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hitsuji no kawa wo kita kemono
前作では、姉の婚約者が実はアカサギでお金だけでなく見事に主人公の心も奪っていった、井川こと辰巳。
お金を返してもらいたいのか、本心を知りたいのか分からないまま夜の街で本当の辰巳を探す姿は、森村誠一の小説さながら。
主人公の危機に助ける姿はダークヒーローそのもので、その後の展開も本格的な社会派推理小説。ラストもよくあるご都合主義でないところが、もうBLの枠では収まらない作品だった。
そして本作、いやもうこれは松本清張賞か鮎川哲也賞受賞でもおかしくない作品。
前作の事件から半年後、二人は歪ながらも平穏な日々を過ごしていたけれど。やはり、過去にしてきた行いと言うのは中々消え去ってくれないもの、例え不可抗力だと自業自得だろうと完全には消滅しない。二人で過去の亡霊と闘うわけだが、ここに来て全く予想だにしない展開がはじまる。まさかモグラが出てくるとは、、警察小説のようなストーリー展開でそのまま2巻終了。
2023年の締めくくり、最後の最後に最高の読後感。
続きはもちろん気になるが、300ページ近くに及ぶ上質な作品を堪能出来たことに喜びが勝る。
スタートラインに立った2人の、その後を堪能できる第2巻!
まず、素晴らしすぎる表紙……!
1巻とは違うベクトルの〝悪い男〟オーラ全開
もう、この表紙だけでも期待値爆上がりですよね。
そして、2巻の辰巳は全てがカッコ良すぎてヘブン状態で「あぁぁぁ…」と膝から崩れ落ちました。
*表紙の悪い男オーラ全開の辰巳
*寝起きの無精髭で不機嫌な辰巳
*サウナで汗だくの辰巳
*「大地に手ぇ出したら⚫︎す」の辰巳
*従順に「おすわり」をする辰巳
*独占欲と執着心丸出しで雄顔セックスする辰巳
もう、全ての辰巳がカッコ良すぎて堪らんでしょ、こんなの……!
と言うか、あの辰巳がこんなに独占欲と執着心丸出しでケモノの様に大地を抱くなんて、1巻時点では全く想像してなかったんですが…何だこの辰巳、夢か????
また〝加害者と被害者の親族〟の関係故の葛藤が丁寧に描かれていて、1巻でその関係性に疑問を持った方も納得できる内容かと思います。
大地を大切にしたいのに、本当の愛情を知らずに育った故に〝愛し方が分からない〟辰巳
穏やかな日常でも、根底にある孤独と罪悪感から不安で仕方なく、乱暴に抱く事しかできない男の葛藤。
そんな辰巳の全てを受け入れる圧倒的〝光〟の大地。
しかし、辰巳の優しさを知ってるからこそ〝被害者の親族〟である自分が〝加害者〟を選ぶ事で、辰巳が自ら離れてしまうのでは?と付き纏う不安……
あぁぁ〜〜…お互いがお互いを大切に思うあまりに、雁字搦めになってるヒリヒリ感が堪らねぇ〜〜〜…!
コレだよ、コレを待ってたんだよ……!!!
また、それだけで終わらないのが本作の良い所!
縮まっていく2人の距離感をそっと見守りつつ、きな臭いダークな裏社会と次々に明かされる新たな展開に、ハラハラとドキドキが止まらない〝極上のエンターテイメント〟でした。
物語は3巻へと続き、これからも2人の行く末を見守れるなんて、本当に感謝しかないです……!
もう、何巻でも続いて欲しい!!!!何年でも待ちます!!!!
▶︎Renta!/モヤモヤトーン修正
1巻は受け視点がベースになっていたのに対し、
2巻は攻め視点がベースになって展開していきます。
これがもぅッッッッ!!めっっっっちゃ良かった!!
私は1巻のレビューで
・ラブ要素は薄め
・BLというより救済のお話かな
・わかりにくいところに愛がある
というようなことを書いていました。
2巻はどんな形で愛を示していくのかなー?
とワクワクして読み始めたらッッッッ!!!
巨大な激重クソデカ感情をぶん投げられて、
想像以上のモノをお出しされちゃって腰抜けたわ!!!
BLの側面ももちろんすごかったんですが、
一度道を外した人間が真っ当に生きようと藻掻く姿も刺さります。
自分のためじゃなく、
自分を大事に思ってくれる人のためにーーー。
守りたい日々と守りたい笑顔のためにーーー。
汚い自分と必死に闘ってるのがもぅッ!!!(;ω;)
辰巳だけじゃなく脇の細部にまでリアルがあって、
読んでてシンドイ部分もあるけれど人間ドラマとしても重厚で読み応え有り…!
もし未読で読もうか迷っている方は、
1巻は電子特典(15P)付きが超オススメです…!!!
(個人的に特典までが1巻の本編だと思ってる)
さてさて。
大地の存在を支えに更正の道を歩み始めた辰巳。
しかし施設に居た頃の"弟分"が突然現われて、
真っ当に生きようとするほど過去に足を引っ張られる。
大地の存在を人質に取られて、
大地を守る為に自分の身の振り方を考えた辰巳はーー。
まず、上にも書いたけど辰巳→大地への感情が
想像以上に激重クソデカ感情すぎて悶えに悶えました。
すっっっっっごかった。。。( ꒪⌓꒪)
キャラの性格的にも
辰巳(→→→)←←←←←←←←←←←←←大地
ってバランスで2巻も展開するのかと思ったら、
辰巳は大地を失う怖さに怯えてる節を抱えててですね。
なんていうか…、
執着心・独占欲・依存を拗らせたみたいな愛情で
大事にしたいけどドロドロに穢したいみたいな…。
とにかく"恋"とかすっ飛ばして愛が重いッ!!!
同じ境遇の大地に対し元々シンパシーがあった上に、
生まれて初めて自分を愛してくれる存在ですからね。
絶対手放したくないという思考になるのはさもありなん。
初めて愛に対する執着を見せる辰巳が描かれることで、
愛を馬鹿にしながら本当は愛に餓えてたんだなー…と。
そんなことをシミジミ実感しながら読みました。
そして。
大地の為に真っ当に生きたいと頑張るけれど、
大地を守る為に再び道を外す選択を迫られる苦さ。
めちゃくちゃシンドイです(;ω;)
自分のことだけなら"自業自得"と割り切れるけれど、
大地に危険が及ぶとなれば話は別っていうのがね…。
頑張ってる人間に対する救いのなさに心折れる(;ω;)
辰巳の苦渋の選択、そしてその先にあるのはーーー。
ちょっぴり救いを持たせながら3巻に続くので
心折れ折れは回避したけど平穏とはいきませんね…;;
大地とラブラブ同棲生活を早く初めてくれーーー!!!
また、大地には大地の悩みもあって、
そちらは3巻に持ち越しなのでめっちゃ気になる。
お姉さんのこととか、家族の在り方とか。。。
虐待された子どもにとっての幸せとは何かとか。。。
過去も今も色々ある大地ですが、
ずっと純粋で有り続ける心の強さには脱帽します。
(辰巳よりも誰よりもずっとずっと強い子だよね…)
(あとエッチの時のエロさのギャップもすごかった)
3巻が待ち遠しいですが、
2巻もスルメ漫画なので読み返しながら待ってます!
追記余談
書き忘れてたけど、、、エチエチもすごかった。
愛情をぶつけるようなガツガツした描写で、
肉体美と淫靡さと熱量が感じられてめっちゃ良き!!
辰巳の拗らせ具合も存分に感じられるエチエチです!
いやいや……え?私、漫画読んでたよね…??
今のこの私の神経の昂り、漫画を読んだというより映像コンテンツを観終わったかのような高揚感なのですが……
確かに紛れもなく漫画なのですが、もぉキャラっていうか役だし、役というより「辰巳」であり「大地」であり、この世界に「生きる彼ら」そのものの熱を感じ息遣いを聴き、そして掴めぬ彼らの手に、背に触れたい、、、と思える程のリアリティ
読者の私側からすると完全に現実逃避というトリップを体中で浴びる読書体験
はぁーーーー…こりゃスゴイ。。。
何か内容には一切触れられないのですが、、、(触れない方が純粋な面白さが損なわれない!)とにかくこの終わりはイケズ過ぎるんではないでしょうか。。。(´・ω・`)…!!なんてニクイ演出なのでしょうか⁉
こんなに続きが気になる作品はそうは無いですよ?
勿論続刊を心待ちしている作品はこの作品含めてたくさんありますが、この作品の待ち方は確実に普段のソレとは一線を画します
きっと間違いなくこの先の展開を九號先生の手によって描かれたもので読みたい、知りたい、と思わせてくれるから
一介の妄想好きがこの先の展開を想像した所で、、、って話なんだという現実を突きつけられるこの2巻の巧みな話の展開と人間交錯
プロの凄さを魅せ付けられたな~と読後の高揚と鳥肌が今も尚、治まらないです
これからの展開は先生待ち一択ですが、辰巳と大地2人には…しがみつき這ってでも縋ってでも…「どうか離さないで、離れないで」とだけ叫んでおきたいと思います
作中で折れそうになりながらも2人が奥底に秘めてるその願いは決して失わないで、どうか自分の願いに正直に……‼と伝えてあげたい。。。
嗚呼…人生はままならないもんですね。。。
ーーー3巻を読める未来があるーーー
コレはままならない私の人生に於いても大分ハイレベルな嬉しいモチベになります
早く読みたい気持ちはモチロンありますが楽しみが先にある、という贅沢を楽しめるよう、私も日常を生き抜いていきたいと思います
3巻が読めるその日が来るまで……‼
最後に、、、内容には一切触れませんが兎に角濡れ場が素敵過ぎてコレもまた興奮してしまいました
ココは絶対の見所だと思うので書きたいと思います⸜⸜٩( 'ω' )و //
正に絡まり合い、情と愛と熱と欲が互いの躰を通し行き来しているのが伝わる臨場感、そして逞しい肢体の美しさが異彩を放っておりました
絶対に観るべき描写です
素晴らしいです、ホントに素敵……‼
レビュータイトルの重複になってしまいますが、、、話しでは読ませ、濡れ場では見せる「魅所:みどころ」しかない本気で驚いた1冊でした!!
楽しいだけではない、苦みや痛みも描き出すからこそ目が離せない、そんな都合の良さだけが先行しない、真摯で骨太な作品です
とにかく凄かった…‼
修正|トーン(DMM)短冊などもなく素敵な全体の雰囲気と描写にマッチしていますので、逆を言えば強調した描かれ方などで無いのもとても良いと個人的に思います
いつも私が下品にウハウハするタイプの高修正ではなく、画力の高等テクニックによる賜物かと.。.:*♡
局部が見れなくとも2人の躰で感じさせて魅せてくれますのでご安心あれ(ღ˘͈︶˘͈ღ)
完全に前作で完結していると思っていました
まさかこんなカタチで「2巻」があるだなんて……‼
2巻は新章への前哨戦とでも言うのでしょうか?
全く予期せぬ流れにすごい大きなうねりに攫われたような感覚で読後は完全に呆然です…! (。゚ω゚)←ほんとに読了直後はこんな顔してたと思います
こういう構成を頭から考えていたのでしょうか。。。
もぉ天才なんてものではないですね
この惹き込み方は奇才のみが成せる技です
こうなってくると前作で物語をある意味1番進めていたと言ってもいい「ストーリーテラー」的な存在と言うより「フィクサー」に近いでしょうか?あの「橘」の存在が俄然気になって参ります…!
”組織”としてのお話しが軸なのか筋なのかに絡んでくるとしたら彼の存在が本当に一介の構成員だったのか?が気になって仕方ない。。。
2巻は勿論前作含めて読み込みを深めて3巻発売を楽しみに待ちたいと思います
そして何度読み返してもきっと目を引き付けられてしまう圭吾の包まれてみたい!と思わせてくれるナイスバディ…♡
2巻はたくさんいろんなシチュエーションで拝めるのでありがたいです(ΦωΦ)フフフ…
冒頭の銭湯の髭剃りシーンもすごくお気に入りです
あの何気なくってある意味無防備な表情を最初に見た事で「素の圭吾」の物語が始まったんだな…!と思えたのかも知れないな~なんて読み返しながら思い至りました
大地に関してはそこまで魅力を感じるキャラではなかったのですが(失礼でごめんなさい‼)やっぱり圭吾への影響力を考えると彼でなければならないのだろうな、と角度を変えて見ています
肝要なのは「認められる」事なんだと思っています
誰かに必要とされる、というのは分かり易い自己肯定感の上げ方ですが、それ以前に「存在を許される」という普段考えもしない当たり前の始めの一歩のハードルが高かった幼少時代を過ごした2人だからこそ根っこで共鳴する互いを認めて求める事で自身の存在を確認出来るんだろうなぁ~と感じています
大地は姉や養父から与えられたものが多かったかも知れませんがそれを受け入れる勇気も相当必要だった筈
その末に初めて自分が欲した場所が圭吾の隣だった事を思うと相当芯の強い人間であるはず
そんな存在が圭吾を「認めている」事が圭吾の拠り所であり生きる糧になっているのだと思うと大地が苦手…なんて言ってられないな、と今は2人を応援する気持ちでいっぱいです!
非常に先の気になる終わりですがそれでもこの2巻を読んで、読めて感動しています
「すごい1冊」でした
構成が上手な作家さんは沢山いますが
その中でも群を抜いていると思います。
2巻は、人を信じたり愛されたことがない辰巳が
大地の優しさに包まれて
愛しさや、逆に誰にも渡したくないという気持ちになり
弱味を握らされます。
2巻の終わり方(まだつづきます)からすると
もはやBLというジャンルを超えた作品になるのではと
今からドキドキ・ワクワクが止まりません。
そして先が気になるので本誌追いをすることに決めました。笑
絵柄は今風ではなく、万人受けではありませんがとても丁寧です。
色気のある、筋肉や曲線美を描く天才だと思います!
1巻だけで完璧に完結しているところへの続編。
続編は不要なのではという危惧と、一方でどんな話なんだろうとわくわくする思いでページを捲ったら、辰巳視点のお話で、最後までぐいぐい引き込まれました。
1巻の半年後なのだそうです。
二人の仲はますます深くなっていますが、それだけに大地は二人の関係をまだお姉さんに内緒にしています。
読み応えがありました。
大地は自分の子供時代の経験が活かせるのではと期待して児童相談所で働いていますが、現実に虐待されている子供を目の当たりにすると、経験があるだけにどうしても感情が先に立つ面もあり、苦心しています。
1巻のほとんどが学生でしたが2巻では社会人なので物の見方や考え方に自律を感じました。
また、辰巳は自身の特性を活かしつつ真面目にバーで働きながら、保護観察期間を過ごしています。
今回辰巳の視点で物語が展開するので、なんでも小器用にこなす面の下で、どれだけ心が揺れ動いているか、持て余すくらいの熱い気持ちを抱えているか、よく伝わってきて何度かぐっと来ました。
大地との関係性も、愛なのか依存なのか、その執着心の強さに辰巳自身も戸惑っていますが、子供の頃からずっと心のどこかで求めていた光のようなものを大地に見出しているのかなと思うなどしました。
そのことは保護司との関わりにおいても感じました。
保護司に心を開いて素で会話をする辰巳がとても愛しいです。お父さんと息子のような、遠慮のない掛け合いがあたたかいです。
そういう意味ではすごく人間味のある描き方になっていると思います。
すべてを無かったことには出来ない。過去は消えない。
だからこそ、その過去と向き合ってこの後どう生きて行くのか。
3巻があるようなので、最後まで見届けたいです。
2巻まで読んで1番最初に思った事、「あの時買ってよかった…。この作品に出会えてよかった(;_;)」でした。
そう思わせてくれる程、ストーリー構成が素晴らしかったです。
まるで1本の映画を見てるような、読者をその世界観に引き込む作品です。
2巻は社会の闇を見せてくるシーンが多かったです。序盤は2人の様子をニコニコしながら見れるのですが、、中盤からはやはり、裏社会のストーリーなだけあって、ハラハラするシーンが多かったです。
話の途中で出てくる辰巳の知り合い(名前は伏せておきます笑)が、、この人関わったら絶対危ないよね。って思っちゃうぐらいやばいです笑
2巻読み終わった人なら共感してくれると思うのですが、3巻は2巻以上にハラハラしそうですよね(;_;)
お話の内容ももちろん素晴らしいのですが、メイン2人のカップルも魅力的で、この2人だからこそ沢山の読者に愛されてるんだろうなと感じます。
お互い辛い過去を持っていて、愛し、愛される感情を知らない辰巳、そんな彼を真正面から素直に愛してくれる大地、この2人のバランスが素晴らしいです(;_;)
何より、濡れ場のシーンに愛があって良い…!2人の表情がよく見える構図が多くて、辰巳の顔が映るたびに、大地の事大好きなんだな〜って思わせてくれます…笑
ツンデレキャラはメシウマなんだよ( ͡ ͜ ͡ )
【ここちょっとネタバレです!】
あと、個人的に好きなシーンがあって、大地の部屋に石を投げられた後、辰巳の元に現れた2人組の半グレに「あいつに手出したらぶっ○す」って大地の為にブチギレるシーン、、
正直言って怖さからなのか、萌えからなのか分かりませんが膣が疼きました笑(汚くてごめんなさい)
もちろん、ハラハラするシーンやラブラブしてるシーンだけじゃありません。
辰巳にはまだ大地には話していない重い過去がありました。こんな自分(そんな事思わないで泣)があいつと一緒に居てもいいのか、、そんな大地を大切に思っている愛ゆえの葛藤が辛い…。
1巻で大地が言っていたように、辰巳は他のヤツらとは違って、心根が優しいからこそそんな事思っちゃうんでしょうね…。被害者、加害者の過去があるからお互い一緒にいる事に罪悪感があるんだと思います。
前科持ちだろうが関係ないです。2人が幸せなら…(;_;)
今まで結構BL読んできましたが、TOP3に入るぐらい、いや、1位です。過去一好きな作品に出会えました。過去の自分に感謝です笑
この作品に出会えて良かった!
3巻、楽しみにしてます^^
続きます
完結してから読もうと思ったのですがやっぱり我慢できず拝読
最高でした
もちろん続きは気になりますが、それでも読んで良かった
二人の関係が確実に深くなっているのに、だからこそ消えない罪悪感や後ろめたさが繊細に描かれてます
大地くんがめちゃめちゃ良い子で、児相でのお仕事の件とか読んでて辛い
すごくセンシティブだなぁと感じました
だからこそ、人の気持ちに聡いというか人の気持ちを想像できる優しさがあって魅力だと思います
続きもめちゃめちゃ楽しみです
ハラハラもしますしドキドキもする
とても素敵なお話でした
辰巳×大地
1巻と2巻を一気に読んだ。
それぞれ充実な読後感で、
1巻では色々な気持ちで読んで、
2巻では、1巻から予測不可能な風を吹き込んでいる。
1巻の結末から約半年後のお話になっていて、
社会福祉士になった大地と、
仮釈中のバーテンダーの辰巳の関係が、
あんな出会いだったのに、今はお互いがお互いを必要としているのが感動で、
しっかり濃厚なエッチが単なる萌えさせるものじゃなくて、
2人が心の奥底に触れるような
精神的な繋がりも感じられるのが素晴らしい!
まだはっきり見せていなかった
辰巳の内面や傷などが深刻に描かれていて、
彼の過去と現在が交錯して、
大地との愛情関係が、最高の幸せになるはずだが、
ラブラブな反面、
大地のうしろめたい気持ちや、
辰巳が更生しても過去の影がちらつく展開に心がザワザワしてしまう!
辰巳の偽りの姿が口も手もうまかったのに、
素の彼は不器用で毒舌家で、
愛情の表現がまだまだ未熟みたい。不思議だね。
もう辰巳圭吾という男にどっぷりハマってしまった。
辰巳の過去と現在、辰巳を丸ごと受け入れてくれる大地に、
辰巳も自己の価値に気づき、
大地への向き合い方は愛すること。
辰巳を全力で包み込む大地の無償の愛がじんわり心に沁みる。
そんな大地の純粋さに救われていく辰巳の、
今までの余裕な態度から爆発した
重執着や独占欲が凄まじくてドキドキさせて、
お互いを大事にしている尊さや、
2人の愛による辰巳の再生がグッと刺さりながら、
怨念で心を蝕む辰巳の加害者としての心理も実感できて、
まさかの闇の裏事情が絡む激重なドラマに突入し、
刺激で読みごたえたっぷりで最高!
もう次の展開が待ちきれない!