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共に生きたい
shinigami ni hanataba
捕虜となり捨てられていた軍人のジェイドを
「死神の使い」と呼ばれる部族のレネイが拾い助けたところから始まるお話でした。
励まし合いながら共に戦ってきた仲間たちが目の前で散っていく。そんな日々の中で負った心の傷は深く、ひとり助かったことへの負い目から幻覚や幻聴に悩まされ…
レネイたちの宴にも否定的で、抜け出せない悲しみの中で沈んでいたジェイド。
でもその苦しみに寄り添ってすべてを肯定し、違うカタチで前を向かせてくれたレネイに救われて「生と死」についての意識が変わっていく様子にものすごく引き込まれました。
レネイの慈悲深さに惹かれ、想い合うようになるふたりもすごく美しかった!
死というものの捉え方、生きていることへの向き合い方などそれぞれに違う部分がある中で、反発するだけではなくどう受け入れていくのか。
そういうところを葛藤しながらも少しずつ理解し合っていく、ふたりの優しい対話に胸を打たれます。
そして綺麗事ばかりではない生への執着と自然の摂理として死を受け止めるレネイの姿勢に考えさせられる部分もあって、本当に深いお話だったなと感じました。
しっかり練り上げられた設定なのが伝わるので、1巻でまとめるにはページ数が足りないのでは…?と思うほど。
このままでも充分満足な内容ですが、欲を言えば彼らの背景を含めもっとじっくり読みたかったです。
I have just purchased 死神に花束 and it's still on the way to me. I can't wait to finally read it. I've been wanting it so much since I first saw it (cuz the artstyle looks so beautiful and it's by Yanase-sensei anyway). I believe that this will be a good story from Yanase-sensei as usuall. I hope I'm able to enjoy more amazing stories from Yanase-sensei in the future. Keep it up sensei. We love you.
死とは終わりなのか始まりなのか?
美しい線で綴られる、戦争や死が身近にある世界のとある国の物語。
ハードすぎはしないのだけれど、楽しさや萌えとは異なるトーンのお話ではないかなと思います。
文化や価値観が異なるもの同士の死生観や、死と隣り合わせの過酷な状況の中を生き抜いてきたジェイドに起こるフラッシュバックの数々。
この辺りがとても真面目に描かれている作品でした。
悲しみに暮れるのではなく、故人を新たな旅に送り出すかのようなレネイたちの死への向き合い方が印象的です。
そして、レネイの飾らない言葉がトラウマを抱えたジェイドの心に真っ直ぐに届いていく様もストンと納得がいくものなんですよね。
ものごとを自分の物差しだけで測ろうとせず、見る視点をほんの少し変えてみるだけで新しい考えが生まれることだってあるよなあと思いながら読んだ1冊でした。
…が、良かったがゆえに全体的に早足に感じられたのが惜しいです。
題材的にも決して軽いものではないので、個人的には性描写よりも、もうちょっと彼らを掘り下げたものを腰を据えて読みたかったかなとこちらの評価になりました。
柳瀬せの先生の作品は複数、拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
生死 3
しんみり 2
血表現 2
エロ 2
な感じだと思います。
元捕虜の軍人のジェイドさん×死神の使いと呼ばれる部族のレネイさんのカプです。
捕虜となってしまった軍人のジェイドさん。しかし仲間は死に、自身は打ち捨てられ生き残ってしまった。そんなジェイドさんを拾ったのは「死神の使い」と呼ばれる部族のレネイさんだった。レネイさんの言葉に徐々に救われていくジェイドさんだったが、部族の死に対する言動が受け入れられず…。
今作は生と死について描かれているので、捕虜の時の描写は殆どありませんが、ジェイドさんの仲間が命を落とす痛々しい瞬間などは描かれているので、血表現などが苦手な人はご用心してください。
レネイさんが生活している部族は「死神の使い」と呼ばれ、戦いが終わった土地で宴を開いて歌い踊る、まるで死を喜んでいるような行動をする為、ジェイドさんが納得出来ないのも頷けますね。
でもレネイさん達の死に対する受け止め方の違いも分からなくはないので、お互いを知ろうとすることが大事なんだなと学びましたね。
自分だけ生き残ってしまったことへの罪悪感に苦しむジェイドさんを「死神の使い」だからこそのレネイさんの言葉で救うのが素敵ですね。
個人的にはジェイドさん側やレネイさん側の、それぞれの生死の受け止め方や対話などの描写がもう少し深掘りしても良かったのかなと思いました。でも、生死について描かれている割には重くシリアスになり過ぎていない、あっさりめで読み易いので、是非とも読んでほしいです。
軍人のジェイドは捕虜として捕まったものの、
捨てら「死神の使い」と疎まれる部族の青年・レネイに拾われます。
はじめは彼らの価値観に疑問を抱いていたジェイドですが、
一緒に暮らすうちに絆されてゆき…。
軍人、死を喜ぶ部族たち…と
死を隣り合わせに生きる人々の物語なので、
重みもあるけれど重苦しいというほどではなく、
どちらかというとあっさりと読み終えてしまった、という印象でした。
ジェイドとレネイが惹かれあう過程もあっという間で
1冊完結という都合上仕方ないのかもしれないけれど、
もう少しじっくりと読ませてほしかったという惜しさが残りました。