不器用なリーマン×囚われの烏天狗

明烏夢恋唄

akegarasu yume koiuta

明烏夢恋唄
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神122
  • 萌×259
  • 萌26
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
25
得点
930
評価数
214
平均
4.4 / 5
神率
57%
著者
朔ヒロ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
シリーズ
明烏夢恋唄
発売日
電子発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784575380699

あらすじ

あんた俺を買ったんだから 好きに触れたらいいよーー…」

会社員の暁人が豆腐小僧に連れられ、足を踏み入れた妖怪専用の遊郭。そこで出会ったのは、黒髪褐色の烏天狗・翠蓮という美しい男娼で――…。
絢爛豪華な「遊郭」を舞台に繰り広げられる、男娼と客の純愛絵巻。

コミックス描き下ろしも収録!

表題作明烏夢恋唄

サラリーマン
200歳,烏天狗の男娼

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下・本編その後、設定裏話

レビュー投稿数25

暁と明烏

推し作家様の朔ヒロ先生の新作。
単話で追っていて、続きは気になるのに終わってほしくなくて、連載中にずっと続編を熱望しながら読んでいました。

現世と幽世の狭間に浮かぶ船型の妖怪の遊郭・かすみ楼が舞台。
面倒ごとに首を突っ込みやすいサラリーマンの暁人が妖怪・豆腐小僧を助けたことによりかすみ楼の割符を貰い、男娼である烏天狗の翠蓮と出会います。

妖怪と寝るつもりのない暁人を他所に、奉仕精神旺盛に人懐こく距離を詰めてくる翠蓮。
その笑顔や仕草にドキリとさせられ、調子を狂わされる暁人は次第に翠蓮に心惹かれていくのですが、翠蓮はかすみ楼に繋がれていて出られない理由があって…

うたかたの一夜の夢の終わりを告げる明烏。
暁…夜明けの時間は翠蓮が唯一自由になれる時。
暁人と過ごす夜に明烏の声を聞きたくないと思う翠蓮が切なかったです。

翠蓮の背景が、過去が徐々に明らかになり、翠蓮の『普通』が自分の『普通』とあまりにも違うことに直面する暁人。
暁人の過去描写は少しさっぱりめかなとは思いましたが、翠蓮を想う強さと暁人らしい包容力が見られたのでよかったです。

翠蓮がカッコよくてキレイで、喋り方も好きですし、大好きな褐色だし、儚げに見えてしっかりと芯があり、でも素の部分は可愛くて、大きな羽も小さな羽も素敵で…、もうとにかくめちゃくちゃタイプでした。
「イく」の表現がまた、こう…グッときました。

描き下ろしのぎくしゃくもじもじしているふたりも可愛すぎました。
気持ちイイと大きくなっちゃう翠蓮のアレ…、たまらんですね。

翠蓮の着物や装飾品、羽の描写、かすみ楼の細かな描き込みがまた美しくて…、カラーも神!
朔ヒロ先生の美麗な絵に惚れ惚れとして、暁人の服に描かれた『NOE67』、見つけた時はにやついてしまいました(笑)

電子(Renta)は枠あり白抜きとトーン修正。

そして、ちるちるインタビューで『明烏夢恋唄』シリーズ連作があると知り、喜びで震えています!
また次回作を読める楽しみができて嬉しいです。

15

絵も物語も美しい人間×人外モノ

喧嘩っ早くてお人好しな会社員・暁人と妖怪専用の遊郭の男娼で烏天狗の翠蓮。
人間×人外ラブですがめちゃくちゃ純愛な和風ファンタジーです。
とにかく絵の美しさが秀逸で特に翠蓮の美しさが目を見張ります。
そしてそれに負けないくらい
物語もしっかりしていて凄く切なくて愛しくて最高の純愛です。
人外といっても翠蓮の美しさがやばいので寧ろ美味しい…(笑)
そして人と人外ならではの良さが凄く活きてます。
切なさや儚さが尋常ではなく感情が行方不明になりそうでした…。
それだけに結末はもう本当に最高で感無量でした。

9

遊郭 × 人外 × 純愛

普段、人外は進んで読むジャンルではないのですが「純愛」なら好みかもと思い購入。
ねらった通りの胸きゅんストーリーで、それに加えてファンタジーならではのドキドキハラハラする場面もあり、大満足の一冊でした。

主人公の暁人は、元ヤンの会社員。
気が強く、真っ直ぐで、情に厚い性格です。
厄介事に首を突っ込んでしまう彼は、お世辞にも賢いとは言えないけど、打算的じゃないところが清々しくてかっこいい。

ある日、子供たちに虐められていた豆腐小僧を助けた暁人は、浦島太郎的な流れで妖怪専用の遊郭へ行きます。
そこで出会うのが、烏天狗の美しい男娼・翠蓮です。

男娼と客として出会ったふたりですが、暁人にとって妖怪と寝るなどありえないことで、最初は身体の関係を持ちません。
しかし、翠蓮の羽の美しさに目を引かれる暁人。
一方で翠蓮も、翼に優しく触れる暁人に心惹かれて…
と続いていきます。

出会って最初の夜は、ほんとに身体の繋がりはないんです。
エロ要素全くなし。
でも、恋の始まりを予感させる雰囲気たっぷりで…♡
ゆっくりと、だけど会う度に甘酸っぱさを増していくふたりにきゅんきゅんしました!

惹かれ合うきっかけにも、後半の展開の鍵にもなっている翠蓮の「羽」。
これまた先生の絵がお上手なので、本当に綺麗で、見惚れました。
恥ずかしい時とかそわそわすると、翼がぱたぱたしちゃうところもキュートでした。

びっくりしたのが、翠蓮には女(妖怪)の客もいるということ。
そんなわけで、翠蓮は女装していない時もあるのですが…
ふたりが初めて身体を重ねる日は、ちょうど男性スタイルなのです。
あえてなのか、たまたまなのかは分からないけど、BL感があってすごく良かったです!
ありがとう先生!

やはり男娼なので、胸がチリチリと痛む場面もあるのですが、翠蓮の健気さと暁人の一生懸命さには激萌えで、もっともっと見ていたかったです。

8

最高最上級の人外BL(♥ó㉨ò)ノ♡

この作品は最高に面白くて心に残る素晴らしいBLです。
個人的に好きなシチュな遊郭に×人外×純愛、と心震えるワード。朔ヒロ先生のとても綺麗なキャラクター達は1人1人魅力的で最初から最後まで食い入る様に読みました(*´`)
特に受けキャラの超絶美男子の翠蓮、
言葉ではなかなか言い表せない彼の素晴らしさを沢山の人に知って欲しいです!

7

200ページ超にハラハラと感動が詰まってる


妖怪のお話がもともと好きなんですが、それを抜きにしてもとてもよかった!

早寝電灯先生の「化け猫かたって候」に似ていて、最初のシーンはちょっとウキウキさせられます。
未知の世界への入口って素敵です。

導入のワクワク感、中盤からのハラハラ感。
悲しい場面もありながら、感動させてくれます。

予想がつかない展開もあり、最初から最後まで新鮮に読めました。

暁人(あきと)のバックグラウンドとか、翠蓮(すいれん)のこれまでの生涯とか、豆腐小僧くんのこれからとか、壺の中の犬神とか(この子がかわいい)...。
もっと詳しく知りたいところもあるけど、それほど興味をそそられる、魅力的な登場人物でした。


妖怪がすき、ハラハラ・感動するお話が読みたい、絵が綺麗な作品が読みたい...そんな方にオススメです!

6

2人とももどかしい

サラリーマン×天狗の男娼のお話でした。
攻めちゃは余計な事に首を突っ込むことを
気にしており。受けちゃはある事情があって
働いていました。
受けちゃの手馴れた雰囲気が攻めちゃによって
少しずつ絆されていく姿は非常に萌えました…
受けちゃの大きな羽が致す際に邪魔じゃないか
気にする姿もまた良き。
続編が気になりましたが、羅城の方が連載されていたのでないのかなと思います。
睡蓮の自由に生きる姿をもっと長く見守りたかったですが、2人が幸せなら!

3

読むのが逆になっちゃったけど

「明烏夢恋唄」「羅城恋月夜」「恋染龍雨衣」の中では1番切なかったと思いました。

それは暁人が1番平凡な人間でお人好し故に、危ういと思ったからです。実際に翠蓮と出会ってなくても真っ直ぐで無鉄砲な生き方は長生き出来ないと思いました。

でも、そんな暁人だからこそ翠蓮は禁忌を犯してまで彼を危険から遠ざけようとするんですよ。それが逆に暁人を危険な目に合わすとは思ってないんです。

誰にも理解されずに年季が明けるまでを淡々と過ごしていた翠蓮の元に届いた光が暁人なんです。このお互いを思う気持ちにジンっと来ました。

やはりこのシリーズ大好きです。もっと人気が出てその後の3CPのお話が読んでみたいです。続巻希望します。

個人的に暁人が買った壺に入ってた犬の妖怪が好きでした♡

3

妖怪と遊郭なんて2倍美味しい

妖怪いいし、黒髪褐色肌美人もいいし、遊郭もいい。
良いところたくさんの設定で、面白く読めました。

翠蓮が暁人に会いたくて、遊郭の結界を破ったシーン。そして現世で暁人とデートするシーンが好きです。たった半日の自由。好きな人と過ごすという、翠蓮にとっては夢みたいな世界。
暁人を危険な目に合わせたくないから、もう会うのはやめようとする、そういう健気な姿に私はとても弱いんです。
暁人がちゃんと翠蓮を迎えに行ってくれて良かった。

もしかしたら、このまま妖怪の世界に住んじゃうのかなと思ったら、2人とも現世で生きていくんですね。妖怪が見える時点で、ちょっと特殊な能力がありそうな暁人なので、妖怪の世界でも生きていけそうな気がするんですよね。

寿命の長さが違いそうな2人。これから問題山積みですが、翠蓮を幸せにしてほしいです。

2

クリティカルヒットやわ

遊郭モノ、和風ファンタジー、黒髪褐色美人お兄さんと一途でイイ人すぎる攻めの、切ない純愛、だと…?

わしの大好きなワードばっかりじゃん。
えっ、コレ、間違いなく「神」でしょ?

もうね、すべてが自分の好みに命中しすぎて客観的にレビューが書けない。すみません (^^;)

『恋染龍雨衣』が良かったので、次にシリーズ1作目のこちらを読ませていただきました。相変わらずの絵の美しさと伏線回収の凄さに圧倒されました!特にクライマックスのシーン、先がもう絶望しか見えなくて泣きそうになりました。

朔ヒロ先生の作品はどれも本当に素晴らしい。いつか先生の上下巻マンガとか読んでみたいです!

2

美しい烏天狗と、幻想的な妖の世界をたっぷり楽しめる

何度も女性に騙されて、仕事は上手くいかなくて人生疲れてるリーマン暁人。たまたま手にした割符で妖怪の遊郭かすみ楼に行き、烏天狗の翠蓮と出会います。翠蓮は黒髪、褐色肌に緑色の美しい瞳を持っています。しかし、かすみ楼での翠蓮の男娼としての仕事ではあまり大切に扱われていない事に気づいた暁人はまた変なことに首を突っ込む、、、と思いながらも翠蓮を指名します。
翠蓮の和風の男娼姿がとても美しいです。そして、翠蓮と寝るつもりはないと言う暁人に見せるビジネスでは無い翠蓮の表情が可愛らしいです。そして、事情があって明け方に蓮池の上を飛ぶことしか出来ない翠蓮は、朝日に大きな羽が照らされた姿は美しくもあり、切なくもありました。
暁人はかすみ楼に縛られている翠蓮をほっとけないし、翠蓮も、男娼としての自分ではなく本当の自分を見てくれる暁人を気に入ってしまいます。
しかし、普通の人間と、妖の男娼では思うように逢うことは出来ません。暁人は翠蓮に逢う為に体を張って努力したのですが、結局は翠蓮とは会えなくて。しかし、そんな暁人の姿を知って、翠蓮は命懸けで暁人のいる現世に姿を現します。
現代風の翠蓮の姿がまた素敵で読んでいて、デートしている二人が普通にたのしそうで幸せで。しかし、、現世では夕方が別れの時間になるんです。かすみ楼は明け方が別れの時間だったのですが、朝焼けと夕焼けという夜と昼の狭間で別れの時間が来るところがエモいと思いました。このお話、朝焼けや夕焼けのシーンの絵はとても感傷的な気持ちになります。そして夜に提灯で張りめぐらされた結界の様子はとても幻想的な雰囲気があって、とても美しい世界に浸れます。
無理して現世に来てくれた翠蓮には必ず罰が与えられると知った暁人は、、ラストは直接読んで欲しいです。
暁人は無鉄砲な所があるけど、お節介で突っ込んだ首を最後まで諦めずに翠蓮に向けた所が良かったし、翠蓮は真剣に恋した事がなくて、ビジネスから離れると、途端に少年のような初恋に目覚めた可愛らしい姿に何度も見惚れてしまいました。
二人でタバコを吸うシーンはとっても良いですよ!
絵の美しさや世界観、設定がとても面白く、登場する妖はどれも個性的で見ていて楽しくて、萌えだけでなくストーリーがとても楽しかったです。

1

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