その世のどこか、蒼天のゆりかご

sonoyo no dokoka, souten no yurikago

その世のどこか、蒼天のゆりかご
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神147
  • 萌×246
  • 萌10
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
19
得点
952
評価数
208
平均
4.6 / 5
神率
70.7%
著者
鯛野ニッケ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
arca comics
シリーズ
その世のどこか、地図にない国
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784866695723

あらすじ

「シン様、私は毎晩あなたを殺す夢を見るんです」
大国ガルシェの第三王子・シンが生を受けて以来、常に側に在った年上の従者・リアンドロスが姿を消した。冒険と称して世界中を飛び回っていても、厄介事を持ち込んでも、忠実に仕えてきた、あのリアが。自分で思う以上にショックを受けたシンはリアを追い、古い宗教建築が並ぶガルシェ辺境の小さな集落・バラコに辿り着く。「祈祷師」を名乗る胡散臭い男を頼りにしていた上、「シン様の元には絶対に戻らない」と言うリア。そんな折、シンが土地特有の奇病に罹り…?
激しすぎる恋情を秘めた忠実な従者×奔放な王子、互いの生涯を掛けた、強く、深く、永い愛の物語。


初版のみにお付けしている特典(初回特典、初回仕様特典)がある商品は、商品ページに特典の表記が掲載されている場合でも無くなり次第、終了となりますのでご了承ください。

表題作その世のどこか、蒼天のゆりかご

リアンドロス,シンの従者
シン,ガルシェ国第三王子

その他の収録作品

  • とあるメイドの日記
  • シンからの手紙
  • カバー下漫画

レビュー投稿数19

3作目にしてやっとー!!!まさかの組み合わせだったけど違和感なかった!

シリーズ作品三作品目!やっとシンの話が見れるんだー!って喜び半面、まさかのリアで驚いた。でも話を読むにつれてリアしかいないと言うかこの硬派攻めの忠誠心がめちゃくちゃ良くてすき〜〜〜!!ってなりました。ニッケ先生幅広くてすごい。面白かったです!好き好ぎてアニメイト、とらのあな、コミコミ…いろいろ買い揃えちゃいました!全部の特典いいです!とくにとらのあなのアクキーが可愛い!あと先生がサイン会に配布した資料集?が単行本購入者限定で見れるようにポイピクかなんかにあげてるので先生のTwitter覗いてみてください。

0

多くの国を見てきたシンの集大成

表紙はシンの足を舐めるリア。この行為がとても大切なお話でした。
ちょっと人の唾液で治る病気って、ちょっとイメージしにくかったけど、それでも、リアのシンへの愛情とか、執着とか、そういう事全部が伝わってきて、変に拗れた2人の関係が修復されて迎えたラストは、幸せが溢れてました。

0

恋愛以上の愛の物語やね

鯛野ニッケ先生漫画がうますぎる。BL漫画が上手いんじゃなくて漫画が上手い先生だと思う。
本編で描かないところまでがっちり世界観を作り上げているからだろうけどフィクションの世界にのめり込める!展開もセリフもドラマチックだけど全く浮かない。

シンとリアの関係性を主軸としているけどプラスαの面白みもあり。身分差とか価値観の違いとかにも触れているけどしつこくなく素晴らしい。うまくストーリーに肉付けしていた。

リアの気持ちに気づいたシンがリアの気持ちを受け止める、そこが自分も好きだ、的な単純さとは一線を画している。二人の間にある恋愛感情を超えた信頼関係を感じました。シンはリアの気持ちを受け止め自分はリアと共に生きると決心するに至るんだけど、それは単に自分もほだされて恋愛感情を持ったとは全く違う。シンの覚悟のある言動の素晴らしさに胸打たれました〜こう言うBL描けるのすごいなあって思う。ここまでの愛を描ける先生は限られていると思います。
シンはベッドで受けだけど、決して女性側ではなくてSiriで抱いているわけでもなく、心で抱いていた。心身とも結ばれて二人の関係は変わったようで決して変わっておらずそこを踏まえてシンが行動を起こす様に惚れました。
鯛野ニッケ先生の真骨頂を凝縮させたような作品だと思います。

3

最高の三部作

最新の第3巻の発売を期に、初めてこちら「その世のどこか〜」のシリーズ3冊を通して読みました。

圧巻でした。この第3巻でのストーリーを描くために、この景色を見せるために、前2巻でのシンと我々の旅があったのかもしれない、そう思わされるほどの圧倒的エンディングでした。
1巻ずつの完結したお話としてとても面白いのは勿論のこと。これまで未読だった自分が信じられません。

第1巻で、オライエでの物語を通してシリーズの主人公であるシンの人となりや奔放なさまを見せ、第2巻ではターキアで巻き起こる事件を介して第3巻での軸となる2人の関係性を描き、そして堂々の第3巻でいよいよ(既に我々も良く知っているところの)その主人公シンの物語へと至るわけです。
この為にすべての時間はあったんだ、というそんな気さえします。
普段は飄々として冗談をとばしては辺りを煙に巻く主人公の、感情が決壊するシーンには胸が熱くなりました。カタルシスでした。

未読の方は、ぜひ第1巻『その世のどこか、地図にない国』、第2巻『常夜の楽園』そしてこの第3巻『蒼天のゆりかご』と、通して読んでみていただきたいです。

最高の物語体験が得られること間違いなしです。

11

その世のどこか、シリーズで1番泣いた

鯛野ニッケ先生の待望のその世のどこか、の続編第3弾にして完結、楽しみにしてました。

ガルシェ国第3王子のシンの忠実な従者、リアンドロスが突然姿を消した。リアンドロスを探して辿り着いた場所は、名うての祈祷師が居る辺境の集落地、バラコだった。
個人的、各項目5段階で
涙 4
切なさ 3
血表現 2
エロ 2
な感じだと思います。

その世のどこか、シリーズ第3弾で今作で完結です。今作の蒼天のゆりかごだけでも内容は把握出来ますが、シリーズ第1弾の地図にない国と第2弾の常夜の楽園を読むことで、シリーズを通して描かれていたキャラクターの言葉や行動が相俟って、蒼天のゆりかごでの言動の想いの重みや読者としての受け止め方が違ってくると思うので、出来れば前作2作品を読んでからが個人的にはオススメです。

今作のメインカプは待ちに待った、物凄く待ってたガルシェ国第3王子のシンと従者のリアンドロスです。地図にない国や鯛野先生のツイートで、シンとリアンドロスの話が読みたいとは思っていたので、本当に楽しみにしていました。そしてその期待を裏切らない物語でした。個人的に切なさや心苦しさや感動で何度も泣きました。

まず先に少し用心する描写として、あらすじに書かれてる「あなたを殺す夢を見る」とありますので、少しですが首を絞めたり斬り付けたりする描写があります。他にも脇役キャラのゴートが過去に暴力や酷い罵倒を受けた描写にはやはりいい気分にはなりませんでした。
あとは、シリーズを通して色々と奔放なシンなので、今作ではがっつりではないですが、女性との絡みがあります。触れ合い程度のやつではないのと護衛としてその光景をリアンドロスが見ているという何たる展開。読者によっては苦手な描写かもしれないので用心してください。
因みに私はBL作品に女性キャラの介在があまり好きではないのですがそれよりも、自分はシンに信頼されていると言う想いとそれなのにシンに対して抱いてしまっている想いであんな夢を見てしまう、リアンドロスの心情が切なくて辛くて、それに泣きました。

我ながら沢山泣いたなと思うくらい色々なシーンが切なくて心苦しくて、リアンドロスからシンを殺してしまう夢を見ると告げられた時には、殺したい程憎かったのかとシンが思ってしまったり、リアンドロスがその夢を見始めてどんどん疲弊していく姿やシンが最後のわがままを言い、遂にはあんな顔を晒すなんて思わず、胸がギューッとなりました。
でも辛いシーンだけでなく、夢の真相やお前の一生、俺の一生の件にはめちゃくちゃ感動してキュンとして胸がジーンとして感涙しました。

あと全く別の意味で、初回特典ペーパーの紙とインクの色味の所為で血涙を流しました。漫画に封入されてたペーパーがめちゃくちゃ見え辛かった。漫画の内容ではなく、色味のコントラストが酷いよ。見え辛かったのは私だけかな…。

シンもだが、あのリアンドロスなので、絡みの描写ではどういった流れになるのだろうかと思っていたら、まさか足の湿疹を舐めて治すと言う展開にはそう来たかと驚きました。表紙の足舐めは忠誠の誓いみたいなものかなと思っていたので、行為の意味合いが全く違う足舐めを描かれて脱帽しました。
最後まで身体が繋がる絡みはそれよりも後に描かれますが、最初の足舐めの時にリアンドロスに上を向くなと指示しといて、音でシンが何をしているのか分かってしまうのにはめっちゃドキドキしました。でもリアンドロスは複雑だったろうな。

リアンドロスの心を縛り付けている、国の価値観や思想に考えさせられたり、苦しんで離れて、そんなリアンドロスをシンも手放そうとして、でもやっぱり出来なくて、そんな2人の関係や想いや愛が誰にも否定されない世界になってほしいと願いたくなりました。

辛くて切ないが最後は感動させられる従者と王子の行く末を是非とも読んでほしいです。

6

その世シリーズ!

ついに主役の恋愛が!
このシリーズめちゃくちゃ好きなのです。
今回は旅先というより、リアの逃亡先でのお話です。(なので今回もほぼ王宮にはいません)

リアの心理描写が丁寧でギュッとなりました…。
風景も綺麗でその中で排他的な雰囲気で…祈祷師は祈祷師の考えがある…。考えさせられるお話です。

男女描写が少しあります…リア目線なので、シンがメインでシンがエロいですが…。

それにしても対症療法がエロいですね!嬉しいです。

ハッピーエンドで良かったです。

今回でシリーズ完結みたいですが、またどこかで第二部がみたいです。






紙本購入
修正はトーン・白抜きです。

3

3巻は圧巻

読後に味わった事のない色んな感情が沸き起こるんです、この3巻
そして色んな登場人物の目線で物語を見つめる事で本当に色んな見方が出来る奥深さ

シンの立場、リアの立場、バラコの村人の立場、ガルシェの王都に住む人々の立場etc…人の感情程不確かでまた脅威なものはないなぁ~と改めて思いました
「所変われば品変わる」そして時代でも変わる…
でも間違いなくそこに「愛」があれば受け継がれ、語られ、忘れられる事はないのだろうと信じたい

人を想い、土地を想い、国を想う、、、愛にもたくさんのカタチがある
想いの強さのバランスが崩れると拗れるから厄介だけどリアとシンがそうしたように気付き、歩み寄り、先に進めるようなそんな強い愛で世界が溢れるといいな~なんて柄にもなく壮大な世界平和を願いたくなるようなお話しでした

何か芯を食った内容や感想を書けたら良かったのかもですが本気でまとまんなかったのと先に上がってるレビューの熱さに激しく同意したりしてたら被っちゃいそうなのでこの辺で!(文才の無さが悲しい…w)

それでも多くの人に読んでもらいたい!!って勧めたくなる作品なので【読んで欲しい!!!!】という布教をしたい (>ㅅ<)
チョット気になるかも?と思った方がいたら絶対に1巻からのシリーズ読みを是非とも!です( 。•ω•。)/

何回も読み返す事が出来るようなココにしかナイ、そんなBLをじっくり読みたい時にはとてもピッタリなシリーズです
普段ファンタジーを読まない方にも比較的読み易いと思います♪

4

間違いなくシリーズ最高傑作

その世のどこかシリーズを追ってきた人にもそうでない人にも絶対必読の一冊です。
シリーズ全てに関わってきたシンが主人公になる今作では、今までどこか飄々と他人事として人々の恋愛を応援していたシンが、本当に必死に自分のために、ある意味自分勝手にリアを取り戻そうと動きます。達観しているイメージのあるシンの新たな一面を見ることができてシリーズファンとしてはたまりません。
そして何より好きと憎しみが混同してわからなくなってしまうほどシンを想っているリアの気持ちが切なくて切なくて…
絵の美しさ、ファンタジーの世界観、ストーリーの完成度、そして萌え、本当に満足度が高すぎる一冊です。ぜひシリーズ通して読んでみてください!!

13

表紙良い

リアへの愛を自覚したシンの愛し方が切なかったり頼もしかったりで良かった

子供時代を見てきた相手を恋愛対象にする話、いつも(そんな風に見れるもんかね)てなっちゃって乗れなかったりするんだけれど、シンのアホが自ら性的な姿を見せることでそこのハードル取っ払ってくれちゃって、そうなると子供時代を見てきた相手を性的に求めるようになったことにリアが苦しむのも仕方ないなって思った
妄想ですらない、バッチリ見ちゃってるんだもの
シンたら最低〜

愛しているから、開放する
愛しているから、愛を受け入れる
愛しているから、所有する
リアを愛することでシンが自立したのステキ

王子様と騎士なら本当は王子の体格は騎士と同等であって欲しい気もするけれど、この細っこいのがこの作者さんのキャラクターの特徴だし、あんまり体格良かったら警戒されちゃってこれまでみたいな活躍もしづらいもんね

3

シリーズで一番のカプ!

「その世のどこか」シリーズ、「地図にない国」「常夜の楽園」そして本作の「蒼天のゆりかご」
同性愛が禁忌になっている国での第三王子シンとその従者リアのお話。もともとこのふたりはなにかあると思っていたので、待ちに待った本作になります。
もう表紙から素敵ですよね。ふたりの関係・愛がとてもよく表現されていると思います。

リアの夢に見るほどの辛い想いと、それを断ち切らなければならない苦しさがとても切なかったです。でも、いつもお調子者のシンが唯一、ずっと離れないと思っていた「帰る場所」であるリアへの想いにやっと気づくには、一時的な別れが必要だったんですね。

ふたりの愛はとてつもなく重くて深いものでした。シリーズの中で一番ハードルの高い恋愛でした。
リアとシンだけでなくサディンも、みんな守らなくてはならないものがあるから、なかなか素直になれないようでした。自分の気持ちだけで周りを巻き込むわけにはいかないという葛藤や障害がありました。

たくさん素敵なシーンやセリフがありました。その中でも特によかったのが3つ。
「お前の子を産んでやれたら…」というシンの言葉は誰もがグッとくるシーンになっています。
「責務」を果たせば「権利」を、シリーズを通してシンの成長にも喜びを感じらました。
「胎の中にいた頃からあなたが私の唯一」という告白は最高の口説き文句でした。
きっとそれぞれのお気に入りのシーンやセリフが見つかると思います。
ホントにニッケ先生の作品は素晴らしい!!
ぜひ、まだこのシリーズを続けてください!


あとひとつ。シンの赤ちゃん、こども時代の姿がとてもかわいいです。赤ちゃんのお尻がめっちゃかわいかったです!

10

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