おかえり、僕の初恋

okaeri boku no hatsukoi

おかえり、僕の初恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×23
  • 萌3
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
58
評価数
15
平均
4 / 5
神率
46.7%
著者
柳ゆと 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199609619

あらすじ

仕事を辞め、6年ぶりに地元に帰ってきた伊月(いつき)。
唯一の肉親である祖母を亡くし、
帰る場所を失くした地で伊月を迎えたのは、
4歳年下の幼馴染み・春斗(はると)。
大人びた姿に戸惑いつつ、
変わらない一面を見つけてはホッとする。
ところがその矢先、酔って遊び相手と勘違いし、
激昂した春斗に抱かれてしまった!!
――俺は伊月が好きだから、なかったことになんかさせない。
まっすぐな想いを嬉しいと思う反面、
そんな春斗に自分はふさわしくないという
自己嫌悪に苛まれ…!?

表題作おかえり、僕の初恋

櫻井春斗、大学生
東雲伊月、疲れたリーマン

その他の収録作品

  • 描き下ろし ただいま、僕の恋人

レビュー投稿数3

一途年下幼馴染との切ない恋

春斗×伊月


胸が痛くて、痛くて・・・。
天涯孤独で不器用な伊月が、
年下の幼馴染である春斗の執着の愛情にぶつかり、
真っ直ぐな想いに触れつつも、
伊月の自己嫌悪と葛藤が交錯する様子が痛く感じる。
春斗の一途な愛情も切なくて心に刺さる。
果たして伊月はその想いを受け入れることができるのか?
ほのぼのとした結末に胸がキュンと締め付けられました。


伊月が、
健気で不憫なゲイ。
子供のころ、母親に捨てられて、
唯一の家族である祖母も亡くした。
知らない人との関係に身を投じて、
社会と人間関係のストレスと戦ってきて疲れ果て、
一時的に帰省して、
6年もの歳月が経って、
幼馴染の春斗と再会する。

何も変わらないと思っていたが、
ある酔った夜が全てを変えてしまう。
伊月の酔ってる最中に、
思わず口から出た意外な言葉が
春斗の欲望を爆発させ、
強引な行為が・・・
その後、
2人が幼馴染以上、恋人未満の関係が始まる。

大学生の春斗の
一途で真っ直ぐな愛情は、とにかく圧倒的。
4年の年の差はかなり大きい。
伊月を想って、
子供時代からずっと必死に追いかける姿・・・
伊月にしっかりとした場所を築きたくて、
当時伝えられなかった想いを
今になってようやく伝えるけど、
でも、届かない・・・
もう涙なしではいられない。

伊月がそんな春斗の気持ちに、
どこか控えめで、戸惑いつつも、
身体だけの関係は許す。
それは伊月の逃避なのか?
それとも彼が淫乱なのか?

その曖昧な関係の中で、
伊月の繊細さや過去、
隠せない心の変化、
自分を疑ってしまう部分が、
また胸騒ぎを渦巻かせている。

伊月が抱えてきた寂しさや痛みを
春斗の愛情で癒せると気づき、
心の壁を破る瞬間が感極まってしまう。

無理やりな、曖昧な、
そして真剣に向き合う2人の愛情が溢れる
エッチも、
2人の泣き顔も、
ただただ心が熱くなる。

初めての映画デートで、
春斗が伊月の手をそっと繋ぐ光景が一番お気に入り。

孤独と不安の中で、
心理描写の痛切さがリアルで、
純粋な愛情の間で揺れる2人の関係が、
切なくて愛しく感じる素晴らしい作品でした。



・コミコミスタジオ限定特典4Pリーフレット
描き下ろし漫画2P:
再会の前日と当日、
春斗がお洋服と言葉遣いに迷いがあって、
可愛い一面を見せてくれる!

5

おかえり じゃなく 取り戻しかな

ネタバレせずになんとか頑張りたかったが

ムリ

ムリムリムリムリムリ 早々にバラしますが

年上幼馴染みにカッコつけたくて頑張っちゃう彼
この彼の行動と嫉妬の温度差がびっくりするくらい可愛らしかった ←そんだけ?


んんん あたしが読み取れないのがいけないんだけど 主人公が都会を後にした理由がハッキリ語られてないのかどうにも気になるし どんな境遇で集まったかよくわからない幼馴染みの女がね

若干うざいかったのよ


なんですかね 置き去りにされた時間に育ったものや ちょっとしたきっかけで変わってしまう幼馴染みの関係の魅せかたはいいし
心に抱える忘れられない寂しさに堪え忍んでちょっとずつ痛んでいくものとか 身体は繋いでも煮えきらない中途半端な関係に思い出す 大人にもなれず子どもにも戻れず泣いたあの日とか

再会からその初恋を遡っていくお話で幾度となく繰り返した諦めや後悔が 攻め視点で描かれていくんだけど

どれほど相手を想って 諦めて それでも大好きでってのを何回も繰り返して見てるうちに 年下の苦しいせつないはてんこ盛りに盛られてるのはわかるんだけど だからなんなだった? ってお話がだんだんわからなくなってきちゃったんだな これが

読んでてすごくいい話なのよ 初恋への戸惑いも 諦めざるを得なかった光景も
悪くないはずなのに なんで段々よくわかんなくなってくるんだろ?
あれかな 理由がハッキリしないまま年上がぐずぐずし過ぎてるところに 年下が変に空回ってるからなのかな?

いや わかるのよ? 置いていかれた寂しさから求められることに飢えて ってのは
なんだけど 心壊れてしまうような致命傷がなかったのに何をぐずってるんだろ?

甘え方がわからないってわけでもなさそうなのにな

はじめましての作家さまで読み不慣れで申し訳なかったけど 年下の遅ればせで振り絞った勇気はほんとよかったので 次に出されるお話で再挑戦させてください って事で


3

シリアスめ

幼なじみ同士のふたりが久々に再会してそこから恋に発展していくのだけど、春斗と伊月の気持ちにかなり温度差があって
その差が埋まるまではちょっぴりツラい展開が続きました。

表面上では「ずっと好きだった伊月と今度こそ一緒に居られる!」と浮かれてしまっている春斗に応えつつ、心のなかでは幸せに浸りきれない部分がある伊月。
たくさんの悲しい過去を抱えて生きてきてどれも手放すことができず、自分が壊れていっていることに気がついているのに周りを頼ることもできなくて。
真正面から向き合ってくれる春斗の"真っ直ぐさ"が逆に伊月を苦しめてしまうところがあって、なんとも歯痒い関係にハラハラしました。
そして春斗自身も自分の無力さを悔いているので、どこまでいってもずっと苦しい場面が続いていくので読み手としてもツラかったです。

両想いになって少しずつ明るくなっていく伊月に安心はしたけれど、彼自身の「壊れてしまっている」部分は本当に救われたのでしょうかね…。
ふとした時にフラッシュバックしてしまいそうな危うさを春斗は受け止めきれるのだろうか。
彼の言葉はとても力強かったのだけど、どうもふわっとしている気がしてちょっぴりモヤモヤしてしまいました。

悔いる気持ちよりも前向きさのほうがたくさん見えていたらもっとキュンとできたのかもしれません。
時間が経ってしっかりした春斗の姿を見ることができたら、モヤモヤもスッキリできたかなと思いました。

2

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