ひとりよがりのバニラ

hitoriyogari no vanilla

ひとりよがりのバニラ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神109
  • 萌×245
  • 萌25
  • 中立5
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
29
得点
805
評価数
187
平均
4.3 / 5
神率
58.3%
著者
冬房承 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784832292062

あらすじ

大学生の幾世安良志と風見洋太は好奇心からSMプレイに興じる仲になった。
風見から与えられる刺激はすべて快楽へと変わり、
身も心も委ねる心地よさにのめりこんだ幾世。
ついには風見自身を求めるも、拒絶されてしまう。
それから逃げるように関係を断ち切ったが彼のことを忘れられはしなかった。
数年後、書籍編集者になった幾世の元に風見から原稿が届いた。
あの頃から彼に作家としての素質を感じていた幾世は、
初めて読む風見の作品からみなぎる才能に抗いようもなく心を奪われてしまう。
意を決し、編集者として作家・風見に会いに行くが…。

【元セフレ新人作家×無自覚マゾ編集者】再会をきっかけに情念が錯綜する純愛フェティシズムBL

表題作ひとりよがりのバニラ

風見 洋太,大学生→社会人,幾世と大学時代の同級生
幾世 安良志,大学生→編集者

同時収録作品ひとりよがりのバニラ

鈴原 理秀,作家
幾世 安良志,担当編集者

レビュー投稿数29

ひとりよがりなのはこの作品自体

作中で作家(攻)が小説に対して
・無駄なトコ削る代わりに重要な要素の掘り下げを増やせば読み手の意識を一層コントロールしやすくなってその分終盤のカタルシスも大きくなる
・読者が興味ない話ばっか喋くってちゃ上手くいきっこない
と語るシーンがあるのですが、本作が上記をクリアできていたかと言われれば疑問です。
キャラクターのバックボーンが後出しだったりそもそも語られていなかったりで、彼らに感情移入できませんでした。知らない原作の二次創作感があるというか、もうちょっと3人の性格や生い立ちやなぜその考えに至るのかといったところを魅せてほしかったです。
ただ絵はかなり綺麗なので星ひとつプラスしてます。

0

悪い予感はしたけど

表紙買いです。1年半ほど読めていなかったので楽しみにしていました。序盤は不穏というか、洋太の心情がまるで読めないので嫌な予感がしましたがハッピーエンドでした。小説を一切読まない私の感想ですが、強引にダウナーな雰囲気にした様な小説ばかりが出てきて個性を感じなかったです。しかし、この作品のSM描写はまだSMに目覚めていない私でも、エロいな...と感じるほど程よかったです。水責めに関しては拒否感も無くかと言って昂ぶりもせず虚無でした。安良志はてっきりSMプレイでしか興奮できないのかと思っていましたが、どうやら違ったようです。一度感情のこもっていないようなSMプレイを重ねているからこそ、終盤の恋人になってからのセックスは糖度が増して見えて最高でした。SMが苦手な方にもオススメです。

0

ちくピ開け好きには電子版をおすすめ

下の方に本編後の電子版限定特典のネタバレがあります。
開ける描写があるとか、そういう意味でのおすすめではありません。
- - - - - -

全体通して絵もコトバも丁寧で、静謐な空気感のある作品です。
ストーリーも複雑ではないので描写に集中できます。
SM表現も、受けが望んでいるタイプなので精神的に酷な印象はあまり受けません。
学生時代と現代とで受けの髪型や服装などガラッと変わるので、一冊で二度美味しいと個人的には思います。
しっとりと丁寧に感情をなぞってゆくような作品が好きな方におすすめです。


以下、乳首ピアスの感想です。

ニードルでピアス開ける描写が好きで、その点でとても評価できます。
作風もあってこってりそこだけにスポットが当たって描写されているわけではないのですが、痛みと反応とその他描き方がとてもよいと感じました。

また、そもそも当然乳首はふたつなので、最高2回までしか乳首ピアスを開ける描写は楽しめないと長年思ってきたのですが、こちらの本の本編後の描き下ろしで衝撃を受けました。
攻め「社員旅行行くのに乳首ピアス正気!?」
受け「塞がるかもしれないし…」

せ「一回塞いで開け直そう」
う「OK」
せ(Mでよかった)
という流れがあり、塞いでまた開けるって選択肢があった…!!!と青天の霹靂でした。最高です。最高です。
二度だけじゃなかった。乳首ピアス開けは何度だって楽しめるんだと感動しました。
耳なら確かに開けた塞がったという話は普通なのに、乳首に関してはその発想自体が本当になかったので衝撃が半端ではなかったです。天才。
今後の人生が豊かになりました。ありがとうございました。

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SM好きにはたまらない!

なかなかに過激なsmアリです。sm好きなら読んで損しないし、読んで欲しいし、読むべき!!
苦手な方は遠慮するべき…

0

SMプレイが必要だったのか分からない

絵もコマもとても綺麗で漫画として綺麗だと思いました。
感情の流れもみなさんおっしゃっているように文学的で魅力的なものだったのだと思います。正直わたしにはよく分かりませんでした。読み込めば分かるかもしれません。

SMのプレイ名だけ挙げるとピアッシングやバラ鞭や乗馬鞭、ケイン、水責め、縄などわりと本格的に感じます。
本格的なSMプレイをしていると教えてもらい購入に至りました。

しかし、そのプレイに対する本人達の感情が描かれていないのはわざとなのでしょうか?表情から察しろという感じでしょうか。
全体的に読者に察してもらうのがこの漫画の魅力なのだろうと思いますが、SMプレイでそれを行うとプレイの魅力が半減してしまうと思うのです。

それとも痛い描写をしてしまうと読者が読みにくくなるから省いているんでしょうか。恥ずかしいプレイに関しては割と快楽に感じていたようにも思いますし…

ピアッシング、ケインは痛いはずです。その反応が省かれていることの違和感がすごいです。本人がそのプレイをどう楽しんでいるのかが分かりません。(当て馬との時は楽しんでいないのでしょうが)
無自覚ドMと書かれているため、痛みを快楽に感じられるのだろうなと想像しながら読みましたが実際のところは分からず。
絵とプレイ内容がいいだけにもう少し細かく描写してほしい…!とずっと悶々としました。

結局SMプレイは必要だったのか分からないままでした。これはたぶん受けはMだけど責めはSじゃないからだと思います。心のつながりがない当て馬との方がSMプレイしている感じがしました。受けが我慢していることはよく伝わってきましたし。目元が見えるから感情が分かりやすかったのかもしれません。

結局最後に甘々えっちする辺りもSMプレイが必要だったか分からない理由の一つですね。
ただ最後は表現が細かかったため心情が分かりやすい部分ではありました。

番外編で痛くなくてもいけるからマゾじゃない、とありましたがそれはマゾとして大事な感性だなと思いながら読みました。この辺りからやっと受けの心情がわかるようになりました。

総じて私が恋愛の行間を読むのが下手なため、文学的なこの作品にあっていなかったのかもしれません。しかもSMプレイへのこだわりが邪魔をして繰り返し読む気力がないです。
SMプレイがなければそういう恋愛を描いてるものだと割り切り繰り返し読めたと思います。

プレイ内容は本格的ゆえにSM好きに薦めたくなると思いますが、たぶん普段SMものを読まない人にウケの良い作品だと思います。

0

スパイス強めな純愛では・・・!?え?それはスバラシイのでは・・・♡

初読み作家様に即惚れ・・・♡

SMという強めなスパイスが効きまくってはいますが、あくまでもSMは2人の関係構築の上でのツールの1つ!
お話し自体は実は至極真っ当なすれ違い純愛では?(あら!好物❤︎)

だからこそ読後はとっても多幸感溢れましたよ♪

大学在籍時代の関係性が変化し疎遠に・・・そして社会人になった後の再会からの進展と再構築・・・からの♡♡
と、結構流れは王道

ただその軸にSMというフェティッシュがあり、若干歪んだ家族との関係性ありきの人格形成の影をチラつかせるコトで【このお話しの独創性】と【愛すべきキャラクターが浮き彫り】になり結果【スバラシイ世界観を生み出して】下さっているのでは!?
見事過ぎる神作品!感服なり!!

ただ、SM自体のプレイ内容などはなかなかに本格的なので好きな方には質の高さも刺さりまくりだと思うのですが、耐性低めな方は要注意なのかも知れませんね
私は緊縛のバリエも多く幾世(受け様)を綺麗に映し出しておりそれはそれは眼福でございました
ありがてぇーーー

絵がとても美しく受け様も攻め様も美人さん❤︎
好みが過ぎるーーーーー!!!

ちょっと刺激のあるお話しが好きな方はきっとお好きなのでは・・・♡

3

ゾクゾク

風見と幾世の背徳感あふれる行為の数々にドキドキしっぱなしでした。
始まりから歪んでいたけれど更に拗れてしまったふたりの関係。大学時代のあの出来事は忘れてしまいたい過去になったはずなのに、会えばその時の感情が蘇ってしまう…そんな幾世の心が揺れている様子がまた色っぽくてたまらなかったです。

鈴原先生との激しめなプレイ?お仕置き?もなかなかでしたが、やっぱりそこにお互いの愛がなければ成り立たないものなのかもしれませんね。
鈴原先生とのプレイがあったことで、幾世にとって風見との行為がより特別なものなのが見えた気がしました。
気持ちを伝えられずすれ違ってしまったふたりでしたが、たくさん遠回りしたぶんお互いにとって幸せな結末になってくれて良かったなと思いました。

大学時代のエピソードが"幾世の記憶"という感じで断片的に描かれていたのでちょっと読みづらいところはあったけれど、とてもゾクゾクする展開に引き込まれるようなお話でした。

2

是非スピンオフを!

もちろん冬房承先生の作品は初読みでした。ちるちるさんのレビューランキングに入って来た時には、表紙を見てあまり好みじゃ無いなぁと思って手を伸ばさずにいたんです。

でも評価が高いので電子で購入してみました。
緻密な作画もそうですが、1ページの情報量が多いので眠い時や疲れている時なんかは頭に入って来ず、2回目でようやく面白さが分かって来ました。

そもそもSMものは興味が無いのですが、風見と幾世の人間関係は面白かったです。ほんのちょっとのすれ違いで破綻したかにみえた2人の関係が、風見の執着によって再会を果たしてやっと結実するんです。

私的にはSM的要素よりそちらの方が萌えましたね。
当て馬になった鈴原先生は決して嫌いじゃないです。最後の人物設定にあるようにマゾ的な要素があるようなので、お相手を見つけてスピンオフをお願いしたいですね。その時に風見と幾世のその後も読めたら良いなと思いました。

あと残念だったのが風見の作家としての成功が端折ってあったので、その辺が詳しく読みたかったですね。それで萌2にしました。

普段はBLしか読まないのですが、冬房承先生の「アクトアウト」にも凄く興味を惹かれています。

4

ありがとうございます。

表紙を見た時に、は???エロいな??と思い購入させていただきました。
さて読もうと表紙をめくると、なんと…乳首に…ピアスが……。…ドMだー!!!!!!!!
あんまり大きな声で言えないんですけど、わたしチクピだいすきー!!!!!チクピサイコー!!!!!!で、とても良い作品でした。
エロくてど変態な上に絵も綺麗で興奮しました。童貞処女なのが余計に興奮しました。作者様、こちらの作品を作り出していただき本当にありがとうございます!墓に入れます!

2

エグくてどエロい純愛

これまたなんとレジに持って行きづらい表紙でしょう。
間違いなく極上に美しい…くはあるけれど、
肌色の美青年がお縄で縛られちゃってるんですもの。
悩んだ末に諦めて通販いたしました(笑)

いざ、内容。
大学生の幾世はあるとき友人の風見からM性癖を見抜かれ、
親しい友人からSMプレイをする秘密の関係に。

だけど、二人は恋人ではありません。
大学では友人、家ではプレイをする仲なだけで。

与えられる快楽に溺れ、プレイを繰り返すうち
風見に抱かれることを望むようになっていく幾世。
そして、遂に抱いてほしい、と求めるも風見の答えは拒絶でした。

その日以来、風見は幾世を避けるようになり、
自分だけが風見にとっての特別な存在と自惚れていた、と
羞恥に耐えられなくなった幾世は風見との関係を断ってしまいます。

それでも風見との記憶は幾世の胸に深い傷として刻まれ、
忘れられることもできないまま数年が経ったある日、
編集者となった幾世の前に風見が作家として姿を現します。
ぎこちない態度の幾世に何もなかったかのように
昔のままの態度で接してくる風見ですが…。

ずっと両片思いだったのに、ほんの些細な行き違いから
見事なまでにすれ違ってしまう二人。
あのとき、きちんと伝えてさえいれば、あんなこと言わなければ、と
遠回りばかりする臆病な二人がもだもだしいこと極まりない。

再会後、しばらくは大学時代のような友人関係を続ける二人ですが、
幾世のある裏切りによって二人は再びSMプレイにするように…。

プレイ内容は緊縛に蝋燭、スパンキング、乳首ピアス、と
割と由緒正しいSMプレイが詰まっておりました。
ちなみに風見以外に担当作家とのプレイシーン(本番なし)もありますが、
こちらは水責め、鞭打ち、とさらにガチ色濃く、ちょっと辛そう。
お相手の先生はそれまで穏やかで無害そうなおじ様に見えていただけに
そのドSな攻めへの豹変っぷりにびっくりしてしまいました。
(幾世の自業自得な部分もあるけれど…)

最初は風見が幾世の前に現れた思惑がわからず、
幾世に向ける無遠慮な視線が不気味に感じられましたが、
そこにあったのは変わることのない幾世への純粋な執着でした。

大学時代も、再会後も、幾世にずっと夢中なんだな、と。
結局のところSMプレイも幾世の求めに応じているだけで、
Sっぽく見えはしてもその本質は幾世にどこまでも尽くす
一途な執着溺愛攻めなのだと思います。

だからこそ、大学時代に幾世から突き放されたとき、
よく黙って引き下がったなぁ、と。
風見が幾世を避けだした理由というのも
唐突にホラー風味でちょっと突拍子なく感じました。

ちなみに幾世は天然&寡黙な健気受け。
大学時代の長髪眼鏡姿はかなり個性的でしたが元が美しいので、
プレイ時はギャップがあってめちゃくちゃ色っぽかったです///
髪を切って社会人デビューをするとさらに美貌が増し増しでした。
風見との関係では今も昔も常に受け入れる側であり続け、
根っからのM気質を感じました。

全体を通して耽美チックで艶めいた雰囲気が漂いますが、
なんだかんだ本番は二人が両想いになるまでお預けです。
タイトルの“バニラ”ってなんだろうと思ったけれど、
“バニラセックス”のバニラということで納得でした。
SMに惑わされそうになりますが、とてもピュアなお話でした。

切ないすれ違い期間が長かっただけに、
最後は甘々な二人が見られてよかったです♡

4

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