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take me home
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
m:m先生のテイクミーホーム
オメガバーズ物のBL作品ですがヒューマンドラマの割合が大きく4話完結で本当に素晴らしくストーリーがまとまっています。
エリートαのダレンとΩだけど妊娠できない日本人の圭太
言葉も通じないし文化も違う2人が少しずつ心を通わせていって幸せになる2人のストーリー沢山の人に読んでもらって心をほかほかにしてもらいたいです。
単話での発売もありましたが、後日談の書き下ろしを読んでこそ完結するお話だと思うので、是非コミックス版で読んで欲しいです。
オメガバースじゃなくても成立しそうなお話でした。
βの家庭に生まれたオメガが主人公です。
αの家に嫁ぎますが子供が産めないことが理由で番解消。βになるための手術を受けるために海外にいきますが、その話しは詐欺で、路頭に迷って発情したところでもう一人のαの主人公と出会います。
少し反発したりしますが、歩み寄って生活をしていくにつれ自然にひかれあいます。
画力が安定してるし、展開に無理もなく痛すぎもしない内容なので、女性みたいな受けが苦手な方にはピッタリかと思います。
この2人、あまり発情に左右されないのでオメガバース設定なくても充分成立しますが、それぞれが抱えるなやみはオメガバースをうまくつかっているので、ホントに展開に無理のない綺麗な進み方します。
最後まで話のもっていき方がよくて、その後の話も収録されているので、気分よく読了。
アンソロに掲載されたおじさんBLも二話はいってます。
画力は壮年もうまいし、老年もうまいし、オメガバース設定生かして子供も描いているもの読みたくなりました。
作家買い候補にいれとこうと思います。
温かさを感じる表紙が素敵!
オメガバース・国際交流をベースに、心に傷持つ2人の救済を描いた感動作でした。
人を見下しながら生きるダレン(α)は、ある日生き倒れの日本人・ケイタ(Ω)を拾います。
住む場所もお金もないケイタは、お礼にと身体を捧げてきて……
英語と日本語、言葉が通じない2人が何とかコミュニケーションを図ろうとするところが可愛い。
傲慢に見えたダレンは優しくて面倒見のいい男ですが、〝種馬〟として扱われてきた過去をもち、性的な事に嫌悪を抱いているところは悲しかったです。
一方、子どもができないことを理由に番を解消されたケイタは、自分は役立たずで、価値があるのはセックスに使える身体だけだと思っている悲しい青年でした。
助けを求めている人を放って置けないダレンと、そんな彼を〝いい物件〟として見ていたケイタが、言葉の壁を乗り越えながら本気で惹かれ合っていく姿に萌え。
ダレンの英語レッスンが楽しそうでほっこりです^^
2人の間にはαとΩである事は関係なく、子どもが生めないケイタの事も難なく受け入れるダレンに胸アツ。
オメガバースらしくないと言えばらしくないけど、運命とか本能なんて関係なく恋に落ちていく姿が素敵でした。
ハイスペックなイケメンαなのに、Hなことに全く慣れてないダレンに胸キュン♡
ラストは心も身体も結ばれ、家族にも認められて感動でした。
同時収録作がまた素敵!
小さい頃に一目惚れした水泳のスター選手を、30年以上も思い続けて捕まえるお話です。
50代と40代での再会、年下トムの猛烈アタックに劇萌え♡
幾つになっても一途でわんこな年下攻めって素敵なんですねえ。
新たな萌えツボを発見してしまいました‼︎
もうスターじゃないし、トムが見ているのはかつての自分だし。
……と、悩みまくる50代のおじさん・アビーも可愛く見えて堪りませんでした。
じわりじわりと浸透してくる読み心地でした。
読み終えた後に心に残るのはほんわかとした温かさ。
オメガバース作品ならではの切なさを描き、
運命的な出会いによって救済される男たちの愛の物語でした。
αで会社員のダレンは、過去のトラウマから
他人と距離を置くようにして生きてきました。
ある日、会社帰りに路地裏で蹲る日本人青年を見つけます。
その青年・圭太はΩで運悪く発情中で、
ダレンに助けを求めると意識を失ってしまいます。
Ω嫌いなくせに、本当はお人好しのダレンは
圭太を捨ておくこともできず、家に連れ帰り看病します。
そして、その出来事をきっかけに国籍も言語も性別も違う、
心に傷を負ったダレンと圭太の二人暮らしが始まります。
β家庭に生まれたΩとして、家族の期待を背負ってαに嫁ぐも
不妊が原因でパートナーから番を解消されてしまった圭太。
幼い頃からΩとしての役割を自らに課し生きてきたため、
離縁されたことで自分の存在価値を見失ってしまいます。
自分だって傷ついているのに、圭太が思いやるのは元夫や
家族のことばかりで、自分がちゃんと愛されていたことに気が付けず、
“役立たず”と自分自身を貶めてしまう姿が健気で、不憫でした。
そして、居場所を失い、絶望した圭太が故郷を離れ、
向かった先はアメリカでした。
そこで出会ったのが一見高慢そうで、実は世話焼きで繊細なダレンでした。
彼もまた不幸な過が原因で誰のことも愛せない苦しみを抱える人間でした。
幼い頃からαとして勝手に役割を押し付けられ、利用され、
傷ついても誰からも顧みられない孤独を抱えてきたダレン。
育ってきた環境のせいで、利害抜きに純粋な愛情だけで
人と寄り添えることを知らない点や性別ではなく一人の人間として、
ありのままの自分を必要とされたい欲求を抱えている点では
二人は似た者同士なのかも。
そんなダレンと圭太が同じ時を過ごし、寂しさを埋め合うように
少しずつ想いを通わせてゆく日々がいとおしかったです。
生産的だとか非生産的だとかそんなものは関係なく、
心が欲するままに求め合うセックスは「愛の営み」という言葉が
しっくりくるようなあたたかさが溢れていました。
しがらみのない、まっさらな愛はこんなにも美しいんですね。
トラウマから怖々と触れながらも圭太の美しさに見惚れ、
欲情し、夢中になって抱くダレンが可愛かったです。
居場所のなかった二人が見つけた心安らぐ“マイホーム”。
最後の「ただいま」と「おかえり」がもたらす優しさに胸がぎゅっとなりました。
書き下ろしは後日、圭太の実家にやってきたダレンのお話。
恋人の実家で大きな図体でどこか所在なさげな姿が可愛らしいです♪
おばあちゃんとダレンの圭太への愛のこもった“約束”が沁みました…(泣)
二人が結ばれるまでが丁寧に描かれていたのは
とても良かったのですが、その後のイチャイチャが少々物足りず。
贅沢を言うと、二人のこれからの甘い生活をもう少し覗き見したかった…
同時収録の『ハウトウキャッチアスター』
『ハウトウキャッチアスター ~The light of my life~』は
40代と50代のおじさんたちの情熱的な恋を描いたお話でした。
幼い頃、当時高校生で飛び込みのスター選手だった
アビエル・ハーマンに心を奪われたトム少年。
時は流れ、30数年後。
髭モジャでタトゥーだらけのおっさんになったトムは
偶然憧れのアビーと再会を果たします。
年甲斐もなく、人懐こい犬のようにアビーを追い回し、
情熱をぶつけるもそっけなく躱されてしまい…
個人的にトムは胸毛までモジャモジャしてそうと思い込んでいました(笑)
アビーは若き日の美青年がそのまま年を重ね、上品な初老になっていました。
友人でも知人でもなく、ずっと近くにいたわけでもなく、
ただの憧れの相手に幼い頃に抱いた熱を大人になっても
30年間近くも持続させ続けるって中々できませんよね。
そういう意味でトムってすごい…
最後は仕事も家族も投げ打って、恋人を選ぶという
ロマンチックなラストに胸熱でした。まるで映画みたい!
カバー下ではレアなアビーのヤキモチが見れます♪
初読みの作家さんでした。
ほのぼの温かそうな雰囲気の表紙は本編の数年後なのでしょうね。
作中はわりとダレンは圭太に厳しめな部分があったり、オメガバースならではの重い事情もあったりして
表紙からのイメージとはだいぶ違う作品だな、という印象でした。
とはいえ、出会った当初の険悪ともいえるような関係から
徐々に心を通わせてお互いに求め合うまでの日々はとても温かなものだったし
辛かった過去ごと乗り越えたふたりの想いには感動もありました。
圭太のことを「ドブネズミ」と呼んだダレンが
心を重ねて「綺麗な生き物」と愛おしそうに見つめる日が来るなんて、本人も思わなかったでしょうね。
空港でのハグ、とっても素敵でした。
オメガバとしては派手さの無い実直なお話だったと思いました。
それ故にジワジワと来るヒューマンドラマだったと思います。
ダレンと圭太が心を通わせて行く過程が良かったし、お互いが掛け替えの無い存在になって行くのが自然で素敵でした。
圭太の過去も悲しいけどダレンの過去の方が痛々しくて、出会うべき2人だったんでしょうね。こういうお話大好きです。
ビザの関係で一時帰国するエピソードも良かったです。帰宅した圭太を暖かく迎える家族にジンと来ました。
また描き下ろしの圭太の実家に挨拶に来たダレンに、圭太への思いを話す家族にホロリと来ました。とても素敵な家族でした。
同時収録作はおじさんCP好きな方には堪らない作品だと思いました。
初読みの作家さんです。
表紙の雰囲気に惹かれて購入したものの、あらすじを読まない質なので想像といろいろ違っていました。
まず設定がアメリカだったんですね。
表紙のイメージで勝手にイギリスの上流階級だと思っていました。
そう言われてみるとお皿に載ってるのがビスケットではなく、チョコチップクッキー。
雨の降る夜、αのダレンが会社からの帰り道に拾ったのは、発情期のΩ。
ずぶ濡れで薄汚れた彼を見捨てておけず、連れ帰ってみたものの、言葉は通じない、感覚も違う圭太に振り回される日々で…。
という始まり。
圭太が表紙のきちんと身なりの整った姿とは全然違います。
さらに勝手に予想していた慎み深い性格でもなく、居場所を得るために体を使って来たような子でした。
言葉も通じないのに、なぜアメリカに?という疑問がずっとついて回るのですが、その答えが分かるのは中盤を過ぎてから。
そこまでずっとモヤモヤした気持ちで読み進めなくてはなりません。
オメガバースの細かい設定については、各作家さんに任されている部分がありますが、この作品でも従来の設定とは違って、番を解消されても番のα以外とそういうことが出来るという設定でした。
なので他の作品よりも「番解消」の重みはやや軽減されています。
それよりも重点が置かれていたのは「家」でした。
αであるダレンは、両親にα性を金儲けのネタとして使われ続けたせいで、体の接触に嫌悪感を抱くトラウマ持ち。
自分がαだから家族に利用されて、自分がαだから家族が壊れた。
αでありながら、αである自分を一番嫌っているんですよね。
Ωの圭太は、貧乏な家に生まれて、金持ちのαに嫁ぐことを期待されていたにも関わらず、相手の希望を叶えることができなくて、家族に顔向け出来ずにいます。
誰もしあわせにすることができない自分を不甲斐なく感じているという点が、ダレンと共通しているように思いました。
2人がこころを通わせて、分かり合う過程が丁寧に描かれています。
αだから、Ωだからというのを抜きにして、ただの「ひと」として一緒に過ごして、お互いを知って、2人でいると居心地が良くなって…。
だけどそこはアメリカで、日本人である圭太がずっといられる場所ではなくて。
じっくりと2人の関係が出来上がるのを見守らせていただいた分、余計に切ないです。
なので最後は本当に良かったねぇ!と、圭太のおばあちゃん目線で喜べる作品でした。
同時収録が…。
おじさん萌え力を総動員して臨んでください。
わたしは動員できるほどのおじさん萌え力を持ち合わせていなかったせいで、ストーリー的には切なさ満点なのに、堪能しきれませんでした。
煌めく流星のように活躍して消えていった飛び込み選手・アビーを探していたトムの話です。
over50の受けとover40の攻めですが、外国人設定のせいかアビーがover60に見える…。
最後にこっそり打ち明けますが、表紙では2人とも笑っているので分かりませんでしたが、本編の黒目小さめのつり目という作画がちょっと苦手でした。
そのせいで余計に萌えにくかったように思います。
キラキライケメン萌えの方は、そこにもちょっと留意して読まれるといいかと思います。
お世話好きの金髪アメリカ人と、不憫な日本人Ωの物語。
最近少し似た設定もあったな、と思い出す。そう、不妊症Ωだ。男性でも子供を産める設定だから。当然出て来てもおかしくは無い。おかしくは無いけれど。この設定となると、いきなり昼ドラっぽくなってしまうのは否め無い。
BL⁈ うーん、となってしまう。
優秀な α である筈のダレンも、一介のサラリーマンだ。家も裕福では無かったりする。
胸糞な両親に「種馬」と言われ、精通してからは、α の精子を売る事を強要されていた。
え⁈ α なのに⁈ ウリの様な事をさせられていたという。この不憫さ。なので、ダレンはセックス恐怖症なのだ。いや、αって…。
これって。メンサなのに、IQ高いのに、仕事に就けなかったり、とかいう人たちと同じ程度に α は凄くない。オメガバースで、Ωの子を襲うだけに出て来るモブ α 程度なのか。
ダレンのルックスが圧倒的 α みたいには見えるので、それはちょっと残念。
ケイタの方は見るからに不憫。せっかく良いお家の α の家にお嫁入りして大事にされていたのに、不妊症と判るとアッサリ番を解消されて、その事で自分は役立たずだと思い詰め、自暴自棄になって、男に抱かれては家を転々とする様な荒んだ生活に身を堕としている。
行きがかりでケイタを拾ったダレンは、持ち前の人の良さから、ケイタの世話を焼き、アメリカに不慣れな彼の為に言葉を教える。2人で暮らしながら、互いの傷を知り、労り合い、そして恋になって行く。
ケイタの身体に簡単に触れる事が出来たら。もっと簡単だったろうと思うのに。ダレンの痛みがそうはさせない。だからこそ、バース性に振り回される事なく、愛情を育む事が出来たのだとは思うけど。これもまた、オメガバースじゃ無くて、言葉もままならない2人の恋が成就するまでっていうお話で良かった気もします。何でもかんでもオメガバースが読みたいわけじゃ無いと思うんですよね、読者=私たちは。その辺どうなんでしょう。
同時収録は、かつての輝きを失くして老いた水泳選手アビエルを、執拗に追う恋。
どちらもおじさんという渋めな恋ながら、熱い!絵面的にも熱苦しいトムの執着は、何もかも諦めてしまったかの様なアビエルの、閉ざされた心を溶かす。しっとりしていてほのぼの。大人の恋「How to catch a star」
「熟れおじBL」に編纂されていた作品です。
修正は真っ白。そもそもあんまり見えない様に致してるかな。
初初めて読んだm:m先生の作品です。
こちらは、表題作の他に『ハウトウキャッチアスター』が同時収録されています。
オメガバース設定です。
アメリカ人 ダレン・ブラッド(α)と日本人 根住 圭太(Ω)のお話。
会社員のダレンは優秀なαでありながら、必要以上に他人と距離を取っていました。
それは、ある雨の日。
膨大な量の仕事をあっという間に片付け、帰宅するために駐車場へ向かったダレン。
降り頻る雨の匂いに交じって香り立つ甘い香り――
ダレンが匂いのする方へ歩いて行くと人が路地にうずくまっていました。
それは、発情中の男性Ω!
たじろぐダレンに男性は「へるぷみー…」と告げて倒れてしまい…。
m:m先生の繊細な絵柄が物語の優しさとせつなさを引き立たせています。
そして、2人が抱える辛くて悲しい過去を回想シーンに取り入れながら、バッググラウンドをさらに深いものにしていました。
国籍は違う、言葉が通じない、バース性も異なる…普通なら出会うはずがなかった2人が生活を共にしながら心を通わせていく。
出会うはずがなかったのではなく、出会うべくして出会ったのでしょう。
心身ともに傷ついた圭太はある目的でアメリカに渡りました。
しかし、圭太は日本人を狙った詐欺に遭い、鞄も失くし、お金がなくなってしまいます。
途方に暮れる圭太でしたが現地に住む日本人から声を掛けられ、Ωである自分の身体に価値があると気が付きました。
その後は、衣食住を与えてくれる相手を求めて転々とする日々…ダレンもその一人のはずだったのですが…。
一方、αのダレンもある事情で過去の自分を含め周りも蔑んで避けていました。
ところが、無防備な圭太を見捨てられず意思とは反して助けることに。
圭太と暮らすようになり最初は言葉が通じず苛立っていたダレンですが、自分の甘えに気が付き圭太と向き合います。
形は違うけれど心が傷モノの2人。
本当は誰よりも優しくて思いやりがあるのです。
だからこそ、自分のせいで誰かが悲しむのは耐えられない。
2人がそれぞれ過去を明かした時、性別を超えた「価値」がそこにあることを感じます。
誰もが完璧じゃない。
不完全な者同士が互いを補完するように求める愛。
人は心のどこかで誰かに必要とされたいと願っています。
オメガバースの世界観だけではなく、それは全てに通じる愛のカタチだと思いました。
運命を自分達で選んだ2人がどうか幸せになりますように。
最後は髪を切り首の傷を隠すことなく前向きだった圭太が印象的でした。
描き下しは、本編のその後のお話です。
圭太の両親に挨拶するため実家を訪れたダレン。
外国人のダレンに焦る圭太の両親は…。
同時収録
『ハウトウキャッチアスター』
『ハウトウキャッチアスター ~The light of my life~』
経営者 トーマス・ダンストンと会社員 アビエル・ハーマンのお話。
1984年、高校生で飛び込みのスター選手 アビーの競技を見て一目惚れした幼い日のトム。
2度目にアビーに会ったのは31年後のタトゥーショップで…。
偶然会ったトムがアビーを忘れられず、その後3年間も探して「たまたま」見つけました。
あの頃、流星のように輝いていたアビーが地上に落ちて石ころになってしまっても、トムには永遠にスターなのです。
全てを捨ててもアビーを探し続けるトムとトムの将来のために自ら行方を晦ましたアビー。
執着愛の果てに見つけたものとは?
カバー下も必見ですよ~。
世界で一番落ち着ける場所――それは、君のとなり
表題作も同時収録作も静かに優心に響く素敵なストーリーです。
単巻ではないのですが、丁寧な心理描写で上手にまとめられていて読み応えがありました。
どちらの作品もエロ薄めでコマ数も少ないのですが、愛が溢れているのが伝わります。
気になっている方は、ぜひご覧いただくことをおすすめします。
細かい部分まで書いて下さっているので感想だけ…
最近オメガバースものあんまり読んでなくて、本作が久々でした。
で、読んでみて何でオメガバースから遠ざかってたかを思い出しましたよ。
妊娠/出産、及び子育て、
この辺に食傷してたんだった。
一般の作品でもそういうの好みじゃないのに、ましてBLでこんなテーマ…という感じで。
で、オメガバースのイヤなところ。
Ωが必要以上に不憫になりがち、というのがある。
本作もまず設定がね…
相手の一目惚れで望まれて結婚したのに、不妊のため離縁され。(手切金ってなによ…と読んでて憤る。)
実家に戻れないと思い込み、行き場もなく偽情報に踊らされてアメリカへ。
そこで騙されて一文無しになり、カラダを差し出して泊まるところを確保し…
なにこの不幸の波状攻撃は。
本作の場合、お相手のアメリカ人αにもトラウマや葛藤があって、2人が寄り添う事でハッピーエンドへと繋がっていくわけですが。
差別的で不幸な設定がオメガバースと結びつく傾向がある限り、やっぱりオメガバースは好きじゃないな…と思ってしまった。
Ωであるがゆえの不妊だの売春的行為だのが「しゅみじゃない」けど、作品自体は「萌」。
同時収録作「ハウトゥキャッチアスター」はアンソロジー「熟れおじBL」及び「熟れおじBLー攻&おじ同士ー」の収録作品。
長い憧れを恋にして実らせる…ほぼストーカーおじさんの一途愛。
絵柄がアメコミっぽいので好き嫌いありそうですね。私は…トムのタトゥーが好きです。