dom/subですがラブコメなので読みやすいです。
主人公は俺様ホストで派遣型domの副業もするルイス。
domとしては強めでモテモテ、ホストとしてもNo.3まで地位を上げて自信満々。
しかし、恩人に紹介された「まともにプレイができないsub」伊織とプレイに挑むものの「ニールの発音が甘くて従えない」とバッサリ拒否される。
えー!?
普通なら怒りそうなものだけど、ルイスは俺様に見えて努力型。真面目に英会話を学んだり、マッサージでリラックスさせてみたり、何度も何度もチャレンジ。
そのうちに、凡人だけど気遣いと優しさでNo.3まで上がった(万年3位だけど)ルイスの過去や、伊織のトラウマなどが明かされ、二人の内面に触れるたびにどんどん引き込まれます。
かっこよくない、スパダリじゃないdomだけど、とても人間的で魅力的なdomルイス。
友人の恋を応援するような気持ちで、すれ違う部分や辛い過去も、重くなりすぎずに楽しく読了できました。
ダイナミクス全開でとてもdom/subらしいお話だけど、苦手な人でも楽しめそうな作品です。
続編、ずっと待ってました。
1巻最後にほんのり見えたデレ、2巻では「大地を離さない」と決めた辰巳の独占欲と執着が凄い。
甘い言葉はないけど、伝わる愛。
えっちも1巻のときとはぜんぜん違う!
辰巳の口にできない愛が伝わります。
そしてそれを受け止める大地がとにかく可愛い。
大地の辰巳への愛と執着も揺るぎないですが、親に置いていかれた過去のトラウマが見え隠れして切ないです。
ストーリーも、平和な日常からどんどん不穏になり、状況は二転三転。
辰巳の優先順位が、全てを押しのけて大地が最優先なのが最高。
(それ故危うい方向に進んでハラハラしますが)
辰巳の窮地を脱したと思ったら、ラストもまた不穏。
大変なところで次巻へ続く。
辛い思いをしてきた二人だからこそ、二人には本当に幸せになってほしい。
3巻が待ち切れないです。
CG版も持っています。
漫画版はCG版を漫画におこした本編と、補完漫画、おまけと盛りだくさんの400ページ超えの大ボリュームです。
本編は、旅の途中で両親を事故で失い、近くの村に拾われた兄妹。
この村には、50年に一度、亡者たちに花嫁を捧げる「冥婚」の風習があり、妹の身代わりにイオが花嫁として贈られます。
モブ村人たちに花嫁として身体を仕込まれたり、嫁いだ亡者は人型をしているものの複数の集合体であり、多数の手や股間などが囲み、基本的にほぼ多数対イオの構図です。
本編途中まではイオが怯えていたり、旦那様は新しい花嫁を死なせないために快楽墜ちさせようと怒涛の攻めであまりラブは感じません。
しかし、永遠の時間を共に過ごす中で、優しい旦那様たちに愛され、大切にされてイオはどんどんえっちでかわいくなります。
本編後の補完漫画では、その後の話や妹とのエピソードなど、読んでいて自然に涙が出てきました。
とてもえっちですが、切なくて不憫で泣けます。
イオの幸せを祈りたくなります。
大好きな作品です。
ツイッターなどで描かれていた、旦那様とのラブラブエピソードが商業作品として1月に販売されるそうです。
商業は修正が気になるところですが、発売を楽しみにしています。
シリーズ10巻目、12年続いたシリーズの完結編です。
国民的アイドルウエトモと42歳の会社員コースケさん、17歳差の二人がボロアパートで半同棲しながらラブラブイチャイチャする話。
いつも大体変わらない、安定のクオリティ。
アホ可愛いトモのオンオフのギャップや、コースケさんの的確なツッコミも小気味よく、グループ内カップルオカやんとスギにいのキャラも良い味出してる。
もはや実家のような安心感。
今回のメインは、グループ解散危機になって一波乱。
表紙でもわかる素敵なエンドに、寂しいながらも幸せな読後感です。
カバー裏も今回ばかりは少ししんみりとしていました。
次回作も楽しみにしています。
評価を下げて申し訳ないです。
前半は本当におもしろく、疑惑のキャラクターたちも魅力的で、ワクワクしながら読み始めました。
しかし読み進めるにつれ、何度も酒で記憶を飛ばし、相手を悪者で強○と決めつけたり、全員の気持ちを欲しがり甘える世にとにかくイライラ。
早々に犯人はわかるのですが、その後もキープしつつ同じようなところを行ったり来たり…真人が不憫で辛い。
当て馬たちは、世が自分で気づく前に先回りをして、世の都合がいいように行動。
それにまでプンプンしている世。
とても人間臭いですが好きになれない。
そして、そんな世を可愛いと思ってメロメロな攻めたちにまたイライラ。
表面はいい上司として取り繕いつつ、世を想い続ける柳瀬さんも、自分が優先すべき家族に不誠実ですごく嫌。
話としては悪くないのですが、とにかくキャラクターが好きになれず、読み進めるのが辛かったです。
風俗店マネージャー百田×真面目すぎる警察ロンちゃん。
痛い、辛い、切ないが多い木原作品としては、甘すぎるほど甘く、ハードルは低めです。
終わってみれば愛が溢れた優しいお話でした。
百田の過去とロンちゃんとの始まりが相当にクズ。
そんな百田がロンちゃんのために更生し、ロンちゃんのために浅慮で暴走し、ヒヤヒヤさせられます。
本当に浅慮過ぎて頭を抱えたくなるのですが、彼の人柄や優しさが溢れていていつのまにかみんなが百田を好きになる。(本人はロンちゃんに夢中、そこがいい)
ロンちゃんも、真面目過ぎて人間味がなかったお巡りさんが、百田と出会って人間的になっていく。正反対の二人が素敵な相乗効果で見事な割れ鍋に綴じ蓋!
百田が作中何度もロンちゃんとの出会いに感謝しているけど、本当にこの二人が出会えてよかった。
百田の過去に涙し、ロンちゃんの愛に涙し、本編後のロンちゃんや甚呉さん目線の短編でほっこり。
ヤマシタトモコ先生のイラストがイメージ通り。小汚くてカタギじゃなさそうな百田、真面目で精神の清楚さが見た目に出ているロンちゃん、素晴らしかったです。
また何度も読み返したい神作品です。
完結の3巻。
本編+番外編(webで公開されていたもの中心に数本のSS)が170ページ分くらいあります。
本編では、1.2巻ではわからなかった謎や(女神について、内乱について、それぞれの役割についてなど)伏線を回収しまくり、ミステリーの解決編のような読み応えでした。
血みどろ展開も健在。本編では濡れ場は少ないですが、番外編でたくさんあります。
よくある転生モノとは一線を画す、なかなか切なく壮大なお話でした。
正しい未来のために、主人公雄一郎だけでなく、ノア、テメレア、ゴート、という主要人物がそれぞれどうしようもない喪失を余儀なくされます。
それを受け入れて乗り越えて、未来と家族を手に入れる物語でした。
めちゃめちゃ面白かった。
賛否あると思いますが、ゴート推しとして、番外編のゴートif、最高でした。
webで公開されているときは、完結してから読もうと温存しておいたので、収録していただき本当にありがたいです。
1巻のネタバレ無しレビューにも書きましたが、
万人に受ける作品ではありません。
本当に地雷の宝庫なので、苦手な方は手を出して低評価をつけるよりは、手を出さないほうが無難です。
私はまだ完結していないけど神をつけたいです。
1、2巻同時発売で良かった。
それくらい2巻は内容が濃いです。
1巻では二人の関係性と人物の紹介程度に留まっていましたが、
2巻ではそれぞれが過去と対峙します。
まずは大門が一時的に実家に帰ることにより、
1巻で暴かれた凶悪な本性の根源である、
自分のせいで祖母が帰らぬ人となるという(厳密には違いますが)過去と向き合います。
この描写がとても精神をえぐってきます。
家族を愛していた良い子だったからこその、心の傷と罪悪感が、大門の本性となって隠れていました。
ここで起きてしまった事件も、そこまで追い詰められた周囲も、どうすればよかったかが誰もわからないのも辛いです。
家族だからは免罪符じゃない。きつい…
余談ですが、大門が実家に帰ったときのテレフォン〇〇〇の大門のSっ気がすごく素敵です。
ラブラブな水族館の7話を挟んで、いよいよ2巻の後半戦は小島の過去に迫ります。
キレイな姿で大門のそばで標本としておいてほしいと願う小島ですが、小島を愛し、大門の中の怪物は落ち着いてしまったので、標本にしたくなくなっている大門。
もう!そりゃ、愛情が出てきたら生きていてほしいに決まってるでしょ!と、泣きながら怒りたくなりますが、小島には伝わりません。
過去の死に囚われている小島の意志は、変わらないのでしょうか。
命の権利を放棄して地下クラブのショーに出る小島を、今まで関わった岩蔵や担当医師などの尽力により、大門は命がけで助け出すことに成功します。
小島が周りに結構愛されていることがわかるここの描写が好きです。
この地下クラブが本当にひどくて、読みすすめるのも辛いのですが、大門の登場で一気に滾ります。
そしてセーフワードの伝達方法が秀逸。
読みながら、うわーーーと声が出ました。
大門かっこいいよ。泣けます。
少し落ち着き、きりのいいところで終わる2巻。
色々お互い乗り越えたあとも、結局は小島の死にたい意志は変わらないし、小島の全てを独占するために希望を叶える腹をくくったような大門。
表情は穏やかです。
一周回って振り出しに戻った感がありますが、
二人の気持ちが固く結ばれたように感じます。
もう、本当に面白い。最高です。
痛くて胸が苦しくて動機息切れがして、
脳汁がドバドバ出ます。
一旦は落ち着いてこのまま死エンドに向かってしまいそうな流れですが、
3巻で小島の過去の死を本当に乗り越えて、
どうか救いがほしいです。
続きが早く読みたいです。