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yama no mukou umi no hanashi
本作、すごく良かった。
やっぱり平眞作品にはハズレがない!
タイトルは「やまのむこううみのはなし」と読みます。
表紙をご覧のとおり、
「囚われの身である人魚xちょっと化け物フェチの気がある青年」。
パツキンロン毛・碧眼の人魚が!攻めなんです!
これ珍しくないですか?
舞台は着てる物から察するに、おそらく明治ぐらいのとある閉塞的な村。
試し読み部分ではほの暗いイメージを持たれると思うけど、攻めがコミカルなのがかなり漫画全体の雰囲気を明るくしてくれてますし、ラストもカラっと明るいハピエン。
受けは村でソツなくやっていくために頭が良いことを隠しています。
村を出たいけど村しか知らないから怖い、できない。
そこへ人魚と出会って危機を乗り越え、一緒に旅立ち、人生が変わる。
まるでこちらまで目標や新しい環境に向かって一歩踏み出せる勇気をもらえるような、優しいお話でした。
ちなみに人魚伝説は高橋留美子先生の著作が有名ですが、原案は高橋先生のオリジナルではなく、八百比丘尼伝説などの人魚伝説自体はもともと日本各地に存在します。
たとえ肌・髪の色や姿かたちは違えども、人は人。
多様性が重視されるようになった昨今だからこそ、作中のこの言葉が身に沁みます。
絵は相変わらず美しいし(特に攻め!体の描き方!)、平眞作品でロン毛はかなりレアです!
個人的に平眞さん大好きなので、今回も楽しく拝読いたしました。
人外モノがお好きなら特にオススメ。
人魚攻めが気になりすぎて購入。
受けは山にある小さな村で孤独に生きている、村の閉鎖的な空気感、全体的に仄暗くてやや重めな雰囲気は好き嫌いが分かれそうだが私は好きです。
攻めが登場してから空気感が和らいだといってもいいのだろうか。受けとのやり取りがかわいくて、クスッと笑っちゃうところもあります。
狭い世界に生きている受けに広い世界を見せて彼の人生を変える、そんな感じのお話です。
そして目当ての人魚攻め、後半ではちゃんと、しっかり人魚姿での情事シーンがあって思わず心の中で合掌しました。ありがたい!
大好きな人魚です!綺麗な顔してるけど、攻めっぽい
あとなんか村特有の排他的なほの暗さもあって
ダークファンタジーっぽいとこがよかっです。
あさひが、とにかく美しい色っぽい長い金髪に碧眼!パーフェクト
村長ザマァです!テツの母親を村の慰みものにしてテツを奴隷のようにこきつかって、黒髪の女人魚たちに喰われたときは、スッキリしました。
テツは地味男子ながら男気溢れてましたね、人外と交わってみたい欲求をもっていながら、心は汚れていないのです。そんなところにあさひは、好意を抱いたのでしょうか?
ただこの2人が想いあってるかどうかがちょっとわからなかったというのも、Hはしてるもののいちゃラブがなかったような…
まぁあの村から出られて、幸せになったのでこれからでしょうね!人魚BLってけっこうあるけど人魚が攻側なのは、あまりないので、またこんなお話よみたいです♡
完全に今、私の中で「因習村」ブームが…
ちるちるのニュース記事きっかけで読み漁っています
もぉ止まらない。。。
記事タイトルは「祟り神、一族の確執、人ならざる者とのまぐわいーー因習村BL6選」魅惑的過ぎました…
記事を読む前からの既読作を含めると今作で記事中紹介されている5/6作品を読了です
完全に囚われてますねwww
これが「因習村」の怖さか……('Д')‼……チガウヨネ、キット…w
さてさてこちらの作品は先ず作品名ですが「山向海噺」~やまのむこううみのはなし~と読みます
何かの四字熟語かと思ってましたが全然違いました
摩訶不思議な作品タイトルを冠したこの作品
内容もそう簡単にお話しの軸を見出せるようなものではなかった…摩訶不思議というより少し難解な感じで何回か読み直しをしました
良く言えば着想元が多いのだと思うので刺さるポイントはいくつかある
逆に気になるテーマが多くてちょっと読み疲れる
という感じがしました…私の読み方が面倒臭くさせてるだけ説はあるかもですが…w
この面倒臭さ全開な私なりに読んだ上で感じたテーマなどをつらつらと書いてみます
・異形への畏怖
└異形への畏怖が転じてそこに性的興奮を覚える
受けのテツの性癖ですね
これはかの北斎先生の浮世絵「蛸と海女」のように異形(自然の理の外に在るやも知れぬモノ)から征服されたいと思う欲や、国芳の「相馬の古内裏」に描かれたガシャドクロに性的興奮を感じるなど意外と性嗜好としてはままある傾向かな?と思います
極論かつてサーカスと併業されていたフリークショー(見世物小屋)って倒錯性癖の宝庫だと思いますしね
・幼少期の体験
└こちらもテツの性癖を形成したであろう母親の褥事情…
母親に覆いかぶさる「ナニカ」
これが先述の異形に征服されたいという欲に自身を置き換えたのかな…?
そして何年経っても頭から離れぬ母親からの呪詛のような怨念の言葉
・村文化
└長い物には巻かれよ精神というのでしょうか?上手くやる為の鈍感力や順応力を善しとするのか弱さとするのか、、、
・無知の知
└知らないを知っているという強さ、という逆説的なソクラテス思考?ですかね?攻めのアサヒが「知」の象徴で村の人々を総じて「無知」としての皮肉を感じるし、後半テツオが村を離れる(捨てる)流れは「井の中の蛙大海を知らず」を知るって事なのかな~
知らぬ=恐怖、敵となる、ではなくって。。。
知らない=だから知りたいという知的探求となる事で人の厚みが出るんじゃない?って言われてる感じがしました
この辺のテーマ性ある軸に「人魚伝説」を絡めて世界観を構築しているようなお話しかなぁ~と思ったので「因習村」って感じよりも最終的には、都市伝説の田舎実写版ドキュメントって感じの印象なのでゾクゾクするよりドキワクエンターテイメント作品として読みました
4話以降に読み応えを感じました!
が逆にそれまでの特に序盤は受けのテツの独り言、モノローグなどの文字説明がとにかく多く感じ少々疲れます
不思議な世界を創り上げているからこそ説明が必要なのかも知れないけれど余りの多さに没入感を削がれる感覚は否めず少し残念でしたが4話以降はグッと惹き込まれました
人魚との行為は恐らくとても官能的なのですが、描写自体はぼかす感じで描かれているので(多分きっとそれが”味”なんだと思いますが…)私には分かり難かったです
この辺の想像力や創造力が豊かだときっと楽しみ方も広がったのかも知れないのですが普段から漫画ならではの魅力に助けられている私だとこういう所は是非もっと誘ってくれる描写で読みたい…!と欲が出ます
帯の煽りの「腹の奥まで蹂躙されたい」
ここの回収になるようなアサヒの知性があるからこその狡猾さなどを踏まえた交わり、まぐわいがあれば嬉しかったなぁーーー( ´3`)~♪
文字数多めな感じも含めてもしかしたら小説を読まれる読者の方なんかには私以上の楽しみ方があるかも知れませんね
どうかなぁ~?ほとんどBLでは小説読まないので自信はないですが…
評価は☆3~4の間ですが、初めて作家さまでしたので不慣れな点をちょっと甘めに評価しました
修正|修正不要な描写で元から描き込んでいないぼかし方が多かったです
タイトル買いです
平眞さんのお名前だったんで おッ!っとはなりましたが
予約したのが表紙絵のないときだったんですよね
うううん
私事でアレなんですが 一身上の都合により 特殊設定とか人外モノは当分買うのやめよって思った矢先に届いちゃったんです この本
ガッツリ人外じゃんッ! Orz
平眞さんのお話で読んだことあるのは若気のいたりと愚かさがよかった高校生モノを1冊だけ
それがよかったのか なんかイケる気もしないでもない
バケモノに犯されたい そんな困ったちゃんな性的嗜好はさておき 軽快な中に薄汚いもの易々とぶっ込んで 綺麗な模様に収まった穢れを丁寧に魅せるのがほんとお上手な作家さまだな と←またよくわかんねぇ事いってんぞ
個人的に思うのは1,000年の寿命を得た『八百比丘尼』がそんなに羨ましいのか?と
世が世で貧困で子どもが育たなければ存続の為に長寿を望むのか?と
如何せん人魚の肉の味に興味あれど不老長寿にあまり興味がないのでこのての話に一歩引いてしまう自分が情けない限り
いやそんなものより このお話も欲や迷いが存分に読めるんだけど
「なにも知らない幸福」「もののわからない幸福」「なにもしない幸福」ってものを強く感じるお話だよな と
知らなくていいことを知る 知っていて然りを知らない
たったこれだけで世界が変わる 幸が不幸に 不幸が幸に
なんとも言えない 幸せの曖昧さ がさ
んで そこにちょびっとプラスされる 関わってしまったことで少しずつ積まれていく情が こうね
非道が蔓延する村に縛りつけられる呪い
欲に駈られた男衆 問われる良心
いやぁいいッ!この薄っ暗さに後ろめたさ
個々が抱えた孤独も 哀れも 欲望も
なんだかんだ不明瞭だったり謎なこともあるし 最後が尻つぼみ気味に見えちゃったのは勿体ないところとして
一応ハピエンにはたどり着くけどそこまでの道のりがね 怪異や異形が苦手とか 血生臭い描写は御法度ってなるとちとキツいのかな?
基本は優しいお話ってことで 悪くないんだけどね
アサヒ×テツ
江戸時代もしくはそれ以前(?)の時代背景のファンタジー。
少しダークで気味悪さが漂う。
欲望を刺激するエロさがしっかり、
孤独な青年と、謎めいた人魚の
切なくも甘い異種族の恋が心を温めます。
怪気で満たされた村で暮らしている青年テツ。
彼が心の中で抱える夜の妄想や、
自慰行為に纏わる背徳感が
寂しさに包まれた欲求と重苦しさが感じられる。
そんな彼は、
全てが変わる出会いが訪れる。
それが、人魚のアサヒ。
長い金髪のアサヒの
美しさと神秘的な雰囲気がプンプンする。
最初はアサヒの強引な態度に
テツが戸惑っていたけど、
ツンツンしながらも、
だんだん彼に夢中になってしまい、
2人の絆が時間と共に深まっていく過程は、
胸キュン&ゾクゾクで、
ラストはほんのりほのぼので、
甘い気分も味わえる。
その背後には、
若干ミステリアスな要素がある。
村長や村の人たちの邪悪な策略、
テツの母親の秘密とか、
物語に奥行きを与えて、
衝撃の展開につながり、
悪寒がする瞬間もある。
異種族の信頼と愛情にあふれた、
暗闇の中の誘惑みたいな物語でした。
初回封入描き下ろし漫画ペーパー:
黒髪に変わったアサヒ、
テツの感想は・・・?
日本の、明治orそれ以前。
海沿いの山の斜面にあり、半ば孤立しているような貧しい村で。
両親が死んだ後孤独をやり過ごしながら目立たぬように暮らす青年・テツ。
なんでも言うことを聞く存在と軽く見られて、秘密で監禁している「ナニカ」の世話を命じられるが…
…と始まります。
洞窟に監禁されていたのは、金髪碧眼の美しい「男」。
村の男たちは彼を「人魚」と言って祭りの日まで世話をするようにテツに命令するわけだけど。
冒頭は「男」は人間(異国人)。
しかし、日本語も話し風習も知っているし、テツの秘密の欲望にも気付くなど超人的でもある。
また、監禁されていてもどこか楽しそうというか…テツを味方につけたこともあるのか、暗い雰囲気はありません。
だから読む側も初めは彼が本当に人魚なのか単に異国人なのか。判然としないまま読む形だと思うんだけど。
後半、村の長たちが祭りの日に彼に何をしようとしているのか、テツの母親の過去を絡めて村に従えと強要してきた事でテツの抑え付けてきた怒りが爆発。
そこからは、薄暗い村の因習や言い伝えに紛れてきた人外と人間の闘い的な怪異の部分が噴出してきます。
人外である人魚が快活で、人間のテツの方が色々闇を抱えています。
しかし、数奇な運命を生きる人魚の側についたテツもまた、新しい人生を得るのです。
序盤はテツの妖しい妄想などもあって伝奇的な雰囲気だけど、ラストは突き抜けた明るさを感じました。
勝手にエログロな感じなのかな〜というイメージでいました。試し読みのときに人外に犯されたい欲のある訳アリ村人って感じだったので人外グロかと思っていたんですが、イケメン人外にほだされです。
村独特の閉鎖感、閉塞感、時代のなせる不気味な感じもあって日本昔ばなしの怖い感じのやつっぽかったです。個人的には物足りないな、と思いました。
なんかもう人が人魚を、でも人魚が人を、でもいいので食べるシーン入れたらグロくなるのになーとか、人魚的生殖機能のグロさ不足と犯され度の物足りなさと、なんか色々もう3倍くらい気持ち悪く描かれても面白いのにな、と。
人里離れた村の集落で巻き起こる世にも奇妙な話…っていうのもあって全体的におとぎ話感強め。
浮世離れした美しい異形と主人公であるテツの出会いのシーンから始まるんだけど、入りは案外あっさりしてるなあと。
テツの特殊性癖で成り立ってる話だと思う。これはテツが純粋だとか好奇心旺盛だとか優しいだとか、そんな上っ面な性格じゃ成り立たないなあと。
あとこういう『美しすぎる相手』と対峙する人間をつくる場合において必然みたいになってるけど、主人公をこんな平々凡々な顔にしたのはアサヒ含む人魚たちのゾッとするほどの美しさを際立たせるため?この演出はわかるけど主人公の設定が何か在り来り過ぎるなあと…。特殊性癖持ってる以外にも容姿に突出した美貌ほしかった。後にも先にも漫画っていうフィクションなわけだし。
アサヒがテツに惹かれる要素も全然なくない?それが理由でいいの?って感じ…。まあ閉鎖された空間にそんな人現れないからよく言えば人間じみてていいのか?
物語的に言えばこの地に縛られ続けるテツの『解放』って感じ。結果的にハッピーエンドだと思うからそれでいいんだと思う。
それで、私が唯一納得できなかったのが人外とのセックスの場面。私人外あんまり好かないから今まで読んでこなかったんだけど、理由としてまず種族違うじゃん、まぐわりかただってその種族によって違うわけじゃん。いくら上半身や体の一部が人間だとしても人外とのセックスなんて不可能な訳で。
だから結構悲観的な話?だしそんなにしないかなって思ってたの。え、人魚の状態でそこから生えるの?ちょっと私、無理でしたね…
人外モノが大丈夫な人ならいいけど受け入れられない人とかは無理かなあと…