「気持ち良いのは悪いことじゃないんですよ」

ミドル・シンデレラ

middle cinderella

ミドル・シンデレラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
67
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
23.8%
著者
水谷倖 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ブライト出版
レーベル
B.Pilz COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784867870426

あらすじ

笹木智久41歳。

昔いじめに遭い、以来ずっと自信がなく、年齢よりも若い見た目を築きあげてきた。

けれど女性経験は浅いまま勃つのも難しく、貢ぐことで虚しい青春をとり戻す毎日。
そんなある夜、知らないイケメンが乗り込んできてド修羅場になってしまう。
彼は黒髪美形のクールそうな大学院生・翔太。

話してみると、世代をこえた親しみやすさに距離が近づいて!?

「笹木さんとなら、できそう」
肉食年下好青年と初心なおじさん社長の遅れてやってきた純愛♡

表題作ミドル・シンデレラ

大学院生(M2)
ビジネスマン,41歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし(8P)
  • 雑誌限定おまけ漫画(1P)
  • カバー下漫画(2P)

レビュー投稿数7

秘書の前川さんになりたい!

事前情報で受けが41歳と知ってリーマンは好きだけどそこまでの中年は無理かも…と思って読み始めましたが、受けが人間的に柔らかく穏やかな性格の初心すぎる童貞っていう設定のおかげか、年上感をそこまで感じることはありませんでした。基本的に、男女問わずリアルでも2次元でもうじうじしてる人が見てみて不愉快なので性格面も心配でしたが、この受けはオドオドしてるけど嫌悪感がなく、その慎重すぎるネガティブな性格にも背景があったので納得のいくものでした。年上らしく期待しないように弁えなきゃと自分を律しつつも、少しずつ恋に浸っていく可愛い恋愛でした。
受けの秘書をしている前川さんが、彼氏の連絡で浮き沈みする社長を傍でニヤニヤして見守るのに最高のポジションだと思っちゃいましたw

それから、ちょっとしたことですが、ラウンジでオーダーしていたシャンパンが絵柄的にベルエポックだったり、ソウメイなどを選ばれたことから、作者様が夜職を忠実に再現してるのが嬉しかったです。

0

経営者の受けが気弱すぎるのが気になる

初読み作家様です。

受けは複数の会社の社長笹木41歳(見た目は30代)。学生時代のいじめが原因で自分に自信がなく未だ童貞。攻めは爽やかなイケメン大学院生の翔太。ひょんなことから出会った二人が恋に落ちていくお話。

読んでいて気になったのが、笹木が過去のいじめが原因で、かなりネガティブで気弱な人に描かれている点。2世でもなく一から会社を起こして41歳で複数の会社の経営者になった人が、こんなにメンタル弱々ってある?と感じてしまい、いまいちストーリーに集中できませんでした。
受けがセレブという点が、ストーリー上必要だったのかもしれないけど、ちょっと人物設定に無理がある気がします。

笹木自身はちょっと可愛い顔の年上童貞で、余裕のある年下イケメンの翔太に優しく導かれて、真っ赤になってオドオドして、遅くきた恋にアタフタしちゃう様子が可愛らしかったです。翔太に優しくされてすぐ泣いちゃう、泣き顔も可愛かった。

でもその笹木の可愛らしさが、経営者という立場と全然マッチしなくて、読んでいてう〜んてなっちゃう。笹木がもっと普通のリーマンだったらよかった気がします。

翔太の大学院や研究についての描写は、専門用語など多くて、リアルな感じに描かれているのが面白かったです。きちんとストーリーにも絡んできたし。

2話で翔太が「オレとじゃだめですか?」と笹木にグイグイせまるシーン。翔太はかっこいいし、二人で一緒にしたいことをどんどん告白していく笹木はすごく可愛らしくて、かなりキュンとしました。

ガタイのいい二人の濡れ場は、とてもエッチで良かったです。

色々書きましたが、余裕のある男前な年下攻めが、ウブで可愛い年上受けを可愛がる、という作風は好きなので、楽しく読むことができました。

電子 白抜き修正で真っ白

1

41歳のシンデレラ、やり直しの青春!

面白かった〜!
20代の大学院生 × 41歳・複数企業の経営者という、歳の差約20歳のカプ。

受け様がどう見ても41歳には見えず、試し読み時点では「えええ…?」となっていたのですが、読み始めたら引き込まれて一気読みでした。

受けの笹木は今でこそ見た目20代、やり手の経営者ですが、実は高校時代は太っており、同級生たちからひどくいじめられていたという過去が。

その頃の描写で「消えろよ◯ブ」「◯ね」とか言われていて心が痛んだ…( ; ; )

そんなトラウマからプライベートで人間関係がうまく築けず、お金を払って女の子と飲み食いし、楽しい時間を過ごす笹木。
序盤、このいじめ関連のバックグラウンドが明かされていない時は「金払いもよく、女の子に迫ったり執着もしない」というなんともいえない不思議さを持つ軽い男、なのかな?なんて思っていたのですが。

高校時代のエピソードを知ると、彼への見方が変わる…(人を見た目で判断しちゃいけないよ!って教訓ですね。。)

お金を払うことでしか人との楽しい時間を持てない笹木の姿に、胸が痛みました。

そんな笹木がひょんなことから大学院生・翔太と知り合い、訪れなかった青春をやり直すー

というストーリーですがこの翔太。20代でまだ学生ながらセレブ社長(&恋愛童貞)の笹木を上手にリードし愛し包んでくれて、未来のスパダリ感があってとってもいいよ〜!✨

元いじめっ子と会食で再会し、酷いあだ名で呼ばれて倒れそうになる笹木のもとに颯爽と現れるシーンも良かった。お約束の展開かもしれないけど、やっぱり攻めには格好よく受け様を救って欲しい!!

数年後とか、10年後ぐらいの二人の姿も見てみたいなあ。
笹木はきっと見た目30代、翔太はスーツのスパダリになってるのかな( *´艸`)

0

拗らせミドルシンデレラが良き!!

学生時代、冴えない外見もあいまってか、いじめられていたせいで自己肯定感が低すぎるが故に、お金を払ってラウンジ嬢と食事をする41歳のDT社長・笹木(受け)。
その目の前で、生まれながらだろうイケメンが乗り込んできて、ラウンジ嬢と修羅場が繰り広げられる。

おそらくラウンジ嬢の彼氏かもしれない。

そう思った笹木は、出禁を喰らっただろうド修羅場の帰りに、なぜかその彼氏から声をかけられて、、、
というお話。


実はこの彼氏、ラウンジ嬢の彼ではなく、兄だったと判明。
しかも大学院生。
どちゃクソに年の差が。

で、あっという間に焼肉を食べに行ったり、家に上げたりなど、とにかく2人の物理的距離が近くなるのは早いのですが、大きな問題が立ちはだかります。

そう。
41歳、過去のいじめのせいでトラウマ持ちのある笹木は、女性とは金ありきの関係でしか接したことがないため、恋人という距離感が分からないのだ。


しかも、攻めがイケメンすぎて、自分を好きになるはずがないというネガティブ思考が前提だから、拗らせまくって、攻めと気持ちがすれ違いまくってしまいます。


個人的に拗らせは嫌いじゃないのと、受けと相反して、恋愛に関しては自己肯定感バク上がりな攻めが、暖簾に腕押し的受けの反応に翻弄され、自信失う展開がとても好きでした。


あと、2人が無事恋人同士となったあとも、攻めの妹にお金でなんでも解決しようとする羽振りの良きキャラな受けには、笑いました。
なかなかいない受けですね!!(褒め言葉)


拗らせ オジサンに翻弄される攻めが好きな方や、年の差年下×年上好きには、オススメな1冊です♡



0

長い道のり

今は会社経営者として成功しているにも関わらず、学生時代いじめに遭っていたトラウマから自分にとにかく自信がない笹木。
そんな彼が、ありのままの自分を肯定してくれる相手・翔太との出会いで変わっていく様子を見守るようなお話でした。

ふたりの出会いは良くも悪くも漫画の世界でしか起こらないようなもので、そこからこんな急に距離が近くなることある…?と、戸惑ってしまった部分もありましたが。
チョロくてひとりでわちゃわちゃしている笹木は可愛かったし、翔太があっという間に笹木に惹かれたこともまた微笑ましくて。
付き合う前に身体の関係を持ったふたりですがお互いの好意はだだ漏れなので、拗れることなく両想いになってくれるだろうと思ってました。

でもそこから笹木のスーパーネガティブが発動してなかなか前に進んでいかないので、微笑ましさがだんだんモヤモヤに変わってしまって。
恋愛経験もないうえに人間不信だし、初めてのことに戸惑う気持ちもわかりますが。
あまりにも後ろ向きすぎて魅力が薄れてしまった気がします。

帯にある「ネガティブが止まらない美形おじさん」という言葉がぴったり当てはまる笹木のキャラにハマれるかどうか?がこの作品を楽しめるカギだったかな、と。
メンヘラは嫌いじゃないのですが、拗らせすぎな笹木についていけないまま読み終えてしまいました…。

2

恋が実るまでをただただ眺めたい人向き

辛い過去があるけど頑張って地位を手に入れたおじさんが、人生をやり直してくれる素敵な王子様に出会って幸せになる。
それをただただ眺めるだけなら良いと思う。

が、設定など気になる人には向いてないかと。
冒頭から色々謎すぎる。
2人ともゲイなんですか?
飲んでたからかもしれないけど、初対面の相手とキスとか抜いてもらうとか抵抗ないんでしょうか。キスやえっちなこともしたいと言われてゲイじゃないのにキスもSexも抵抗なく出来るんですか? 
翔太の倫理観というか価値観が分からん。
妹の響が援交しているのではと思ってフレンチレストランに乱入。相手の男(笹木)から、「響ちゃんはラウンジで働いてるよ。お金を払って食事に付き合ってもらってるだけ。」と言われて安心した模様。肉体関係がなければパパ活はええの?パパ活相手だって1人じゃないかもよ?食事だけで終わってないかもよ?夜織だってラウンジ勤務だから安心なの?店によっては枕もなくはないらしいよ?
青春をやり直すってことだけど、行くのはいつも高級店。お金払うって院生じゃ無理そうな店ばかり。
付き合ってないのにデートしてSexしてって、それ、お金は貰ってないとはいえ妹の響がやってたら許せないことだったのでは?自分は良いんですか?
第5話での接待のシーン。
笹木が接待してるならともかく接待中の社長を脅す社員も、笹木がどこにいるか翔太に教える笹木の秘書も、部外者を入れちゃうお店もちょっと理解できないです。

6

カッコいいより可愛いミドル

最近マイブームのオジサン受け目当てで購入しました。確かに設定は41歳のミドルエイジが主人公ですが、全然オジサンに見えず若々しいビジュアルでした(笑)

オジサンといっても見た目はシュッとしてて、しかも色んな事業を手掛けるやり手社長の笹木。金持ってるし、清潔感あるし、紳士的な優男です。学生時代、いじめられた経験を引き摺っているトラウマ待ちで、性格的は自虐・卑屈めです。
普段はスマートに同伴者をエスコートする社長って感じですが、素の彼は自分に自信がない恋愛に不慣れな男。情緒不安定で危なっかしい一面もあってか、実年齢より幼く感じました。

社長としての表向きの顔。素の自分の裏の顔。
その両方を使い分けながら社長職をこなしてきた彼が、誰かを好きになって素の自分を曝け出して寄りかかることができたのが、大学院生の翔太です。将来のスパダリ感満載の彼との恋がどう動いていくのかが見どころなストーリーです。


初っ端から身体の関係を持ったりと、爆速で恋が動き始めていくことにご注目下さい。身体から入った2人の繋がりですが、身体=セックスありきの関係ではなく、ちゃんと心で繋がろうとしていく堅実さがいじらしいお話でもあります。
翔太の圧倒的雄味で年上社長を翻弄していく様は格別です。年下であることを忘れるくらい、笹木をリードし、優しく包み込んでくれる包容力に今後の展開を期待せずにはいられません!
年齢差ゆえの葛藤やすれ違いのシーンが多いのがすごく切なかったです。両片想いの恋が嫌な感じにから回ってて苦しい場面がいっぱいでした。

好きなくせに"友だち"枠を強調して予防線張ってるとことかね、笹木の恋愛スキルは全然です。普段の社長然としている姿とのギャップが著しいですが、年上でしかもそれなりに社会的地位が高い笹木を守ろうとする年下くんがとてもカッコよかったです。
そんなこともあり、笹木のミドルエイジ感はそこまで感じるものでもなく、なんだか勿体なく感じてしまいました。少なくとも私の思い描くミドルエイジ像ではなかったところが残念。41歳の男の色気は笹木からはあまり感じられませんでした。


過去のいじめ経験に囚われている描写が多く、精神的に不安定な心の描きが多かったかなと思います。嫌な経験・トラウマを、笹気と一緒に抱えて乗り越えようとする翔太はやはり最後までカッコ良かったです^ ^
お話的にはまとまりもよく、読み応えはあったと思います。オジサン受けのギャップ萌えが楽しい一冊でした。

1

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