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akuheki
1巻のネタバレ無しレビューにも書きましたが、
万人に受ける作品ではありません。
本当に地雷の宝庫なので、苦手な方は手を出して低評価をつけるよりは、手を出さないほうが無難です。
私はまだ完結していないけど神をつけたいです。
1、2巻同時発売で良かった。
それくらい2巻は内容が濃いです。
1巻では二人の関係性と人物の紹介程度に留まっていましたが、
2巻ではそれぞれが過去と対峙します。
まずは大門が一時的に実家に帰ることにより、
1巻で暴かれた凶悪な本性の根源である、
自分のせいで祖母が帰らぬ人となるという(厳密には違いますが)過去と向き合います。
この描写がとても精神をえぐってきます。
家族を愛していた良い子だったからこその、心の傷と罪悪感が、大門の本性となって隠れていました。
ここで起きてしまった事件も、そこまで追い詰められた周囲も、どうすればよかったかが誰もわからないのも辛いです。
家族だからは免罪符じゃない。きつい…
余談ですが、大門が実家に帰ったときのテレフォン〇〇〇の大門のSっ気がすごく素敵です。
ラブラブな水族館の7話を挟んで、いよいよ2巻の後半戦は小島の過去に迫ります。
キレイな姿で大門のそばで標本としておいてほしいと願う小島ですが、小島を愛し、大門の中の怪物は落ち着いてしまったので、標本にしたくなくなっている大門。
もう!そりゃ、愛情が出てきたら生きていてほしいに決まってるでしょ!と、泣きながら怒りたくなりますが、小島には伝わりません。
過去の死に囚われている小島の意志は、変わらないのでしょうか。
命の権利を放棄して地下クラブのショーに出る小島を、今まで関わった岩蔵や担当医師などの尽力により、大門は命がけで助け出すことに成功します。
小島が周りに結構愛されていることがわかるここの描写が好きです。
この地下クラブが本当にひどくて、読みすすめるのも辛いのですが、大門の登場で一気に滾ります。
そしてセーフワードの伝達方法が秀逸。
読みながら、うわーーーと声が出ました。
大門かっこいいよ。泣けます。
少し落ち着き、きりのいいところで終わる2巻。
色々お互い乗り越えたあとも、結局は小島の死にたい意志は変わらないし、小島の全てを独占するために希望を叶える腹をくくったような大門。
表情は穏やかです。
一周回って振り出しに戻った感がありますが、
二人の気持ちが固く結ばれたように感じます。
もう、本当に面白い。最高です。
痛くて胸が苦しくて動機息切れがして、
脳汁がドバドバ出ます。
一旦は落ち着いてこのまま死エンドに向かってしまいそうな流れですが、
3巻で小島の過去の死を本当に乗り越えて、
どうか救いがほしいです。
続きが早く読みたいです。
2巻では各々のトラウマにスポットが当たります。
大門のおばあちゃん関係のエピソードは最初はよく判らなかった。小島と医師の会話で補完されてます。この微妙に引っかかるけど、気にしないで大人になる人も居そうなエピソードが大門らしい。
小島を腕に抱き思いを伝え、ひとまず決着。
ここもね、ドア越しなのがやっぱり微妙。これってちゃんと意図が伝わってるのか?やっぱり大門は甘いところがある。それでも充分魅力的で困ったキャラです。
その後のデートで小島に良い変化が起きたような甘い雰囲気。
ここのパズルのエピソードは2人のエロい関係性が現れてて良かった。
で、甘いピロートークからすれ違い。ここも絶妙に職場の面々が活躍してます。ナイスアシスト!これで甘々にシフトするよねとページをめくると、こいつら普通じゃなかったわ…。
見えない地雷を踏んじゃってからの小島の発言は大門も真意がわからないようで、そりゃあ演技力に定評ある小島だから掌の上だったら良かったんだけど、小島はサロンに復帰。
小島くん…。相手は大門じゃなくても良いのか?
ここの小島の真意が判らない。ヤケクソなのか計算なのか?
どちらにしても大門は覚悟が決まったようです。以下続刊を待て!
いやホントに小島が曲者。まだかくし球ありそうで、濡れ場はチャーミング。トリックスターめいている。
大門も平凡に見えて優秀でテクニシャンで小島の前だけ怪物が顔をだすのが魅力的。
結末がどうであれ3巻楽しみです。
2巻一気読みです。完結ではなくまだ続きますが、話はキリのいいところで終わっているのでジレジレすることはないです。
気になる方はぜひ2巻セットでお買い求めください。
1巻に引き続き、ディープな展開!
2巻では二人の幼少期に触れるのですが・・・闇が深すぎました。
そしてまた出てくる、まともなように見えておかしな人!!SMを楽しんでいるモブおじさんが普通の人に見えてくるぐらい、この作品には普通に見えるヤバい人がちょいちょい仕込まれてます。人間不信になりそう(誉め言葉)
でも面白かったです。私は大好きです。これは間違いなく「神」評価です。
ちるライブで白米さんが絶賛していたのをきっかけに手に取りました。
自分的にちょっととっつきにくい絵柄だったので大丈夫かな?と不安に思いながら読み進めていきましたが、全然問題なし!!むしろエッチシーンなんか最高に最高!!!受の子がどんどんほだされていく感じがたまらんなかったです!!!
作中、モブレやかなりハードなプレイ、後ろ暗い過去、などなど、重めの展開にはなっていくのですが、二人の間には常に「純愛」みたいな、相手を思いやったり相手の心を欲する気持ちがきちんと根底にあって、だからこそ痛々しいシーンは要所要所にありつつも、どこか安心しながら読めました。
特に最初の1、2話はこうくるか!とひねりのある展開に、まんまと引っかかりました(笑)
今までにないBL体験でした。すごく良い作品でした。ありがとうございます!!
1巻で少し甘い雰囲気になってからの2巻です。
2巻はまず大門の子供時代が明らかになりました。
歪んだ原因のおばあちゃんのエピソード。
優しそうな母親の闇
まあ大門歪むよね。
笑ってる母親が怖い~
そして小島の子供時代も強烈でした。
過去の話は悲惨だけど二人のプレイは甘々だったんですが、最後に強烈なのが来ました。
会員制クラブでの命を捨てるようなプレイを、小島が望んでしているとのことで、小島が知らないセーフワードを伝える為に、大門が潜入するのです。
痛いプレイは苦手なのでここは辛かったのですが、大門の覚悟や愛の重さが分かってグッと来ました。
綺麗に終わっているように見えましたが、次巻もあるそうなので楽しみに待ちます。
2人の過去がしっかり描かれる2巻内容濃すぎでしょ!
もうどこをどう書いたらいいかわかんない、でもどんどんこのストーリーに夢中になってる。
大門も小島もなかなかハードな幼少期を過ごしてる。やっぱり、子供の頃の生育環境って多大に影響するよ。
大門のお母さんにはゾッとしたし嫌悪した。本人善意なんだもん。
小島の父、母に関してはよくありそうな虐待。名家故の教育という名の下の折檻。
あーゆーのや、森で仲良くしてた山男の焼身自殺が小島、確実にトラウマ化してる。凄くねじれて拗れた感じになっちゃってる。
なんか、2人で不器用ながらも色々ぶつかりまくって傷だらけになりながら前に進んでいく感じにグッときちゃう。
蠍の間に大門が助けに登場する流れ、心配したパトロンの親父、岩蔵、美久里先生がちゃんと小島を心配して大門に小島救出の願いを託すとことか、スリリングでワクワクした。
めちゃくちゃハードなシーンあるしどうなっちゃうのかわからない2人だけど確実に心の距離は近づいてる。続きが気になります。
はらだ先生とか、と同じ空気を感じるイイモ先生の作品。
うーん、もう、コマ一つ一つ無駄がなくて、見せたい場面に全てが集約されていって、こういう漫画のバランス感覚みたいなものは、本当に才能なんだろうなあ、と読みながら感服!
頭で考えて作り上げられる世界を超えてると言うか。センスとしか言いようがない。
内容は痛いし、ガンガン揺さぶられて抉られるのに、読むのをやめられない中毒性がありますね。
ともあれ、大門の母が1番のサイコパスだよと思ったのは私だけ?
全てを息子のせいにして、お母さんは見捨てないよ、なんてよく言えたよ。
それと、介護に疲れ果てて罪悪感を抱いて、それなのにやっぱり、「行かないで、おばあちゃん」と絶望していた大門を見て、本気で泣いてしまいました。
人は多面性を持った生き物だけど、そういう矛盾や意外性を、上手に表現出来るイイモ先生、本当に素晴らしい。
3巻読むのが楽しみで仕方ないです!
「怪物」大門は本当にアブないサイコパスなのか?
「変態」島田はどこまでイカれたマゾヒストなのか?
ドキドキして開いた第2巻。
……あれ??
随分とぬるい展開になってないか?
二人とも相当拗れたトラウマ持ち。
幼少期に経験した身勝手な大人の言動と死にまつわる記憶に囚われ続けている。
自分をさらけ出して人を愛し、人から愛されることを恐れている二人の恋愛(初恋!)は驚くほどピュアで一途で痛々しい。
大門は全方向から「優しい」「お人好し」と評されているけれど、後ろ暗い面も持ち合わせている。
対して小島は大門を「怪物」だと言うが、お祖母さんを殺して標本にしたいと思った理由を聞けば、彼が真っ直ぐで愛情深い人物だということがわかる。
人に一つのレッテルを貼ると、その上っ面しか見えなくなる。
だから会社の人たちは、大門が実は有能で容姿も悪くないということを見過ごしていたのだ。
そして人を好きになるということは、その人のことを色々知りたいと思うことだと言う。
猟奇的、偏執狂的なハードストーリーを覚悟していたので、ある意味普通な展開に拍子抜けしました。
が、読み進めていくうちに、この方向性でいいのではないか、と。
単なる色モノ的なお話に終わらず、複雑な人物造形と底の深い物語を得て、名作になる予感がします。
一巻ではあまり理解出来なかったんですが、二巻から4巻まで一気に読んで、更に繰り返し読んでます。
一巻では大門と小島が異常なのかと思ってましたが、読み進めるうちに「ふつう」に生きている大門の母親とかの方が恐ろしいと感じました。
彼らはそれぞれに幼い時に痛ましい思いをしてますが、その後の人生はとても対照的だったことが分かりました。大門は母親と距離を置く事が出来て本当に良かったです。
一方で破天荒に見える小島にはそれなりに信奉者がいて、大事に思ってる友人もいるのだと安心しました。また、大門が移動した開発部の面々が今までいたところより人情味溢れるところだった点も救いに思えました。
2人のお互いに対する感情が変化した時に、幸せである筈の告白が何故か不穏な感じがするのが魅力なのです。
「俺自身の魂がお前を愛してる」
決して難解な言葉でも、ドラマティック過ぎるような単語でもない
なのにこのシンプルな言葉の羅列が放つ威力や…如何にいわんや……!
実際は大門が小島を助け出すべく潜り込んだ中での大門のモノローグでの言葉なので、直接的に小島が大門から聞いた大門の小島への愛の言葉はもっと重く甘く、そして愛の呪文のような言葉です
「…~だから 俺のために死んでくれ」「ずっと「愛してるよ」揚平」
魂が呼応するような2人の関係
1,2巻を通し、それぞれが抱えさせられて来た重荷を知る事が出来ました
彼らの場合は「抱えた」のではなく「抱えさせられた」という事が根深く今も火種が燻り残ってしまっている事で今に繋がってしまっているんでしょうかね…
幼少期からの積み重なった違和感に強烈な出来事がそれぞれ引火して爆発を起こしたまま、その火が鎮火され切らずに休火山のような状態で大人になった2人
彼らの出会いはプレートのひずみなのか、それともそれぞれのパズルの最後のピースとなるのか。。。
偶然であり必然、歪であり安息の地
彼らの物語はまだ始まったばかり
後、2巻
じっくりゆっくり噛みしめながら読んでいきます