いけ好かない翻訳家×元エリートの遊び人

スモークブルーの雨のち晴れ 1

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神208
  • 萌×241
  • 萌17
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
21
得点
1257
評価数
270
平均
4.7 / 5
神率
77%
著者
波真田かもめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046814876

あらすじ

元ライバル、38歳男二人のなんかいい感じな人生のプランB

Story>>
危うい夜遊びをしていた朔太郎を助けたのは、
元同僚でNo.1の売上を誇ったライバル・久慈静。
8年ぶりに再会した久慈は
嫌味な性格はそのままだが、気だるげな長髪姿で
なぜか翻訳の仕事をしていて――。

描きおろし漫画「アイアンブルーの夜」13P収録!


■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第1話~第5話…COMICフルール掲載作品を加筆修正
・「アイアンブルーの夜」13P…描きおろし
・本体表紙イラスト「キャラプロフィール」2P…描きおろし

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 1

38歳,元同僚(現翻訳家)
38歳,元製薬会社社員(現無職)

その他の収録作品

  • アイアンブルーの夜
  • 次回予告/カバー下:人物紹介

レビュー投稿数21

久慈の長髪の良いことよ〜。

長髪攻めって好きでも嫌いでもないけど、久慈は断然長髪に限る!!

久慈のなんか物言いたげの視線とか、アンニュイな感じとか、たまらん〜!!
もし久慈が短髪だったら、このお話の良さは半減してると思うなー。
(実際、過去の久慈が短髪で登場してたけど、なんかフツーすぎて全然ピンとこなかった)
あの最後の髪をいじるところとか、めちゃいい!!ああいう描写、大事!!

で、また一軒家ってところがいい。
もし久慈が都会のタワマン住まいとかだったら、ふーんつまんねーって感じだけど、あの一軒家に独りで住む男ってところだけで、めちゃくちゃあれこれ膨らみます。
一軒家で手付かずの部屋があったりすると最高なので、久慈もまさに!でした。
何でもない顔しながら暮らしつつ、実は喪失感や孤独を知ってるみたいなのが萌えるんですよねー。
この作品読んで、「一軒家に独りで住む攻め(手付かずの部屋有)」萌えがムクムク膨れ上がりました。
他にも発掘してみたいわー。

一瞬にして燃え上がるようなやつではなく、じわじわと侵食していって、気付いたらもう無くてはいられないみたいな関係になるのかな?
続きが楽しみです。






ーーー
覚え書き
一軒家に独りで住む攻め、かつ手付かずの部屋があったり、広い家に取り残され感がある攻め。
・「甘えたがりなネコなのに。」
・「左隣にいるひと」

「僕とサオダケの日々」「カップ一杯の愛で」の攻めたちも「一軒家に一人暮らし」というところが味があってポイント高い。

20

大人2人の熱がとても心地良かった

作品同様、長々と深く語るのは野暮かもしれない。でも語りたくなる素敵な作品。

元エリートMRとしてNo.1ライバルを争っていた2人の再開ラブです。

先生のお言葉にも有りますが性愛だけじゃないL OVEもL IKEもL IFEも含めた。
プランBのL IFE。
のBL。

黒髪上品クールで気だるげな久慈(攻)×明るく人懐っこい地頭良しの吾妻(受)

38歳の2人の掛け合いがとても心地良い。
深く踏み込まず時折嫌味を交えつつも、お互い尊重しているのが分かる。

幼い頃の父親の存在は絶対的な尊厳を持ち、憧れや畏怖様々だろう。
やはり唯一無二の存在だと思う。
しかし、どのような人間にも完璧など無いことを知る。
目の前で痴呆を煩い老いていくのは、こちらもやるせなくなる。
ポツリと「もう居場所は無いんだな」

過去とリンクするかのように少しずつ居場所に侵入する吾妻。先生上手いなぁとタメ息が出た。

人生は晴れの日ばかり続かない
ずっと全力で走れない
38歳の2人だからこそ感じること。

透き通る様な晴天を見上げて、この空も良いけど
タバコの紫煙が掛かったような少し曇った空も良いよ。
ずっと晴ればかりじゃ気付け無い。
曇りや雨で気付く事も有る。それも楽しい。

オセッセも大人の風格を感じる、じっくりゆっくりなオセッセで日本家屋とマッチしてとても良かった(照)
最後の描き下ろしの駆引きなに?これでまだ恋人じゃないんよ…尊い、とうといよぉ嬉涙

これだけ言葉少なめで2人の熱さを感じられる先生に嫉妬!

翻訳って奥が深いです。春のうた、雪解けのうた…素敵だわ。

おはよう~シリーズ全て読みましたが、君たちずっーーとイチャイチャしてるなぁ、裏山けしからん。
で、すぅっと流れる様に読んでいたので、コチラとのあまりの違いに驚愕です。

パッと派手な打ち上げ花火みたいなアオハルの恋も良いけれど、じっくり熱が伝わるアダルトな線香花火みたいな恋も良い。
私は断然此方の方が好き!

素ン晴らしい作品だ、続きを焼き土下座待機。アチチ。

13

プランBの人生

酸いも甘いも噛み締めたイイお年頃の元同僚同士で、プランBの人生を謳歌する38歳。
8年ぶりのたまたまの再会、、、
燻らせた8年前の最後の一晩、、、

8年ぶりの再会なのにそんなに時間が空いてる様に見えないふたりのやりとりや仕事への入り込み方が阿吽の呼吸が実に心地よく、
アラフォーの気怠い色気が最高にイイ!!

陽気でチャラチャラに見えるけど、余計な事を言わずに久慈の雰囲気や表情を気にかける広い心で受け止める朔太郎と、
本当に欲しいモノを言えずに不器用に生きている久慈。

言葉では表せないふたりだけがわかる雰囲気が
最高に心地よいストーリー。

11

沁みる

『性愛とは少し違う「ラブ」や「ライフ」についても・・・』と作者様が書いているとおり、、どこかにありそうな人間ドラマが違和感なく詰め込まれていて、すごく、沁みます。映画にしたら絶対にいい作品になる本。

どちらかがメインストリームから逸れていて、どちらかが残っているのではなく、どちらも逸れている。逸れ方が異なるだけで、どちらも、“やむを得ない”事情があり、“選ぶべくして”選んでいる。

物語は明るい方へ向かっているようで、実はまだ薄闇の中を手探りで進んでいるような感じ。20代ではなく、30代後半だからこその空気感が絶妙。

2巻もすぐ読みます。

7

早く続きを〜

私の中の波真田かもめ先生作品で、初めて「おはようとおやすみとそのあとに」シリーズを超えそうな作品に出会ったかもしれません。なので、ちょっと興奮してます。

久慈の泰然とした佇まいとか、何やら訳ありの様子が気になっていつしか夢中になって読んでました。

久慈の送別会の時に吾妻を抱いたのはどうしてなのかとか、まだまだハッキリしてない点は多いです。きっとそうなんだろうという想像は付くのですが、やっぱりそこはハッキリ描いておいて欲しいし…。

後半に久慈の家の手すりとかの秘密が明らかになるのですが、淡々と描かれているのにグッと胸に迫るものがあるんですよ。これはもう実際に読んで貰わないと分からない感覚だと思います。

帯に吾妻の事が「元エリートの遊び人」とあるんですが、そこだけ違和感がありましたね。
仕事に疲れて休養中の吾妻が久慈の仕事を手伝ううちに、息を吹き返すように生き生きして来るのが凄く素敵でした。人懐っこいだけでなく人の機微に気がつく、とても良い人物でした。

お互いに38歳なので勢いに任せる事なく、互いの立場を尊重し合いながら距離を詰めて行く関係が凄く良いです。

凄く気になるところで終わってたので、早く続きが読みたくてしょうがありません。

5

面白い!

久々にすごくヒットでした。
上下巻で完結。

エリートERだった二人。これがまたかっこいいんですよね。絵がすてき。
実は同じ作者さんの、実話を元にしたという漫画を以前読んだのですが、そのときはなんかイマイチだな~と思ってしまい、あまり買っていなかったんですが、こちらは何の気なしに試し読みしてみたら、あまりに良かったので即買いしました。
結果すごく面白かった。

二人はそれぞれの事情で退職して、一人は起業、もう一人はぐだぐだしている、という設定から始まります。

医療系の翻訳家としてフリーランスとなった久慈と、そこにバイトで雇われた吾妻。かつてはライバルだったけれど、今は立場が変わっている。
けれどどうやら久慈は吾妻に惚れていて。。

自宅でできる仕事に変えたこと、そして会社を退職する際に一度だけ吾妻を抱いたこと、など、何か事情がありそうな久慈ですがあまり多くを語らない。
一方の吾妻は、仕事がきつくなって今は自堕落に過ごしているが、久慈が提案する仕事に触れる内に少しずつ情熱をとりもどしているようで。。

ストーリーもさることながら、二人の空気感が最高です。
仕事、恋愛、はっきりと口に出さなくても、なんとなくの仕草や会話がおしゃれ。
とてもよい作品を見つけました。

3

Love も Life も。

カバー袖に作者様が書かれているとおり、アラフォー二人の Love も Life も詰まった作品。
家族、特に親との関係とか。
働くこととか。
年を重ねていくこととか。
そういうことを丁寧に描いた作品って、えてしてBがLする部分が弱くて、ものたりなく感じることが多いんだけど。
こちらの作品は、すべてにおいて満足度が高いです。

会社を辞めて6年間父親と過ごし、看取った静。
仕事人としては偉大だったけど、息子にはなんともいえない苦さを残して逝ってしまったあの父親に、静はかなり似ているし、自分でも自覚してるんだろうな。
死ぬ間際になって、アイスの旨さを初めて知るような人生。
つまらないとまでは言わないけど、なーんか寂しい、ちょっと侘しい……
そんな経験が静の人生観、延いては恋愛観を大きく変えて。取り残された孤独感とも相まって、今の朔太郎との関係に繋がっている。
言葉にも表情にも出さないけど、朔のちょっとした言動が静にグサグサ刺さってきてるのが目に見えるようで……こういうのすごい好きです。
朔ちゃん、最後の一歩を踏み込んでこない静を「やらしい」って思わないであげて~
あの人ああ見えて相当頑張ってると思うよ……

朔のほうは、まずは恋愛より人生立て直しから。
夜遊び生活だった日々のなか、ふと、真剣になる感覚を思い出す……あの高揚感なんだかわかる。
朔のユルくて可愛いところと、賢くて優しくてカッコいい(環の言うこともあながち外れてない)ところのバランスが絶妙でいい。
会社からドロップアウトしても、変に病んだり卑屈になりすぎたりしないところも好き。
今はまだ静と恋愛する気は無さそうだけど、着々と外堀埋められてきてるのもまた良き。
早く恋人になってほしいけど、[仕事のパートナー]兼[程よい距離感が居心地いい大人の関係]という今の状態を、もうしばらく見ていたくもあり。

元同期でライバルだった二人だから、このまま名字呼びでいるのも割と好きだけど。
冗談で「静ちゃん」「朔ちゃん」と呼んだのが地味にツボに来てしまい……いつか、「静」「朔」と呼びあってほしいな~と願望をこめて、ここでも名前表記にしてみました。

翻訳という仕事についてもしっかり監修が入って、面白かったです。お仕事ものとしても読み応えあり。

3

可愛いケンカップルかと思いきや

元ライバルということで、営業成績を競い合うライバル同士の可愛いわちゃわちゃケンカップルのお話かと思いましたがいい意味で裏切られました!
しっとりした雰囲気のお話です。

再開した2人は、翻訳の仕事を通して一緒に過ごすことが、同僚の時には知らなかったお互いの一面を知っていきます。

口では貶しあいながらも、等身大の自分が許される時間に心地よさに少しずつ距離が縮まっていく感じが最高です!

久慈(攻)はまだまだ隠された想いがたくさんありそうなので、今後の展開が楽しみですね。
先に大きく踏み出すのはどっちなんでしょうか…

次巻も楽しみにしています。

2

38歳だと・・・!?

今あらすじを見たら、
主人公の朔太郎も相手の久慈も38歳!?
みえんな・・・

偶然8年ぶりにかつてのライバルと再開して
なんとなくまた仕事を一緒にして
なんとなくSEXをして
雨のち晴れというタイトルが凄く合ってると思います。

以前からライバルとして気になっていた久慈が
8年前の最後に自分を抱いて(お前もソッチだったんだ・・・)と
思いつつ、特にその後連絡を取ることもなく。

再開後も助けられたけど
その後もまた会う事になるとは思ってなかったはず

ところが、久慈の方から
仕事を手伝わないか?と連絡が・・・
なんやかんやまた仕事を一緒にすることになり
(翻訳のお手伝い)
そしてSEXもするように。

劇的な出来事やアクシデントがあるワケではないのですが
久慈の父親に対する思いや、職種が変わった理由
朔太郎の仕事でのプレッシャーなどでだんだん押し潰されたり

お互い、いい大人なので
恋愛もゆったりとした感じで
それがまた良い!!!
朔太郎は意外と性に奔放だったりだとか
久慈は実は一途?

実は久慈が朔太郎を8年前から好きで
その封印した恋心が徐々に復活する過程も
丁寧に描かれてます。


翻訳についても
マメ知識的なことが結構書いてあって
ふむふむと。

医療関係の翻訳は専門用語が沢山で
大変そうですね。
次巻も凄く楽しみです!!!

2

しっとりとした大人のボーイズライフ

会社員人生に疲れてリタイアしてしまった吾妻。一方、八年前に華々しく会社を去っていった久慈は、一見、今は好きな事を仕事にして悠々自適に暮らしているようです。

そんな二人が再会し、久慈が吾妻にバイトを持ちかけたのがきっかけで、吾妻が久慈の家に半ば居着いてしまいます。

なんてったって、久慈のお家は高級住宅街に建つ瀟洒な一軒家。しかも家の中は夥しい量の本があり、庭は緑で溢れています。本読みにとっては素敵すぎる環境。しかも家主の久慈の作るご飯は美味い!

吾妻にとっては久慈の性格が悪い(?)以外は申し分ない環境と待遇で、ゴロニャンと甘え暮らしているのかと思いきや……。実は久慈にも色々と事情があって、そんな彼には吾妻の存在が癒しのよう。つまり、二人は共依存関係なのです。

このまま、訳して飯食ってセックスしてという暮らしを末長く続けられればいいですが、何しろ彼らはまだ38歳。人生の半分も生きていないのに、本当にリタイア出来るわけもなく……。彼らの穏やかな日々には、有限の儚さがつきまとうのです。そんな甘くてちょっとビターなボーイズライフを、きっと見守りたくなることでしょう。

2

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