3月22日、花束を捧げよ 下

3 gatsu 22 nichi hanataba wo sasageyo

3月22日、花束を捧げよ 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神75
  • 萌×220
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

7

レビュー数
17
得点
474
評価数
103
平均
4.6 / 5
神率
72.8%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011405

あらすじ

高校時代の同級生の事故死をなかったことにしたい──。友人の死をきっかけに、時を遡るタイムリープLove!!

表題作3月22日、花束を捧げよ 下

高校3年生
高校3年生

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数17

お見事!てなった

登場人物らが引っ掛かったことをずっと意識しながら読んで行くと(もしかして、もしかして)てなっていくし、蓮が落語好きって判明したときに(あ!)てなってどうかハッピーエンドになりますようにって祈りながら読み進めて、最後まで止まることができなかった
どうして3人とも無事に乗り越えられたのかが、なんか本当落語みたいな印象で、頓知利いたな〜て膝を打ちたくなった
そして、そもそもどうして?てやっぱり思ったところで「あ!あの人でしょ!!」てかぶせ気味に気がつけて読後感が最高に良い

本当にお見事で面白かった
恋も、良かった
マウントの理由、理解できないのとか自分をモブと心から信じてる主人公面白かった

3

飛んで返し

久々に小説を買いました✌3日で上下巻読んでしまいました。
めちゃかちゃ良かったです。言い方は凄く難しいけど最後のどんでん返しが落語の意味を取り入れてくるところがすごい深いと思いました。光一君の死を回避するためにいろいろ試行錯誤して、最後に海路君が怪我をして死んでしまうんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、最後にHappyENDになってほんとに良かったです!BL小説はメディアミックスが少ないのですが多くやってほしいです。

2

感動

ほんとに、感動しました!!リアルに、普段bl小説を買うことは少ないのですが書店で見てなんとなく買ってみたらドハマリしました!!
この作品はMediaミックス化されるべき作品だと思っております!!故人的に…。
上下巻一気に読んだらもぉ、喪失感とそゆうのが一気にきました。報われてほしい、でも、うまくいかないそゆうジェットコースターのような感情が毎回つづくので心臓に悪かったです笑でも、読んでそんは絶対になかったです!

3

最高のサスペンス

上巻での海路くんの鬱屈した思いが昇華され、報われていくようで涙が溢れる。このターンの3人の関係性にすごく癒されるし、希望が満ちていくのを読者も一緒に味わえる。変化しながら何度となく繰り返される出来事が、実は変化しないことで引き起こされていたり、次々と難関をクリアしていっていると思いきや!?最後の最後まで目が離せない、最高のサスペンスドラマが展開される。こんなにあちこちにばら撒かれたキーワードを全て回収していく手腕はすごい!作家買いして間違いがない。

4

No Title

小中大豆先生×笠井あゆみ先生。
上下巻出揃ってから読み始めました。

いやぁ、、、
ご褒美(エロ)が少なすぎやしませんかw

蓮はずーっと冷たいし(なんか隠しているんだが)、海路は蓮が好きだけど、
ループの最中で気持ちを見失っちゃうし、
もうこの終着点はどこなのー!!?と。
最後のループでホワイト蓮がようやくちょっとキュンな態度を出してくれたから頑張って読めたけど、
なかなかつらい(甘々エロエロBLを期待していたらの場合)展開でございました。

が!上下巻の表紙を見比べて、花束の違いの意味を知ったら涙が出ましたよ…!

何度も言いますが甘々エロエロではございませんw
設定、小中先生の文章はおもしろく、
笠井先生の絵は言わずもがな最高です♡

4

面白かった(≧▽≦)

ドキドキで読み始めた下巻。

高校三年生の蓮と光一とタイムリープしてきた海路。
これが最後、と光一を助けるため協力し合う蓮と海路。
上巻での海路の苦しさを知るだけに、そんな2人の姿を見守れるだけでもよかった(>^<。)

タイムリープの悲壮感や使命感よりも、高校生活を送る楽しさや友人とのやりとり。
そんな青春のきらめきを感じて眩しかった(*ˊᵕˋ*)
上巻の不足分を補うくらい甘さやきゅんも>ᴗ<✧

これで本当に助かっておくれよ、と私も海路達と一緒に願いながら読み進め、残りのページを確認しては、まだなんかあるよな、とドキドキし。

最後、ラブホに向かった2人に、おーい、門限は8時だぞー、といらん心配ができる幸せ。

最終的には小中先生、凄い!天才!ありがとうございます!につきます(≧▽≦)


3

一度きりの青春

辛い事が多かった前編の、少し希望が見えたかもしれない最後。そこからの後編。
前後編一気読みでした…最後までハラハラどうなるのかわからない展開だったので非常に楽しく読めました!ストーリー重視の方に、前情報なしで是非読んでほしいオススメの前後編2冊です。

一度どん底まで落ちた後の、憑き物が落ちて腹を括った海路が良かった。ホワイト蓮の若者らしい不器用さとか若さが愛おしい。そして光一の優しさや生真面目さに支えてあげたくなる2人の気持ちがよくわかった。何度もタイムリープを繰り返す海路の、これが最後だと決意して挑む高校三年生の生活が、これまでにないほど海路にとって充実して楽しい友情に恵まれた一年になったこと、そして明るい未来を思い描ける事がなにより読んでいて嬉しかった。

恋愛面も、蓮の海路への気持ちの変化がわかりやすくてキュンとします!前編が辛かったからこその海路と読者へのご褒美ですよね!

3

小中先生の新作毎秒読みたい

今一番勢いのある作家様の新作。
最近のものは欠かすことなく読んでいますが、少し出遅れて今作も読了しました。

ストーリーが完璧に面白い。
苦しいばかりのタイムリープだったけど、だんだんと距離感が変わっていく蓮と海路と、怒涛の展開。1ミリも目が離せなくて夜も眠れませんでした。

上下巻も読者からすればありがたい限り。
色んなフラグが立ちまくって最後の最後までどうなっちゃうの?とワクワクドキドキしながら読ませていただきました。
小話でもいいから大学生になった三人の物語も読みたいものです。

何はともあれ今回も期待以上の作品をありがとうございました。
また次の作品を読むのが今から楽しみです。

6

たまに出てくる海路の敬語が可愛い

謎解きの要素にシリアスな展開でページをめくる手が止められなかった上巻を受け、下巻ではこんなにもハートウォーミングな眩しい青春が待ち受けていようとは。
これだけ高校生を繰り返し、ようやく今までになくDK生活を満喫しているようにも見える海路。自分の気持ちや他者の行動にモダモダしたり、ちょっとしたスキンシップでぎごちなくなってしまったりするさまが可愛らしいです。

何回も高校生を繰り返したお陰で周囲の人間のことが少しずつ見えるようになったり、また地獄を味わったことでどこか吹っ切れたような部分もあったり。下巻では端々から海路の成長がうかがえます。
それと同時に、“今回が最後” ということ、やり直しが効かずもう後がない、腹をくくらざるを得ないという状況も、今を精一杯に生きることへと彼を促しているように感じます。

海路が青春しているおかげで、行動を共にしている蓮や光一もめちゃくちゃに青春しています。
上下巻で登場人物はまったく同じなのに、異なった空気を味わえるという。スワンプマン的な同一人物の入れ替わりはありますが、すべてが結末に向けてあるべき場所へと収束していきます。

上巻で散りばめられた数々の不穏さや伏線にひたすらドキドキしておりましたが、それらの伏線も下巻でしっかりと回収されていきます。
下巻の中盤、11月1日の謎が明らかになる瞬間は本当に震えました。

上下巻合わせ、最後の最後まで息もつかせぬ展開に虜になりました。このような素晴らしい作品を世に出してくださったことに、心から感謝をお伝えしたいです。

8

繰り返せない青春

待望の 3月22日、花束を捧げよの下巻、楽しみにしてました。

個人的、各項目5段階で
青春 5
しんみり 3
恋愛 3
エロ 1
な感じだと思います。

上下巻作品で、高校生達による現代タイムリープ物。下巻だけで450ページ程あります。

上巻の結末から、1人だけタイムリープしてしまった海路くん。もしかしたらこれが最後のタイムリープになるかもしれない。そう覚悟を決めて、タイムリープをしていない蓮くん、そして光一くん本人までも仲間にして死の呪いを回避しようとします。

海路くん視点で物語りが進んでいくので、タイムリープをしていたブラック蓮くんが、海路くんに投げ掛けていた言葉の真意を、タイムリープをしていないホワイト蓮くんが予想して打ち明けていきます。
なので、上巻で抱いていたブラック蓮くんへの印象が下巻で少しずつ変わっていきます。

下巻では主に、ブラック蓮くんに協力をさせてもらえなかった海路くんが、タイムリープで戻った日々を蓮くん、光一くん達と過ごし、青春を味わい、友情を築き、そしてタイムリープをし続けた時の苦悩や各々の葛藤などをイチから読み解くことが出来ます。
そのお陰で、登場人物それぞれへの愛着や感情移入が凄まじくて、物語り終盤はある意味生きた心地がしなくてハラハラドキドキしながら読み進めました。

ここに書いてしまいますが、結末はハッピーエンドになります。
でも読んでいる時は「勿論ハッピーエンドになるよね?」と思いながらも死の呪いの正体やハイブリッド蓮くんの吐露や海路くんへの想いを告げたシーンには、切なさや感動が合わさって思わず涙が溢れました。

上巻と下巻で、物語りの雰囲気や登場人物達それぞれに抱く印象が読み進める度にどんどん変わっていくので、物語りに惹き込まれること間違い無しなので、是非とも読んでほしいです。

8

何度も繰り返して掴んだ未来

今回はクラスの中心的な高校生とごく普通の高校生のお話です。

攻様に巻き込まれたタイムリープから逸脱した受様が
その世界の攻様と最後のタイムリープに挑む顛末を収録。

受様は顔も知性も運動神経も
芸術的なセンスもないごく普通な高校生です。

高校の入学式で同じ新入生の中でも目立つ存在だった攻に
強いあこがれを抱き、ある出来事で攻様に助けてもらった事で
淡い恋心を抱くようになります。

3年に進級した年、
受様は攻様と幼馴染と同じクラスになりますが
受様が近寄る隙間などありません。

攻様の幼馴染は攻様より1つ年上ですが
去年一緒に事故に遭って重傷を負い1年留年していました。

いつも幼馴染の隣にいる攻様を見て
攻様が幼馴染を特別に思っている事に気づきますが
幼馴染は卒業を間近にして事故で亡くなってしまいます。

お別れ会の日、
攻様が橋の上から身を投げるかと勘違いした事から
受様は攻様が幼馴染の死を食い止めようと
何度もしているタイムリープに巻き込まれます。

しかしながら攻様は受様と幼馴染を関わらせようとせず
受様は何もできないままに巻き込まれる
タイムリープに疲れて川に飛び込むのですが

それによってタイムリーパーである攻様のいない
0回目の世界にリープしてしまうのです!!

受様以外は攻様の幼馴染の死を知らない世界で
受様はまずこの世界の攻様に自らの体験を語り
攻様の幼馴染の死を止められなくても
コレを最後のタイムリープとするために
尽力する道を選びます。

果たしてこの世界の攻様は幼馴染の失わずに済むのか!?

幼馴染の死を防ごうタイムリープを繰り返す攻様と
そんな攻様のタイムリープに巻き込まれた受様の
タイムリープミステリーの完結巻になります♪

前巻にて受様は何度タイムリープしても
攻様の幼馴染との接触を許されませんでしたが

今回は攻様が何も知らないために
今までの攻様には訊ねられずにいた事や
攻様とともに幼馴染を護る行動をとる事ができます。

幼馴染は医大を目指すほどに頭が良い上に
今までの体験を推理小説の土台として聞かせる事で
幼馴染の推理力も借りることができるようになり
幼馴染の分岐点等が固まっていきます。

呪いと化した幼馴染の事故を回避する方法とは?
死を回避すれば呪いは解けるのか?
受様の恋が実る可能性とは!?

そして今回タイムリープできなかった攻様は
どうなったのか?

すこしづつ解けていく謎とともに
受様は今までにない充実した学生生活を送るのですが
最後の通過点と思っていた日に思いがけない
逆転劇が起こってしまい、ハラハラMAX!!

誰の上からも死の恐怖が払拭される終着点に辿り着くまで
たいへん楽しく読ませて頂きました。

まさか、まさかな連続なのに
読了すると細やかに張られていた伏線も見えてきました。
小中先生、すごすぎる!! ヾ(≧▽≦)ノ

9

前に進む

どひゃーなところで終わった上巻の続き。読み応えたっぷり450P+あとがき。爽やか前を向いて歩いていける、将来は明るい★という気持ちになれるお話で良かったし、あああのお話ね、といつまでも覚えているとは思うものの、高校生キャラにシンクロするほど若くないので、すいません萌にしました。もう一回高校生に戻れたらなあ。

自分だけ戻ってきたのに気付いた海路は、なんとか蓮にタイムリープのことを信じてもらおうと、手始めに覚えていたテスト問題を教えて・・と続きます。

攻め受け以外で下巻で目新しく感じた登場人物は
攻め家族、光一の両親ぐらいでは?今までのタイムリープとはちょっとずつ違うんです。当然か。

++好きだったところ

若い高校生の攻め受けが、お互い出来ることをして、何回も繰り返して、何とか未来を変えようと考えて足掻いて、ついに未来を手繰り寄せるってところが良かったでした。後味がとても爽やか。若い二人だからかな。当の光一も巻き込んで三人で頑張るからかな。

そこに二人の恋心がいい按配で絡んできて、甘酸っぱい、でも生死が絡んでくるのでセツナイ、必死。想いが通じても、その相手が明日無事でいるって保証がないっていうハラハラ感が盛り上げてくれました。

うっかりするとせつなく重くなってしまいかねないお話なんですけど、挟まれる楽しそうな高校生活の様子が懐かしく楽しく甘酸っぱい気持ちも味合わせてくれる一冊でした。

5

一生ものの日々

上巻があまりにもおもしろかったものですから、下巻への期待値がドカンと上がった状態で手に取った今作。
発売までのひと月をこんなにも長く感じたのはいつぶりでしょうか。
450P超の厚みがある文庫だというのに、ひとたびページをめくればあっという間にあとがきまで読み終えてしまうんですね。
それくらい没入して読める小中先生の確かな文章力に圧巻です。

上巻の終わりが終わりだっただけに、上巻と下巻でこれほどまでにガラリと雰囲気が変化するとは思っていなかったのです。
ところがですよ。海路の行動によって、少しずつなにかが確実に変化していくではありませんか。
何度も死を迎える光一と、懸命に光一の死を阻止しようとするも、何度も何度も親友の死を味わわなければならなかった蓮の苦悩が印象的だった上巻。
本来であればこの負のループに巻き込まれることはなかったはずの海路視点で、蓮と共に呪いめいたミステリアスな現象を追いかけ、時に淡く複雑な想いを抱き、やがて疲弊し…

と、上巻時点では話運びの上手さと心理描写の繊細さに夢中になっていて気が付かなかったのだけれど、下巻を読み終えた今にして思えば、あちこちにヒントと少しの違和感が隠されていたように思います。
上巻で何度も繰り返されていた、1人の少年の死と共にループし続ける高校3年生の1年間は、ある意味地獄とも言えるものだったのではないでしょうか。
そんな中で、海路というイレギュラーな存在が思い切ってとった行動が負の1年間を最後で最高の高校生活に塗り替えていく。
正しくは「海路と蓮と光一の3人で」ですね。

上巻のミステリアスさも確かに香るのですが、より甘酸っぱさを感じる青春ものになっているという味付けが本当におもしろく、読み応えがありました。
3人で知恵を絞る姿を見ては一緒になってうんうん唸り、キーとなる日付が近付くたびにハラハラし、今までの1年にはなかった蓮と海路の間で静かに芽生えるなにかにじわじわ萌えがつのる。
登場人物たちと同じ歩幅で、一生忘れられそうにない青春の日々を追いかけられた下巻でした。
「3人で呪われていた運命を変えた」のではなく「イレギュラーだった呪いを、3人の高校生が力を合わせてあるべき形の運命と一生ものの青春に戻した」のかもしれないななんて。

落語をかじったことがある方ならば、作中のキーとなる演目を見て、そうきたか!ときっとにやりとしてしまうはず。
お話のいわゆるサゲの部分に関しては、それまでの盛り上がりが素晴らしかっただけに、もう少しだけグッと掴まれるようなものがほしかったかなと感じるところも。
しかしながら、上巻下巻共に味わいが絶妙に異なるおもしろさに最後まで虜になれました。
忘れられない最高の1年間でした!

12

DKのキュンを求めてる人に贈りたい下巻

上巻は序章に過ぎなかった…。下巻のタイムリープの謎解きとDKらしい恋愛要素にキュンキュンです。攻めも受けも良いんだ…。

上下巻で、下巻が分厚いですが怯まないで〜。小中作品なので安定して読みやすく、しっかり面白いです。

上巻で苦しくなるくらい何度もタイムリープを繰り返したけど、下巻は最後のタイムリープ回。海路の頑張りによって理想的展開で海路、蓮、光一の3人の関係性にも変化が出てきます。
なぜタイムリープするのか、海路だけ戻った謎について、光一の死を忌避するためにどうするか、海路と蓮の推察を交えながらじっくり丁寧に進んでいきます。

そして、その中で蓮と海路のDKらしいラブが…!上巻ではあんなにラブ薄めだったのに…!
ラブが主軸ではないのでずっとイチャラブしてるわけではないのですが、二人の"付き合う前の"甘いそわそわした空気感が堪りません。
いかにも高校生なデートしたり、プリクラ撮ったり、ハグやキスでドキドキしたり、段階を追って気持ちを通じあわせていく様子に胸キュン必至。
蓮の目線一つ仕草一つに、海路は「愛されてるな」って実感してるんですよ…尊い。

DTの余裕ない初々しい初Hも良かったです…!(もっと見せてくれ)

個人的には上巻で感じてたうっすら蓮→海路の気持ちが間違ってなかったことに、やっぱそうだよね!と答え合わせできた気がしました。

タイムリープという現象に理由を付けるからちょっとオカルト風味があり、それはそれで面白いけど、少しだけ最後の展開は盛り上がりに欠けるように思えました。
評価に迷ったのですが、全体的な作品の完成度はもちろん、小中作品のDKいいじゃん!!という点が後押しになりwやはり神評価で。

最後の海路の推察にはほっこり。あと、ブラック蓮も救われて本当に良かったーーーーーーー(涙)

小中先生初の上下巻ですが、これは一冊にできない…じっくり読ませてくれてありがとうと言いたい。

8

タイムリープラブの、その結末。冗談じゃなく本気で震えた

何一つとして文句なし、完璧だ…!!と、雄叫び上げながら手足バタバタ、床ゴロゴロしたいほどの面白さと感動でした、感涙( ; ; )

文句?なしなし!何もなし!
小中先生ありがとうございます、と感謝の言葉を添えての「神」一択です。

何を書いてもネタバレになっちゃいそう…以下、ネタバレありの感想となりますのでご注意ください↓

まず、表紙!
上巻と並べてみるとわかるんですが、上巻のあの二人の硬い表情から一変、下巻で見せる蓮&海路のこのふんわりとした笑顔…見つめてるだけで幸せ。笠井あゆみ先生の美麗イラスト、表紙でも作中でも眼福すぎました。

で、届いた時びっくりしたのが下巻の厚み。封筒で届いたんですが、一瞬「何か別の本買ったっけ?」と思ったほど、予想以上に分厚かった。あとがき入れずにラストページまで450P強。ひっ。

でも、でもでも、読んでたら一瞬だから!本当にページをめくる手が止められず、サッカー日本男子戦をテレビで見ながらずーーっと読み、結局朝方4時半ぐらいまで読んでました。(読むのに時間がかかる方なので;)

面白すぎて続きが気になりすぎて、「眠る」という選択肢がなかったです。

で、表紙・分厚さときてその次、内容が神がかってました。
察しの悪い自分には、落語のお話(あらすじ)が出てきても全ての謎が「ピンと解けた!」とはならなかったのですが、その後の説明でちゃんと全て理解(ほっ)。

・タイムリープの呪いの真実と、その発動の本当のトリガーの正体

・最後のタイムリープで、海路だけが一人戻ってきてしまった謎の解明
→「膝を打つ」とはこのことか…!!! もう一人で深夜「なるほど!」って叫んでました。

・”呪い”でありながら死んでもリープしてやり直せる謎の、理由
→このラストの海路の推測に感動しちゃって震えました。

・蓮が海路に冷たい態度を取り続けていた理由と、その行動の裏にあった気持ち
→これも蓮の気持ちを考えると痛々しくて感動して震(以下省略)

・「蓮は誰(どっち)のことが好きなのか?」蓮の気持ちの変化(光一への恋心がなくなった経緯、海路への気持ちの変化)の謎

→実は上巻を読んだ時に一番気になっていた、この「どっちが好きなんだ」問題。
もーーー小中先生すごいです。恋心の移り変わり、気持ちの変化が、全く違和感なく理解できてスッと心に入ってくる。はあ、、すごい。。

他にも色々書きたいような気がするんですが、興奮しすぎて頭が沸騰していて言葉が出てこない。。

とにかく、ミステリー好きには本当にたまらない、至高の一冊でした。✨

この週末は上巻から何度も読み直そうと思います。仕掛けが分かってなお、いや更に楽しめるタイムリープラブ。

恋も、家族愛も深く深く感じられた、最高のお話でした。感謝…!!!!!

9

わたし史上最高のタイムリープBL

この感動と興奮の結末をどう言葉で表現したら良いのか分かりません。

とんっっっっっでもなく面白かったです!!!!((((;゚Д゚)))))))
そしてとんでもなく、ぶっとい!
通常の文庫本の厚みの2倍くらいあります。
でもこの厚みを見て、興奮した私は変態かも知れません。この厚みが濃厚なストーリーと結末を物語ってるような気がして、読む前なのに鼻の下がだらしなく伸びました(笑)


とにかくすごかった……。何もかもホントにすごかった。
息するのも忘れてしまうほどの作り込まれたストーリーの素晴らしさに言葉を失いましたぁぁぁ!!

最後の最後までどうなるか分からない展開に冷や汗かきました。(手汗もヤバ)
エンドレスタイムリープの謎や、光一死エンドの謎、蓮の冷たい態度の理由とか全部が回収されていきます。
もうねー……小中大豆先生、天才かよって。
頭の中どうなってるんでしょうか。覗いてみたいですね。(私のような凡人には理解できないかもだけど 笑)


上巻はただの序章にすぎませんでした。
下巻での謎解きのヒントや伏線は上巻にあって、上巻をも同時に思い返しながらの脳みそフル回転。私もこのタイムリープの謎解きに立ち向かう彼らの同志の気持ちで物語に没入しました。上巻からバトンタッチしたカタチで進むストーリーは、勢い衰えずむしろ加速して最後の最後まで突き進みます。
結末が読めないからこそ最後までハラハラドキドキが収まらなくって、それがどれほど苦しいか……でもそれがどれほど楽しくて楽しくて堪らない気持ちになるのかは読んだ人だけが分かる特権だと思います。

え?まさか?嘘でしょ?マジかよ?こんなことが…?
少しずつ光一の死エンドに立ち向かう彼らの行動の一つ一つ、少しずつこのタイムリープが解明されてゆく謎の一つ一つを見守っていると、こんな驚きや感嘆の思いに駆られます。
光一を救うための蓮と海路の行動は変わらない。けど、海路しか戻らなかったタイムリープはいつもと様相が違う……
それが何を意味しているのか。タイムリープや光一の死を止める方法、色んな知識や過去の記憶を総動員して、苦しくて悲しいミステリアスなタイムリープの連鎖を断ち切ろうとする2人の一挙手一投足から目が離せません。

情報の取りこぼしがないよう私もピンと気を張りながら全集中の呼吸を発動して読んでいました。複雑に絡み合うタイムリープの謎や、もちろん2人のBLに関してでもですが、とにかく話がおそろしく面白いので片手間で読まず、誰にも邪魔されない環境でじっくり結末を見届けることを激しくおすすめします^ ^


今巻最も注目なのが、上巻ではほぼなかったBL部分。
これは今巻期待して下さい!!
もーーーー蓮のデレがぁぁ。ヤバヤバです。
この男こんな表情するし、こんな甘いんだって。めちゃくちゃドキドキニヤニヤしました(〃ω〃)

タイムリープの謎や2人のBL以外にも、高校最後の友人たちと過ごすちょっとした青春ストーリーな側面の描きもすごく良かったです。表面上は分からない劣等感や引け目みたいな繊細な心理描写もあり、すごく丁寧な物語の世界に引き込まれました。
時を超えた愛と友情のタイムリープBLに感動の嵐。言葉にできないほどの読後感に幸せな思いで今いっぱいです^ ^

7

一気に読むと時間が経つのも忘れるほど

蓮×海路

本文のボリュームは449ページもあって、
一気に読むと時間が経つのも忘れるほど。


タイムリープの見事な時間軸の構造と中身の経過が本当に素晴らしい。
その中、上巻のタイムリーパーの蓮(ブラック蓮)と、
下巻のタイムリーパーじゃない蓮(ホワイト蓮)の
「2人」の蓮が登場するのが最高に魅力的で、

態度の冷たいブラック蓮と、
対照的に陽キャで優しいホワイト蓮。
純粋な海路も、蓮の性格によって心境が生き生きと変わって、
2人の関係も大きく進展して、
虚しかったタイムリープも充実していくのが見どころ。
上巻ではやるせないという暗さが際立っていたけど、
下巻では明るい希望に満ちたトーンに。

一人だけタイムリープした海路とホワイト蓮が、
今回のタイムリープでラストチャンスに賭けて、
必ず光一を助けるという決意が込められて、
光一も加わって、
3人で協力し合う姿が明るくてほんわかする。

徐々に明かされるタイムリープの謎と真実、
そして蓮の真意、
青春満載の高校生活や友情、
淡々とした恋愛も描かれていて、
海路がブラック蓮とまた会えるかと、
光一を救えるかという期待感が終始引き込まれて、
光一が生き延びる3月22日が近づくにつれて、
緊張感がどんどん高まってきて、
ページをめくる手が止まらなくなる。

ただ、終わりに向かうにつれて、
個人的にはちょっと期待外れに感じた。(期待しすぎたのが原因かもだけど)
心温まる感動的な結末でありながらも、
衝撃的な展開が物足りなかった。

あとは海路の片想いが簡単に両想いになるのが面白くない。


海路、
ホワイト蓮を好き、ブラック蓮にも恋しい。
二重の感情に揺れ動いて、
タイムリープの回数が増えるごとに失った感情が、
蓮への好きで生き生きとする姿に思わずホッとした。

蓮、
突然海路のことを好きになったように感じられて、
ホワイト蓮がこれまであまり海路と深い関わりがなかったのに・・・軽すぎるかな。
ホワイト蓮がブラック蓮に対して嫉妬している様子も、
こんなにも海路に執着する理由がイマイチ・・・

2人の恋は微糖感で、ほんのりとしたドキドキが続いて、
ラストのエッチ展開にちょっとびっくりした。

蓮の光一に対する想いがあまりにもあっさりで、
光一への愛情よりも、
自分の罪悪感(使命感、義務感)のほうが重いのがガッカリしたが、
光一の命のために自己犠牲を続けて、
その背後で海路を守るために感情を押し殺している姿が切なすぎる以上に偉大。

蓮と光一の本当の関係性、
思いもよらぬ出来事が人への想いの変化が衝撃的。
親友との関係が対等でなくなる重苦しさが、
海路によって再び輝き出して胸が熱くなる。

光一の運命にオカルト的な要素が絡んでくるからもう何も言いようがない。

恋愛面ではちょっと不完全燃焼だが、
タイムリープとブラック蓮の行動にミステリー感が詰まって、
全て解き明かされる過程が圧巻で、
海路の成長や、海路と光一の交流、そして
3人の友情もしっかり楽しめました。

7

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