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hadashi no tenshi
全3巻を通しての感想。
作品の括りとしてはファンタジーなんだと思うけど、他のファンタジー作品とは違う...
そんな感じのする作品でした。
正直な話、2巻の途中から話が複雑になって、一回読んだだけでは理解できていない部分が多くて。
けれども、そこがちゃんと理解できていなくても十分に楽しめる作品でした。
ベニーが...ってなってから、ターナーの目の下のクマがすごくて読者であるこちらも物凄く辛かったのですが、最後の幸せそうなお顔を見ていると泣けてきました。
無事で良かった...(あまり理解してないけど)
話は変わるんですが、3巻で少し気になったところがあって。
途中からターナーとベニーのお顔がどんどん横長になっているような気がするんですが...
気のせいかな?
具体的な境目があるわけではないんですが、最終話が特に...
理解が追いつかないところは、また改めて読み直してみたいと思います。
野ノ宮いと先生、素敵な作品をありがとうございました!
ベニーがもうすぐ死ぬ…というところからスタートした3巻。
総評すると物語自体は結構難しくて2巻から触れられてきたベニーは果たして天使なのか人間なのか、どうしてここにいるのかどうしたら生きながらえるのかということの決着編でした。
ターナーはベニーを人間として扱い長く生きてほしいと葛藤しベニーは流れに身を任せている印象で、ミカエルとルシファーはちょっとわかりにくいけど、でもミカエルがベニーのことを大事に思い何とかしてあげたいと思っているのもルシファーが兄弟のことをずっと気にしているのもひしひしと感じられました。
主要キャラ4人が本音を中々相手に言わず大事なことほど黙ってしまう人たちだったのでどうなるかと思っていましたが、3人ともベニーになんとか生きてほしいと思っていることだけは伝わってきたのでもうそれだけで満足でした。(ルシファーだけ微妙だけど最初にそもそも助けたの彼だし…)
そしてBLとしては最後にターナーとベニーがいちゃこらしているシーンを結構たくさん見ることができたし、とにかくベニーが素直な気分屋で甘えたな感じだったのがとても可愛かったです。
ミカエルとルシファーはあくまで兄弟愛というか兄弟としての執着だけなんだろうな…
始まりは1人のはだしの元天使と人間の靴職人の出逢いから。
出逢い、暮らし、旅をし、また彼のもとへ。
そして自身の謎へと。
作品全体に流れる淡々とした静かな雰囲気が素敵な、ロマンティックで不思議な味がある作品だったと思います。
全3巻でエンドマークがつくことになりましたが、完結感となる今作はというと、前作・前々作よりも多くを語らない余白を想像しながら読むタイプのお話になっていたかなと。
天使と悪魔と人間と。
3巻は読み込んでみてもちょっと難しい部分があり、天使でも人間でもなかった「ベンジャミン」を中心に、それぞれ異なる愛情を描いた物語だと解釈しました。
全員が幸せなまま終わるのではなくて、どことなくもの悲しさを感じる余韻があって個人的には好み。
BL作品として読んだというよりは、もう少し広い意味での愛のお話を読んだ感覚です。それも不器用な。
サブキャラクターも魅力的だったものですから、メイン2人に集中して読めなかったところもありました。
1度読んだだけでは分かりにくいところも、薄がかりぼやけているように感じるところもあります。
もう少し分かりやすいと読みやすかったかなと思うこともあり、3.5寄りのこちらの評価になりましたが、作品の雰囲気的にはこのスタイルは合っていましたし、もしかしたらこれはあえてなのかもしれませんね。
あまり説明をしても世界観が崩れてしまいそう。
静かな雰囲気も、独特の世界観もとっても好き。
3巻では若干絵柄の変化を感じたものの、野ノ宮先生のタッチも本当に素敵。
(2巻の絵柄と内容が1番好みだったかも)
ストーリー部分はあとちょっとだけ分かりやすいものがほしかったけれど、形が異なる愛情の描き方に関しては好みでした。
ベニーはきっとこれからターナーと一緒にあたたかくて幸せな日々を送るはず。
天使と悪魔、人間になった青年、寿命、記憶…。
不思議で幻想的だけど、不思議と現実味のあるお話です。
巻を重ねるごとに素敵さが増していきました。
ハッピーエンドだけど切なさもある最後でした。
ベニーを取り巻く人外の方々の言動、言葉の外にある思惑が広く深いのだけど私にはよく理解できませんでした。
ターナーとベニーがこれからも2人で幸せに生きていく、感じられる部分を軸に読了しました。
余韻がたっぷりあるお話で、理解できないところも多々ありましたが、ひとまずは「2人はいつまでも幸せに暮らしました」と童話を読み終えたときような気分を味わっておくことにします。
時間をおいて丁寧に読み返して、ベニーを取り巻く人外の方々の気持ちを理解していこうと思います。
モノクロ漫画で楽しみましたが、オールカラーで読んでみたい作品です。
絵と世界観がとてもきれいでした。
美しい話でした。しかし引っこ抜けるならさっさと引っこ抜いて置けよルシファーさんよ、とツッコミたくなる。ルシファーは羽が残っていても平気だと思っていたし、見守ってたってフォローは一応ある。
遊びに行く2人、観覧車の後ろが曇ってるのが好きです。晴れてなくても2人で生きるこの街が良いのよね。
つまりベニーが触れた魂はターナーの祖父のものだったということなのか?と思いましたが、靴作りとかターナーのことを魂の持ち主の記憶で見ていてもいいからそれはないか。見返したらオーロラのカットはあった。行きたいところは海だったけど。
野ノ宮先生がプロットと起承転結についてツイートしてました。連載が続くかも分からないデビューコミックスですもんね。デビューでこんなに素晴らしい作品…純粋にすごいと思う。
ところで………絵柄変わっちゃったなぁ。野ノ宮先生、ビリー先生のツイートをRTしてたぐらいだから、お好きなのかなぁ。1巻の頃の可愛い絵柄が大好きで、2巻は少し大人になって、でも優しく繊細な雰囲気がしっかりあって…3巻の絵も美しくて好きなんですけど、変わっちゃったなぁと思ってしまうことが切ない。出来れば2巻ぐらいに戻って欲しいけど贅沢な願い。
2巻に続き裏表紙に兄ちゃんたち。くまちゃん。
1巻とドラマCDがとても良かったので、2巻と一緒に購入してみました。2巻の続きのストーリーです。
1巻はほっこりした感じだったのですが、2〜3巻のお話は、ちょっとシリアスで謎がある感じです。
2巻ラストで、ターナーがベニーのある秘密を知ってしまい、とてもつらそう。ターナーとベニー、お互いを労わりあう様子に愛を感じます。
3巻では、ミカエル、サタン、ベニーの、兄弟愛みたいなものも描かれています。
ミカエルが2巻ではクールな感じだったのが、3巻ではベニーのために必死になる様子に、ちょっとグッときました。
「私も愛してる」と言うシーンは、ベニーとミカエルの兄弟愛や絆に、キュンとしながらも切なかった。
2〜3巻では、特にサタン(エバンズ)の、一筋縄ではいかないというか、ちょっと捻くれた感じだけど根は優しい、みたいなところにとても魅力を感じました。(外見もすごく好き。)
素敵な世界観の作品なので、サタンでスピンオフとか描いてもらえたらいいな〜、なんて妄想してしまいます。
終盤、ターナーとベニーの遊園地デートと、その夜の二人のシーンがすごく好きです。可愛くてほっこりするし、二人の深い愛が感じられてキュンとしました。
ちょっと残念な点があって、3巻では1〜2巻の頃より、だいぶ絵柄が変化しましたね。
個人的に1〜2巻の絵柄が好きだったので、そこはちょっと残念でした。
1巻のドラマCDがとても良かったのですが、2〜3巻のストーリーも、ぜひ音声で聴いてみたいです。こちらもCD化してくれたらいいなと思います。
シーモア トーン+白短冊修正(本編はシリアスめだったので書き下ろしに濃厚な濡れ場。2巻は白抜きだったので、お!と思いました。愛がありつつエッチな濡れ場で良きでした。)
ターナー×ベニー
ファンタジーだけど、
人間界での邂逅から始まった2人の愛がリアルで、
ベニーの天使という肉体と戦いながら、
愛しさと切なさが交錯する
命の危機と共に深まっていく2人の愛情に、
本気で泣かされた・・・完結巻・・・、
純粋な尊さが溢れて心にズキュンときた。
奇妙な世界観、異国な雰囲気、
人間としての欲求で揺れ動くベニーの葛藤、
2人の関係を支えるターナーの愛情の示し方、
完璧なストーリー、全てが胸がいっぱいになる。
2人の奇跡の愛の行く末を見届けられることが幸せです。
この上なく愛おしい
2人の物語は、きっとこれからも、心の中で生き続けるでしょう。
ちなみに、
3巻→1巻→2巻という順番で読んでいた。
3巻で結末を知ってから1巻に戻ると、
2人の出会い、その初々しい始まりが
どんなに愛おしいものなのかがわかっているからこそ、
もっと感情移入できて、
そしてラブラブな関係も、
天使と悪魔という異界の没入もより一層美味しく感じられました。
人間の青年ターナーと元天使のベニーの物語も遂に完結です。
最後の最後まで世界観が崩れることなく、
彼らの世界に浸って読み終えることができました…。
前巻のラストでターナーはベニーの人間としての寿命が
そう長くないことを知らされたターナー。
けれど、当の本人はそんなことも知らず、
何一つ変わらない穏やかな笑顔が胸を締め付けます。
ベニーに真実を告げることもできず、
ただ一人、やってくるであろう別れの日に怯えるターナー。
ベニ―を失うことを恐れてまともに眠ることもできず、
目を覚ます度に隣で眠るベニーの脈を確認して
彼がまだ生きていることを確認せずにはいられない。
そんなターナーの気持ちを思うと切なさでいっぱいになります。
だからこそ、二人で笑いあい、一緒のベッドで眠りにつく、
そんなささやかな日々がいっそう尊く感じられるのでした。
こんな幸せが永遠に続けばいいのに…
けれど、ベニーとの別れはやってきます。
ある朝、目覚めると隣で体温を失っていたベニー。
温度を取り戻そうと呆然と彼の手を握るターナーに胸が詰まります。
そんな二人の前に現れたエバンズ。
自らの魂の自由を差し出してでも
ベニーを助けようとするターナーですが…
決して悲しい結末ではありません。
だけど、二人の世界はこんなにも優しく愛に溢れて、
幸せなはずなのに、同時に切なさも残りました。
人間としてターナーと生きるために、
大切なものを手放すしかなかったベニー。
ターナーとのあたたかい日々が末永くつづきますように。
そういう世界観が本作の魅力、というのもあるとは思うのですが、
ところどころで抽象的な台詞や読者に解釈を委ねるような表現に
じっくり考えたり、ページ戻ったりしながら読みました。
完結編です。
レビューをどうやって書いたらいいか…悩む。
個人的に率直な感想はフワッとしてたな、と。
2巻はめちゃくちゃ面白かったんですね。
1巻にはない情報がたくさん出てきて、
世界観が深く広がってく感覚があって大興奮。
その時にまだまだ謎に包まれたベールもあって、
3巻の発売を楽しみにしてました。
で。3巻なんですが。
謎が明らかになる!といった展開はなくて、
フワッと良い感じに収めました…みたいな。
ぶっちゃけ2巻以上の大きな情報は得られませんでした。
悪魔の目的も、天使と悪魔の過去も、
特に語られることなくフワッと終わってしまった…。
なんだったんだろう。私の読解力では追いつかない。
空気感や言葉の端々から読み解く必要があるタイプの最終巻でした(;´Д`)
私の足りない脳みそを振り絞って感じたことは、
人ならざる者が人間に触れ感情を知るドラマ性です。
感情を知ったことで生まれる葛藤が垣間見えて、
登場人物四者四様なりの愛情の示し方があって。
特に悪魔と天使はとても不器用な人達でした。
結局悪魔も天使もベニーを愛していたけれど、
人ならざぬ者ゆえに愛情の概念すらなかった。
しかし天使と悪魔の中の変化が露わになってくんですね。
不器用な人達の不器用な愛情によって
人間の世界で人間として生かされたベニー。
淡々とした話し運びの中に沢山の愛情がありました。
(悪魔の真意は愛情なのか正直わからんけど…;)
フワッとした纏め方は個人的に得意じゃないので
評価抑え目ですみません。でも世界観は好きです。
描き下ろしはたっぷりとあります。びっくり。
そしてッ!!!
ターナー×ベニーのエチエチがッ!!
なんとッ!!!
10Pもあるんですッ!!!
最後の最後にこんな濃い2人が見られるとは///
幸せそうな2人が拝めて眼福でした(∩´///`∩)
完結巻としては少し物足りなかったかなというのが、正直な感想です。ベニーの体に異変が起き、人間の身では祈ることしかできずもどかしく思うターナー。唯一救う方法を知っているルシファーに託すことで、事なきを得て良かったのですが。良くも悪くも肝心な所をぼかすような描き方なので、絵もキャラの性格も落ち着いていて、さらにストーリーもとなると、3巻という長編にしては山場が少なかったかなと。日常系のほのぼの漫画ならそれで構いませんが、せっかく天使や悪魔という美味しいファンタジー要素を含んでいるので。ただ、ベニーが人間になったのは彼がそう望んだから、という理由は素敵でしたし、メイン2人の常に温かいやりとりは大好きです。ミカエルの忘れ方は切なかったですね。ルシファーやミカエルにも焦点を当てた続編が読めたら嬉しいなと思います。