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tsuki ha michikake kemono no koi
お話の冒頭はスピード感がありつつ、中盤から終盤にかけて2人の間に芽生えた絆と愛情をたっぷりと切なく愛しく描ききった美しい作品。
先日庭にて番外編を手に入れました。お忙しい中での先生のご出展に感謝するとともに、また2人に会いたくなって読み直した次第です。
何度読んでも読了後の寂しさと愛しさの混じりあった切ない気持ちが心地よくあとを引きます。
『ずっと一緒に』『死ぬまでそばにいて』と言った言葉が印象的ですが、生き方ましてや存在自体が異なる2人にも別れが来るもの。
人間の寿命を全うして狛に看取ってもらった伊月(受)は本当の意味で『死ぬまでそばに、未来永劫守り抜く、ずっと一緒にいたい』そんな狛(攻)の想いを叶えたのではないかなとしっくり来ました。
時間軸(寿命)や生の道理が異なる2人の穏やかであたかかい日々と最期の姿を、自然の摂理に逆らわず、変に曲げずナチュラルに仕上げてくださったことで、本を閉じた頃には涙があふれ心に温もりが宿ることでしょう。
いつも素敵な作品をありがとうございます。
作家買いです。
ケモミミにも惹かれてるので、ジャケ買いも含み、です。
お話は、田舎に引っ越した青年が、寂れた神社で狛犬の妖怪?に出会い、襲われ、なぜか主人になってくれと言ってくるところからスタート。
ぐり先生の儚くて美しい絵が、狛の存在の危うさや読者のハラハラをさらに引き立てててとても良いなぁと思います。
途中はもうどうなってしまうのか、ドキドキハラハラしてしまったりして。猫が出てくるのですが、こちらもいい味出してて可愛いです♡
そしてラスト!ラストがもう本当に素敵で、その命が尽きるまで、きっと2人は幸せに暮らしたんだろうなと思えて、とても素晴らしいラストシーンだったなぁと思います。みんなに見てもらいたい。素敵な作品でした。
野白ぐり先生が大好きでして、また執着攻めとの事なので購入いたしました
本当に最高です
ありがとうございます
人外ものになります
狛犬の妖怪?の狛(攻め)と都会から田舎へ来た伊月
都会での人間関係に疲れ、1人逃げてきた伊月の目に止まったのは古びた神社に一つのこった狛犬
「お前はここで一人ぼっち?」
その問いかけ、触れた手が狛を呼び覚ましました
出会いから急展開で、狛がややレイプっぽいですが、寂しそうな声に伊月もほだされる
ひとりぼっちだった2人の出会いです
「これでお前は私のあるじだ」
何百年と1人だった狛が伊月に依存していくのがよいですね
伊月もなんだかんだ絆されていく
最後、あんなに1人を怖がっていた狛が伊月を傷つけてしまうことを恐れてまた1人になろうとするのがめちゃくちゃ泣けた
2人がいつまでも幸せに生きていたことを知ることができとても綺麗なハッピーエンドでした
来世でも、その次の世でも、何度も出会い幸せになって欲しい2人ですね
本当はもっといちゃラブが見たいですが、1冊の中で綺麗に完結していてスッキリします
エロはそこそこにありますが、本当に綺麗なので読みやすいです
皆んなにおすすめしたい作品です
あやかし一人ぼっち系、主が欲しいワンコ。
恨みつらみで妖かしに落ちるか、愛しい悲しさと辛さで成仏するか?
こんなしがみついてくるイケメン狛犬ほっとけないで賞!
主人公も都会で辛い目に合って、狛といるときは自然に笑ったり怒ったり。
最後の別れの描写も書き込みしすぎず良かったです。
ついついアラ探しする癖があるのですが、このお話はいっけんツッコミたくなるものの、これでいいんだ!このふんわり感だからこそいいんだ!と納得でした。
都会の生活に疲れ、田舎の親戚の古い家の管理をする事になりやってきた伊月。山で妖怪に襲われたところを狛犬の化身である狛に救われて、私の主になれと言われ契りを結ばれてしまい…。
神に捨てられ相方を無くし一人で何百年も生きてきた狛と、人とうまく関われず疲れてひとりぼっちだった伊月。孤独な2人が出会いお互いによって癒され満たされていくのが、実に尊くて切ない。もうずっと一緒だね。肉体は離れる時が来ても心は共に。ラストは涙が止まらず、これ書いてても泣けてくる
優しくて愛おしくて、とても素敵な大好きな作品。宝物が増えた。
2024年7月に同じ作者さんの新刊が出るということで(絵柄が好みで)なんとなく過去作も買ってみるか〜と思って購入しました。
そしたら、吸い込まれるようなストーリーに思わず食い気味に読んでしまって、最後はもう涙無しでは見れませんでした。
2人で生きていくということは必ず最期があって、1人になってしまった狛に切なくなってしまいましたが、最後の最後でなんだか報われたような気がしてよかったです。
言葉が上手くまとまってなくてすみませんが、久しぶりに感動したお話に出会えてよかったです。
人外がえらそうに人間に執着して甘えるのってかわいいんですよね。
それを先生のすばらしい絵と表現力で描かれていて前半ずっと萌え萌えしていました。
「おまえは私の主になれ」
て主に向かって命令形なのがおもしろかわいい。
きっちりしなきゃな伊月にお前は気にしすぎだと大らかなら 狛もいい。
小鳥ちゃんと遊ぶ狛が美しい。
やさしくバックハグする狛もいい。
寒いしひとりぼっちはもう嫌だしとすぐにくっつきたがるのがかわいらしく萌え萌え。先生わかってらっしゃる!とうれしくなります。
犬だしさみしいし伊月にどこでもついていくのもわかる〜と。
するとだんだんかわいい狛からシリアス狛になっていって。
町からの帰り道、伊月が狛を呼び
「私の名を呼ぶ人がいる」
─私を待っている
ここ、切なさと狛の伊月への気持ちがわかってうるっときまして
「狛見て 夕焼け」
「綺麗だな」
「……」
「ああ」←狛は夕焼けを見ずに伊月を見ている
きれいな夕焼けを一緒に見ているこの瞬間がしあわせだ…となると思ったんですが、狛は夕焼けを見ない。
伊月のことしか目に入らない。
伊月のことしか考えられない。
狛の気持ちがめっちゃ伝わってくる、このシーンたまらなく好きです。
狛が吽形の望みを叶えて壊してあげたのは、狛のやさしさと強さですよね。
その話を聞いて号泣する伊月もやさしい。
伊月は約束通りずっと狛と一緒にいた。
きっとしあわせだったねと思わせる写真たち。
狛はまたひとりぼっちになってしまったけど、伊月と過ごした日々がある。
出会った時
伊月が狛犬像に触れて
「おまえは ここで一人ぼっち?」
と話しかけられ狛はどれだけうれしかっただろうと思うとうるっとします。
一人ぼっちなことを気遣い、顔を見て、頭を撫でてくれた。
「こんな静かなところで…」
と気持ちをわかってくれた。
伊月も孤独のさみしさを知っている人だからやさしい。それが狛にはわかった。
この人を主にして未来永劫守ると心に決めた。
狛犬は仕える者。
主を失う悲しみ、仕える者のいない悲しみ…十分と言っていいほど味わってきた。
1話では軽いタッチで描かれていますが(狛は伊月を逃がさないと必死なのもあり)、それが後半から終盤にかけ伊月との出会いが狛にとってどれほどうれしく救いだったかわかる構成もいい。
ラストシーン
─一人でも堕ちずによく頑張ったと また褒めてくれるだろうか
涙ぐんだ伊月が狛の頭を撫で
「おまえもひとりぼっち?」←伊月も狛と離れてからさみしかったので「おまえ も」で、やっとまた会える喜びもあり泣きそうになっている
泣きそうな顔の狛が顔をあげて抱き合う
狛、消えている。
感動です。
すばらしいラスト。
未来永劫2人でいられますね。
泥水(ココア)が飲みたくなりました。
これからココアを見るたび2人のことを思い出すと思います。
野白ぐり先生の人外もの。
狛犬の狛(ハク)× 街から(一時的に)山に引っ越してきた青年のお話です。
野白先生の作品を読むのは『金銀ささめくひみつは夜』に続き2作目。
ああ、やっぱり私は先生の優しくて繊細な絵柄が大好きだなあ〜と読んでいてしみじみ感じました。攻めも受けもキラキラしているけどしっかり男性という感じで、見つめているとほうっとため息が出ます・:*+.
(以下内容について触れています)
「金銀〜」の幼馴染×秘密の恋の設定の方がより私好みで萌えましたが、この作品も良かった!
まあ。受けの伊月が最初から割と簡単に(一度は拒否するものの)狛の求めに応じるのはちょっと「ん?」と思いましたし、2人の愛が深まる過程をもう少しじっくり見たかったかな〜という気はします。
でもでも。
「めでたくくっつき、”狛が妖に変化しかけている問題”も解決してハッピーエンド」ではなく、2人のその後、別れの時までがしっかり描かれているところに切なさを感じグッときました。
2人の過ごす些細な日常・愛の深まる様子を、くっつく前とくっついた後でより詳しく見られていたら、もう文句なく私の中で「神!」作品だったと思います。
でも漫画はページ数もあるし、ある程度省かれてしまうのは仕方ないかもしれないですね;
狛犬だけあって(?)、犬のようにクンクン伊月に甘える狛がとにかく愛おしい…可愛い…と、犬好きの心を心地良くくすぐる作品でした◎