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oshiete boku no kamisama
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
初読み作家様で試し読みだけではコミカルなのか、
ほのぼのなのか、はたまたダークなのか、いまいち掴み切れず、
でも猛烈に先が気になってしまい、結局購入に踏み切りました。
結果としては通読してみて良かった。
しかも、電子で購入したものの思いの外ぐっさり突き刺さってしまい、
ぜひ手元に置いておきたいのと特典も欲しくなってしまったので、
改めて紙本まで購入してしまいました。
物語は学校の人気者で親友の真心に片思いする慧の視点で始まります。
中学時代から真心に秘かに想いを寄せてきた慧は
高校の卒業式の日、勇気を出して真心に想いを伝えることに。
すると、真心も慧と同じ気持ちだったことがわかり、晴れて両想い♡
長年の恋が実り幸せ絶頂の慧でしたが、
真心が「じつは俺 かみさま なんだ」と言い出して…。
か み さ ま とは?
何それ?と慧同様に、ポカンとしてしまった。
まさかの人外ファンタジー?と思いきや、そうではなく、
ただただその言葉通り「かみさま」なのです。
そう、職業が「神様」。自営業「神様」。
つまり、実家が宗教。
本人が望む・望まないにかかわらず、昔から他者を惹きつけてしまう
性質の真心は気がつけばいつも誰かの心の拠り所となっていて、
自然と宗教の教祖のように崇められるようになっていました。
そして、人々は彼を「かみさま」と呼び、心の穴を埋めてもらうために
彼に悲しみを、孤独を吐き出し続け、救われようとするのでした。
ピュアな恋のお話かと思っていたら、突然のシリアス展開に衝撃でした。
無垢でちょっぴり天然な美少年に思えていた真心が
途端に偽善的で胡散臭さく見えてきてしまう…。
だけど、実際は真心は何も悪くないんですよね。
むしろ彼も周囲の大人たちから「かみさま」で
あることを強いられてきた被害者だったのではないかと。
本当はエッチなことに興味津々で、恋人とイチャつきたいだけの、
年相応な恋心と性欲を持て余す普通の男の子なのに。
ただ、真心にとっての救いはいつも隣に慧がいてくれたことでした。
彼の抱える事情を知っても引いたりせず、その想いが変わることもなく、
何のこともないように、ただありのままの真心を受け容れ続けてくれた慧。
どちらかといえば平凡だし、イケメン枠でもないけれど、
真心への想いだけは誰よりも一途でまっすぐでした。
いつも真心の心に誠実に寄り添い、見守っていてくれて
人として、恋人として男前すぎて惚れそうになりました。
ラストで涙を流す真心に向けた慧の台詞もじんときました。
「なんとかなるかもしれないしどうにもならないかもしれない
…でも一緒にいるよ」
なんだろう、達観しすぎというか…この懐の深さ!
とても10代とは思えない、未来のスパダリを予感させました。
かみさまの自分と、慧に恋する自分との間で揺れ動き、
真っ暗な穴から抜け出せずにいた真心を救い出してくれたのは
間違いなく慧で、どんな自分でも決して見捨てることなく、
ただ純粋に愛してくれた慧の存在はまさに真心にとっての
“かみさま”のようなものだったのかもしれません。
一言でいうならこれはきっと愛による救済の物語で、
救われたのは神様の方でした。
本編後の高校時代の二人の描き下ろしもじんわりと沁みるお話でした。
同級生の“天使ちゃん”、描き下ろしのみの登場でしたが、
この短いお話の中でも人柄の良さが伝わってきて、
すごく魅力的な女の子でした。
二人の思い出を残してくれてありがとう…(ノ´ω`・。)
面白かった。
博愛的で誰の話でも親身に相談に乗ってくれたりするから、心が弱ってる人はコロッと依存してしまうメンヘラハンターみたいな性格の受け。そうやって人の話を傾聴してるだけなのに、人伝に布教されていき宗教になっちゃった話。
攻めは中学の頃からの受けに片思いしながら友人として、ヤバいストーカーとかが生まれないように受けを守ってきた。で、卒業式で王道ロマンティックな告白と両思いイベント!微笑ましい展開の中で「僕、神様なんだ」と衝撃的なカミングアウトをされる。
攻めは驚くものの、受けの異常なカリスマ性を傍で見てきたから納得するのも早くて順応性が高すぎるのも面白かった。そして神様活動している受けを変わらず人間として扱い続けてくれるのも良い。神様活動で忙しいもの春休みも働いてて偉いな〜ワーカホリックだよ!とバイトで忙しい人に対するような軽さで向き合ってくれる。本人は無自覚だけどその態度に受けが救われているのも良い。
宗教を取り仕切ってるのは受けの母親なんだけど、芸能活動みたいな雰囲気でオカルトな空気がなくて重すぎず読める。アクスタとかブロマイドとかぬいグッズを原価で売ってるお金のかからない良心的なスタイル。メンヘラストーカーハンターな息子を神様にすることで変質者が手出しする心理的ハードルを上げてるって話にはなるほど〜となった。
神様やっててもお年頃な男の子な受けが恋に夢中になっていき、信者より攻めを優先しそうな自分に罪悪感を抱いてしまう展開は切なかった。ただの他人が背負うもんではないんだけど、責任を持てないのに中途半端に手を差し伸べてしまったと苦しんでいる。飼えない動物に中途半端に施すな的な理論なんだろうけど、二人は後始末とかもうなんも気にせず楽しく暮らしたらいいと思う。そもそも大人が子供に依存すな〜て気持ち。
二人が結ばれた次の朝のシーンのセリフ達が好き。とても素敵だった。
自分以外の人と自分の本当の幸せとは?について深く考えさせてくれる。名作です。
キャラクターの表現、描写、言葉のチョイスなど全てが好きです!そして、ものすごく共感することばかりの深い内容でした。
私は20代〜30代の頃、自分の悩みを聞いてくれて核に気付かせてくれる[かみさま]の様なカウンセラーを崇め奉っていた経験があります。
こちらの作品で、多くのふつうの人からそうされる真心くんは、自分の欲望よりも相手が求めることを当たり前に優先してしまう。攻めの慧くんも、恋人の真心くんがどうしたいと思っているかに誠実に応えて叶えてあげたいと想いつつも、自分の想いや欲望も伝えて、お互いが共に幸せでいられる方向へ進めていこうとしている。
特別な人と共に生きていくことで、かみさまとしてどう生きていけばよいか、、、苦悩する真心くんと慧の描き方に引き込まれました。
てれてら…
(てれてれ)
ただのラブストーリーとは一風変わっていて良かったです。
両思いで抱き合ったり焦れたり照れたりする二人が可愛い。
少年たちが恋する初々しさがベースにあって、その上で、人を見つめ欠けた部分を埋めること、博愛からただ一人を愛することを選ぶこと、大人になることと喪失がアナログな線で描かれていて、ほっこりしつつ考えさせられました。
真心は素直で天然だけど、人を蔑ろにしない責任感がある。
恋をしても自分の時間が持てず、泣くのを堪える姿にグッときました。
“お勤め”の後の、真心の肩に手を置こうとして止め、お疲れとポンと叩く慧。二人はお互いを信じて受け明け、考えて行動していく未来が明るく感じました。
深夜に落ち着いて読みたい一冊です。
瀧本羊子先生の新刊「深窓のこいびと」がとても好きだったので、既刊も読みたい!と思って手に取ったこちら。
評価が高いのも納得…!高校の同級生同士のラブストーリーなんですが、いわゆる”アオハルもの”とは一味違う。
ふとしたきっかけで友人同士となった慧(攻め)と真心(まこ・受け)。
誰にでも優しい真心には、いつも熱狂的で変な信者とも呼べるファンがまとわりついていて、そんな彼に切ない恋をしている慧は勇気を出して告白しー
と続くお話。
想いが通じ、喜びに浸っている時に突然「実は僕 神様なんだ」というとんでもない告白をされて…という展開に「ファンタジー系のお話だったのか!」と思いきや、そういうことじゃなかったー!
自然と人の心の”穴”を埋め、寄り添うことができてしまう真心。
「誰にでも平等に寄り添い接する」ということはつまり、裏を返せば”特別な人を作ることができない”ということで、、
愛しい人を捨て、自分に縋る全ての人たちを選ぶか。
自分に縋る全ての人たちを捨て、愛しい人を選ぶか。
究極の二択を前にして愛を叫ぶ慧の気持ちと、慧の言葉によって解放される真心の姿に心が震えました( ; ; )
大勢の人を救ってきた真心だけど、傷つき悩む真心の心を救ったのは、慧だったんだなあ、と。
”神様”としてではなく、一人の人間として平凡な(でもとんでもなく幸せな!)人生を手に入れた真心。
この二人の行く末、数年後や数十年後の姿もずっとずっと追いかけたいなあと思える、素敵なお話でした✨
人の話を聞くだけでその人の心の穴を埋めてしまう真心と友だちとして付き合ってきたが、実は真心への恋心を隠し持っていた慧。高校卒業の日に慧から告白したことから真心も自分の秘密を打ち明けます。それは「自分も慧を好きなこと」と「自分は『かみさま』であること」
突飛な設定に興味が惹かれました。神様とBL?ファンタジー?どうやら現実世界の話のようで、いわゆる新興宗教のような神様なのでした。
真心は思ったより俗的で、エッチなことにも興味があるし、普通の十代男子。それがなぜか人の話を聞くだけで求心してしまうんですよね。本人が嫌なら問題ですが、自分しかできないことなら、と、神様を続けているわけです。そのギャップが奇妙で、コミカルなのに不穏さを感じました。
最後の選択は、良かったなって思います。真心がたくさんの人の心の穴を埋め続けている限り、慧と真心の心の穴は埋まらない。自分と大事な人の心に穴を空けてる神様なんて、本末転倒ですよね。二人のことは二人以外には救えないんだから。
BLとしての葛藤はあまりなく、人間ドラマのように感じました。シリアスだけど暗さはなく、テンポが良かったです。もっとどろどろしてても良かったかも。
今後は真心の特技を活かした別の仕事をして、お母さんと慧とで切り盛りしてくれたらいいなーという妄想をしてます。お幸せに!
長い間親友として過ごしてきたけれど、実は真心にずっと片想いをしていた慧。
卒業式の日にその想いを伝えたら両想いだったと判明するので、そこからきっとハッピーな日々へと繋がっていくのだろうなと思っていました。
でも真心からは慧への想いだけではなく、自身が「かみさま」だということを告げられて…
それが本当の"神"だったならファンタジーになってちょっぴり笑えるような展開になっていたかもしれませんが、悩みを抱えた人が拠り所を求めた先に辿り着いた架空のかみさまを「仕事として」真心がしているので、正直戸惑う部分はありました。
でも慧はそんな真心の告白を言葉通りに受け止め、なんなら真心以上に冷静で。
そういうところに慧の魅力が見えたので、ふたりをすごく応援したい気持ちになったのでした。
初々しくて可愛くて微笑ましいふたりの恋愛の場面と真心の事情を受け入れたあとの慧の葛藤や真心自身が苦しさを感じてしまう場面の感情の差がすごく大きくて、それについていくのが難しいなーと思いつつ。
この先どんな状況になってもお互いを求めて支え合っていくんだな、という大きな絆がラストの場面では感じられたので、すごくあたたかな気持ちになりました。
誰からも愛されちゃう系男子とその親友、という立ち位置でのお話かと思いきや想像以上に重たくて深くて、心を揺さぶられるお話だったなと思います。
神様、というタイトルのキーワードが、まさか。。でした。
高校の同級生。なぜかいつも他人から花をもらったり、悩み話を聞くことになってしまう真心と、その真心の親友の彗。
そんな真心をかわいく思う彗ですが、なかなか言い出せない。卒業式に思い切って告白したら、なんと真心も自分のことを好きで。。
実はこれが物語のスタートです。
両思いになったはいいけど、真心は自分がかみさまだと言い出して。。
宗教のかみさまとして悩める人の話を聞く真心。
家業を継ごうと?決心する真心と、そんな彼を、ただ一人の青年として接し、そばにいようと決心する彗。彗が男前〜
宗教家というちょっと変わった設定でしたが、最後はその家業の無理を誠実に描き、二人の人生と恋のスタートにゴールさせてくれた作者さんに拍手。
初読みの作家様でした。表紙が素敵だったのと、タイトルが面白くて気になったのです。
同級生で親友の慧と真心。優しくてきれいな真心に(そういう意味で)惹かれる気持ちを抑えきれずに告白した慧は、真心の秘密を打ち明けられるのですが、、、それが、彼が ”かみさま なんだ” ということ。。試し読みでここまで読んで、”あ、聖おにいさん的なコメディか!”と期待してポチったら…、期待した方向性ではなかったため、この評価になってしまいました、、すみません。
重かったです…。かみさま→人の悩みを聞いて癒すことを生業としているという、母親がマネジメントする”軽い”カルトの教祖が真心ということでした。最終的に”かみさま”であることの呪縛からリリースされるのですが、そこに慧の存在が大きくかかわる、とても尊いのですが…、ラブストーリーってゆーエモーショナルなものより、ヒューマンドラマ的な要素のほうが強い印象を受けて、少女漫画ちっくな表紙とのギャップを感じてしまいました。