バイト先の生田くん

baito saki no ikutakun

バイト先の生田くん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×27
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
128
評価数
29
平均
4.4 / 5
神率
58.6%
著者
会川フゥ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ジーオーティー
レーベル
picn comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784823607431

あらすじ

「ついでに童貞も卒業しとく?」 穏やかなバイト生活を求めて狛江が選んだ喫茶店で出会ったのは、気怠げな態度の先輩・生田だった。 初対面の印象こそ最悪だったものの、自分のミスをきっかけに新たな側面を知り、いつしか飲みに行く仲に。 しかし、酒の勢いで突然ファーストキスを奪われ、挙げ句の果てには生田に誘われるがまま童貞を卒業してしまう…。 二人の関係に明確な名前を付けたいが、言及することで生田との繋がりがなくなってしまうことを恐れる狛江は、行き場のないわだかまりを抱える。 さらには、過去の新人にも手を出していた生田の話を聞いてしまったり、他のセフレと一緒にいる所に遭遇してしまったりでモヤモヤした気持ちは加速する一方でーー。

表題作バイト先の生田くん

大学生,喫茶店バイト
喫茶店バイト

その他の収録作品

  • 描き下ろし(3P)

レビュー投稿数7

面白かった

とっても良かったです。
帯にある童貞、バイト先のビッチ先輩に遊ばれる。
確かにそうなんですが…そんな軽い感じの単純なお話ではありませんでした。
ビッチな先輩の生田くんの背景がしっかりしていて、なぜこんな性格なのか納得がいきます。

バイト先の登場人物、皆様良い人で嬉しくなります。
生田くんと前職場で一緒だった「友達」のミナトもいいヤツです。
描き下ろしのセリフ、気になっちゃいます。
ミナトにも幸せになってもらいたいです。
キレイに1冊にまとまっているお話ではありますが、今後の2人も見てみたいなぁ。と思いました。

1

過不足のない作劇が気持ちいい

町の小さな喫茶店。バイトの先輩後輩

大学生で童貞のコマとバイトの古株生田先輩


会川フゥ先生が描く「ビッチ」てどんなだろうと興味があり紙本を購入。


軽薄な第一印象の生田先輩は、存外頼れる存在だった。
生田への認識を改めたコマだったが、飲みの席で初キスを奪われ、酔った勢いで童貞も卒業してしまう。
セフレのような関係になった二人。生田にとっては「遊び」だと分かっているけれど、簡単に割りきれないコマは一人悶々と悩むのだった…


視点の人物(主にコマ。4話以降生田も)のモノローグが多くて、坦々と物語が進んでいく感じがよかった。
読者は傍観者に徹していられるので、登場人物の感情が動いてもあまり乱されず、でも臨場感は味わえるといううま味がある。
あと、過不足なくピースがピタピタッとハマッていくような作劇が気持ちいい。


コマ視点では、初々しい恋の戸惑いや葛藤を胸中のツッコミでコミカルに描いていて楽しかった。自分にもツッコむ感じ好き。

生田視点は、ほぼ一話分しかないけど、過去回想含んで生田という人の成り立ちがよくわかった。


生田のセフレのミナトは、個人的にはかなり好きなキャラ。
こういう、サバサバしてて根っこに情があるセフレ、希少だと思うけど好きだな~。
6話の、ミナトが冷蔵庫開けてからの流れ好き。表情あまり変わらないけど、生田のことを大事に思ってるのが伝わってくる。
友達で、肉体関係あって、少し保護者目線入ってて、「似た者同士」…
こうやって書き出すと属性盛りすぎな感じあるけど、それが違和感なく共存して成り立ってるのがミナトなんだよね。
ミナトが主人公のお話を読んでみたいな。番外編でも、スピンオフでも。彼の内面をもっと見てみたい。

喫茶店の店長も、優しい雰囲気のいいキャラだった。「今から何にでもなれるよ」のセリフはジンときた。
この人のおかげで、生田の未来は安泰だなと思える。良い出会いができてよかった。

コマと生田、これからもドタバタしながらうまくやっていくといい。がんばれコマ。しつこく食らいついていけ。

2

じわじわ進む恋

その場の雰囲気に流されるようなカタチで身体の関係を持ち、ズルズルとそれが続いているふたりの日々を描いたお話。

でもエロに偏っているわけではなく、軽いノリから始まったその関係までが軽いなんてこともなく。
しっかりと内容が詰まったストーリーになっていて引き込まれました。

見た目も思考もものすごく真面目な狛江と、どこか掴みどころのない生田。
真逆のタイプだし相性的にはあまり良くないのかな?という感じのふたりなんですが、関わっていくうちにそれぞれのペースがいい意味で乱されていくことになり。
そこからジワジワと恋愛モードになっていくのがすごく良かったです。

行き当たりばったりで生きているように見える生田の過去は結構重たくて、自己肯定感が低すぎて前に進めないでいる様子はとても切なかったけれど。
狛江が真正面からぶつかっていったことで生田の意識も変わり、ふたり一緒にスタートラインに立てたような結末がとっても素敵でした。

2

飾らない2人の思いのほか軽やかな恋愛!

初読みの作家さんでしたが、生田さんの愛らしいお顔に
ホイホイと釣られて購入しました!

あらすじではビッチ受けとのことで、
もだもだ面倒なこじれ方をしたり
受けがドライで性行為に手慣れた感じのハンター的な
ノリを想像していたのですが…

めちゃくちゃ良い方に予想を裏切られました!
攻めのコマも受けの生田さんも、意外と素直な性格で
変に意地を張ったり自分を良く見せようとしたりしないから
体から始まった関係なのに、心を通わせていく過程は
むしろ純度の高い印象を受けてすごくすごく素敵。

生田さんはフリーターで趣味や情熱を注げるものがない自分を
ひどくつまらない人間だと感じていて、
それゆえの刹那的な雰囲気や言動が随所に表れているのですが。

生田さんが抱えてきたそういう孤立感を
コマはなんでもないことのように、そして当たり前みたいな顔して
拭い去ってくれるんですよね。

特に良かったのは「生田さんは人をよく見すぎ」って
コマが伝えたところ。会話の流れの何気ない一言だったんですが
ほんと、その通りだなと思って。

自分に自信がない裏返しとはいえ
熱く夢を語ったり、趣味の話したりする人を
「馬鹿みたい」なんて冷めた目で見るんじゃなくて
「みんなすごいな、俺とは違うな」って思ってたんですよね。
擦れて卑屈な視線を周囲に向けたりしない、
人の良いところを良いところとして受け止められるだけの
優しさと素直さが生田さんにはあるんだなと、気付かされました。

だけど自分はそうはなれないと線を引いてしまう生田さんに
「人間たいしたもん持ってなくてもどーでもええやろ!すきや!」(意訳)
を不器用ながらもまっすぐ伝えられるコマは、すっごく相性のいい相手じゃないかなって読んでいてじわじわと感じていきました。

バカ正直なコマに心ほぐされていく生田さんという
2人の関係性がほんとに可愛いので、ぜひ読んでほしいです!!!

人が人に愛おしさを感じるささやかな一瞬一瞬を
とても魅力的に描かれる作家さんだなと感じたので
ほかの作品もどんどん作家さん買いさせていただこうと思います!

3

振り回される攻めを堪能⭐︎

タイトル通りです!
受けちゃんに振り回される攻めが限りなく読めます笑
バイト先でビッチな先輩に流れるように童貞を奪われ、気づいたら好きになっていてけれど先輩はそんな気がなくて。
攻めはどんどんドツボにはまって独占欲やら嫉妬やらで頭がいっぱいになっていきます!
受けのビッチ先輩はすごく現実をみていて(家庭環境やらいままでの環境からきたもの)それが付き合うことの壁となっています。他人にはあるのに自分には何もないと悩んだり。そんな彼らが織りなす物語。キャラクターがとても際立つ物語で面白かったです!

1

先生独特の優しい眼差しが感じられる御本

会川フゥ先生の新刊✨

ビッチの先輩に遊ばれる。
先生の作品の、キャラクターに対する愛情がブワッと溢れ出てこちらに伝わるような感じがすごく好きで、前作『スキとキラキラ』では特にそれを強く感じたのですが、今回はストーリーの内容的にそういう感じではないのかも......と勝手に思っていたのですが、全くそんなことはなく。
今回もバッチリ受け取らせていただきました!

新作を拝読する度にどんどん"好き"が更新されます。

いつも素敵な作品を本当にありがとうございます!

3

ゆっくり恐る恐る進む恋が尊い。

身体的にも恋愛経験的にも童貞の大学生×ビッチのバイト先の先輩のお話。

流れるように始まった2人のセフレ関係しかり、セフレ相手に抱き始めた独占欲しかり、周りの人に対する劣等感しかり、なんだかとってもリアルなお話でした。
そして何よりビシッと最後までカッコいいことを言って生田くんに迫ったりできないで逃げちゃったりしつつも、自分からちゃんと生田さんに会いに行って思ってることを伝えようとするコマが愛しかったです。

きっとこれからも振り回し振り回されながらも少しずつ前に進んで平和な日々を送っていくのがとても想像できる2人でとてもよかったです!

4

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