イケメン美術教室講師✖️ひねくれ崖っぷち漫画家の、ステップアップ・ラブコメディ!

クソ野郎、恋を知る

kuso yarou, koi wo shiru

クソ野郎、恋を知る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神28
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
165
評価数
35
平均
4.7 / 5
神率
80%
著者
新藤伊菜 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス メロキス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784834265286

あらすじ

少年漫画誌での連載を夢見る吉田(よしだ)は、一度読切が載ったきり芽が出ず、30歳を目前に腐っていく毎日。

どん底に落ちかけていた吉田を救ったのは、通っていた美術教室の講師・足立(あだち)だった。

彼の厳しくも思いやりのある言葉に励まされ奮起する吉田だが、再デビュー先はなんと少女漫画誌で!?

肝心の“恋愛”がちっとも分からない吉田は、再び足立に助けを求めるが……。



イケメン美術教室講師×ひねくれ崖っぷち漫画家の、ステップアップ・ラブコメディ!

表題作クソ野郎、恋を知る

美術学校非常勤講師,26歳
29歳,崖っぷち漫画家

同時収録作品クソ野郎、恋を知る

出張ホスト
崖っぷち漫画家

レビュー投稿数3

ピュアなクソ漫画家が恋をした

おもしろーい(´∀`)!
クソクズ思考の売れない漫画家と、美術学校講師とのワチャワチャラブコメディでした。どっちかと言うと、コメディ要素が強いかな。おもしろ楽しいピュア恋なストーリーです(^^)♡

2人の出会いと接点は美術学校。
売れない漫画家の吉田は、絵の勉強のため美術学校に通っています。指南を受けているのは非常勤講師の足立。
距離感近めの褒め上手な足立に吉田はタジタジなんですが、吉田が弱気になったとき、叱咤激励をしてくれた足立にちょっとした信頼感を抱いていきます。

吉田は売れない漫画家で、それ故か偏屈思考の持ち主。気に入らない事があるとSNS等でディスったり、脳内でド失礼な発言をしたり…最初の方は何じゃコイツって感じです。
そんな吉田が足立と関わっていくことで、次第に前向きになっていく成長ストーリーでもあります。


少年誌じゃなく少女誌にも目を向けて原稿を送ったり、自分のクソ言動を悔いたり、今まで自分のやってきたことを顧みて反省し挑戦していくポジティブさは拍手もの。吉田は完全なクソ野郎ではないんです^ ^

少女誌に漫画を描くことになって、恋したことのない吉田が頼ったのは足立。最初は出張ホストに依頼したり、どっかズレてる発想だぞって感じなんですが、そんな天然さとピュアさも含め吉田の良さでもあります。
少女誌への連載きっかけに始まっていくのは、漫画の主人公の恋と自分の恋。

漫画で使う素材集めのための恋愛要素が、実体験として自分にも訪れるとは思うはずもなく…。恋を知らない漫画家は、漫画というフィルターを通して自分自身の恋も知っていくことになります。

知らず知らず、足立に恋していく吉田。
ですが、恋をしているのはもう1人いました。


面倒見の良い優しい美術講師が、まさかの…で心臓キュンキュンしました!
ラブに繋がるあからさまなシーンとかなくて、あれっと呼吸するように自然と2人がくっ付いていく過程がすごく良かったです♪


恋も仕事もうまくいき、お互いが自分のフィールドで頑張っていく姿はキラキラと眩しかったです。
エッチのシーンはそんなにないけど、飄々としていた足立の吉田への愛が溢れまくっていて、超楽しかったです!真っ赤になって照れる吉田も可愛い〜。


絵が可愛いしカッコいいし、見やすくてキレイでした。時折のデフォルメ顔がすごく可愛いです♪
わたしイチオシの出張ホストのシズクがもっと登場して欲しかったなー。彼は良い!

すごく楽しい作品。元気になりたいときに読むのにおススメです。


3

クソ野郎だって恋に落ちるんだ

本当にタイトルに違わぬクソ野郎っぷりでした。
それなのにこの上なく読み応えを感じてしまったのが…なんだか悔しい!

本書の主人公・吉田はプライドだけは人一倍高い底辺漫画家で、
売れない鬱憤を他人の漫画を辛辣レビューすることで発散していました。

この時点ではタイトル通りの正真正銘のクソ野郎。
第一印象も最悪で、主人公なのにちっとも愛着を抱けず
読み進めることに戸惑いを感じていたのですが…

読み進めてゆくうち素直で無垢な根っこが見えてきて、
天然な一面など痛々しいながらもそんな吉田が少しずつ
可愛く思えてきました(* ´艸`)
イケメンとはかけ離れた容姿も眼鏡の下の愛嬌のある糸目が
キュートなのです。

吉田を変えてくれたのは通っていた美術教室の講師・足立の一言でした。
漫画家として芽が出ず、腐りきっていた吉田に
「やるしかないんです、本気なら」と厳しくも力強い足立の言葉に
背中を押され、馬鹿にしていた少女漫画家としてデビューすることに。

足立との交流によって漫画家人生が好転しだし、他人を思いやる心が
芽生えたり、過去の自分を反省したり、吉田の成長ぶりが目覚ましかったです。

前半はどちらかというと恋愛要素よりも吉田の成長譚的な要素が濃く、
本当に吉田が恋のチャンスが訪れるのか半信半疑でしたが、
後半からはちゃんとBLしておりました♡

足立が見た目の爽やかさとは裏腹に一途な執着愛を抱えていたのが
予想外でした。
はじめはスマートな印象だったけれど、だんだん見えてくる
ヘタレな一面に思わず母性本能をくすぐられてしまいました(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

デリヘルボーイのシズクに吉田のファーストキスが奪われたり、
吉田自身が恋愛未経験に加えて鈍感さゆえに足立との関係が
ちっとも進展せずまさかの友情エンド?と心配になることも
ありましたが、ちゃんと恋に目覚めてくれてホッとしました(笑)

吉田のあまりのピュアっぷりからエロはなしかと思われましたが、
最後の最後で意外にも濃密えっちが描かれていました。
コミカルな印象が強かったけれど、甘々な二人が見れてよかったです♡

3

お互いに必要とし合うこと

漫画家として芽が出ぬまま燻っている吉田。漫画を描く意力はあるしデッサン教室に通って努力もしているけれど、それがなかなか報われないためひねくれ者になっているというのがなんとも切ない…。
そんな彼がデッサン教室の先生をしている足立に厳しい言葉で現実を突きつけられ、そこから変わる努力をして連載も恋もゲットする、とてもハッピーなお話となっていました。

周りを下に見たり他の作品を酷評したり、吉田のダメな部分もたくさん出てくるけれど。
漫画を描くことが大好きだからこそ諦めずに続けているところはカッコ良かったし、チョロすぎるくらいに素直なところは可愛かったし。
本当に根っからのクソ野郎ではなかったので、彼の言動にイラッとすることなく読めたかなと思いました。

いつも余裕そうな足立も壁にぶつかっていたわけですが、吉田が後押ししたことでそれを乗り越えることができたのも良かったです。お互いに必要とし合えるって素敵なことだな〜としみじみ思いました。
恋人同士になったあとも変わらずいい関係のふたりを見ることができて、本当に嬉しかったです。

2

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