなかったΩの波止。
本作では「運命のつがい」設定は無いようだけど、和巳にとっては波止との身体共鳴は「運命」だったのでしょうね…
一方、恋愛経験の無い若い波止とは受け止め方が違う。
波止の方はαを気遣う。自分は大丈夫だけど責任を負うのはいつもα、それは大丈夫?って。
この視点には驚かされました。
2人はαとΩとしての相性も良いのでしょう、でもそことは関係なく「この人が好きだ」という部分が形作られる時間、そこをあなたが与えてくれた…そう言える波止が素晴らしいと思う。
ただ好きで…一緒にいたいんだ
恋の真理。その普遍性も描かれて、運命でも運命でなくても2人が惹かれあって好き合って愛し合って一緒になるんだ、という説得力。
オメガバースという一種のファンタジーでも、リアリティと人間らしい繊細さが伝わってきました。
52ヘルツに続く、早寝電灯先生のオメガバース。
今回もとても素敵な作品でした。
αとΩの関係は、やはりどうしても本能が関わってしまって、本能に抗えずに流されたり、抗って苦悩したり。
今作も勿論本能に振り回されますが、それでも最後まで理性的であろうと、きちんと話し合おうとする姿や、ちょっとした言葉に救われたりする姿がとても素敵で、染みる一作でした。
αとΩとしてもだけど、あくまでも一人の人間として、相手を思いやり、きちんと意思疎通を図ろうとする姿は、オメガバースでなくても、人間としてそうありたいと思うような誠実さです。
「運命だから仕方ない」ではなく「運命だからといって、何事も許されるわけではない」ときちんとわかっている二人は、この先もきっと色々なシーンで確認を取り合ったり、間違えたら謝ったり、言葉を重ねて相手を理解していくのだろうなと、清々しい気持ちになりました。
お話もキャラクターも素晴らしく死角なしなのですが、もう、ちょっと…個人的に攻めが刺さって抜けない事態になっちゃってます。
萌えどころ注意↓
・本当はもっと受けを追いかけ回したい(この表現)のに、必死で我慢してる攻め。
・10歳も年下の子から返信来なくて友達に恋愛相談しちゃう攻め(34歳)。
・古書店の店主(ちょい枯れ眼鏡ver)と臨時バーテンダー(夜の顔ver)で2度美味しい攻め。
攻めーーーーーー!!!!!(萌え転がる)
いやぁ…正直出会いの眼鏡verではここまで萌えなかったので夜の顔verがあるのがめちゃくちゃ良かったです。しかも高校生の時もイケメン…!惚れる…。
攻めの受けへの想いが並々ならぬものなのに必死で抑えようとする様が…電話も訪問もできず「待て」状態でジレジレの様が…堪りませんなぁ。(攻め苦しむのスキー)
攻め視点ありがとう、先生。
敬語自体はそんなに思い入れないのだけど、ふとした時の敬語じゃなくなる瞬間。
そこが良い。そこ。
はっ、まだ攻め和巳氏のことしか語ってない。
オメガの受け波止くん。
割とごちゃごちゃ考えてる(言い方)タイプですが、年下のフレッシュさと弾ける笑顔と和む雰囲気を持つ健気で真面目で芯が強い子でした。敢えて鈍感さを自分に課してるようなところも。
過去を引きずっている攻めが惹かれちゃうの分かるなぁー。
αやΩ、運命の番(身体共鳴)という本能に流されて選ぶのでなく、自分たちは普通に話して感情や時間を共有して人として関わって惹かれるから相手を選ぶのだとー。
私が萌えに萌えた攻めの執着心や自制心も過去のトラウマとの関係を考えると心が痛みますが、オメガバースという世界観の中でそうした価値観を2人で少しずつ通じ合わせてた。
そうして番になるまでを、とても丁寧に描かれていたと思います。
地に足がついた物語で読み応え(萌えも)最高でした。
番になるときΩがαのうなじを噛むという珍しいことをしましたが、波止くんが子どもみたいに泣いてたのが可愛かったです。
攻め視点があったので波止くんの可愛さが堪らん。
兄カプも良いキャラでした!またこの4人のお話が読みたい!
大好きな早寝電灯先生!
新刊はオメガバース。
オメガバースといえば"運命"が重要なキーワードであり、"運命の番"を主軸にした作品も多いですが、こちらは少し違っていて、とても早寝電灯先生らしい作品となっています。
早寝電灯先生作品の素晴らしいところを挙げたらキリがないですが、やはり何と言っても、言葉選びのセンスが素晴らしいと思います。
キャラクター同士が対話をして心を通わせていったり、その前段階としてのモノローグがあったり。
本質的でありながらも、胸に棘が刺さるような類のものではなく、優しい気分になります。
今作も、そんな早寝電灯先生のセンスを感じられる一冊です。
あと、"悪役"が出てこないのも良きです。
先生の作品はいつも安心して読めます。
帯に大きく書かれた「執着」を思わせる和巳の表情にすごく惹かれました。
でも彼はそれを剥き出しにはできない葛藤を抱えているし、アルファとオメガだからすんなり関係が進むとも限らない難しさもあったりして。
基本和巳はすごく優しくて波止を心から思い遣ってくれる人なので、そんな彼が執着心を見せているというところからも"愛"が感じられるのが素敵でした。
和巳だけではなく、波止も本当に優しくてすごく心が綺麗な人。
自分のツラさよりも和巳の苦しみに目を向けられるところに、彼自身の人の良さが表れています。
どう進むべきか悩んでいる和巳に寄り添って
『きっと大丈夫』だと言った波止の笑顔が本当に綺麗で。
アルファとオメガの本能の部分をこえて惹かれ合うふたりを、心から応援したい気持ちになったのでした。
シンプルなストーリーではあるけれどそれぞれの表情から伝わる想いがたくさんあり、
彼らが語る言葉だけでない部分にものすごく引き込まれました。
早寝電灯先生の世界観に存分に浸れて、本当に幸せでした。
昼寝電灯先生の作品の中でもダントツ好きな1冊になりました。
オメガバース作品は結構な数を読んでいるのですが、
しんどい、切ないといった印象が濃いオメガバ作品において
これほどまでに温かくて優しい世界観や、攻めも受けも本能を制し、
誠実に向き合う二人というのもなかなか珍しいのではないでしょうか。
ある日、Ωの波止は訪れていた古書店で地震に遭い、
帰宅できなくなっていたところを店主の和巳に助けられます。
はじまりはそんな偶然のような、運命的なような二人の出会い。
後日、思わぬところで再会を果たす二人ですが、
Ωとαとして惹かれ合っている自身の本能に気付いてしまいます。
おそらく二人は運命の番というやつなんだろうなぁと思います。
だけど、それに気付いても気付かないフリのままにして
本能に流されることなく、Ωとαではなく、
古書店の店主と常連客からちょっと距離の近づいたただの二人として、
逢う度に互いのことを少しずつ知って、普通に恋に落ちてゆきます。
普通に話をして、笑いあって、
時間をかけてゆっくりと惹かれあってゆくのがとても心地よかったです。
Ωとαとして惹かれ合わないのなら
別にオメガバースじゃなくてもいいんじゃないの?という気もしますが、
オメガバースの世界観であえて普通に恋に落ちてゆくのがいいんです。
二人の年齢差は10歳ですが、常識も自制心もある大人の男性の和巳が
脇目も振らず波止にのめり込んでゆく姿にもキュンとしました。
普段は穏やかなのに、波止のことになるとこんなにも情熱的で余裕もなく、
一人の男をこんなにも惑わせてしまう恋が微笑ましいのです。
波止への告白では「ただ好きで、一緒にいたいんだ」と
飾らずにまっすぐに気持ちを伝える和巳に胸が高鳴りまくってしまいました。
そんな和巳に自分の中に溢れ出る言葉を尽くして一生懸命に伝えようとする
波止も可愛かったです。
あと、波止をすっぽりと覆ってしまう和巳大きな体や手に包容力が
滲み出ていたり、軽々と抱き上げてしまったり、二人の体格差も
萌えどころでした♪
これまで読んだオメガバース作品の中で断トツ好きです!
ああ、自分はこんなオメガバースを待っていたんだな・・・と、ページを捲るたびに感じていました。
早寝電灯先生のオメガバースということと、試し読みでとても続きが気になったので買ったんですが、まさかこんなに感情を揺さぶられるとは・・・!
本能に流されず、ひたすら理性的に相手を想い、湧き上がる熱はグッと内に秘めて、静かに、でも確かに相手を強く強く求め愛する和己と波止の物語から終始目が離せなかった。
オメガバースと言えば、本能のまま無理矢理に身体を奪ったり、一部のαが超傲慢だったり、Ωが人権を踏み躙られて大勢の慰み者になっていたり・・・というような作品が多いですよね。
でもこの作品は、そうじゃなかった。
相手を一人の人間として尊重し、友達から関係を始め、健全な交流を重ねて少しずつ関係を深めていくんですが、その過程が非常に丁寧に描かれていて、ある意味、オメガバースらしくない作品だったと思います。
でもよく考えたら、人間関係って本来こうやってちょっとずつ深めていくものですよね。
ちょっと考えれば当たり前なんだけど、すごく新鮮でした。
第二次性に翻弄される事なく、普通でありたいとひたすら努めてきた二人ですが、やがて同じ船に乗り、たゆたいながら、共に生きる道を進んでいく。
気持ちが通じ合う場面、初めて一つになる場面、番になる場面・・・どれも温かく、優しさが溢れていて素敵でした。
描き下ろしで明かされた和己の密かな独占欲には、ちょっとドキッとしましたが。笑。
とっても満足度の高い読後感でしたし、叶うなら、二人のその後や波止の兄&スウさんの馴れ初めも読みたいです。
優しく心理描写が丁寧なオメガバースを探している方に、全力でおすすめしたい一冊です。