九尾狐の花嫁

kyuubikitsune no hanayome

九尾狐の花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×212
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
139
評価数
33
平均
4.2 / 5
神率
45.5%
著者
占地 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784065267790

あらすじ

九尾狐の生贄にされた、大貴族の跡取り息子!
九尾狐の花嫁伝説が代々伝わる史家の長男・羅仙。跡取りであったのに急に花嫁にされ、九尾狐の住むとされる山に捧げられてしまう。そこに現れたのは、耳と尻尾が生えている以外は人と変わらない、この世の者とは思えないくらい美しい男。見ていると身体が疼いてきて、触れたくて触れてほしくて仕方なくなってしまう。童貞処女の羅仙は、会っていきなり九尾に処女を奪われるが、花嫁でなはく実は生贄であることが明らかになり!?

表題作九尾狐の花嫁

芙蓉,九尾狐
羅仙,大貴族の跡取りだが九尾狐への生贄にされる

レビュー投稿数5

愛を知った狐

数千年生きてきた九尾の狐(芙蓉)×生贄(羅仙)のお話。あらすじ読んでから、どうしても読みたくて電子書籍になる前に紙書籍で買ってしまいました。でも結果としてとてもよかったです。愛を知らない攻めが受けと関わることで愛を知り、最後はもうメロメロ…みたいなのが好きな方には是非読んでほしいです。私は本当にそういうのが好きなので、読んでる途中の時点で、「あ…これ何度も読み返すな(確信)」となりました。最初はやはり、愛を知らないのと生贄だと割り切ってるので攻めの受けの扱い方がわりかし酷いのですが、受けの子(羅仙)が楽観的というか騒がしい子なのであまり悲壮感はなかったです。元々優秀で、跡取りとして育てられていたこともあり生贄として食べられそうになるという極限の中でも交渉し、見事5日間の猶予をゲットします。そこから持ち前の図太さを発揮して、低姿勢ながらもやりたいことを見つけるという己の目標のために、攻めを巻き込みながら行動していきます。そんな中で、攻めの方もだんだんと絆されていき…愛を知っていくんですね。生贄になってきた人々のためにお墓を作って弔う、花が萎れないように自分の力を使って保ち続けるなど、本当は優しい所もある攻め。そんな所にきちんと羅仙が気づいて、自分に名前などないという彼に芙蓉という名前をつけてあげて。そこからはもう羅仙のママみが爆発です。名前をよんで、頭をなでてあげて、愛してると囁いて……羅仙のおかげで芙蓉の情緒がどんどん育っていくのを感じました。最初の冷たい印象から一転して、もうこのあたりの芙蓉は別人のように可愛いです。狐というよりワンちゃんかな?赤ちゃん?と思いました。紆余曲折あり最後にはもう、羅仙以上に必要なものなど考えられない!となった芙蓉。そして愛する人と、愛されて共に生きることが自分のやりたいことだったのだと気づいた羅仙。二人の気持ちが通じあったところは感無量でした。ふたりが出会ってくれて本当によかった。これを運命といわずして…てかんじ。
物語はここで綺麗に終わっているのですが、ぜひ続きが読みたい……と思いました。異種婚にありがちな寿命問題とか諸々考えてしまうのですが、そこは置いといて。取りあえず幸せイチャイチャな二人が見たい!!と切に願っております…!なにとぞ。

4

幸せになった2人のその後をもっと読みたい!

一冊丸々表題です。
最後に少しだけ描き下ろしがありました。
絵柄は結構癖があるので好みは分かれるかなと思います。
個人的には好みの絵柄なので最後まで眼福でした!


美しい容姿をした愛を知らない尊大不遜な九尾狐攻×とある理由で生け贄になった貴族の青年受というカプです。


お話は九尾狐の花嫁伝説が代々受け継がれてきた史家の長男である羅仙(受)
跡取りの筆頭であったはずの羅仙だが日々の怠惰な行動が祟り九尾狐の花嫁に捧げられる事に決まってしまう。
置いていかれた洞窟で出逢ったのは言葉を失うほどの美形の芙蓉(攻)で………という感じで始まります。


【感想】

表紙がドストライクで衝動買い。
衝動買いして良かった!!!
先ず、私は最近常々思ってたんですが半獣モノ(人にケモ耳ケモ尻尾)で何故人間の耳が付いてるの???めちゃくちゃバランス悪い……もうそれが気になると話どころじゃない!!って……でもこちらの作品!!めちゃくちゃ美形な九尾の半獣様の芙蓉は最初から最後までケモ耳だけで人間の耳なんてありません!!そうれだけでもうかなり高得点!!
最初からちゃんとお話に集中して読めるしアップになっても違和感を感じずに楽しめました!!
お話は生け贄系BLにありがちな展開ではなくガチの食料としての生け贄……その時点でビックリ(笑)
そりゃ死にたくなくて必死になる(笑)
そんで何とか5日間の執行猶予を貰って羅仙は自分の本当にやりたかったことを探して見付けようとするんですがその短いけど密度の濃い芙蓉と羅仙の初恋日記を読者は見させられるんですよ!!
だがしかし!!!そこがこの作品の良いところだと私は思います!
こう何れだけ長い時間生きていても腹が満たされていようとも恋も愛も知らずに生きてきた芙蓉の孤独と誰かの為にしか選択をしてこなかった羅仙の孤独がこう上手いことリンクしてでも孤独を慰めるためだけじゃなくてちゃんとお互いでないと駄目だっていうのが読者にも伝わってきてもう最高!!!
ハピエンを迎えた芙蓉と羅仙のラブラブ夫婦生活に今後の羅仙の寿命問題を解決してくれる続編を切望します!!!!!

がっつり生け贄話だけど羅仙が騒がしい子でギャグ寄りのテンポです。
だから悲壮感や悲恋では無いし重苦しい空気も無いです。
なのでそういう話が苦手な人でも楽しめると思います。


初恋
圧倒的ハピエン
俺様不器用攻
健気受
甘々ラブラブエンド

上記が好きな方にはおすすめです!!

何度でも読み返したくなる作品です。

3

不憫受けだけど、不憫じゃない!

絵面がうつくしい…゚.+(〃ノωノ)゚.+°
美麗なケモ耳と幸薄げな美少年に目を奪われ、
大してあらすじも読まずに手に取った1冊でした。

表紙の雰囲気からなんとなく耽美的で切ないお話を
想像していたのですが、意外にもコミカルで甘々でした。

花嫁と言いつつ受けが生贄だったり、ほぼ強姦スタートだったり、
シリアス要素は十分な筈なのですが、受けの天然ポジティブさゆえか、
痛々しさや深刻さがあまり感じられないのが救いでした。

以下内容。
大貴族の子息の羅仙は日頃の怠惰が原因で九尾狐に嫁がされることに。
けれど、その実情は九尾狐の性欲&食欲を満たすための“生贄”で、
出会って数ぺージ後には陵辱の憂き目にあってしまう羅仙でした。

しかも、相手は美しい見目に似合わず、超が付くほどの絶倫妖怪狐。
散々犯されて、やっと終わった…と思いきや、今度は「食う」と言われ…。

羅仙、ひたすら不憫です。
親からの愛情に恵まれず孤独に生きてきて、
妖怪の生贄となり処女を奪われ、その上命までも…。

だけど、この羅仙、ただ不幸に浸って食われる子ではありませんでした。
なんと大妖怪相手に「最期に自分が心からやりたいことをやりたい!」と
己の尻を犠牲にして交渉を行い、見事5日間の命の猶予をゲット!
そして、5日後、九尾狐が出した答えは…。

初登場時、父親からは怠け者と罵られていた羅仙ですが全然違いました。
めちゃくちゃ懐の深いいい子だし、何より超タフガイなんです。
お尻丸出しでガタガタと震えながら土下座をする姿も本来なら
哀れみを誘う一場面の筈なのに、なぜか羅仙だとシュールなんですよね。

普通これだけ理不尽な目にあえば自暴自棄になりそうなものですが…
地面に頭をこすりつけ、媚びへつらいながらも九尾狐をいいように
口車に乗せ、自分のペースに巻き込んでしまうしぶとさよ!

とにかくタフで数日後には喰われる予定で、毎日犯されるばかりの
絶望的な日々にもかかわらず、見るもの全てに目を輝かせて感動し、
しまいには九尾狐を“芙蓉”と名付けたり、頭なでなでしてみたり。
自分をこれから食おうとしている相手に絆されてるのすごくない?
孤独を知る羅仙だからこそ、ありのままの芙蓉を受け容れることが
できたのかな。

そんな無邪気な羅仙に芙蓉も少しずつ気持ちを動かされてゆき…
はじめは冷酷非道なイメージの芙蓉でしたが、なんだかんだで
いつも羅仙に良いように掌で転がされ、名前を与えられ、
頭を撫でられただけで絆されてしまう案外チョロくて、憎めない子でした。
クールぶってはいても、名前を呼ばれる度にふりふりと揺れる尻尾に
嬉しい感情がだだ漏れで、途中からはただのワンコと化していた(ᐡ• ﻌ • ᐡ )。

たぶん名前を呼ばれる心地よさも、誰かから愛される温かさも
何も知らなかっただけなんだなぁ、と思うとその不器用な執着も
まるでかまって欲しがりの子供のように思えて愛おしくなってきました。

それまでは行為時も芙蓉だけは着衣のままで一方的な陵辱のようでしたが、
絆されてからは芙蓉もむきだしになり、裸で抱き合う二人にやっと心も体も
繋がったことを実感することができました。

他にもヤリたい放題だった芙蓉が羅仙の身体を気遣って性欲を抑え、
鈍いなりに羅仙の気持ちを推し量るようになったり、鬼畜攻めからの
溺愛攻めへと芙蓉の成長を感じられて微笑ましかったです。

最初はただただ可哀想な羅仙でしたが、ラストにはとびきり甘い
ハッピーエンドが待ち構えておりました。
それもひとえに羅仙の粘り勝ちで、本書は愛を知らない孤独な二人の
初めての恋の物語であると同時に受けによる攻めスパダリ育成計画を
描いた物語でもありました。羅仙、がんばったね!
異種二人の寿命の差異などについて、作中では語られませんでしたが
どうか永遠に、末永く幸せでありますように!

1

愛でした。

感情を育てていく過程が本当に丁寧で、読みごたえがありました。

攻めは、それまで食べ物だと思っていた生贄を、唯一の個として認識し愛していく。
受けは、愛されなかった家庭から生贄へと放り出され、生きていることを実感し愛を感じる。
もう、めちゃくちゃ愛の物語でした...

えっちの回数が本当に多いのですが、これ受け死んじゃうんじゃ...って心配になるくらいには濃厚で激しかったです。
さすが九尾の狐。

唯一気になるところと言えば、喘ぎに♡がついちゃうところですが...
これは好みの問題ですね。
この♡は、めちゃくちゃ繊細な占地先生の絵柄とマッチしなくて...どうしても違和感を感じてしまいました。

お互いに足りなかったものを、積み重ねて共に歩むまで。
攻めの食問題は根本的には解決されないわけですし、2人のその後が気になって仕方ない終わり方でした。

1

私はまだこの愛を信じきれないけれど

 中華の世界観の生贄系BL。占地先生の美麗な絵は時代物によく合うなぁと感じる一方で、デビュー作でも思ったのですが受けの困り眉がちょっと苦手かも、とも思いました。1巻完結というページ数の中ではきちんとまとまっていましたが、芙蓉の心情の変わり様の描写は性急なようにも感じ、本来は2、3巻くらいが妥当な長さの物語だったと思います。こんなにトントン拍子だと羅仙もいつ芙蓉の気が変わって食べられてしまうか、根本的な恐怖は捨てきれないのではないかなと。ただ、1巻という制約の中では妥当なストーリー展開でした。

0

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