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「拝啓、泣きたくなるほど恋しいあなたへ」
keisenjo no cantata
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
2組のラブストーリーをオムニバス形式で
描かれています。
この2組にも接点で交わる裏設定があります。
モノローグが多めの作家さんですが、
台詞がないコマでも魅せる描き方が素敵で
読み応えというか、好きだわぁと毎回思ってしまう。読むのが楽しくなる作品を描かれるなぁと思います。
今回は、手紙がキモになってますね。
タイムラグが生じるのもそうだけど
筆の跡みたいなところから、差出人がバレるかバレないかという萌えが素敵なアイテム?
作中のテキストも、遊び心のある書き方をされていて楽しいです。
内容については、なんといっても、
キャラにぐっときました。
1組目のカプは、私好きです〜
普段は思ったことをはっきり言うけど
大切にしたい人の前では、発揮することなく
彼の方から話すのを待つ攻め。
当たり前っちゃ、そうなんだけど
ラブストーリー上にあってはときめかないわけないのですよ。
正直、描かれる心理描写に惚れぼれしてしまって、
読み終わったあと、ちゃんと内容を理解するためにもう一回読み直したりはしたんですけど、素敵な気持ちにさせてもらったのは間違いなくて、良かったら読んでもらいたいです〜
先生の『52ヘルツの共振』に感動し、他の作品も少しずつ読んでいます。先生の作品に流れる、優しさや切なさが好きです。
こちらは世界観のつながった2CPのお話が、交互に描かれています。実質中編2話といった内容です。
攻め視点、受け視点が交互にくるのも面白いです。
【葉治×爽人(1・3・5話)】
大学の後輩と先輩の二人。
葉治は、爽人に恋している漫画家の卵。爽人はいつも手袋をつけていて、少しミステリアス。
そんな二人の数年にわたる恋の話。
中盤はかなり切なさもありつつ、収まるところに収まってよかった。5話では葉治が、あることで悶々と悩んでいる様子が可愛かった。健気で可愛い年下ワンコくんでした♡
最後に少し濡れ場あり。爽人がすごく可愛くなっちゃうけど、葉治がそれにのまれず、男前なのにキュンとしました♡
【港×スオ(2・4話・書き下ろし】
葉爽編のだいぶ後年のお話。
港は葉治の漫画の二次創作をしている大学生。スオは葉治の漫画に刺激を受け、絵を描いている専門学生。
SNSで交流していた二人が、偶然リアルでも出会い仲良くなって…というお話。
受け視点の2話のスオも可愛かったんですが、攻め視点の4話、港の気持ちにめちゃくちゃ萌えてトキメキました。
この港スオCPがツボで、すごく刺さりました。
ピュアなスオと、少ーし腹黒執着でムッツリな港が大変良きです♡この二人のその後をもう少し読みたかった!(濡れ場も欲しかったw)
二つのCPのお話が交互にというのは斬新な描き方なんですが、前のシーンを読み返したい時には、少々不便でした。先生の作品は読み返したくなる内容なんですよね。
どちらも優しさや切なさのある、いいお話でしたし面白かったです。先生の他の作品も読んでいきたいと思います。
紙本購入 白抜き修正
早寝電灯先生の長編が読みたいななどと思っていましたけど、先生はコンパクトな作品の方が得意なのかな?
同じ世界観の2つのCPで、手紙を軸にした1冊です。相変わらず巧みな構成で魅了してくれる。最近先生の作品に対する"巧い"の気持ちが先立って萌えは得てない気がしてきました。大好きなんですけどね。BL漫画より一般漫画読んでる感覚に近い。
5話で急に葉治と爽人の顔と身体がふっくらした気がするのは私だけだろうか。幸せ太り?
漫画や小説などの創作物も時間を超えられる手紙だなぁと。それも一度に多くの人にメッセージを伝えることもできる優れもの。
2組のカップルの物語が交互に収録されてゆく
オムニバス・ストーリーでした。
全5話中、それぞれのカップルのお話が2編と3編。
1話目が攻め視点ならその続きでは視点が受けへと移り、
後ろの話が前の話のアンサー形式として綴られてゆきます。
1組目は大学の先輩と後輩。
集団の中で生き辛さを感じている葉治とある秘密を抱える爽人。
各々の事情から人の中に溶け込めない葉治と爽人ですが、
二人でいるときだけはありのままで、心地よさを感じられる存在でした。
同じ時間を過ごすうち、二人は互いに恋心を抱くようになりますが、
ほんのわずかな言葉の足りなさからすれ違ってしまい…。
抱く想いは同じなのに、相手を思いやりすぎて、
行き違ってしまうのがもどかしく、切なかったです。
一見明るいのに、過去の出来事が原因でその内側に繊細さを隠す爽人。
だけど、そんな爽人の痛みも不安も丸ごと受け容れてくれる葉治が男前でした。
はじめは葉治の一方的な恋慕に見えますが、話がすすんでゆくにつれて
爽人の葉治への想いも描かれてゆき、二人がちゃんと同じ質量で
想い合っているんだなぁとじわじわと伝わってきて良かったです。
甘え、甘やかし、少しずつ心を委ね合ってゆく関係がすごく素敵でした。
もう1組は二次創作活動がきっかけで出会った二次絵師と二次小説書き。
同じ漫画作品のファン同士でSNSを通じて知り合ったスオと港。
ネット上だけの繋がりだったのに、ある日、偶然リアルで遭遇し…。
同じ作品を愛するファン兼二次創作の活動者同士として出会った二人。
はじめは互いの才能への憧れだったものが、相手自身に惹かれ合ってゆき…
けれど、あるときスオは自分が港に向ける気持ちは
恋であることに気がついてしまいます。
港への想いを自覚し、恋しいと涙を流すスオに胸がぎゅっとなりました。
素直で感情がだだ漏れなスオに対していつもクールな港でしたが、
後編では彼の中に燻る作品への、スオへの熱が感じられました。
こちらの二人もまた言葉足らずですれ違いかけるも、
繋ぎとめてくれたのは手紙に綴られた“言葉”でした。
葉治と爽人、港とスオ、彼らのお話に共通するテーマは“手紙”です。
彼らの間には好きだからこそ伝えられないこと、聞けない繊細さがあって、
手紙は口では伝えることのできなかった大切な想いが込められ、
彼らを繋ぐ糸として重要な役割を果たします。
恋人になる前も、恋人になってからも、言葉を重ねて
絆を深めてゆく彼らに改めて言葉や伝えることの大切さを感じました。
2つのお話は登場人物が接触するなどの直接的ではないものの、
港とスオ編で葉治の描いた漫画が登場するなどの繋がりがあります。
その漫画『岸辺の手紙』は作中作として所々で差し込まれるのですが、
その描写がまた彼らの気持ちにリンクしていてぐっときました。
決して派手でも、劇的な展開があるわけでもないけれど、
読めばしん、と心に静かに響き、浸透してゆくような1冊でした。
第一印象は芸術点が高そうだなーっていう作品。タイトル、2カプを交互に描く形のオムニバス構成、各話に付けられた副題など、堅実なこだわりで凝ってます。あと少しでも高尚な匂いを出してたら苦手意識が芽生えたかも…っていう絶妙なラインを保ってる気がしますが、深い考察ができそうでちょっと敷居が高いところもあるかも。一つの作品として、いろんな角度から語れそうだと思いました。
最初のカプは漫画家とファン。出会い編として描かれた大学時代のお話がとても好きでした。二人が友人として関係を作っていく様子がとにかく魅力的。すごく良い!この一話で終わりでも満足ってくらいの内容でした。
次のカプは絵描きと字書き。港のキャラが好みすぎてハマりました笑。とっても可愛いカップル。
全体のテーマは「手紙」だけど、スオと爽人が書いた手紙の具体的な内容はほぼ出てきません。出てくるのは名もなき差出人のラブレターと、作中作の石に彫られた手紙です。作中作の方は内容が先出しで、読むシチュエーションを後出しにして泣かせてくるという、これもまた凝った構成ですごかったです。
個人的に港×スオが最高すぎて、カプの萌え度に差が出てしまいました。2カプ交互構成なので、葉治×爽人にも同じくらい萌えられていたら神でした。
今回は大学の先輩後輩のお話と趣味で繋がった2人のお話です。
本カプは攻様が惹かれている秘密もちの受様との恋の顛末、
他カプは二次創作で知合った2人の恋の顛末と続編短編収録。
巻頭作をご紹介します♪
攻様は子供のころから
自己主張が強く、皆が良しとする行動しない事で
我が強いと批判されてきます。
そんな攻様ですが今、ある先輩に恋をしています。
その先輩こそ今回の受様になります♪
攻様が受様と出会いは大学の何かの飲み会でした。
気分の悪くなった攻様を受様が介抱してくれたのですが
礼を言った攻様に返した受様の笑顔が
さびしげだった事が攻様はとても気になります。
それ以来攻様は
大学で顔を合わせれば少しずつ話をするようになり
どこかふわふわした受様とは張り合う必要もなく
徐々に惹かれていったのです。
受様はいつもニコニコで人当たりの良い人ですが
自分の事をあまりしゃべず、
実は人付き合いもあまり良くありません。
それは受様がいつも
手袋をしている事と関係があるようですが
攻様は受様が話してくれるまで聞くまいと決めています。
そんなある日、
攻様が書いた漫画が雑誌に載る事が決まり、
報告した受様はとても喜んでくれます。
「ファン1号になる」という受様に
攻様が照れ交じりで「じゃあ、ファンレターをくれる?」
と言うと、なぜか受様から表情が消えてしまいます。
受様は慌てて手紙は苦手だからと言い訳しますが
攻様はもどかしい思いにとらわれることになります。
果たして攻様の恋は成就するのでしょうか!?
WEB雑誌連載をまとめての紙書籍化である本作は
2組のカプのオムニバス短編集になります♪
時系列にそうと1話→3話→5話→2話→4話なので
2組は1回り違う年代となりますが、世代差を感じさせず、
それぞれ別話ながらも微かにつながる構想で
とても楽しく読ませて頂きました。
受様を傷つけることはしたくないと思いつつも
恋した人の全てを知りたいと思う攻様の葛藤、
秘密を抱える受様の懊悩が切なく
そんな2人が心を添わせていく様に
たいへん萌えさせて頂きました (^-^)v
他カプは同じ趣味を持つ2人理お話ですが
主カプの漫画の同人活動で知合うという設定でまず萌え、
ネットから実世界に飛出した事で深まる想いに
さらにきゅんきゅんさせられました♡
カバー下に
キャラクター紹介と上記した時系列が載っています。
忘れずにペラッとしてみてください。
早寝先生らしい、優しい空気が充満した作品でした。2組のカップルが登場しますが、間接的に関わりのある同じ世界での話になっています。1組目は後輩×先輩。ゆったりと構えているように見えるけれど、実は繊細だったり、何か抱えた事情の裏返しだったり、という先輩に惹かれがちなので、爽人はまさにそういうタイプで私にとっても気になる存在でした。彼は過去をすごく引きずっているわけではないけれど、それがきっかけで少し歪んでしまった部分を恥じている。責めも問い詰めも、自分を取り繕うこともせずそっと寄り添い続けた葉治の存在が、じわじわと爽人に良い影響を与えていったのだなぁと感じました。
もう1組は、葉治の描く漫画に影響された2人の読者の物語。二次創作に励む者同士、SNS上の繋がりがリアルになって…という導入には、親しいものを感じますよね。スオの素直さがとても好印象で、彼を嫌いな人なんている?というレベルなんです。彼が神と崇めている港は、そんなスオに徐々に惹かれていく。お互いゲイではないけれど、段々相手を恋愛対象として見るようになる流れが自然で、すっと心に入ってきました。恋人になったら港はきっと、もう少しSな部分を露わにしそうで、この先がもっと見たいなぁなんて思ったり。早寝先生の優しい世界観を存分に堪能しました。
2組のカップルのお話が交互に収録されているというのは珍しいカタチの作品だなと思いました。
手紙や漫画などどちらにも共通する部分がありながら、まったく別のお話になっているのが面白いところでした。
葉治と爽人は大学の先輩後輩。
長い時間を経て恋人になるまでが描かれています。
ひょんな出会いから親しくなり、距離が近付き爽人への気持ちは恋になり。
でもその想いは交わらずに気持ちだけが燻ったまま数年、友達の関係は続いていて。
その時々、それぞれの心境が叙情的に表されているのは
早寝電灯先生の作品ならではの美しさだな、としみじみ感じました。
葉治と爽人カップルのほうは
切なさとほんのりミステリアスな雰囲気を感じる部分もあったりして
大人なふたりの恋のお話だなという印象でした。
港とスオは同じ趣味を持つ者同士。出会いがネットというところは今どきだなと思いました。
ネットでの繋がりは手軽なのが良いところだけど、希薄な関係にもなりがち。
でもお互いが想いを伝えあうようになるまでの
その時間がとても尊くて、運命的な出会いだったんだなと感じました。
港が女の子と歩いているところを見てスオは逃げてしまったり
衝動に駆られるように港がスオに気持ちを伝えていたり…
フレッシュさがとても眩しくてキュンとしました。
港スオカップルは葉治たちの過去が少しでも違うものになっていたら、きっと出会っていないんでしょうね。
そんなところにも繋がっていくのも本当にすごいなと思いました。
このお話を読むと手紙を書きたくなります。オムニバスですが、どれも手紙がキーになっていてほっこりします。
最初のお話は1つ上の爽先輩が好きで、いつもおごってもらう坂上。いつも手袋している先輩の秘密を知りたいけど聞けない。坂上は漫画家で昔ファンレターをもらったことがあって嬉しかったこと。先輩は離婚した母親が自分に手紙を書いてくれたけど読まずに燃やしてしまって何が書いてあったのかわからずじまい後悔してること。ずっと隠していた手の秘密を話した先輩。
もう一つはネットにBL小説を書いている港さんと、読者であるスオ君。
偶然カフェで出会って。お友達に。イベントに出る港さんに手紙を書いてきたスオ君。港さんのこと好きになっちゃたスオ君がかわいいです。
2CPとも手紙がお話の中でいい役割を果たしていて、メールとかで済ませがちなところ手書きの手紙いいなと思えます。それだけじゃなくてどちらのCPの恋の行方も楽しめる素敵なお話でした。