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nakano ke no hanashi
とある先生のツイを読んで、気になって購入ました。
レビューには「メリバ」と描かれているので覚悟を持って読んでみましたが、思いのほか辛い終わり方ではありませんでした。
ただ、主人公のシューヘイにとっては我が儘な兄弟同士の恋愛が叶った結果になりましたが、自分自身それが誰にも祝福されない・誰にも言えない、未来がない関係だと分かっています。シューヘイにとっては望んだ兄サトルとの恋人のような関係ですが、弟を大切に思っているサトルにとっての幸せかどうかは誰にもわかりません。
サトルもシューヘイも互いを、そして家族を大切に思っているから拒絶できない・離れられないのかもしれません。恋愛なのか家族愛なのか、タイトルの「中野家のはなし」が響いてきます。
サトルが最後にシューヘイに手を伸ばすことを決めてから、ふたりの無邪気な笑顔はありません。淡々と日々過ごしていくように描かれています。
名前がカタカナであることもなんだか記号のようで、なにか感情を抑えているふたりを象徴しているようにも感じました。
最後にスパっと切られたような決断だったので後に引きます。
ある意味、読者に委ねる終わり方でした。
続きを読みたい気もしますが、ここで終わった方がいいんだろうと思いました。この終わり方ならまだある意味「ハピエン」のままでいられるからです。だから「メリバ」なのかもしれませんね。わたしにはふたりの続きには破局しか感じられませんでした。
きっと読者次第でふたりの物語は続いていくんだと思います。
余韻が残る、考えさせられる終わり方でした。
本当の兄弟もの。一貫して落ち着いたトーンのまま弟視点で話は進みます。
ごく一般的な4人家族で友達もいる高校生シューヘイは兄が好き。
過去に何か性的にされたトラウマがあるとかじゃなくて、気づけば兄が好きだったっていうのがリアルな感じがしてお話の世界にすんなり入っていけました。
シューヘイって可愛がられて育った子特有の
「言葉にしてお願いすればある程度自分の希望は叶う」って無意識に知っているような性格が、兄からしてみたら突き放せなくてつい構ってしまうんだろうなぁ。
サトルは弟想いの優しい兄だけど本気でシューヘイを好きなのか、兄として許しているのか?
ラスト2人は本当に幸せなのか
はっきりしない描き方が読み手によって捉え方が
変わり印象深い作品になっています。
初読み作家さんでしたが重すぎず暗すぎず
程よいバランスで面白かったです。
作者様買いです。
全体的に静かで淡々とした調子の物語だったのがメリバの雰囲気を引き立たせていてとても好きな作品でした。
兄のサトルがずっと好きだったシューヘイ。それをひた隠しにしたまま周囲に公認されるほど仲の良い兄弟を演じていた一方で、誰にも、もちろんサトルにもバレないようにこっそりキスをしたりする日々。
そんな中サトルに好きな子ができ、彼女ができそうになったことを皮切りに平凡な日常が崩れ出します。
全体を通してシューヘイの自分勝手さが印象的でした。間違いなく切なく辛い恋をしているのだろうけど、親へもわがままを通し心配をかけ、最終的には兄のこともレイプしてしまう、自分の思いが通じないことへの苛立ちや悲しみの行き場を人にぶつけてしまう幼さがかなり目につき、悲しい恋をしていることに対して同情的になりきれません。
でもだからこそ、そんな弟を見捨てることができず最終的に弟を選んだサトルとのこの結末がまさにメリバという感じですごく好みでした。ガーっとした盛り上がりも、最終的に本当に今後もこの2人が幸せになれるのかも、なんならシューヘイですら幸せになれるかもわからないこの不確かさな結末、好みが分かれるかもしれませんが、メリバが好きな方には一度は読んでほしい作品だと思います。
行き過ぎた兄弟愛の延長なのか、恋という言葉があまりに似合わないこのお話。
物語の落としどころが、臭い物に蓋をする原理のように感じました。ただし、決して否定的な意味ではなく、この作品はこの結末が良い味を出していると思います。
泥沼にはまってしまった2人が今後どのような未来を進むのか。
中盤までは良い雰囲気だったはずなのに、綻んでしまった関係は、修復できたように見えても以前と全く同じものではない。
そういう絶妙な違いを、兄と弟の感情に感じます。
そして兄の気持ちが全く見えてこず、弟が感情豊かだったために、対比でうすらと怖く感じてしまいました。
兄は弟に対してどんな感情を抱いたのでしょうか。私が読み取れなかっただけだと思うのですが、この部分が非常に気になりました。
表紙から受けた印象そのままのお話だったので、幸せなハッピーエンドではありません。
答えの見えないもどかしい想いを感じられる物語を求めたときは、ぜひ読んでみてください。
じっくり読ませて、考えさせられる兄弟ものでした。弟の気持ちが切なすぎて、なんだかラストはモヤるんですけど、このすっきりしないラストが最高に上手いと思うんです。
仲良し兄弟なんで日常がすでにイチャコラ…。家族間で気持ちの密度がバグるって、本当は割と自然なものなんじゃないのかなとか考えてしまいました。神話や古典には近親相姦ってあるあるなネタだったりするし、現代社会では不毛で背徳的な行為に見えるけど、そもそも恋愛って生産性が必要なものではないし、むしろ高純度なのでは!?苦しい弟くんの胸の内はどシリアスなんですが、友人関係や日常のわちゃっとした感じが丁寧に描かれていて、切ない気持ちばっかりになりすぎず読み易いと思います。
兄の友人(ゲイ)との交流は弟くんにとって、一時の避難場所であるとともに救済のようにも見えたんですよね。あ~、お兄さんじゃなければ、どこかで芽が出ることがありそうなのにね、っていう残念感が強まりました。
ずっと弟視点で兄の気持ちがわからないので、あれこれ考えをめぐらせてしまい…。優しい兄だからこそ、弟の気持ちを知ってからの彼の行為に疑問が生まれるってゆー巧妙な演出!これでいいのか?これが幸せなのかしら~?ってぐるぐるせずにはいられない、、なんともいえない余韻が残りました。
ガチ兄弟というジャンルを、気にはなるけど今までは避けてきました。
会川フゥ先生のガチ兄弟ものなら読んでみたい!と思い、初ガチ兄弟ものを読んでみました。
弟のシューヘイは、優しくて仲の良い兄のサトルに恋をしています。
シューヘイはその恋心がいけない事だとわかっていて、徐々にその思いを抱えきれなくなっていきます。
弟シューヘイの視点でのお話なので、気持ちを全て言語化しているわけではありませんが、環境や自分自身に耐えられなくなってきているのが伝わり、切なくなりました。
※※以下ネタバレになるかもしれないのでお気をつけ下さい。※※
ガチ兄弟ものを読んだのが初めてなので、こういうラストになるのはよくある事なのか全然わかりません。
救いがないのか救いなのか…。
やっぱり近親相姦だし、倫理的な面もあるから、ラブラブハッピーにはなり得ないのだろうな。
どうしてもバドエンやメリバになってしまうし、逆にラブラブハッピーエンドでは違和感が出てしまうのだろうなとは思います。
だけど、周りの友人達も良い距離感で接してくれる良い人だし、ちゃんと心配してくれる親だし。
あぁ、あの時離れていれば、いつかは新しいもう一歩を踏み出せたのかな。
と思わずにはいられませんでした。
読んだ後に兄弟の未来を色々考えてしまうっていう事は、あのラストで良かったのかな、とも思います。
ガチ兄弟ものを読むのが初めてでしたが、思っていたより抵抗なく読めました。
倫理的や現実的な視点を持ちながら読むとちょっと…かもしれないですが、フィクションの作品として楽しむ事ができました。
シリアスで全然ふざけた感じやコミカルさはないですが、会川フゥ先生の作られる全体の雰囲気が、重い雰囲気にならずに読めました。
初めて読んだのが会川フゥ先生の作品で良かったな、と思いました。
comic picn vol.26から連載配信、完結待ちしていたのですが表紙が珍しく暗めです。内容的にもシリアスな方の会川先生で、切なさも堪能できてすごくよかったです。やっぱステキだよ、会川先生…。
先生のギャーギャー騒いでる主人公も大好きなんですが、本作のシューヘイは人に言えない秘密を抱えている子で、良識があって、なんとか自分を抑えようとしているところにまずホッとしました。もしそうじゃなければこんなに切ない気持ちになれなかったと思います。
今回はガチ兄弟のお話なのですが、設定的に萌えたいポイント「切なさ」を増幅させてくれるのはやはり、サトルの怖いほどの優しさではないでしょうか。…とはいえこの終わり方、ハッピーなようでまったく悲壮感が拭えないところがとてつもなく素晴らしいと思うんです。二人がそれからずっとラブラブしている様子がわたしには想像できなくて…
その後の二人がどうなったのか個人的には作者様の妄想がすごく、すごーく読みたくてたまらないのですが、、それぞれの、特にサトルの真意が知りたいのです。サトルはどこまでも弟思いの兄としてしかふるまえないのではないか、と感じられてしまって…。サトルのその優しさが怖すぎます。果たして二人はこのまま共犯者となっていくのでしょうか?続編を、ぜひ続編を!期待してしまいます!!
例によって、ところどころ挟まれるギャグマンガ的な絵が好きです。で、レアなイケメン顔が出現すると、キャラがめちゃめちゃカッコよく見える。先生の作品、いっぱい読みたいんですよね〜(泣)!
作家買いというか
ジャケ買いでタイトル買いです。
会川フゥ先生の描く男の子の作画も好きだし
まとまるのを待っていて結構期待していました。
実の兄に恋する弟DKのせつない片恋。
これはつらい。
家にいたくなくて家出少年です。
ネタバレ感想ですが
帯にメリバ BLって書いてあるんですよね、、
私メリバって大好物で死エンドや
闇堕ち、失恋なんでもござれなんですが
これはメリバ?
兄×弟なんですが
弟の兄に対する執着は恋なんですかね、、
兄に抱かれたいのは確かに性欲を伴う思いなんだけど
そこから私にはぴんと来ませんでした。
ラスト結構いきなり終わっちゃった感があるんですが
1番わからないのはお兄ちゃんの気持ちです。
絆されでもなく
最後弟と2人箱庭エンドって感じなんですが
キスをして弟は
欲しいものを手に入れたって言っていたけど
唐突に感じられました。
手に入れたけれど不安、先がないって
不幸匂わせ?わかるけど
うーん、、
兄は弟と絶交するくらいなら
受け入れようってなったんだろうけど
これじゃない感です。。
このお兄さんノンケで彼女もいるみたいだったけど
絶対むりじゃん?って。
逆レイプで関係する展開には
会川フゥさんぽくなくて
ちょっとびっくりしてしまいました。
て書いたら今回攻めた話なのか?ってなりますが
淡々と静かなお話です。
萌えも薄いかな。
またまたタイトル買いです ほんと迷走してると思う自分でも
なんだけどBLにしては珍しい個人宅の個人的な話っぽくて すんごい興味津々デバガメ根性が出ちゃったので こればっかりはしかたない
ほんッとに家庭の話だった
恋の甘い部分なんて微塵もなかった
高校生のシューヘイは温厚で面倒見のいい5歳年上の兄 サトルがだいすき
サトルも何だかんだ言いながら やんちゃなシューヘイを甘やかす
誰がどこから見ても二人は 仲のいい兄弟
単身赴任の父の不在を心配性な母親が切り盛りしてるような 向こう三軒両隣りのどっかに住んでいそうな そんな家族
お話は自分が まだ海のものとも山のものともつかぬ 夢や希望すら決まらない高校生の恋なのか?執着なのか? それすらハッキリしてないようなものを淡々と読まされる
そんななか迎えた兄の何度目かの恋にそれまで仲のよかった兄弟がだんだんすれ違って溝ができていく って流れなんだけど 中学の頃の回想を絡めながら見せられるのが若干混乱するというか いまいち弟の苦痛も伝わってこないし すきなのはわかる でもそれが恋愛のすきに見えてこない
自分の友人や兄の友人に恋の相談はできても その好意の先が兄だとは伝えきれない
ここに彼の苦悩をみなきゃいけないんだろうけど なにせ冷静?すぎるんだよな
いやもしガチ兄弟に叶わぬ恋をしたら 逆にこんなもんなのかな?とも思いもする
夢と現実の狭間で虚しさと常に闘うみたいな 冷静なんじゃなく跳ねる心すらもてない鬱々としたものに潰されそうになる みたいな
とりあえず弟の感情はいったん置いておくとして
兄がわかんない まったくわかんない 最後まで理解できない
キレた弟に押し倒されても抗いもしない
なんなら電話が掛かってこなかったらすきにさせてた訳で
んんん
積り積もった想いが一瞬にして爆発炎上したけど 母の涙で鎮火
壊したい兄弟の関係 壊せない家族のカタチ
なんだろ?すんごいモヤモヤする
ふたりがしあわせならそれでいいのだけれど 兄がどんなつもりでこの関係に甘んじてるのか?
その関係を怖くて確かめられない弟って一生不安なままなんじゃない?
いつ兄を失うかもしれない恐怖に怯えながら生きなきゃいけないってことなんじゃない?これ
甘やかしの延長がこれなら 弟より兄の執着の方が元々勝っていたのかもしれないね
そう考えたらさ 兄の弟に向ける優しさって本当はなんだったのかね?