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俺はこの国の初代皇帝、ウトサだ
koutei to kaibutsu
お~~
いつもと雰囲気が違って、すごく歴史的。中華風時代モノかつ攻めが人外ファンタジー。
不死身の怪物と化した初代皇帝×悩める43代皇帝の少年のお話しです。
しょっぱな親友が、家臣によって殺される…時代モノならではの、残酷さ。心を痛める主人公。そして怪物との出会い。策略、陰謀が立ち込める中、戦う…。
この1冊で終るのはもったいない!!と最初は思ったのですが、このスピード感がさっくり読めて良いのかもしれません。
合戦の描写も気合が入っており、素晴らしかった!!
主人公は少年ですが、エッチシーンのときは青年になっております^^
オチも良いです、ハピエン大好き。
駆け足気味に終わってしまいましたが、だらだらっとなるよりは良いのかもしれません。楽しく読めた本でした。
良いお話でした。が、ダイジェスト版?なかなりの駆け足というか、読ませたい所を描いて他ははしょる感じがしちゃって。
なんで?それで?どうして?が残ります。
それなら上下巻にするか3巻くらいにして説明してくれたほうが良かったかな?
タオの少年期の成長と、ウトサを救うため国を守るためな青年期。
ウトサもね、殺されたのに愛していたんだね皇后を(泣)
タオの皇帝として初代皇帝で怪物にされたウトサとの約束や絆の物語かと思いきや、あ、するんだ?なBL部分。
タオはどうするつもりだったの?ウトサを人間として殺すの?自分の寿命まで一緒にいるつもりだったの?
この後は不老不死になって一緒に生き続けるの?
うーん、題材や素材や設定はいいのになあ(何様?)中途半端感というか物足りない感が残ります。
皇帝のタオと、宮廷の地下に眠る怪物ウトサのお話。
幼帝で、実権は宰相に握られ、友人すら殺されてしまったタオ。憔悴し地下に眠る怪物を起こしてしまったタオは。。。
歴史ドラマを見ているような感じがしました。
初代皇帝だったウトサが、毒を盛られ長い眠りにつき怪物になってしまった経緯がもう少しあったらと思いましたが、タオが皇帝としての考え方になっていく過程は、とても良かったです。
最後にHがありますが、そこまでの話が壮大で、BLという感じがしなくなっていたので、突如?!と思ってしまいました。10年の月日がもう少し感じられる描き方だったら、良かったのかなぁと思ってしまいました。一冊でまとめるのは、勿体ない壮大な作品だと思います!!
私も先方のレビュアーさん達同様で、
もう少し長いお話で読んでみたいなぁと思いました。
国全体を動かす壮大なスケール、
その悪を討ち取る戦の燃え展開、
怪物と人間、交わり得ぬ二人の
別れの悲しみと孤独を乗り越えた愛、
面白いからこそもっとじっくり楽しみたかった。
逆に言えば無駄が無い、
様々な要素を一冊に上手く詰め込み、
スピーディーに展開させていると思います。
中盤までラブはほんのり、エロは後半までお預け、
国政と戦の硬派なストーリーに引き込まれました。
物足りない訳でも無くむしろ満足度の高い作品です。
国の現状を知る機会も実権を握る事も叶わないタオ、
それでも気は強く流されず
序盤から自分のしっかりした考えを持ち、
はっきり言うタイプで好感が持てました。
そんなタオを導く怪物ウトサ、
恐ろしい感じを想像していたのですが、
意外にも気さくで包容力がありこちらも良かった。
ダキの悪役ぶりが清々しくて面白くなってきます。
ウトサには国を、人を想う人間としての心がある。
怪物を悪や異形とするならば、人を人とも思わず
国を私物化し民を苦しめる、このダキこそが
国に禍をもたらす真の怪物では無いか?と思いました。
時を経て孤独に染まったウトサを
今度はタオが包み込む、成長が感じられる場面でした。
人としての眠りを選ぶか、不死身の時を共に過ごすか、
二人が選ぶ未来は二人だけの秘密のようで
余韻の残るラストでしたね。
一見BLとは解りづらい表紙も素敵でした。
結構シリアスな要素が盛りだくさんなはずなんですが、不思議とさらっと読み終えてしまう作品でした。akabeko先生の軽やかなタッチのせいなのか、笑えるようなシーンもちょくちょく挟まれているからなのか、台詞やモノローグに時代を感じさせるところがなく完全に現代風だからなのか…。個人的には、せっかく現代とは異なる世界観の物語なので、もう少し雰囲気があった方が好みでした。ただ、ポップな方が読みやすく、多くの読者に受け入れてもらいやすいと思うので、これはこれでありだと思います。皇帝の地位を譲って、孤独なウトサの元に帰ったタオの一途な気持ちには萌えました。
akabeko先生何でも描ける、すごい。途中までBLか?的な骨太歴史物なのに(でもちゃんとBL的萌え部分を織り込んでくれている)最後ど直球ラブで締めてくるのがすごい。ウサトとタオが孤独を癒しあう姿が胸を打ちます。もっと長いスパンで読みたい作品でした。ラブじゃない部分が面白いのもいい(中国歴史物ファンとしては先生がこういう作品を描いてくれたのがめちゃくちゃ嬉しい)絵がうまい、戦いのシーンが本当にうまい、少年漫画みたい。タオとウトサのビジュアルもめっちゃいい。タオは若い時の可愛い感じと成長した後の美青年姿2パターン見れていい。ウトサは豪快かつ正統派イケメンっぽい、体格が大きくて長髪、最高。セックスシーンが多いわけじゃないけどちゃんとラブもどっかーんと描いてくれるから大満足。セリフも相変わらずいい。akabeko先生の実力を見せつけれられた一作でした。
せっかく素敵な設定なのに1冊にまとめるためか、かなり駆け足で進む印象。
そのせいでもっと書き込めただろうという心情表現が大幅に端折られてしまっていて、もったいないです。akabeko先生の良さを生かすのであれば、もっと長いお話でじっくり描いていただきかった。
あまりに展開が早いとこちらの感情が間に合わず、どれだけいい設定とお話でも満足するところまでいかないんだなぁ・・・と感じた作品でした。
とにかく短いのが残念、掘り下げられていないのが残念、読者を置きてきぼりで話が進んでいくのも残念と・・・いろいろマイナス評価がついてしまう感じでした。
タイトル通り皇帝と怪物のお話。とても面白かったんですけど、コミックス一冊分じゃ納まりきれないほどの内容が詰め込まれてて、あるはずの情報が見えていない、なんともいえないもどかしさを感じてしまいました。
幼い皇帝タオが友を目の前で処刑され、自棄になって怪物を起こしたところから物語が動き出します。タオはこの怪物ウトサに皇帝としての知恵を付けられるんですが、即牢屋行きと展開が早いです。現状説明もセリフだけで済ませてしまい、戦になるまでに必要なはずのあれやこれやがないせいで、作品への没入感が得られません。
タオの背景もさらっと軽く触れられただけなので、現状をどれだけ理解しているのかが分からず、成長が描かれたんだろうけど…と感動するまでに至りませんでした。
他にもここがちゃんと分かっていればものすごく心に刺さるシーンになるはず!っていう点が多いです。ただ詳細に描かれていれば、それはそれで退屈になりそうなところなんですよね…後から利いてくるところだとしても。なので面白いとこだけを抽出した物語って印象でした。
タオとウトサのキャラは魅力的でとても好きなので、上下巻くらいで読みたかったお話だなあと思います。
他の方も仰っていますが早回しすぎるのがとても残念でした
表紙
キャラ設定
エピソードの一つ一つはいいですが
そのエピソードだけを切り取った構成がよく言えば斬新すぎるといっそ想い切れればいいかもしれません
以下ネタバレします
暴君だった先王の息子の若い皇帝が父を嫌悪し賢帝であろうと友人の支えを得て努力しているとこを私利私欲に塗れた奸臣に権力と友人を奪われるとか
又その国の奥深くには災いを呼ぶ化け物が隠されていて
起こすと起こしたものしか滅せられないらしい
追い詰められた若い帝はその廟を開け化け物を起こしてしまうとか
その化け物は実はこの国の始祖で起こした年若い帝とよく似た公妃がいたとか
国を憂いた隻腕の将軍が国を撃つために地下で組織を作っており
たまたま年若い帝に出会った事で
目的を変え帝を守り奸臣を打つことにするとか
それがうまく行くが化け物をそばに置くと帝の評判が落ちると化け物は身を隠すとか
その化け物に再会するために帝は憲政を続け弟に譲位し探しに行き
姿が変わってしまい正気を失った化け物を見つけるが口ずけで正気に戻し
二人は幸せに暮らしました
ってエピソードを一冊にまとめるとか無理でしょう?
キン◯ダムまで行かなくてもせめて10冊必要な感じがします
個人的には
不死の生き物を愛することは最終的に相手を殺すことに結びつくというのは切なくてとても好きです
化け物君と帝と将軍の三角関係とかになっても良い気がするなあ
でやっぱり破れちゃった将軍を弟君が抱いちゃったりとかもいいなー
とか
隙間は妄想してくださいねということなんでしょうか?
それならお得な一冊のような気がします
【akabeko先生】×【中華歴史ファンタジー】という
大好物同士が夢の共演と聞いてわくわくしながら読みました。
読み終えた感想としては、なんかもったいない!
題材は最高の逸品がそろっているのに、
ページ数が圧倒的に足りてないんです(´;ω;`)
若くして大国の皇帝となったタオはある日、
宮廷の地下に眠る“怪物”ウトサに出会います。
この出会いによってタオの運命が大きく変わってゆきます。
臣下の謀反から牢獄への幽閉、反乱軍との邂逅と王権の奪還、
ウトサとの別離と再会、とあらすじを並べるだけでも
三〇志や水〇伝ばりに壮大なテーマなのに…展開が早すぎる!
要所を押さえつつ、次々と進んでゆく物語はさながらダイジェスト版。
1冊で終わらせるためなのか、どの場面もさらっと描かれるだけで
色々な部分が中途半端に感じてしまいました。
人物描写にしても同様で、例えばタオ。
彼は若いながらに民を思いやり、賢帝となるべく素質を備えているものの、
周囲の情勢がどんどん目まぐるしく変化してゆくものだから、
本来主人公であるタオ自身の意志もどこか希薄に感じられ、
ただただ巻き込まれているように見えてしまうんです。
他にもウトサという魅力溢れるスパダリ攻めを登場させておきながら
彼がなぜ不死身の化物となってしまったのかには最後まで触れられず、
化物の正体についても深く掘り下げないままに物語が終えてしまいました。
ウトサとタオの恋もなんだか性急さが気になってしまって…。
王位を捨ててまでウトサを追いかけたタオの情熱にはぐっときたし、
孤独のあまり異形と化してしまった寂しがりのウトサも可愛かった。
体格差イチャイチャも大好きです。
最後はタオは不老不死となってウトサと添い遂げたのかな…。
だけど、なんとなく違和感が拭えない。
ウトサの「いつの間に…こんなに愛しくなったんだ?」に全く以て同感だ。
初代皇帝と現皇帝として二人にしかわかりあえない絆というのは
あるのだろうけど、それがいつ恋に変わっていたんだろう?
あと、個人的に反乱軍の大将軍にもうちょっと活躍してほしかった!
あんなに存在感のあるレギュラー要員面しているのに(笑)
テーマも舞台もキャラクターも魅力的だっただけにこの1冊だけと言わず、
ロングバージョンで二人の物語をじっくりと堪能してみたかったです。
『秒で分かるBL』シリーズの他作品でも続編はあるみたいだし、
無理に1冊で終わらせることはなかったんじゃないかな、と悔やまれます。
akabeko先生の人外ものって初めてですかね?否応でも期待してしまいますね。
まず表紙が美しいですよね〜黒を基調にした背景に怪物の白さと異形さが際立ちます。表紙からもそこはかとなく怪物の色気が感じられてとても好きです。
中国戦国時代が背景となっているので読み応えがとてもありました。
主人公のタオは亡き前皇帝の父から継承し、現皇帝でとなりますがそれは名ばかりで、実情は上層部の傀儡。怪物と出会うことで自分の意思と国のために行動を起こしていく様は男気に溢れてますね。
怪物を起こしてしまったタオ、怪物を生かすも殺すも自分次第。壮大な相互関係に胸がぎゅっとなりました。
akabeko先生の初の人外じゃないでしょうか。
怪物のビジュアルが素敵です。
akabeko先生は蝶花で大好きになってから
ずっと作家買いだしもちろんこちらも
美麗なカバーが素晴らしいよと紙本で購入しました。
しかし
しかしですよ。いい話なんだけどなんだか物足りないなと思っちゃいました。
どなたかも書いてらしたけど
さっさっーとあっと言うまに読めちゃいます。
読み応えは正直あんまりないかな。
壮大な割にあっさり?みたいな。
リブレはオメガバースプロジェクトの大ヒット
「少年の境界」の次がこの「秒でわかる」?シリーズ
だと思うんですが先生がこのシリーズ描きたいって言ったのかな?違うならリブレよなんともったいない。。どうせならやっぱりこの先生には
痛みや苦味やエロってのを期待しているから
なんかふつうに素敵なお話だなって感想では
今ひとつとなってしまう気がする。
この人外ストーリーでは先生の得意なエロを盛り込めないしもちろん唐突なエロがなくて
結果よかったけどもakabeko先生ですよ?
蜜果の大ヒットを見たらわかるように
やっぱり先生の作はエロやビター風味が欲しいなと思わずにいられませんでした。
よかったです。
タオがとにかくかわいい。
ウトサに抱っこされるとこ、ウトサにぎゅっとしがみつくとこ。
涙がちょちょぎれるとこ、目尻がピンとはねてるとこ(先生のこの描き方大好きです)
ほっぺが赤くなるとかわゆさ倍増、色っぽくなるとこ。
父親を亡くし、幼くして皇帝になって後ろ盾もなく気丈にふるまうところもかわいい。
それでも孤独で不安で、そこへウトサが包み込んで味方になってやふと言ってくれて、実際身を挺して守ってくれたら、そりゃ側にいてほしいと思いますよね。
ウトサと別れてから、時間をかけてウトサの気持ちを理解しようとするのが聡明だなと。
ストーリーはいたってシンプルでわかりやすかったです。
先生にしてはちとあっさりめかな(エロも)と思ったけど、でもお互いまっすぐに思い合っているハピエンで大満足です。
続編があるのかな?なんて期待しちゃいます。
壮大なストーリーでした!
駆け足過ぎて、速読したかのよう…。
私も上下巻、長編で読みたかったです。ただ、1巻で纏めているのは本当に凄いなと思います。
サラッと読める内容ではないのですが、展開が早すぎて感情移入はしにくいですね…エピソード的には泣けるのに次にすぐ進んじゃうのがもったいない…。ウルッのウ辺りで引っ込みました。
エロは最後と描き下ろしにちょこっとだけ。
もっと二人のラブラブも見たかったです。
紙本購入
修正は白抜きです。
先のレビュアーの皆さまも言っているように、せっかくの本格的な中華ファンタジー、好きなタイプのお話で、とっても面白かったのに、展開が駆け足であっという間に読み終えてしまったのが実にもったいなかった。
ほんとに、せめてこの倍の分量の、上下で2巻とかだったらもっと嬉しかったのに。
小説がコミカライズされると、お話の進み方がすごくゆっくりになっちゃうのと逆で、コミックの1冊分にお話の全てを詰め込もうとすると、すごく駆け足になってしまう、その辺がコミックの難しいところというか、しかたがないと言えばしかたがないのだけれど、ほんとうにもったいない。
akabeko先生が好きなので購入しました。
今まで読んだ作品と違って歴史?ファンタジー?ものでした。
今までの作品と違ってエロが少なめに感じました。
お話がすごく壮大なのですが
案外あっさりと終わってしまいました。
ハッピーエンドなのですが本当にハッピーエンドなのか
よくわからなくなってしまいました。
ウトサは人間になれるのか。
それともタオが怪物になるのか。
未来は成り行きとのことですが、
それによってはちゃんとハッピーなのかわからなくなるなぁと思い読み終えました。
何度も黒髪受で購入させていただいたことのある作者様です。
絵柄がかなり癖があり好みは別れると思います。
個人的には癖が強いけど読み進めていけば慣れてくるといった感じです。
霊廟の怪物と呼ばれ恐れられている初代皇帝攻×聡明な思考を持つが御飾りの43代目皇帝受というカプです。
お話はタオ(受)が幼帝の頃宮廷の地下の霊廟には災いをもたらす怪物が眠ると噂されていた。
怪物は起こしたものだけが殺すことが出来るという。
前皇帝が倒れ皇位を継いだタオだが実権は宰相が握り傀儡として過ごしていたタオ。
そんなタオが一度宰相に反抗的な言動をしたことにより友人で兄弟の様に育ってきたノワカが宰相の計略で殺されてしまう。
目の前でノワカを殺されたタオは自暴自棄になり霊廟に入り柩を開けた。
そこに眠っていたのは白髪鬼の様な男ウトサ(攻)で………という感じで始まります。
すみません。以下少し辛口です。
作者様の久しぶりの黒髪受でとても楽しみにしていたのですが……
正直世界観があまりに壮大過ぎて全てが駆け足に過ぎていってしまいます。
なのでせめて上下巻にしてもう少しゆっくり丁寧にお話を作り込んで貰いたかったです。
物語のまとめ方は何作もヒット作を描かれている作者様なだけあってとっ散らかったままぶつ切り!ということは無く綺麗に纏まっています。
もう一度言いますがただ駆け足過ぎる!!
感情移入する暇もなく次の展開に話が進んでしまうので単巻でやるには世界観を壮大にし過ぎたなと思いました。
ウトサとタオの感情の変化も流れ作業のようにチラッと出てくる印象で凄くガッカリ……
久しぶりの黒髪受だったのに残念です……
また次回の作者様の黒髪受を楽しみに待ちたいと思います。
正直、読み返すことは無いなと思いました。
akabeko先生と言えば最近出た『密果』にどハマりでしたが、ファンタジーも描かれるのね!と興味を持ち購入しました。
壮大なテーマの中華ファンタジーはやはり長編で見たかったかもですね。
タオとノワカの幼少時エピソードとか、幼少時からのタオの寂しさとかもうちょっとあれば、ウトサがタオを抱きしめ気持ちを理解してくれ、味方になると言ってくれた場面がより引き立ったかなと思います。
あとダキを討ち取るのはタオとウトサがやって欲しかったかも、と思いました。ドラマチックになりすぎるかな?
ウトサが怪物になってしまった経緯ももうちょっと深く知りたかったし、やっぱり1巻に収めるにはテーマが壮大過ぎかなという印象でした。
サラッと読みたい方にはちょうど良い短さなのかもしれないですが。
国を愛し、人を愛し、タオを愛して自ら身を引いたウトサと、10年間もウトサを想い続けた2人の気持ちが重なる時が良かったです。
まず表紙カッコいい!釣られてしまいます。飾っておきたくなりますね。
そして三国志やら封神演義やらにハマっていた者にとって、中華風ファンタジーは心惹かれます。
もっとじっくり読みたい話でした。所々駆け足で進むところが目につきます。
まあ歴史漫画ではなくBLなので、クーデター前後の話とかその後とか、あっさりすぎると言われても困るでしょうが。
内容が分からない程省略している訳ではないですが、じっくり!たっぷり!浸りたかったです。
ウトサとタオの恋愛も、駆け足ながらキチンと進みます。
若き皇帝が力を持たず、傀儡となっていて苦悩する姿も、昔皇帝だった化け物が、若き皇帝に必要な助けを与え、去っていく所も、大事な要所は外さず読ませてくれます。
でももっとたっぷり見たかったです。あっさりすぎます。
akabeko先生はファンタジーも描くのだと驚きました。
【秒で分かるBL】「孤独なモンスター」!という、身も蓋も無いタイトルのアンソロジーに掲載されていた作品。
異形でも奇形でも無いが、ウトサは怪物として永らく幽閉されていた。聞けば初代の皇帝で、毒を盛られて亡くなった筈だと言う。
幼ないながら、父の死後、次期皇帝となったタオは、奸計の張り巡らされた周囲に頼る者など無く。孤独の中、ウトサとの邂逅だけが心の慰めとなって行く。そして、ウトサから、民を大事にするということが、国を護り、成り立たせる事が出来るのだと学んで行く。
皇帝たる素地を受け継ぐのだ。
ところが。タオを玉座から引き摺り落とし、権力を我が物にしようと企む宰相は、怪物討伐を訴え、タオをウトサ諸共亡き者にしようと目論む。済んでのところで、反乱軍に救われたタオ達は、国を取り戻すのだが。ウトサは タオのこれからを想い、深い深い森の奥へと。孤独の底へと、その身を隠してしまうのだ。切ない別れ。
タオの、ウトサへの慕情がいつ恋へと変わったのか。それは些か早急過ぎて。少し分からないのが少し残念でもあるのだが、寄るべない子供であったタオが初めて心を寄せた、初恋でもあったと思う。
ウトサにとっては。500年もの昔に正妻として迎えた妻に生き写しのタオに、初めから想いはあっただろう。健気にひたむきに、想いを寄せる少年への憧憬もあっただろう。
それはウトサが永遠の孤独に眠り続けた果てに。見つけた美しき愛の証。
中国戦国時代BLと銘打った、何処かの国の、千夜一夜の様な物語。
エピソードは少なく思えるし、早急なエンドは勿体無い気もしていて。
タオが国を捨てて、これからの人生をウトサと2人きりで生きて行くことを。何だか哀しいことの様に思ってしまうのだ。
作家買いです。
内容が壮大すぎて一巻完結でまとめるのがもったいなく感じました。
先生特有のねっとり感をあっさり早送り3倍速で読んだ感じ。
最後のウトサとタオの濡れ場も細かい描写を入れてもっとじっくり読みたかったです。
今流行りの中華風の設定が好きな方も多いはず。私も好きです。
せめて上下、なんなら長編で堪能したかったです。
アニメイト特典4pリーフレットはタオのデレ。可愛かった!
「秒で分かるBL」ってどこ向けなんでしょう…。
読者が読む前に内容が分かりやすく提案してあって読者は予想通りの萌えを堪能できるってことなんですかね。
シチュエーションに特化。なるほど。
四人のにびいろなど、akabeko先生はヒューマンドラマを描くのがとても上手だなと思いました。
友の死とウトサとタオの出会いから内乱、そしてタオが皇帝権を譲位するまで、よく一冊に纏められたな…と思いました。そこはもう先生の技量ですね…
ウトサは既に怪物となった身ですが、タオが付けた傷だけは治らない。そこだけがウトサの人間らしい部分で、タオが言っていたウトサを眠らせるというのは、やはり人間として殺してあげるという意味合いなのかな…?と思っていたのですが、最後タオはウトサを愛してあげる事で人間にしてあげます。そこがすごく素敵だなと思いました。
愛する事でウトサの中の孤独は消え、生涯2人は人として幸せに過ごすのでしょうね。
作家買い。
akabekoさん作品にしては珍しいんじゃないかな。ファンタジー要素が詰まった作品でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。
主人公はタオ。
イセの国の43代目の皇帝だ。まだ幼いタオだが、父の急逝により帝という立場に収まった幼帝だ。
そんな彼が住まう宮廷の地下には霊廟があるが、そこには近づいてはならないと言われていた。怪物が眠っているのだという。が、そんなある日、とある悲しい出来事をタオを襲う。自暴自棄になったタオはその「怪物」を目覚めさせることにするが―。
中華風、って言うんですかね。
彼らが身に纏う衣装とか、「皇帝」という身分とか、そういったものからイセの国の雰囲気が伝わってきます。
タオの立場や彼を襲う悲劇。
それらがタオが目覚めさせた霊廟の怪物と呼ばれたウトサの過去、そして二人の関係と上手に絡み、ストーリーは展開していきます。
今作品の主人公はあくまでタオ。
けれど、タオを通して見えてくるウトサという人物が素敵すぎて悶絶しました。
過酷な過去を恨むことをせず、彼は彼自身の責務を全うしようとする。
そして、タオのために身を引いていく。
カッコよ!
1冊で完結している作品ですが、もう少し巻数を増やしていろいろじっくり描いてほしかったなあ…。1冊の中で、これだけの内容を盛り込み完結させる。そのakabekoさんの手腕というか才能をまざまざと見せつけられた感はありましたが、もっと話を膨らませることもできたのになあ、という感じ。あっさり終わってしまったのが残念で仕方なかった。ドツボに入る作品だったので、余計にそう感じたのかもしれません。
500年という長い時間、宮廷の地下に閉じこめられていた時はなんともなかったのに、タオと出会い、彼のために別れを告げた後の孤独にはウトサは耐えられなかった。それだけ、タオという人物が、ウトサにとってかけがえのないものだったのだと。
人を生かすもの、それは一体何なのか、を描いた作品です。
akabekoさんらしい、って言うとちょっと語弊があるかな?精神的な、肉体的な痛さは鳴りを潜めていますので、そういったものを求めて手に取られるともしかしたら肩透かしを食らうかも。
が、個人的にはめちゃめちゃドツボに突き刺さる、そんな作品でした。