イノセント ベル 上

innocent bell

イノセント ベル 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神52
  • 萌×219
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
353
評価数
79
平均
4.5 / 5
神率
65.8%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784864424820

あらすじ

αの両親のもとに生まれ、自身もαである小野塚朝陽。
αと言えば富や権力を笠に着た振る舞いの者も少なくはない中、
小野塚・父は冷遇されるΩを診る医者として小さな医院を開いている人権派のαであった。
αなのになんでウチはこんなにパッとしないんだろうと考えつつも、
そんなもんだよなと自分の人生を受け入れていたα少年・朝陽は成長し、ある人に見染められることに。
そしてさらなる「運命の出会い」が待ち受けており――?!?!

彼の運命の歯車は狂ったのか、それとも正常に戻ったのか。
芥が贈るロングセラーオメガバースシリーズ!

表題作イノセント ベル 上

天宮(小野塚) 朝陽(α)、天宮家の婿養子
岡 止々岐(Ω)、置き屋街で暮らす

同時収録作品Legato

天宮 雨情(α)、天宮家長子
四葩(Ω)

その他の収録作品

  • Legato

レビュー投稿数11

シリーズ最終章

シリーズ3部作。
特に前巻の ハイドランジア ケージ が好きだったのでヨヒラの謎の部分が明らかになり、この話にも出てきたので良かったです。

お金持ちの娘に見初められ実家の借金の為に結婚をしたアルファの攻め。
偶然に運命の番のオメガに出会ってしまい当然惹かれ合っていく話。

トトキは少し粗暴な感じだけどオメガ故に辛い目に合っていて同じオメガで捨てられていたヨヒラを拾って育てたり本当は優しい子。

事故に合って色々ありましたが二人幸せになりヨヒラとも会えて良かった。
ヨヒラのその後の話も読めて良かった。

1

三作目

シークレットノートから始まったスピンオフ作品。
まさかここまで続くとはーーと思いつつもハイドランジア ケージの内容的に、今回の二人の話があっても可笑しくはないなと前作の時に思ってました。けどこんなにも深いというのかある意味人間のリアルを見たような気がしました。
朝陽が主体で始まっている今作。視点が朝陽だったからこそ感情移入も出来たし、ページをめくるごとに次の展開にドキドキしました。
それにシークレットノート、ハイドランジア ケージ、の二人も上下で登場し、下巻ではヨヒラの本当の幸せにもたどりついたのではないかと思いました。

1

婿養子の朝陽さん!!

「シークレットノート」と「ハイドランジアケージ」からこちらの作品に続いています。

未読の方は、Legatoで「ほわっ⁈」となるかもしれません。
この作品だけでも楽しめますが、是非前作も読む事をオススメします。

先生のあとがきに「野心の無い脱力系αがえっちで綺麗なΩに翻弄されまくる…はずがとても厄介な話になりました。
とありました。

本当に…そんなお気楽な感じのαとΩのお話ではありませんでした。
厄介も厄介…。

厄介なところを説明する腕がありませんので、とりあえず上巻で気になった箇所は…

トトキとの絡みがあった樹師範代!
樹!ですって⁈
遠縁の身寄りのない子を引き取った⁈ですって⁈

いや〜もう凄い運命が絡まり合っちゃってて…凄い…としか言いようがありません…。

そして、上巻はとんでもないところで続きます……早く下巻を読んで幸せになりたい…です。

1

苦くて、苦くて、苦かった…

スピンオフであることも、あらすじも知らず、表紙に惹かれ購入しました。

スピン元を知らなくてもほぼ問題なく読めたけれど、巻末のカップリングの関係については「??」となったりもしたので、先に読んでおいた方が理解しやすく、作品の世界観に入りやすいかなと。

以下、上巻のみの感想です。

いや、こんな苦くて痛くて切ないお話だったとは…!
初めから終わりまで、ずっと苦しかった。。

実家の借金を肩代わりしてもらう代わりに、自分を見初めた天宮家のお嬢様と結婚し、婿養子となった朝陽(α)。

ところがある日、運命の番である止々岐(Ω)と出会い、衝動的に抱いてしまいます。

こちらの作品では、「運命の番」が一度でも性交渉を持ってしまうと、オメガはそれ以降定期的に関係を持たないと死に至ってしまう、という設定。

止々岐の命を守るために、朝陽は妻に隠れて止々岐との逢瀬を続けるようになるけれどー

と続くお話。

もう、受けの止々岐の境遇が悲惨・不憫・悲しすぎる( ; ; )
その上偶然出会った”運命の番”は既婚者…
皮肉なことに、囲われていた実の親(Ω男性)と同じ境遇に陥ってしまうことに。

最近ずーっと、糖度高めの作品を読んでいた自分には結構な衝撃度でした。。

これはちょっと、十分元気がある時にもう一度読み返した方がいいかな。
読後の感想も変わりそう…変わるかな…変わるかもしれません。

上巻を読み終えた時点では、BがLする展開にきゅん❤︎みたいな”萌え”はなく、自分には”刺さった!”とは言えないけれど。

止々岐・天宮朝陽という名前を失った二人が、これからどうしていくのか。
少し落ち着いて元気度が回復してから、心して下巻を読みたいと思います。

1

上巻のみの感想

「シークレットノート」が元々大好きだったんですが、「ハイドランジア ケージ」で凄く気になってた朝陽と止々岐の出会いとあの事故が起こるまでのお話でした。

「ハイドランジア ケージ」でも雨情によって彼等が生きている事は分かっていましたが、2人が徐々に追い詰められて行く過程が凄く辛くて、巨大な力を持った人間と、そうでない人間との二極化はこのシリーズを通して変わっていませんでした。

雨情が2人を消したのは決して2人の境遇に情を動かされたからではなくて、天宮での後継者として邪魔になる人物を排除しようとしただけなんですよね。その事が後に彼の大切な四葩の幸せに繋がって行く、なんとも業の深いお話でした。

1

苦味強めが好み

 オメガバースものでなかなかビターな物語でした。αの朝陽が実家の借金返済のため、逆玉の輿で婿入りするのも漫画では珍しい展開ですよね。好いたわけではない相手と妥協や打算で結婚するのは、女性だけじゃないよなと。その後に運命の番であるトトキと出会い、出会いの順番って本当に恐ろしいなと思いました。彼と出会わなければ、朝陽は妻とそれなりに上手くやっていけそうに見えました。しかし、出会ってしまったが最後、妻の前でも取り繕えなくなり、坂を転げ落ちるようにトトキへの想いが募っていく。

 最初はαとΩそれぞれの社会的地位もオメガバースの王道で、よくある物語かなと想像していましたが、読み進めるうちに心情描写の丁寧さや、濡れ場に比重を置かないリアルなキャラクターの言動に引き込まれていました。ヨヒラがいることで、疑似家族の束の間の温かさが際立ってもいました。読者も思わず、どうにかこの3人で穏やかに暮らす道はないのか、と考えてしまいますよね。皮肉にも、トトキの言った通りに生まれ変わった2人が今後どのように歩んでいくのか、下巻が楽しみです。また、ヨヒラが雨情とそういう関係になるとは思わず急展開に驚きましたが、この2人が出会ったばかりの頃も読んでみたいです。

1

「ただの」運命の番

想像以上にドラマチックな作品で、最後まで釘付けでした!

色んな感情が引き出されて、ぐちゃぐちゃにされて、
「はい♡」と、満面の笑顔で返された気分です。
今回は特に伏線回収が凄かったぁ ∑(⊙д⊙ )
これ、まだまだ上巻なんですよね…

しかし今作はスピンオフだとしらずに購入したので、
おまけの『Legato』にちょっと驚きました。
あれ?この二人、いつの間にこんな関係に⁇って。
そこ以外はオリジナル未読でもOKです。

気になる下巻の展開が全く予想できません。
明日続きを読むのが本当に楽しみです!

0

運命の怖さ

表紙の「眼」に射竦められて。
どうしても読みたくなり大元の「シークレットノート」から順に読了。やっと、と取り掛かる。なんと上下巻!

さて、前作「ハイドランジア ケージ」で雨情が後処理に暗躍した自動車事故、その被害者・天宮朝陽(α)が主人公です。
朝陽はαではあるけれど普通の町医者の息子。だが天宮家の長女(α)に見初められて婿養子になった人物です。
α界でもトップの天宮家に気後れしつつΩの人権にも無関心だった朝陽だけど、ある日実家の医院で1人のΩ男性と出会う…
…と始まります。
ここでは本作の独自設定が見られます。
「運命の番」と一度でも交わってしまったら、その後も発情期ごとに交わらないとそのΩは死ぬ…
激情に襲われてそのΩ男性・止々岐と交わってしまった朝陽は、止々岐が死んだらいけない、と定期的に会うように。
だからはじめは決して恋愛感情ではなく、罪悪感と義務感からの始まりです。
しかし、真面目だけど何も決断できずの朝陽が歩むのは地獄の迷路のような。
(そんな時止々岐が道端で拾うのがヨヒラなのです。また「シークレットノート」の双葉とも絶妙に繋がる設定あり)
そして奥様は全て知っていた…!
私、この奥様のことワルとも怖いとも思いません。全ては朝陽の弱気のせい。だと思わない?
挙句にあんな事に。
幸い(?)置き去りのヨヒラは「ハイドランジア〜」で救われたし、雨情が天宮家パワーで事件揉み消しもできた、さあ新生活…

…と上巻はここまで。ですが大爆弾が投下されてる。

巻末は雨情とヨヒラのラブラブサマーバカンス。の結果お子を授かる。しかも双子ちゃん!良かったねヨヒラ〜!

1

普通の恋さえできない、切ない関係

朝陽(α)×止々岐(Ω)

天宮快晴と天宮雨情の叔父が主人公となる、
『シークレットノート』と『ハイドランジア ケージ』のスピンオフ。

『ハイドランジアケージ』の時から、
気になった雨情の叔父と彼の恋人、
そして2人の子供・四葩のお話。


隠されていた2人の真実の愛が
明らかにされる超重厚な上下巻が、
胸の痛みを感じつつも、
中に広がるほんわか温かさに涙が溢れる。
ただ普通のαとΩらしい恋さえできない、
運命の悪戯がどう動くのか、
その答えを知るためにページをめくる手が震える。


メガネ真面目な朝陽が、
Ωを診る医者の父がお金を取らないから貧乏で、
地味な日常が続いて、
父の病院の支援のために天宮家の婿入りになる。
その後、運命の番・止々岐との出会いが訪れて、
どうしようもなく拒めないエッチしてしまい・・・
運命の番とエッチしなければΩは死んでしまう現実に直面するから、
朝陽が止々岐の命のために、
止々岐がヒートの時に2人がエッチすることになる。という展開。

友達でもないセフレでもない恋人でもない、
名前のない関係での
愛のない行為なのに、
朝陽の独占欲が加わって、
恋愛とは一線を画しているように見えるけれど、
2人の距離感や心の変化から、
どこかでお互いを愛していることがわかる。

ちなみにゲームシーンがトロトロの連続でかなり萌える!

止々岐、
妾の子として生まれて、
母が亡くなった後に父の華道の家に、
腹違いの義兄とのイヤな事情のせいで
妊娠できなくて、
いろんなαとの関係に身を任せて、
愛が理解できない日々を送っていた。
不憫で不憫で痛いのだ。

そんな彼が朝陽と出会って、
運命の必然性が感じられ、
拾ったΩの子供・四葩との生活が、
2人の関係に少しずつ変化をもたらすのも見どころ。
最後に四葩への決断が止々岐のとっては大きな葛藤でしょう。

止々岐のことが好きだけど、
運命の番としての強烈な気持ち、
不倫での良心の呵責、
それに実家の病院のための金銭的な問題に揺れる朝陽。

朝陽のこと好きだけど、
朝陽が既婚者で、
Ωなのに完全じゃないということに自己卑下があって、
強がってツンツンした態度をとる止々岐。

2人の関係が切なくもどかしくて、
こっちまで脳内が乱れてしまう。

恋人になることが叶わない・・・
もっと早く出会えたらいいのに・・・
ただ普通の恋を望む気持ちが湧き上がりながらも、
その望みが次第に薄れていく進行で、
朝陽の2人のための結断に心が重苦に苛まれる!

下巻へ続く。

0

"運命の番”の陰と陽

"運命の番"を主題にしたオメガバース作品は数多くあれど、これほどまでに胸が苦しくなった作品はありませんっっ!
Ωの命に制約をかける"運命"のストーリーが、何と苦しく切なく痛いことか……運命に翻弄されるαとΩの行く末から目が離すことができませんでした。


既婚のαが、あるとき運命の番に出会ったら?
しかも、体を繋げたΩが運命により命の制約を受けるようになってしまったら?

オメガバース作品において今まで見たことのない世界観が、これまでの私が抱いてきた"運命の番"のイメージを一転させました。
運命の番の持つ唯一無二のドラマチック性は、ポジティブな側面が多く描かれていることが多いと思いますが、この作品は少し独特で、運命のポジティブさとネガティブさの両極面からアプローチをかけたストーリーになっています。

運命によって"もたらされた"関係なのか、"狂わされた"関係なのか、ここがこの作品で注目すべきポイントだと思います。
運命に出会った高揚感もあれば、それまでの生活を裏切る背徳感もある。それらの板挟みに加え、身体を交えた運命の番であるΩの命が、αとの接触なくしては生きていけない身体になってしまったことで発生した責任感もストーリーには重要な部分です。

勢いで身体を交えてしまった朝陽と土々岐はまさに運命に人生を狂わされたといっても良いのですが、運命に出会って感じ始めた幸福感には明らかにポジティブな意識が働いていて、運命の持つ陰と陽の側面に感情が狂わされる2人の姿が健気に映りました。

2人が出会えてよかったね、と思うシーン。
2人は出会わなければ良かったんじゃないか、と思うシーン。

運命の番で、しかも惹かれ合っている2人だからと言って、幸福が保証されているわけでもないんですよね。朝陽には壁の厚い妻がいるわけですし。
朝陽の土々岐に対する気持ちが義理や責任感じゃなくなってきたところから、八方塞がり感が強くなってきて心臓がずっと痛くてどうしようもなかったです。はー…苦しいぃぃ〜…

上下巻構成ならではのじっくりと描かれるストーリーは濃密で、だからこそ切なくて苦しい気持ちをガンガン抉ってきます。
"運命"が2人に課したもの、2人の辿る未来は……と気になって仕方ありません。特に下巻へと続く終わりは衝撃でした。


この作品はシリーズものらしく、オリジナル等々あるらしいのですが私は未読でした。それを知らずして読みましたが、読んでなくても理解はある程度出来ます。描き下ろしには、シリーズ作品のカップル(雨情×四葩)のお話が収録されているので、読んでからの方がより楽しめるかもですね。
今作オンリーの私でも下巻を欲するくらいにはハマれるのでオススメですよ!

1

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