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初恋をずっと忘れられないアッパーミドル×黒い噂のある羽振りのいい経営者 1929年――享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる。
kotaete my dorifutā
まるで映画のような大作で、読み終わった後しばらく他のBL本を読む気が失せるほどでした。
貧困、暴力、人種差別等のヴァイオレンスの中に二人の永遠の愛の美しさが絶妙なバランスで描かれていて、一冊にこれだけの深い内容をまとめ上げる大島かもめ先生に敬服いたします。
読んだあとメンタルにも作用するので気軽に読むことはできませんが、絵もとても綺麗で文句無しの神作品でした。
こんなお話だとは思ってなかった!!!
一言で言うと、“予想外”が多かったご本でした!
この表紙から想像していなかった仄暗いお話だし、最後にも驚いた。
大島先生の作品を遅ればせながら読ませていただいているのですが、すごく好きな作品と刺さらない作品があって、本作も途中まであまり刺さらなかったのでこれは合わないのかな…と思ったんですが、後半一気に面白かったです。
ロバートを助けられなかったと後悔していたエリオット、でも私がエリオットでも同じことをしただろうと思う。
助けたいのにあと一歩の勇気が足りなかったってことは大なり小なり案外多くの人が経験したことがあるんじゃないかな。
後悔を抱えつつも薄れていくというのもある意味人間らしいので、そういう人間らしい弱さのあるキャラクターなのかと思っていたら、違っていて。
次こそって、ずっとずっと後悔していたんだと思う。
心に誓っていたから、咄嗟にそうしてしまったんじゃないか。
ロバートといることで影の道を進んでいくこと、ついに一線を超えたエリオットの愛情、完全に足を踏み外してしまった結果に驚いたけど、2人で逃げる決意が不謹慎にも好みで。
ロバートはこんな境遇でさえなければそもそもこういう道にはいなかっただろう優しい人なので胸が痛くて。
裏社会のお話が好きな人は読んでみてほしいです。
この選択が幸せかは難しいけど、この選択をしたこの2人が私はとても好きです。
初恋をずっと忘れられないアッパーミドル×黒い噂のある羽振りのいい経営者
って帯にありますが、わざとこういう書き方したのかな?
不憫受けです!!!
すっごく良い、
攻め視点で物語は進んでいくため、
恋愛にたいして淡白な受けに、弄ばれる攻め、みたいに前半見えるのですが、
受けがめっちゃピュアなんです。
そして受け(リンチェ)は攻め(エリオット)を好きすぎてる。
受けの気持ちがわかった時、泣きました。何回か泣きました。
エリオットのことを絶対に否定しないリンチェ。
エリオットとの思い出だけを心の支えに生きてきたリンチェ。
幼い頃の思い出をエリオットに汚されて怒って出ていくけれど、追いかけられると、あっけなく戻るリンチェ。
リンチェがエリオットのことを好きすぎる。
エリオットもリンチェのことを大好きなラストに胸がしめつけられました。
大島かもめ先生天才。
「受けの過去がキツイので苦手な人注意」みたいなレビューが多かったので尻込みしてましたが、「オフステージラブサイド」があまりにも良かったので、やはり本作も読まねばと思い去年の11月に読破。
いや~本当にかもめさんの絵柄は欧米人キャラに合いますね。
前述作や「コントラディクト」と違って、大人っぽいイケメン2人のスーツ姿やタキシード姿、ハット姿、バスローブ姿に加えて、さらに美しい裸体も思う存分堪能できて、え、私最近なんかデカめの功徳積んだっけ?と脳内若干バグるぐらいの眼福を堪能。
特に目と指だけで表せる表情描写がすごい。
饒舌で、色っぽい。
かもめさんギャグもちゃんと健在。
でも人種差別や禁酒法、マフィア、大恐慌などが関わってくるシリアスなお話で、5話でギャー!どうなるん?!心臓バックバク。
まるでハリウッド映画を観ているようでした。
ラストが…という方もいらっしゃいますが、私はあのラストはちゃんと希望が持てるラストで納得でした。
大島かもめさん好きならぜひこれは読むべきです。
既読BL作品のベスト5に入ると書かれてたレビュワーさんがいらっしゃいましたが、大いに納得です。
試し読みが35ページもあるのでぜひ。
ストーリーは神でした。大島先生の美麗な絵で時代もの且つ異国ものの話が読めて嬉しいです。今でも根強い白人社会でのアジア系差別を受け、一度落ちたら這い上がれない超資本主義社会で幼い頃から生きてきたリンチェ。序盤ではそんな幼少期を過ごしたとは思えない堂々としたエリート男性の振る舞いを見せていて、あそこからここまで成り上がってきたことは素直にすごいなと思いました。
リンチェの父親も彼にとっては呪いとなってしまったけれど、多分に同情の余地がある人でした。恨みを罪のない人、ましてや子供に向けることは許されない。でも、それだけ当時受けた人種差別が彼の心を強烈に破壊してしまったんだなと。それを踏まえた上で、父親の罪とリンチェは無関係だし、リンチェの振り下ろした刃には正義も込められていたと強く思います。安全地帯から危険地帯に住む人に施すことは偽善でしょうか? 当人たち次第ですよね。リンチェがエリオットの訪問に幸せを感じていたなら誰に責められる理由もないでしょう。社会の闇、人の心の闇が丁寧に描かれている分、正直BL面や甘さは物足りないと感じ萌評価にしましたが、二度と手を離さないと決めたエリオットが最後も迎えに来てくれたので、これから長い愛の逃避行を楽しんでほしいと心から願います。
ようやく読みました。相変わらず絵がお上手ですね。
何年たってもどんなになっても何をしていても忘れられないんだなあ。
苦い記憶とともに…。
マジョリティの白人とチャイナタウンの父子家庭の混血児。しかも親とは言っても…な。
こういう時代もあったんだよな。東アジアの人の勤勉さは白人には疎ましいんですね。
持てる白人の子供が出来る範囲で混血児に…。施し?友情?
這い上がってのし上がって(泣)
株一筋で生きてくところで嫌な予感がしましたが。
もう結局お互い愛さずにはいられないんだよ。どうなったってどんな人生になったって。幸せな破滅の道連れですね。
ストーリーも最高なのですが、作画!
1929年のアメリカが舞台なので当時のファッションがかっこいいです!!
撫でつけた髪や、スーツ姿に帽子。
作画にうっとりするってこういうことなんだと実感しました。
ストーリーもとても良いです。
1929年ったら世界恐慌。
初めて読んだときは、帯に「享楽的な街・ニューヨークで、男たちは刹那の快楽に溺れる」とあるので、アメリカ社交界のお洒落な男たちによる刹那な恋から、不安定な社会状況に揉まれつつも真実の愛に目覚めるみたいな話かなーと予想していましたが…
私の予想なんて甘ちゃんだったわ……。
予想をはるか彼方に着地した終わり方に、まじか??と。
不安定な社会状況に揉まれるなんてもんじゃなかった……。
基本的に光の腐女子なので、みんな幸せではっぴっぴ〜♪とか、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ!ちゃんちゃん!みたいなのが好きなんです。
だから、こういう作品には耐性もあまりないし、うーわーーー………!!とどんよりしたのも事実。
でもただの鬱展開とか胸糞展開ではなく、一貫として大島さんの美学が感じられるところがいいですね。
最後の窓で終わる見せ方があっぱれというか、あそこがあるから萌萌評価です。あの終わり方だけ採り上げるなら神でもいい。
日陰者かつ死なば諸共なだけではなく、あの窓があることによって彼らのこれからの人生にささやかな光が入る瞬間もあるんだろうなと僅かな希望を抱くこともできる。
あれがなかったら、萌〜中立だったかもしれない。
大島さんの作品、全部読んでるけれど(作家買いしてるつもりはないけれど、結果的に全部読んでる)作風が幅広いですねぇ〜。
メリバっぽい今作の次は、アイドルものだったし。
次作も楽しみです。
冒頭の「1929年6月」で幸せな展開は望めないだろうなと分かる作品。表紙や中のカラーページの華やかさで上げられて、即落とされる。このタイトルにした理由も謎。刺さる層にわざと届きにくくしてるのかってぐらい、見える部分の擬態が強い。数ページめくれば登場人物が株とか言い出すからたまったもんじゃない。暗黒前夜だぞやめてくれ。家族があるんだろアーサー…!!!
大島先生の作品は雰囲気こそ淡々としているものの、暗くはない印象だから意外だった。こういう漫画の主役はカナッペとりすぎたりしないんだよ…!!!ほんと大島先生の緩急のセンスは謎である。いつもなら嫌いじゃないんだけど、手放しに喜べる展開ではない(というか最早胸糞作品ともいえる。)作品にはシュールなタイプの笑いは求めてなくて。
このまま2人野垂れ死ぬのかな…いっそそこまで描いてくれ。
1話目は、やたら色気あるいい男2人の大人の関係、萌えるぜ!と思いながら読んでいたら、まさかこんな過去があったなんて、まさかこんな重いものを背負っていたなんて...
重くて仄暗いストーリーですが、二人の間にある愛や恋は本物で、でもだからこそ上手くいかないとこもあって...
とにかく、読み終わったあともしばらくこの作品の余韻に浸っていました。
どんな世界でも、どんな人生でも、ただお互いがいればいい。
そんな2人の映画のような物語でした。