無口で無愛想な部下×トラウマ持ちのイケメン上司、 13年越しの臆病な恋

ホントはやさしい君が好き

honto ha yasashii kimi ga suki

ホントはやさしい君が好き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神35
  • 萌×26
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
15
得点
208
評価数
44
平均
4.7 / 5
神率
79.5%
著者
立河あいも 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
イースト・プレス
レーベル
Splushコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784781624020

あらすじ

柏木の部署の大型(物理)新人・黒瀬は、愛想が無い上に遠慮も無く、上司としては気がかりな部下。

けれど時折、柏木にはやさしい一面をのぞかせることがある。

以前、自身のトラウマによって黒瀬に迷惑をかけたことがあった柏木は、その言動を単なる気遣いだと思っていた。
だけど、どうしても意識してしまう。
おまけに黒瀬から向けられるやさしさには、どこか覚えもあるような気がして……?

表題作ホントはやさしい君が好き

社会員(新たに入社した中途社員)
トラウマを持つ社会員(係長)、30歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし(6P)
  • あとがき
  • カバー下漫画:おまけ/優先順位の話

レビュー投稿数15

正反対の二人だけど、双方に溢れる優しさが光る

立河あいも先生、デビュー作とのこと!おめでとうございます・:*+.

切なくて、優しくて、甘くて……すごく、すごく良かった。

寡黙な男前陰キャ×誰からも人気の陽キャ、正反対の二人なんだけれど
どちらもそれぞれ滲み出る優しさがあって、グッときました。

柏木(受け)の部署に中途で入ってきた(物理的)大型新人・黒瀬(攻め)。
無愛想で不器用な黒瀬は部署メンバーに煙たがられているものの、
時折見せる優しさがなんとなく気になる。

そんな黒瀬に社外(ジム)で出会ったことから交流を重ねるようになるのですが、
次第に彼は高校時代の「あの子」ではないか、という思いを持つようになってー

と続きます。

受けの柏木は高校時代に巻き込まれた暴力事件がトラウマとなっており、
今でも急に触れられたりすることが苦手。

そんな柏木の様子を見て、そっと声をかけて様子を確認する黒瀬にときめく…✨

そして何よりきゅんときたのが、恋人同士になってからの黒瀬の圧倒的甘さ!!
描写少なめなんですが、190センチの体でぎゅっと柏木を抱きしめて
「おはようのキスして…」は反則じゃなかろうか…!可愛すぎる。。

柏木も素直な陽キャなので変な意地を張ることもなく、
可愛く黒瀬に甘えるんですよね。
この構図が尊すぎました//

黒瀬は高校時代に柏木を守ったことで目を悪くし、
野球をやめることとなったのですが…
これ、柏木からしたら「俺のせいで」と自分を責めてしまうとても辛い真実なんですが、
そんなふうに自分を責める柏木に対し静かに語りかける黒瀬、
このシーンがぐーっと胸に刺さりました。

ただの知り合いの同級生だった自分を、なんで助けてくれたの?という問いに対する
黒瀬の答えがまた…!
”学生時代の片想いの成就”→この設定だけをおかずに
ご飯何杯でも食べられる気がします。

そして寡黙無愛想がデフォな黒瀬なので、「恋だった」と告白する時の
恥ずかしそうな顔がまたこう、心をくすぐってくるんですよね…!

やーーー…
二人の優しさに萌え、切なさにぐっと涙を堪えて、そして最後!
ラストの甘さに蕩けてしまう、素敵な一冊でした・:*+.

じっくり読み返して、世界観に浸りたいです(*´˘`*)

1

切ない、だけじゃない。

会社の上司と部下という関係のふたりだけれど、
大人になって深く知り合った現在から高校時代の過去へと繋がっていく、よくあるリーマンものではない展開が最高に刺さりました…!
ふたりの絶妙な体格差もめちゃくちゃ良かった〜

何を考えているのかよくわからないし、周りと打ち解けるつもりがない態度のせいで職場で浮いた存在になっている黒瀬。
上司である柏木も持て余し気味になっていたとき、ひょんなことから黒瀬の素の部分を知って少しずつ彼への意識は変化していくわけです。

ただ、そこから恋愛感情が絡んで関係が変わっていくわけではなくて、それぞれが一番苦しかったであろう過去のエピソードが挟み込まれるので
胸がぎゅっとしてしまうところがたくさんでした…。

でも。柏木にとってトラウマになっていたその過去から黒瀬がぐいっと引っ張りあげてくれるので、「切ない・苦しい」だけのお話にはなっていません。
それぞれの存在にお互いが救われたような結末にホッと安心して、そしてとてもあたたかい気持ちになったのでした。

pixivでも追っていたけれど電子の描き下ろしが読みたすぎて電子特装版を購入。
野球をしている黒瀬を見ることができたし、甘えている柏木も見れたし。最高としか言えないくらい良かったです(笑)
そして。黒瀬がめっちゃくちゃ良い身体なんですが、切なさを感じる場面が多いストーリーなのであまりその辺は楽しめないかな…?と思いきや!
端々でその肉体美を拝めたのもありがたかった…!

初コミックスとは思えない完成度の高さ、素晴らしかったです。大満足でした。

1

読み返すとより作品の良さがわかりそう

静かで雰囲気のあるお話でした。

後半や最後の方でわかるアレコレに、何その美味しい設定!と興奮しました。

理不尽と負い目と恋心と。

もし再会出来てなかったら?気付いてもらえてなかったら?それでも良かったの?

これは何度も読み返すと、よりじっくり良さがわかるお話かもしれませんね。

ただ、今の自分にはそこまで萌えず…。
なんでだろう。黒瀬の最後の方とかは萌えたけど。なんかいつの間にそんなに好き好きに?と。あれ?見落とした?そりゃあいきなりなだれ込んだけど、それ以降の描写もなかったような…。

今は自分の萌えセンサーがにぶいみたいです。

2

想いを秘めた寡黙攻め

再会ラブで、運動部関連で、寡黙攻め...
超絶好きな予感しかしない!ということで楽しみにしておりました。

電子特装版をお迎えしました。

読み始めるとすぐに先の展開が何となく予想できるのですが、それは全く問題ではなく、寡黙攻めの特大感情を楽しむことができる最高の作品でした。

寡黙攻めが純粋な感情を露わにする瞬間が好き!という方、是非読んでいただきたいです。

周りの脇役さん達も嫌な奴が全然いなくて良かったです。

電子特装版は、描き下ろし部分でふたりの相思相愛っぷりが楽しめるのでオススメです。

寡黙攻めはいいぞ...(n度目)

2

巡り合わせと2人の関係性がエモい

導入部分を読んだ瞬間、連載を追うと決めた作品。それくらい、惹きつける何かがあります!
キャラクターも親しみやすく、ストーリーも日常のよくある光景で話は進むけど、所々セリフにフラグを置いていて先が気になるように構成されていて、まんまと沼にハマりました。3話で方向性がはっきりして、4話でキュンとショックと切ないが同時に来てもう涙出ました。5話からの展開なんてもうキュンの嵐でした。
癖な目で見たところからのポイントは、体格差ですね。5話でそれがはっきりわかるシーン(コマ)があるのですが、私はそこが一番心臓鷲掴みされました。
描き下ろし、特典、電子特装版の描き下ろし、それぞれがまた良い!黒瀬が寡黙だからこそ生きる内容で、攻めの受け溺愛はやっぱり良いと再確認しました!
万人受けするお話しだと思うので、たくさんの人に読んで欲しいですね。

2

素顔の君はどんな顔?

ストーリーの組み立てが、うまっ!∑(゚Д゚)
こう始まって、こういう展開なって、こうやって終わるのかと……すごい引き込まれました。初めてのコミックスとは驚きです。

内容でじっくり魅せてくる系の作品ですね。作品の世界観や雰囲気、絵のタッチ感なんかもストーリーと非常にマッチしていて完成度が高い。しっとりと攻める過去への追求がジワジワきます。
過去軸が大きな鍵を握るストーリーなので、伏線回収は重要マター。セリフの端々から匂う"何かありますよ"のオーラにそそられます。
前半部のストーリーの中に実はヒントがいくつもあって、あのときの発言がこう繋がるのか、これが伏線だったのか……などなど、次第に解明されていく真実にゾクリ。掴みどころのない男・黒瀬の素顔がどんどん暴かれていくと、彼の優しさが胸に沁みてきました。


黒瀬の優しさは分かりにくいけど、その優しさには嘘くささがない。実直で素敵な男です、昔も今も…。
罪悪感を感じる柏木への助けた理由の返答が、「下心です」と返すあたり、やはり彼は優しい人。柏木があまり罪悪感を感じないように適度にウィットを効かせながらも、サラッと告白してる高等返答術に萌え心がうずきました。可愛かったから……との追加告白も最高でした^ ^

過去から繋がる2人の関係の読み応えが猛烈に面白かったです。
この2人の続編があったらぜひ読みたいです。

4

ネタバレなしで予想しながら読んで欲しい

高校野球好きの柏木は会社で係長として忙しい日々を過ごし、同じ年の新人で不愛想なオタク趣味のある黒瀬の扱いにちょっと困っています。そんな中、ストレス解消のためにジムに行くとトレーナーの大学時代の後輩であるイケメンの涼を紹介されます。少し涼と黒瀬が似ている気がしますが、職場での黒瀬はいつも通りに誰かに歩み寄ろうとはしません。
この辺りで黒瀬は自分勝手なオタクのように描かれていますが、柏木が酔っ払いに殴られそうになりショックを受けている姿を見て自宅に連れ帰り優しくフォローします。ここで「ホントはやさしい君が好き」というタイトルの意味と、ふたりの過去になにかあったのだろうと推測できます。

立河あいも先生の作品を読んだのは今作がはじめてなので、どういう設定になるのか、どう物語が進んでいくのか先読みできなかったのでワクワクしながら読みました。柏木の人に触られるのが恐怖になるほどのトラウマな過去や黒瀬の野球を諦めざるを得なかった右目の怪我について、黒瀬と柏木の想いなど、1話1話読みながら予想していくのは楽しかったです。
少しずつそれらの秘密が解き明かされ、ふたりの距離が近づきながら現在のふたりと過去のふたりが繋がっていきます。もちろんハピエンですが、最後の黒瀬の告白までへの物語性がとてもよくできていたので、ぜひネタバレなしで読んでもらいたいなと思いました!


少し高校生時代の辛い暴行事件などありますが、それほど気にならずさらりと読めると思います。でもちょっとそういったシーンがとても苦手な方はご注意ください。

2

登場人物たちの人生が垣間見える

黒瀬も柏木さんも、ふたりが再会するまでにどんな風に生きてきたのか、漫画内で描かれない部分も容易に想像ができる。人物像がしっかりしていて、過去のトラウマや葛藤や一途な想いが途切れることなく、それぞれの人生を生きて再会に至ったのだと切なくなる。
だからこそ黒瀬は名乗りでないし見守るのみに徹していて、けれどどこか隠しきれない優しさが台詞無しの表情だけでも読んでいる側には伝わってきて堪らなくなる。
柏木さんもあの出来事があってすぐ遠くから応援しようと決意したことも、色々が繋がって黒瀬を思って涙する時も、濁すことだって出来るのに逃げずに前を向いていることが苦しくて……。
むしろ柏木さんのために「関わらないでほしい」と伝えたのが黒瀬自身で、先生から言われたその気持ちを汲んで柏木さんはあえて誰か探さなかったのだろうとさえ思えてくる。

きっとお互い他の誰かを選んで生きることも出来たふたりだけど、本当に偶然の再会でやっと触れあえた今、このふたりでたくさん幸せになってほしい。
別に当人たちは今までが物凄く不幸だったと思わせてはいないのだけれど、ただひたすらこの先の起こる何でもない普通のことを普通に楽しんで幸せを感じていってほしいと願ってしまうふたり。
因みに本編以外の書き下ろしはそんなふたりのその後を見ることが出来るのでどの特典もおすすめです。
時系列もなんとなく感じてやっぱりふたりが生きている時空を感じられて良い。
もちろん続編が出たらめちゃくちゃ見たいです。
相変わらず黒瀬は柏木さんに一途で、柏木さんはそんな黒瀬に天然無自覚甘え上手なんだろうなーって。
モテるよね、柏木さんは……本当にかわいい。
いやでも黒瀬なら安心です(なんか今さらだけど黒瀬だけ呼びすでてごめんなさい)

最後に、最初同一人物と気づかないくだりは気になる人もいそうだけど、黒瀬は余程仕事とジムで纏う雰囲気違うんだろうな、メガネの度も半端ないんだろうなと自己完結している。(あと失礼かもだけど柏木さんがあまり人の顔とか覚えてない印象もある)
とにかく個人的には好みドンピシャの内容とふたりでした。

2

大満足

黒瀬くん 寡黙で冷たい印象がありますが、ときどき垣間見える優しさに心があたたかくなります。
最後 おまけの優先順位の話がすごく好きです。
高校時代に助けた時も 今も 変わらず、一番に柏木さんのことが好きなんだなあと実感しました。

2

無口攻め(溺愛)

イケメン体格良し、相手選びたい放題攻めの長年の片思い。最強です。
受けの顔好き過ぎて、似てるアイドル推してるところも、受けとの関係始まってからの受けが推しになるところもとっても最高です。
もっとイチャイチャしてるところも見たかったぁ!!!!
お幸せに…!!!!!

3

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