椿の花が落ちる頃

tsubaki no hana ga ochiru koro

椿の花が落ちる頃
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×22
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
41
評価数
9
平均
4.6 / 5
神率
66.7%
著者
占地 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784065311042

あらすじ

時は江戸時代後期。
家族を食わせるために年季明けまで男とばれないことを条件として吉原遊郭の大見世・椿屋に買われた宗太。
10年後、彼は奇跡的に水揚げもせぬまま、絶世の美しさを誇る白椿花魁として吉原中に名を轟かせていた。
しかし、白椿花魁を描くために椿屋を訪れた美人画絵師・龍春に一瞬で男であることを見抜かれてしまい…!?

本当の名を捨てて女として生きる白椿と、人生を捨ててまで美人画に執着する龍春。
やがて互いの熱を求め合うふたり、廓の中で「愛」は生まれるのかーー?

表題作椿の花が落ちる頃

和(龍春)、29歳、絵師
宗太(白椿)、17歳、高級遊女

その他の収録作品

  • 番外編
  • 電子版限定番外編

レビュー投稿数4

花魁の話が好きなんです

実は表紙を見た時は、それほど興味はなかったんですが、歴史に忠実な所や花魁に関する注意書きなどがあったので、興味をもち、購入しました。

宗太が吉原に自分で身売りして、その条件が年季明けまで男だとバレないことと、吉原一の花魁になること、だったんですよね。めちゃくちゃハードル高くないですか?
でも、引込禿から振袖新造にしてくれたおかげで、男だとバレずに花魁までなれたんだと思います。
楼主に感謝ですね。

宗太が誰に対しても優しくて、家にいた時も弟や妹たちを可愛がっていたことを知ると、ますますこの花魁に幸せになってほしいなと思いました。
無事に誰にもバレずに年季明けで来て良かったです。

昔、二次創作の同人誌で「荷葉」という花魁をテーマにした小説があったんですが、それが好きで好きで。その作品の思い出があったので、より興味深く読めたのかもしれません。
誰とも体の関係を持たずに花魁になるという偉業が本当に好き。

宗太も琴や三味線などが上手だろうと思うので、そういうのでお金を稼げたらいいですね。

2

時代背景の恋物語

龍春×宗太(白椿花魁)


男として生まれたけれど、
女として生きることを強いられた宗太。

名前も捨て画に描かれる美しさを追い求め
独りで道を歩む美人画師・龍春。

愛を知らずに過ごしてきた2人は
お互いの美しさが融合し
愛を知ることになるのだろうか・・・。


貧乏な家庭で育った宗太は、
自分の希望に従って
家族のために吉原遊郭に売られ、
白椿花魁として生きることにした。
数年後、その美しさが認められて花魁として成功するも、
美人画絵師の龍春に男と見抜かれてしまう。

その後、2人は互いの熱を求め合い、
廓の中で真の愛が生まれるというドラマチックな展開にーー。

白椿花魁と美人画絵師の愛という設定が
非常に魅力的で、惹き込まれました。

また、時代背景を踏まえた設定や描写も秀逸で、
江戸時代の吉原遊郭がリアルに描かれていたのも見事な物語です。

2人はそれぞれに抱える過去や悩み、
そして各々が抱く人生観や価値観が細かく描かれている。
彼らの心の動きには共感を覚えました。
特に龍春の過去は心が痛む場面もありました。

花魁として自分自身や周囲から認められる宗太。
女性的な美しさや気配りを持ち合わせることで、
愛されることができるという願望を抱くかもしれない。
男性の自分を見てもらっても嬉しくない。
男の自分に対する不満がある。
本当の自分自身を見失い
愛の意味がわからなくなった。

男の自分を見てくれる龍春に出会って
自分が本当の自分であり、
宗太として受け入れられることで、
自信や喜び、愛の幸福感を感じることができる。

不安や孤独感で生きてきた龍春。
自分を愛してくれる宗太がいることで、
安心感や支えを感じることができる

なかなか龍春には素直になれず、
意地を張ってしまう宗太が
純粋で可愛らしく、
しばしば天然ボケな一面がある。
嫉妬心が爆発していて余裕のない姿がとても可愛い。
龍春を守ろうとするのさと優しさに心を打たれました。
実は昔から、宗太は龍春の絵に惹かれていたのだ。
それは次第に愛情へと変わっていったのだろう。
すべてが龍春に対して深い愛情を抱いている証拠です。

龍春の独特の雰囲気が魅力的。
強い意志のかっこよさ。
一見すると冷たく見える迫力なオーラ。
男らしくて余裕のある態度。
自己中心的で傲慢な一面。
すべてがただただ最高すぎる。
そして宗太へのドロッドロの執着心が萌えるしかない要素となる。

2人が心を開いたり
純粋さや素直さもありながら
愛情表現への取り組みを見て大感動しました。

宗太として、和(龍春の本名)として、
お互いに自分自身と向き合い
愛し、受け入れ、信頼し合う。
本当のそれだけ尊いものなのです。

深みのあるキャラクターと時代背景の描写と
エロエロという萌える部分にバランスよく
物語に引き込まれやすい作品でした。

1

色気増しまし

占地先生の絵柄は、あまりにも色気に溢れていて、立ち姿もどことなく耽美な雰囲気を醸し出しています。けれど美しすぎるが故に冷たい、なんてことはなくて温度を感じられる。
画面から伝わってくる色気の圧が、今作はより強かったなと思いました。
花魁の設定が絵柄に似合いすぎる。

お話としては、”身体を捧げずに花魁になった”という部分をもっと見たかった!というのが正直なところ。
人物背景を深堀すると1冊にまとまりきらず、恋愛要素が少なくなるので仕方ないことだとは思うのですが...

攻め・受けどちらの背景も適度に描かれていて読み応えはありました。
ただ2人の過去の割に、さらっと恋愛に発展したので、もう少しこの世界に浸っていたかったです。

互いを好きになる過程はしっかりと描かれていて、もっとこの2人のお話を読んでみたいという気持ちにさせられます。
楼主が良い人だったがために成り立った形だとは思いますが、美しい受けは目の保養でした。

1

ちょんまげの楼主いいじゃん ありじゃん

表紙から男花魁だとは思ったんですが 買ってしまった

一身上の都合でちょんまげに魅力を見いだせず ちょんまげモノは井原西鶴【男色大鑑】のコミカライズしか手だしてこなかったくせにね

まぁ表紙にちょんまげいないし 主役がちょんまげじゃなかったらいっかな なんて軽いノリだったんだけど

てか 何回ちょんまげって言った あたし?


お話はありがちな「貧しい家族に飯を食わせたい」
その一心で 男でありながら吉原に飛び込んだ宗太(花魁・白椿)の 意地と清廉のサクセスストーリー

なんて簡単なもんじゃなかった

年季を10年残し上りつめた水揚げ知らずの花魁 その前に現れた不気味な雰囲気漂う独眼の美人画絵師によって暴かれ 乱され そして開かれていく

っていう 妙に艶かしく えろい話だった よね  え 違う?


買われた日の約束と恩がある宗太
宗太を拾い 男と知りながら花魁にまで育てあげた楼主
美人画絵師でありながら花魁ではない宗太に惹かれる雪川(和・なごみ)

陰間の陰郎 ではなく 遊廓の遊女
しかも 水揚げされたことのない花魁 として生きているからこそのお話だったのかな

この3人の立ち位置に 
貧しいながらも大切にされた子 疎まれた子 与える大人と 奪うだけの大人
汚れの場所で拾った者 捨てられた者 汚れてはいけない存在 汚れを恐れる存在
愛することを知っている子と 愛を見ずにきた子  
ってのを読ませたいような 

ただ2人が抱えた不憫が断片すぎて 思いのほか強く印象に残ることがなかったんだよね 申し訳ないんだけど
和みを知りたい宗太と宗太には知られたくない和み って部分も挿入したはいいが大した意味なかったみたいになっちゃってたし  もう少し暗く深いものがあってもよかったのかな? 個人的には だけどね


白椿の色事に対しての反応すべてが初だし おぼこくて それに手を出す雪川がうまい具合に悪い(知らないことを教えてくれる)大人に見えるし そこに溺れていく処女の魅せ方がお上手 
はじめての作家さま しかも若干苦手な時代物なのにテンポよく読めたのはほんとよかった

人によっちゃ ここが遊廓で女の園だってのを忘れると多少気分悪くなるのかな?
アッサリではあるけど 女の妬みや嫉妬みたいな粘っこいものが入ってくるので


遊郭を騒がせる和の過去 和を守ると決めたい花魁の覚悟

いやいやいや 楼主が男前過ぎて
さすが大見世の経営者 一番の稼ぎ手をそんなあっさり送り出してくれるとは

和のキモチが宗太の覚悟におっついてなかったけど 宗太を手にしてやっと自分のキモチが見えたってところがね

互いを守り守られ 救い救われて ってこれッ! 電子で買わないと本番はなしなのかしら?
たまたま電子で買ったので激しく乱れる宗太は見れたんだけど【電子版限定 番外編】にしか濡れ場がナイんですけれども⁇

いいの?

ぶっちゃけ 絵の綺麗さと勢いでお話が進んでしまった感が否めなく 読解力がなさすぎるあたしが悪いんだけど読ませたかった部分がイマイチわかりずらかったのと 宗太が最後まで女の子でしかなかったのが勿体無かったかな っていう

自分を受け入れてくれる誰かの存在に幸せを感じ 他人を受け入れる事で知らなかった愛を知る って部分はすんごいよかったんだけど

1

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