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sleeping dead
真面目で爽やかと同僚や生徒から人気の高校教諭・佐田は、ある日、事件に巻き込まれ命を落とします。
しかし科学者・間宮の手によってゾンビとして生き返ります。
そして2人は共依存のような同居生活をスタートさせます。
上下巻読んでの感想です。余韻から抜け出せない、しばし呆然としてしまいました。
人の血肉を食べることでしか命を繋げないゾンビになってしまった佐田の行く末、こうなることは何となく分かっていたんですけどね…
下巻ラストの2人の語らいには涙が止まりませんでした。
ご都合主義では終わらないラスト、何と言って良いものか…
殺人シーン、人肉を食す、ひどいいじめのシーン、苦手な人もいるかもしれませんがそれを超える素晴らしい作品でした。
BLというジャンルを超えるような作品だと思いました。エロシーンは無い?挿入シーンもないのですが、究極の愛を描いた1冊です。
殺人しないのかなー、と思っていたけどやっぱり殺してました。
というわけでやっぱり犯罪者として見てしまう。犯罪者の恋。
映画だったらそういうものとして見ると思うのに、なぜかBL漫画はすんなり受け入れられない。
いや、同じカテゴリでも、Hもラブもなくても人間ドラマやサスペンスになっていれば読めるので、多分私はホラーが苦手なんでしょうね。
ちょっと正視できないシーンもあります。
誰にも見つからないよう、ゾンビの食料として人を殺めながら生きる。最初は間宮の報復だったが、次第に極悪犯罪者を。。
佐田が最初に言っているように、どんな理由があっても人を殺してはいけない、その観念がはっきりしていて、二人の行動が受け止められませんね。
ラストはこうしかなかった、というシーンでした。
Hace mucho tiempo quería leer esta historia, y ni pensé encontrar la y q fuera tan maravillosa, quiero seguir con la lectura lo más pronto posible.
ようやく下巻を読みました。
レビューを一度書いたのに間違えて全部消えちゃって(泣)
間宮を見てるとすごく説得力があります。
学生時代に受けた壮絶なイジメ。
見返し復讐するための努力。
友達も話す相手もいなくて会話やコミュニケーションが上手く出来なくて。
それでも佐田と一緒にいたくて、本当はたまらなく好きで、佐田を失いたくなくて生かしたくて…。
それらを静かに受け止め協力し見守る佐田。なんて出来た人なの!?
下巻では佐田が静かに間宮を見守り、最後は間宮がこれからも生きていくためのアドバイスをして。
最後の最後はもう…。
これは衝撃作ですね。余韻を引きずりそうです。
お話の内容は言わずもがな。ですがなんと言っても終わり方が最高でした、、。最後のページのコマ構成、間宮の表情、ため息、余韻の残し方…全てが刺さりました。完璧以外の何物でもない。あれ以外の結末は考えられません。
いやよかった............
幸せな余韻とは違う胸にグッとくるというか引きずられるような余韻が残るんですが......好きです!!!
つらいけど、あの不幸な事件がきっかけで距離が縮まってから理解出来たことはとても大事だったと思うし、間宮の場合佐田以外には一生恋なんて感情は持たなかった可能性があるし、読者からしたら……もう...。
今まで手に取った朝田作品の中では、私はスリーピングデッドが暫定1位です。
まだ最後に残してあるのが1作だけあってそちらが未読で(マイリトルインフェルノ)、ちるちるでの評価もすごく高くて期待している立場なので暫定。
スリーピングデッドかマイリトルインフェルノのどちらかが私のナンバーワン朝田作品なんだと思います。
ちるちるの評価って、全部が全部自分と一致する訳ではないけどすごく精度が高くて、作家さんの作品一覧の評価を見て特に高評価な物ってやっぱり飛び抜けていいです!
一番最初に手に取った朝田作品があまり合わなかったんですが、(あとで見てみたら評価が少なかったからそれも当たってます)自分には合わないのかもと敬遠しなくてよかったなぁと思います。
この読み終わったあと引きずる重い気持ち...こんなのなかなか味わえない!
しばらく最後のページから動けないし、反芻するようにその部分を繰り返し読んでしまう。
間宮に見えている1匹と1人の幻影の風景にまた考えさせられてしまう。
みなさんの高評価を信じて是非ー!!!(大声)
とはいえ、この2人はどう見てもBLって感じではないよなぁ。
朝田先生は他の作品でもボーイじゃない人のお話がありますが、片方は若いんですよね。
私の場合、片方が若い場合はボーイズラブに違和感がないんですけど、両方アラサー以上となるとこれはボーイズ...ラブなのか???って気持ちも湧いてきてしまって。(貴腐人世代なせいかも)
アラサー自体はおじさんというには若いと思うんですけど、こちらは片方の髪が薄いのもあって老けて見えているから、ボーイズではない雰囲気が余計漂って見えてしまい。
BLの間口?定義?って広いので、「BLです」と言われると少年青年じゃなくてもこれもBLなんだーって受け入れてるし、アラサー以上のカプって年齢が近くて楽しいんですけど、正しくはML(メンズラブ)だよなーと毎回細かいことを思ってしまいます。
今の子は色んな世代のカプを読んで育つから頭が丸くて気にならないのかもしれませんね。
ちょっとした余談でした。
読み終わってから朝田先生のXを漁ったら何本が関連漫画を上げてくださっていて、もう少し長く楽しめました!
まだ見てないよーという方がいたら探してみてください。
その後のお話とか過去話とか例の叔母の話とか読めます。
上下巻を一気読みしました。
読後、怒涛のように押し寄せる余韻に浸っています。とにかく素晴らしかったです。
強い力を持つ作品は、それを知る前と後では世界を違って見せてくれるように思います。
朝田ねむい先生の『スリーピングデッド』を経験することで、私の視界は確実に変化しました。
他者との距離感についての話には非常に考えさせられました。協調性や社会での身の振り方などは皆が皆うまく適応できることではなく、多くの人が生き辛さややり辛さを感じていることなのではないかと思います。それらを改めて言語化し見つめさせてくれるところも含めて、心から好きだと思える作品です。
間宮は最後まで他者との距離感をうまく掴むことができなかったのかもしれない。でもそれこそが間宮の生き方だったのだろうなとも感じます。
個人的には、間宮にとってはこの結末以外はあり得なかっただろうと思います。
間宮は彼を知ることができた。彼を助けることができた。彼と “一緒に” やることができた。彼を愛することができた。
このエンディングに至るまでの、追い詰められ切羽詰まっていく間宮の心情の描かれ方、辛く痛々しく胸を抉ります。素晴らしかったです。
最後に。ちょこちょこ間宮が佐田に言う “似合う” がわかりすぎます。温泉での素肌に濡れ髪、首輪だけ着けた佐田の色気といったら。その辺りをわかって(しかし無意識に)やっているところ、間宮の佐田への大きすぎる愛が伺えて良いです。
それにしても佐田、本当に罪作りな男ですね。
上巻からの小さな物語のピースがどんどん集まった結果とんでもない作品が生まれてしまったなと…下巻読み終わった瞬間はなんだか胸のあたりが気持ち悪くて、ページ閉じても2人のことしか考えられなかったです。しばらく二人の人生を思って泣いてしまいました。
先生の描く物語はとんでもなく面白いので、最高じゃん?!間宮かわいい佐田萌える!!!ってハイな気持ちと(気持ちの良い朝を迎えたような気持ち)作品にずっと流れている、ほの暗い感じとか、やっぱり命の重さとか結末への流れのローな気持ち(あー眠いな、しんどいなという気持ち)
がずっと並走してくるからすごい気持ちが悪くて。唯一無二の作品で、本当に先生の名前を体現したみたいな(?)作品だなと思いました。
「俺も一緒にやるから」
はからずとも高校の頃の約束を今になって果たす形になっているのがエモかったです。
佐田の食事探しは一見悪党殺しなのですが実は間宮の私怨だったという…まあでも本当に許しがたいいじめをしていた人間達なので間宮が選んでしまうことを否定もできないな。
スリーピングデッドって本当に本当に人生BLですよね…人生って自分本位な取捨選択の連続なんですかね。自分にとって善か悪か必要か必要じゃないか好きか嫌いか許せるか許せないか。そういうの取っ払った先に恋とか愛があるんだろうけど。全部のページが好きすぎて重くてとんでも無い気持ちにさせられました。
本当に間宮の最後のシーンが印象的であまりに美しくて美術館とかに飾りたいくらいの気持ちで読むたびに嗚咽が出るくらい泣いてしまう。
こちら側からは無音の世界なんだけど間宮には佐田の声もモン吉の鳴き声も聞こえていたのかなと思った。間宮がみた幻想、、、なのか脳裏に焼きついた景色を思い返してるのかは分からないしその時の間宮の気持ちは間宮だけのものなのだけれど…佐田のいない世界にいられるほど間宮の精神は強くなかったんだろうな…(死んだら自分にウィルス打つって言ってたのに間宮、打たなかったんだね?)
間宮にとっては失ったものが大きすぎたよね。人は『個』と『個』だから生きている限りどこまでも孤独なのだとは思う。
人体をミキサーにかけてまぜたとしてもひとつにはならないし、セックスをしてひとつになったとか表現するけど結局それは『個』でしかない。
一度も手に入れたことのないものを乞うことと、一度手の中にいたものを手放すことでは圧倒的に後者のほうがつらいだろうし。
間宮はあの瞬間に孤独を知ってしまったから、これからの人生に耐えられなくてああいう結末に至ったんじゃないかなと思う。
絶対に帰らない思い出…だからこそたぶん命や思い出は美しい。
命というものはやっぱり不可逆的でないといけないよなと思いました。
このストーリーって本当はないはずの『時間』を共有してるわけじゃないですか(佐田は本当は亡くなっているわけで間宮はきっと佐田に声をかけられる日なんて来なかったはず)こんな最期にふたりが濃密な時間を過ごせているのがなんかもう言葉には言い表せない気持ちにさせられるんですよね。とにかくなんか良かったねって思ってしまうんだよな、しんどいけど。2人の人生にこんな穏やかな会話や時間があったことが私的には救いの時間だったなと思ってしまう。『恋人』も『正しさ』も『セックス』も本当に人によって全く違う定義があるはずで、自由であれという気持ちなのですが。その人それぞれの思う定義が人を苦しめたり雁字搦めにしてしまうようでは本当に生きづらいので、生きにくい人間もその人の苦しいが少しでもやわらぐように生きられたら良いなと思う。「一人で生きてもいい」と佐田が間宮に肯定してもらえたこと凄く意味があったことだよなと思う。その上で、最後に仲良くしなくても良いから人は利用するんだよって言ってあげる佐田、、、ちょっとだけ佐田の方が生き方が上手なだけで2人は似ているのでしょうか。初見は間宮が佐田に救われてるんだなと思っていたけど佐田の方が実は間宮に出会えて良かったのかなと思います。最期の2人の会話シーン本当に嗚咽が出るくらい泣いているのですが、あんな尊いシーンに今後出会えることあるのかな?と思うくらいには好きなシーンです。間宮の告白もあんな熱烈な告白みたことないし、もちろんと答えておきながら、全然大丈夫じゃない間宮がとんでもなく愛しい。間宮は本当に強がりだな。
佐田とモン吉の組み合わせも本当可愛い可愛いだね〜可愛いで気が狂いそうでした。モン吉もよく生きたね。
本当に3人ともゆっくり休んでね、おやすみなさい。大好きだ。
朝田先生の作品を読むたびに新しいものをはじめて摂取するような高揚感にひたることができる。
ジャンル朝田ねむいをこれからも読みたいです。
朝田先生の作品とても大好きで、こちらの作品は電子の試し読みから入りました。
正直グロいのはあんまり得意ではなくて、試し読みをした時点では全部読み切れるかなといった不安がありました。
しかも下巻はかなりの厚み!読みごたえは十分だけど・・なんて色々考えてたのに、表紙の美しさに惹かれの購入です。
上巻に比べればグロも少なめな印象です。自分が慣れてきたのもあるかもしれません。
何よりまったく先が読めない展開に、これから2人はどうなるんだろう?どうやってお話を締めくくるのだろうと考えていました。
ネタバレ一切せずに読んだので、下巻の終盤では「あ~これはもしかして」なんて事も考えつつ、萌えを感じたり、モン吉の事も考えてみたり、とにかく自分のいろんな感情が溢れまくってました。
読後はしばらく放心状態です。
でもすごく素敵な作品でした。読めて良かった!!
朝田先生のスタイリッシュな絵柄にストーリーがピッタリです。
描きおろしを読んで少し気持ちが落ち着きました。
これを本当にBLに分類しちゃっていいんですか……
いや、凄くBLだけど……っ!
タグにほだされとかツンデレとか入ってるけど、
もはやタグが浮いてる気がするディープな作品でした。
ほうう……♥
上巻で気になってた高校時代の関係性と、佐田が襲われたトコに居合わせた間宮の謎はしっかり回収されました。
でも、全部が全部親切丁寧に明かしてくれるような作品ではなく余韻のあるお話でした。
映画のような物語。
間宮は頑なに素肌を見せなかったけど、寝てる時に浴衣がはだけて少し傷痕のようなものが見えてたけど、あれは高校時代のイジメ?本名は沢尻なのに間宮を名乗ってる理由は、家族や高校時代の思い出が嫌で尊敬する大叔母様の姓を名乗りたいからなの?とか。
佐田はやっぱり高校教師になるくらいだから、意固地で偏屈な間宮とも時間を掛けて対話して心を解してくれるんだけど、突然の終わりが悲し過ぎた。
間宮の嫌がる事には触れずにゆっくりペースで心の距離を近付けていく佐田の優しさに胸が苦しくなった。
このスリーピングデッドと同じく、冒頭で死んじゃうけど、生きてるってとこから始まるお話として、榎田尤利先生の小説[永遠の昨日]がありますが、そちらとは違った読後感です。
あちらは、死と生との向き合い方をしっかり考えて受け入れていくお話だったけど、こちらは頑なに受け入れたくない受け入れられない男のお話でした。
作者さんによって良く似た題材でも展開や結末が違うもんだなと考えさせられました。
紙本で購入。タッチが独特なので、わかりにくいからか性器描写も修正なし。
下巻は凄いボリュームでした。
読んでも読んでも結末がどうなるのか、本当に終盤まで分からずハラハラしておりました。
序盤は間宮と佐田が出会っていた中学生時代の回想で、理不尽ないじめのシーンが少し辛かったです。
そんな中にも佐田とのエピソードはしっかりと記憶に刻まれていて、救いとまでは行きませんが、無意識の恋心の芽生えだったんじゃないかなぁと思います。
中盤は2人が少しずつ理解し合い、主に佐田の歩み寄りによって関係が深まって、間宮も気持ちに少し素直になってきた矢先に急展開。
ずっと人間を殺して食料にすることをいつまでも続けられる訳は無いと思うし、やっぱりこうなるしかなかったのかなと思います。
佐田みたいなゾンビが増えて、人間の狩りあいっていうのも違う気がするし…。
愛する者を遺していく心配や、自分のエゴで生き返らせた佐田をまた死なせてしまう、愛する者を失う辛さ、研究の挫折など一気に押し寄せてきて何度も言えない読後感でした。
バドエンと言えばバドエンですが、確かに心通う関係になれた、そんな不思議な暖かみも感じられる作品でした。
しばらく心を離れないだろうと思います。
面白かった。
受けの過去の話が分かってくると、行動原理がめちゃくちゃ私怨でちょっと笑っちゃった(過去の出来事は笑えないんだけど)。とても人間臭いマッドサイエンティストだった。攻めを車で着け回ってた理由とか声掛ける練習をしていたの可愛かった。
二人の暮らしがこのまま上手く続くとは思っていなかったけど、余りにも呆気ない終わりだったな。静かな幕引きが好きだった。
ハッピーエンドにはならんだろうと思ってはいたけど、想像していたよりも平和で穏やかなエンドだったので救いがある。
朝田ねむい先生は絵柄も内容も人を選ぶと思います。
わたしも最初は手を出しづらかったのですが、1冊気に入ると全部読んでしまいたくなる中毒性があります。作品によっては「これってBLなんだろうか?どっちかというとブロマンス?」と思うものもありますし、「ハピエンじゃない!バドエン?メリバ?」となるものもあります。
この作品もそう思う人が多いと思います。
そして、残酷なシーンも多くあります。人が刺され、殺され、切り刻まれ、実験で拷問のようなシーンもあれば、いじめでの心も身体も傷つける表現もあります。
それでも読みたくなってしまう独特の魅力のある作家さんだと思います。
【下巻のお話をします】
佐田と間宮(沢尻)の過去、高校時代の話からはじまります。互いに当時の話をして、ここでも解釈違いや人気者といじめられっ子の違いが露になります。
沢尻へのいじめは読んでいてとても辛いです。
佐田にとっては思い出せない程度のちょっとした「いい人」ぶりなんだと思いますが、それがきっと沢尻にとっては唯一の光だったんだろうなと思いました。沢尻の佐田への思いに切なくなります。
ふたりが温泉旅行に行きますが、それもまた間宮を高校時代に傷つけた同級生を殺すためです。
結局、同級生を殺すことはないのですが、この旅行でふたりはより互いの過去を知って、近づいていきます。
自宅に帰ってセックスをすることにしますが、間宮のトラウマと潔癖症で身体のふれあいがなかなかできないんですよ。そのふたりのわちゃわちゃぶりはなんだか初心な高校生のカップルのように可愛くて、この作品の中でフフフと優しく笑えるシーンになっています。
このシーンはほんとによかったです。きっとふたりが一番幸せな時でしたね。
でも佐田の元同僚に見つかってしまったので、ふたりは田舎へ逃げます。
そこでふたりで新たな世界を作って幸せになろうと暮らしていきます。
ここでハピエンじゃないんですよね‥‥。
ああ、そうなるよね、やっぱりそうだよね・・・ それがわたしの読んだ後の思いでした。
きっとこの終わり方が最良なんだろうけど、これじゃない道を示してほしかったとも思ってしまいます。でも、これがふたりにとってのハピエンなんでしょうね。
最後まで佐田は酷い男だったな。高校の時からずっと間宮は佐田に囚われていたんだな。でもそれが生きる糧でもあったんだろうな。そう感じました。
下巻は346ページ。読み応え十分でした。
最後の描き下ろしを読んで、わたしたちは少し救済されます。
ありがとうございました。
この作者さんのラフな感じの線がかっこよくてとても好きなのです。上巻読んで続きを楽しみにしていたので、るんるんしながら読んだのですが、不意打ちのようなラストの悲しさにううっ…と机に突っ伏してしまいました。
作者さんのこれまでの作品はクールな終わらせ方が多くて、この物語はこれからもずっと続いていくんだろうな〜って思わせるようなラストです。でもこのお話は…。
間宮が紆余曲折の上にやっと手にした愛が、手のひらをすり抜けていってしまう感じがどうにも悲しくて泣けました。でも一瞬で、刹那的だからこそ、二人の心の交歓とか、ラブシーンとかがひたすら美しく感じるんです。直接的な行為はないし、そういうシーン自体が稀少ですが、とにかく色気があって、強く印象に残ります。佐田の表情がすごく色っぽいし。
ずっと屋敷の中で話が完結するのかと思いきや、二人で旅をしたり、人に見つかってハラハラしたり、下巻はちょっとロードムービー感がありました。本当に映画を見終わったような読後感で、BLとして限られた人しか読まないのがもったいないよ〜と思わせる作品でした。
やっっっと読んだ。
やっぱり朝田先生大好きー!!となりました。
上巻ではまだBLぽくないし、ゾンビ話としてどう持っていくのかなと思ったけど、さすがでございました。
一見BLぽくはないけど、そこは朝田先生、ちゃんと底にLが流れてくる。
それも朝田先生らしい独特の味わいで。
間宮はひねくれていて不器用だけど、純愛なんですよね。
それが終盤ストレートに佐田に伝わって。
それからのキスがとてもよかった。
佐田が間宮の良さに早めに気づくけど、それがすぐに恋愛や性的な対象にならないのがいい。
佐田が恋人というのがよくわからない、友だちでいい、という感覚も共感できるし。
間宮の、一人でも生きていける、というのもわかる。
朝田先生のこういう常識にとらわれない自由な考え方が私はとてもフィットするんですよね。気持ちがいい。
(マイリトルインフェルノ、CALLのキャラの人生観もとても共感できて好きでした)
グロは苦手だけど、朝田先生の絵だとかっこいいし、間宮の合理的な考え方だとすんなり入ってくる。そこもよかった。
佐田が生き続けるために人を殺すことについての2人の考え方、変化もリアリティあるし興味深い。命の重さとか、考えさせられるし、きれいごとですませないのが朝田先生らしくて好きです。
ストーリー的に悲しいラストではあるけれども、そうかぁと納得。
間宮は自ら死を選んだんだろうか。
それも含めてのタイトルか。
むしろ、佐田は一度しっかり死んだわけで。
それは間宮の研究が成功した時点で奇跡だし、佐田と一緒に暮らして、両思いになったのも奇跡。
佐田にとっても間宮からの熱烈な告白は、それまでの人生では得られなかった体験だっただろうし。
2人にとって奇跡のような、でいてしっかり現実のお話だったんだなと思いました。
朝田先生すばらしい!!
そんなに世の中(商業BL界)甘くない(爆泣)(爆泣)(爆泣)
ネタバレしまくりお気持ち感想レビューなので気をつけて下さい。これまでのあらすじなんてもんは無い!手っ取り早く試し読みするんだ
上巻はずっと佐田視点だったんですが、下巻では間宮視点や2人の過去や佐田が殺される前に間宮がどうしていたのか。上巻で疑問だったところが全部繋がっていって気持ちえ〜って読んでました。話の持っていき方と構成が上手いんですよね。頭にストンと入ってくるというか…
そんなこんなで2人がぎこちなくも(100間宮が)"愛"を育むわけなんですが…
まあそれが長く続いて、はいハッピーエンド〜とはならないんですよねえ〜〜〜〜〜!
研究が完全に成功して、2人で倫理に反しながらも幸せに生きて行けたらどれだけ良かっただろうかとも思いつつ、やっぱりこの悲しい結末がしっくりくる。永遠なんて…ねえんだよ…!
間宮があの時、佐田の夢を見ず、佐田の殺害の現場に遭遇しなければ、もっと生きれたことは間違いないんですけど、孤独に愛も知らず1人で死ぬよりは彼は幸せだったんじゃないかと思います。愛を否定した間宮が愛に殺されるのは何だかとってもいい気分!!!!!!!スカッとしますね!!!!
最後に間宮が思い浮かべた光景が、佐田とモン吉なのいいなあ。あの光景に間宮がどんな風に思ったのか知りたい。大叔母さんの研究を世に知らしめたいという気持ちより、佐田に会いたい気持ちが勝ったのかな。"愛"だね…
めちゃくちゃ話は変わるんですけど、朝田先生のTwitterで本編に入り切らなかったストーリーを載せて下さってるので絶対見て欲しい。
そこで気になったのが、もしかして佐田って受けか…!?っていう。え!?
間宮が受けかと思っていた。精神的には間宮が受けで、身体的には佐田が受けなのか?
本編に明確に挿れるシーンが無いのでぶっちゃけどっちが受け攻めとかは無い…と思ってます。でも、佐田のエッチな顔が好きなのでもっとエッチしろ…!!!!って思ってました。本編どシリアス中に。腐女子は腐女子の心に素直に生きます。
久しぶりに心を打たれたものを読めました。ハッピーエンドでは無いですけど、この悲しくて美しい終わりが私はとっても好きです。
地獄?で2人が幸せに過ごしていけそうでニッコリ。でも…でも……!佐田ーーーーーーーーッおれはお前のエッチがもっと見たかったよーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!地獄で会おうぜ
最後怒涛の展開で、映画を見ているようなラストでした!!
すごい!!
久々に泣いてしまいました
上巻を読んで、SFと学園ものとクライムサスペンスという要素が詰め込まれすぎて、
面白いけどどう収拾つくんだろうなんて考えていた自分がおりましたが…
最後よ〜切ないのよ〜〜
恋愛の醍醐味は人に触れてどう変わるか、変われないかですね
朝田先生の既刊は全て拝読しておりますが、一番グッときたかもです
惨殺され命を落とすが間宮の手により屍肉を喰らうゾンビとして甦った元高校教師の佐田聖二(享年30歳・攻め)と、佐田を甦らせた天才的狂科学者の間宮冬邪(30歳・受け)の、不器用な男二人の紡ぎだした二人だけの愛の形と結末を見つめる、黄昏的ラブストーリーでした。こちらは上下巻の下巻にあたるので、是非上巻からお読みください。肝心の部分をネタバレしないように気を付けて感想を書こうと思います。
参考までに書くと、解体シーンはさらっとありつつも上巻ほどのグロテスク表現はありません。挿入はないですがベッドで親交を深めるシーンはあります。いじめからのレイプ描写があります。
私は電子で購入したのですが、346ページの大ボリュームでした。下巻、初回読み終わったときは、正直「あぁ、そうか…そうか…」しか出てこず、ただただ放心してしまいました。やっと気を取り直して上巻から改めて読み直すと、上巻だけ読んだときに見えなかった間宮の心情や行動が見えてきて、合点が行くことや、納得がいくこと、シリアスな場面なのに思わずクスッとしてしまう所などが発見できました。そして、2人の気持ちをじっくり追いかけて読んでいくにつれ、佐田の恋愛観であったり、偏屈で強がる間宮の見せる素直な反応やポロポロとこぼれる言葉、色っぽいシーンでタジタジしてしまうギャップなど、二人の彩度が鮮明になっていって、とても魅力的でした。
そして、佐田と間宮は「話」をするわけです。
話をして、キスをして。
そして
己の全てを以て、佐田に尽くすと誓った間宮
「愛してる」「好き」とは違う言葉で、行動で、最大限のいとおしさを間宮に伝えた佐田
2人の男の不器用な愛の形とその行く末を見届けることができて良かったと思います。
読む前にこちらのレビューを読んでいたので、覚悟はしていたのですが読後の衝撃はすさまじかったです。
終盤の展開の苦しさに、途中で読むのを止めてしまうくらいには。
なんとか最後まで読み切った後は、涙がじわりと滲んできてしまいました。
明らかに現実離れした、理性的なゾンビとマッドサイエンティストの恋物語が、一気に現実に引き戻された感じ。
犯罪に手を染めないと生きていけないというお先真っ暗でも、2人でいるから大丈夫的なハピエンではない、この落としどころ。
脱帽です。
物語の終盤、自分のこの先を悟っている佐田と、なんとかして佐田を維持したいともがいている間宮のすれ違いが苦しくてたまりませんでした。
残された時間を間宮と過ごしたい佐田と、諦められない間宮。
終わりを察している読者としては、どちらの気持ちも痛いほどにわかりました。
2人でゆるやかに会話ができた時間は、なんとも愛しくかけがえのないやりとりです。
エンドはハッピーではないのですが、完全に地獄には落とさないどこか救いのある終わり方だと個人的には思っています。
物語の完成度が高く、何度でも読みたい作品です。
朝田ねむい先生にずっとついていこうと決意させられた物語でした。
いや〜…なんか凄いですよね。
BL的にも、だけど、一般的な商業作品としてもかなり斬新というか衝撃というか。
マッドサイエンティストと死体男の関係性、という設定からもそうだし、それをBLで表現するというのもそうだし、さて下巻になってどう終結させるのかもそう。
ここからネタバレだけど、↓
↓↓↓↓
しかもバッドエンドなんですよ。
BL的観点から言えば、他人嫌いな間宮が佐田に対して元々の憎からず。(そこは高校時代の間宮の壮絶ないじめられ時代に端を発しています。)
殺された佐田の死体を思わず家に持ち帰ったこと。
2人で暮らすようになってからの、日々のやり取り。死んだ後でも「いい奴」な佐田がどれだけ間宮の心を柔らかくしていったのか。
その結果、間宮が自身の感情を恋のようなものと認識するに至り。
そんな間宮を受け入れる佐田との「交歓」が確かにあったのに。
佐田は今度こそ永遠に失われ、間宮は一人ぼっち。
独りより佐田と、を知ってしまった間宮に、これ以上のバッドエンドはあるでしょうか?
「いつか立ち直れる」が見通せない間宮のこれからを考えると…
彼が「生きる屍」になるのか。いや生きもしない「眠る屍」になるのか。
…後を追うのか。
バッドエンドに耐性無くなってたこの頃。私自身にダメージ強い。
傑作なんて言葉では言い表せないすごい漫画。突拍子もないゾンビ漫画だと最初正直思っていたんだけど上巻の終わりで、ちょっと待て…となり、下巻読み終わった後、え======!ってなってしばらくぼーっとしていました。終わり方の見事さも筆舌に尽くし難いですが、愛と孤独について二人が話すそのやりとりに涙も出ないほど感動したというか、これが私がずっと言語化できなかったことなのさ!ってなりました。ガチの人間二人の間に愛があり得るとしたらこの二人のこの関係だよなあ、って思います。リアルラブです。間宮の卑屈さがもはや愛おしいし、やはり笑える、で彼が暖かさに触れた時の反応が刺さる、ぐさっじゃなくて染み渡る刺さり方。朝田ねむい先生はちょっと異次元の漫画家さんだと思います。人の心の深〜いところに嫌味なく本当に自然に入り込んできて癒してくれる。本当に3次元の実人間の自分が癒される感じがします。いわゆるボーイズラブ的萌えとは違うのかもしれないけどこの二人の関係がラブじゃなかったらなんなのよ?です。本当に出会えてよかったと思える作品でした。
復讐へと駆り立てる絶望と、どんなに苦しい時でもうっすらと光る救いの両方が絶妙に描かれています。
そこに人へのこだわりが絡むところはしっかりBL。
間宮には幸せになってほしかった。
これは彼なりの幸せかとも思います。
佐田には理不尽なことばかり起きる。でも佐田の順応力の高さが物語全体の救いです。
2人のベッドシーンはかなり独特。佐田と間宮らしい。
愛と欲があっても、人には簡単に越えられないものがある。S○Xは、2人でつくり上げる行為なのだと思いました。
さすが朝田先生、BL作品ではありますが、ただの恋愛物語ではなく深い愛の物語でした。相手への無償の愛、献身だと思いました。
誠実な佐田にとっては過去に間宮のためにしたことは何てことのないことなんでしょう。でも間宮にとっては何年たっても嬉しかった。でもだからって、その相手にここまでできるか。間宮、不器用で健気すぎだろ。
ハッピーエンドではなく、とても悲しい物語ですが、ぜひ興味のある方には読んでもらいたいです。
これからめちゃめちゃネタバレします。
手っ取り早く購入の決め手が欲しい方向けにネタバレした後、個人的な感想をちょっと書きますねー☆
(個人的には、ネタバレを読まず前知識0で読んで欲しいのですが……)
では以下御自衛お願いします。
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ものすごくボーイズがラブしています。熱々です。熱烈に恋してますよ!!
しかし、エロは限りなく無に近いです。でも萌えとエロスと癖(ヘキ)はあります。
イジメ描写がだいぶキツいので、トラウマのある方は気をつけてください。
グロは上巻よりは薄めかなと。相変わらず殺人と解体はあるしヒトスムージーを食す場面もあるけど、そんなに多くないです。
なんとなく百合の香りがします。氷室冴子の『さようならアルルカン』みたいな。かといって女同士のカプと置換可能かというと、いやそれは無理……やっぱりBLだからこそこうなるんだと思われます。
イベント・インシデント・アクシデントの連続なストーリーなので、かなりスリルがあります。
バドエンです。拾う骨も遺さない勢いの、完膚なきまでのバドエンです。
以上、ざっくりとしたネタバレでした。購入ご検討のお役に立てば幸いです。
***
上巻がすごく刺さったので、下巻の発売まで待てずに掲載紙を買って連載を追っていました。毎回が予想外の展開で、どこに向かって連れて行かれるのかわからないスリルの虜になってしまい、雑誌の発売日を首を長ーーくして待つ日々を送りました。無事に最終回まで辿り着き、下巻も手に取れて感無量です。
最終回を読んだその日はガチで一日中泣き暮らしてしまったし、その後三日はふとした時に思い出し泣きをしてしまったし、一週間くらい立ち直れませんでした。
一生心に残るBLになりそうです。
リアルタイムで連載を追って読めて、本当によかったです。
好きな所を挙げたらキリがないし、その全ての感想を書いたらあり得んくらいに長くなるのは確定なので、ちょっとだけ。
ラストシーンで間宮が思い浮かべているのが庭でモン吉と遊ぶ佐田の姿な件。上巻にもあるシーンですが、下巻を読む前は、シンプルに間宮が佐田に恋をしたか、あるいはずっと佐田に対して懐いていた気持ちを恋というのだと自覚した場面なのかなと思いました。
が、下巻収録ぶんを最後まで読んで思ったのは、あの時が、間宮の中に長い間わだかまっていた佐田への猜疑心が雲散霧消した瞬間、なのかなと。
高校時代、間宮(沢尻)は佐田がしてくれた事を偽善だと思って素直に喜ぶことも感謝することもできませんでした。しかし、十年以上の時を経て、佐田がモン吉と遊んでいるのを見、モン吉と昔の自分を重ねたのかもしれません。そして、佐田の善意には全く裏がないと悟ったのではないかなと。
佐田という人は、誰にも顧みられる事なく片隅に蹲っている者の小さな声に耳を傾け、自然に手を差し伸べることの出来る人なのだと。
それに気づいた瞬間、間宮の心から猜疑心の雲が晴れた後に現れたのはただひとつ、恋心だったのではないでしょうか。そして、もう疑わなくていいという事自体、間宮にとっては大きな癒しだったのではないかなあと。大袈裟にいえば、世界への信頼が回復され、人生は生きるに足る価値のあるものだと知ったかのような。
間宮にとって佐田は昔も今も救済者なんですね。たぶん……。
とか考えたら余計に泣けて来ました……グスングスン
佐田を生かす為に次々と殺人を犯し、更には全人類を標的にすることまで企てるなど、間宮のしたことは決して正しい事ではないけれど、間宮の佐田への深くて激重い愛には心打たれ、胸を締めつけられました。
はぁ、間宮はほんと世界一可愛い受けでした……。
ちなみに、上巻の表紙にはたんぽぽ、下巻の表紙にはピンクのチューリップが描かれていますが、これらの花言葉を調べてみたらものすごくエモーショナルでした。ご興味のある方はどうぞググってみてください。ハートが砕け散りますw