なかないひばり

nakanai hibari

なかないひばり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神112
  • 萌×289
  • 萌35
  • 中立4
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
28
得点
1025
評価数
241
平均
4.3 / 5
神率
46.5%
著者
ミナヅキアキラ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784813032588

あらすじ

どうして俺を恨まないんだ どうして俺のことが好きなんだ

お前の気持ちを知りながら気付かないふりをしてる──
新進気鋭の写真家である清澄は、亡き親友の弟のひばりと2人で暮らしている。
仕事仲間でもあった親友の死に責任を感じ、ひばりを引き取ったのだ。
唯一の肉親をうしなったひばりの「家族」になることを誓った清澄。
お前の大切なひとを奪ったのは俺だから。
しかし、ひばりはそんな清澄に言えない想いを抱えていて…?

表題作なかないひばり

元モデルのカメラマン
18歳,清澄の亡き親友の弟で高校3年生

その他の収録作品

  • わがままきかせて
  • あとがき

レビュー投稿数28

ある日突然いなくなってしまい、伝えられなくなった怖さ。

ひとりの人物のタヒにより、血の繋がりのない2人が家族となった、ひばりと新進気鋭の写真家である清澄のお話。

ちなみに亡くなったのは、ひばりの唯一の肉親である兄のみさご。
清澄にとっては、大切な親友であり、ビジネスパートナーだった。

お互い、みさごに対してあのとき、ああいうふうに言わなければ、、、
という後悔の念が押し寄せている最期だった。


そんななかで、清澄はひばりから家族の情以上のものを向けられていることに気が付く。
が、それは一時の気の迷いだろうと、起きているときには受け入れようとしない。

けれど、寝たフリをした清澄にキスを仕掛けてくるひばりは、黙って受け入れていた。

が、ある日気付いてしまう。

ひばりではなく、清澄のほうがひばりへの想いを止められないことを。

2人とも血は繋がっていないので、禁忌な関係ではありません。
が、育ての親と子。

ましてや、まだみさごが生きていたとき、ひばりが小さい頃から知っている清澄。

やはり禁忌な空気感が出ているなかでの恋情に、禁断BL好きは身悶えました。

そして、なによりみさごが亡くなった次の日には、ひとりで生きていく覚悟を決めたひばりがいじらしくて、、

清澄にたっぷり幸せにしてほしいと、清澄の最高のパートナーになってほしいと、その先の未来が明るいと感じた読了でした。

0

葛藤と切なさの表現がすばらしい

ミナヅキ先生作品は絵が美しく構図やコマ割りがいいですよね。
切ない両片思い。
前半の清澄視点がすごく好きでした。
ひばりの気持ちがわかりつつ応えられない葛藤。大人としての責任とずるさ。それでもひばりを好きで抱きしめたくて欲しい。自分からは言い出せないからひばりかからの一言を切なく苦しいほどに待つ心境が伝わってくる。眠っている時にひばりにキスされる時のモノローグが最高でした。
でいて、思わず行動に出てしまったのが清澄というのもわかる…と思いました。
ただ、そこまでの葛藤や思いの見せ方がすはらしかったのでくっつき方がアクシデントありきであっさりに感じてしまったのは私の読み方の問題ですかね。

ひばりが眠る清澄にキスをするのは、清澄に気づかれてもいい、または気づかれていることをわかっている…かもなぁとちょっと思いました。

0

胸が熱くなる

写真家である清澄が亡き親友の弟である ひばり と一緒に暮らしているところから始まります。

ひばりの唯一の家族を奪ってしまったことへの贖罪に自分が ひばり の家族にならなければと自分の気持ちに蓋をする清澄が切なかったです。

ある日突然何も伝えられなくなってしまう怖さを思い出し、清澄と ひばり が気持ちを伝え合う姿には胸が熱くなりました。
これからはお互いにワガママを言い合って幸せに暮らしていってほしいなと思います。

ebookはトーン修正でした。
素っ裸で清澄の前に立つ ひばり の思い切りの良さに好感持てました。
清澄に乱される ひばり が可愛かったです。

0

泣けたけど謎も残る

めちゃくちゃ泣いた〜!
途中まではぎこちない二人暮らしで、緊張感があって息苦しかったんですよ。

小出しに小出しにしていく二人の気持ちや兄のこと。

読んでるときは色々拾い上げられず後半は泣けて泣けて。
よく考えると、お互いあれ?いつから?どうして?
兄の親友という立場の大人に憧れたの?
兄を奪う気はないって自分のことをわかってくれたから?

逆にスミはひばりのどこを?兄の生前から?
二人きりの家族な兄弟の兄を慕うひたむきさに惹かれたの?
ところで兄とスミはどうやって知り合ったの?同い年?

細かいこたあいいんだよ!最後はラブラブイチャイチャしてはぁ〜良かった。

1

切ない…

実はこちらの先生の作品『狐のよすが』以来です。大好きなけもみみ作品ということで購入
すごく面白くて大好きななのですが、こちら以外は読んだことなくて、いつか過去作品も読んで見たいと想い
この度こちらを手に取りました
はい!すごく良かったです!大当たりです!ファンになりました。
お名前は知っていたのですが、なんだか個人的には、絵が青年誌みたいだなと思いました。でもそれがよいんです。変に少女漫画っぽくなくて
でも画力はすこくありますね。特に2人が抱き合ってるシーンは素晴らしい!とても萌えます。
あとひばりくんが、美少年です。怒ってても幼いときも真剣な顔でも可愛らしくて
こんなん清澄さんが、好きになるにはそんなに時間かからなかったでしょ
しかも自分のことを好いてくれてて、寝てるふりしてる清澄さんにキッスなんて…はぁうらやましい
キッスしてる顔がなんかかっこよくて王子?みたいで雄み溢れてました
清澄さんは姫ですね。もう攻はひばりくんでもぜんぜんオッケー♡
ミナツキ先生の作品これからも期待してます。

1

狡い大人ですね。

冒頭から始まる余所余所しい2人。
亡くなった兄みさご、の無二の親友、澄。みさごの弟のひばり。ほぼ2人だけの世界で話は進みます。
ひばりは澄の事がずっと好きだった。
澄もひばりに惹かれて居るけれど、仕事仲間でもあった兄みさごの死の切っ掛けを作った責任を感じて贖罪として育てているが故、ひばりの事を思い踏み切れない。贖罪で蓋をして溢れだしそうな思いを、ひばりは愛と勘違いしているだけかもしれない。お前から言ってくれとただ願っている。狡い大人です。
それに対してひばりは強くて賢い子なので多分全てを分かっている。
だから隠しながら寝てる間にキスをする。このときの澄の手が…もうもう、今にも抱き締めそうでミナヅキ先生上手いなぁ。
言葉じゃなくて手で表すのは相当に画力が無いと出来ない。
ひばりも大好きだった兄が亡くなる直前に喧嘩別れしてるんですよね。だれの責任でも無いけど2人とも過去に捕らわれて雁字搦めで切ない。
最後全ての思いを出しきった2人に感動しました。ひばり君、積極的!いやーあれは抗えない。あんなアプローチ堪らないでしょ。我慢に我慢を重ねた熱い2人の思い…最高ーってなりました。
ひばり君、やっと泣けたね。
お話は王道ですが、とてもキレイでもっと見たくなるお話でした。
ミナヅキ先生1度BLを離れていた方だったんですね。お帰りなさい。素敵な作品をありがとう御座います。

0

簡潔すぎて逆に物足りない笑

少ないページ数の割には,物凄く上手くまとまっていたストーリーでした。短かったのは事実なので素直に物足りなさはあったものの,3巻分ぐらいの内容量で普通に面白かったです。
そして設定が設定なだけあって,結構重くてナイーブな話なのかなと思っていましたが,全然そんなことはありませんでした。話とキャラ設定が凄くマッチしていて,話自体が明るく感じました。

関係ないですが,キャラ2人の年齢が離れているせいか,
兄弟恋愛みたいな,なにか禁断の恋愛を見させられているようで 若干ムズムズしました笑

1

ひばりぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!

清澄もひばりも自分の気持ちちゃんと言えたからほんとよかった。清澄もひばりもずっと幸せでいてほしい。

1

結局お互い同じくらい強く想っちゃってる

あ〜もうめっちゃ尊い泣
1話を読んだ時は、澄の方はそこまでひばりのことを好きではなく、ひばりの気持ちに対してどう対応すべきか悩んでいるだけだと思っていたのですが、ま〜もう読み進めていくと全然そんなことありませんでした。2回目のひばりからキスしてくるシーン、澄は寝たフリをしているわけですが、そのときの澄の手の映り方がもう…先生天才ですか????ひばりを奪いたい、そんな澄の隠された想いが絵だけで伝わってきて…驚きました。その後の澄のひばりへの気持ちを描写するシーンからも分かりますが、結局澄もひばりに対してかなりの強い想いを抱いているんだということがわかりました。
ただ、澄は大人として慎重に、ひばりは若さゆえの純粋さでベクトルが違うだけなんですね。澄はおそらく、ひばりを失いたくないからこそ、ひばりの気持ちを否定したいんでしょう。そしてもし受け入れたとしても、恩人への愛であり勘違いだとひばりに言われるのが堪らなく怖いんだろうなと思いました。ヘタレですよね。
少しシリアスな場面もありますが、ただ拗れてるだけなので、皆さんこの2人の愛を見届けてやってください!

3

笑う二人が見れて良かった

 ミナヅキ先生の描かれる“静”と“動”が好きです。
 それまで感情を内に押し留めていた主人公が、暴発するかのように感情を剥き出しにして相手に迫っていく様に、ギュッと心を鷲掴みにされます。

 最初はひばりが一方的に清澄に恋をしているのだと感じ、よくある絆され系の作品かなと思っていましたが、清澄のひばりへの本当の思いと葛藤が描かれたシーンで衝撃を受け、一気に作品に引き込まれました。

 清澄もひばりも、みさごの死に対して「もし自分があんな事を言わなければ……。」と“自責の念”を抱いています。そして「もしみさごが死ななければ……」ひばりが清澄を好きになることも、ひばりが清澄の一番近くにいることもなかったと“後ろめたさ”のようなものを感じ、それが枷となって相手への恋心に蓋をして生活しています。……本当はきっと、みさごが生きていた時からお互いに惹かれ合っていたにも関わらず……。
 隠したくても隠しきれず、ふと現れるひばりの欲望と恋心、清澄の交錯する本音と建前の感情に、胸が締め付けられ苦しくなりました。
 清澄の気持ちもひばりの想いも、三人の過去と関係性も……全て多くは描かれていない為「もしかしたら……」「本当は……」と想像だけが膨らんで余計に心が抉られます。

 終盤の、想いが通じ合い二人が初めて身体を繋げるシーンは、お互いの今まで抑えていた感情が一気に溢れ出ていて、それまで静かに物語が進んでいただけに、より一層心に響きました。 
 みさごが死んだあの日から、ずっとひばりの家族になろうと努め保護者のような態度を見せていた清澄が、男としてひばりを組み伏す姿は雄みに溢れ、余裕のない表情に今までどれだけ気持ちを抑えていたかがよくあらわれています。
 そしてひばりが「俺こんなに澄の近くにいる。」と泣きながら言う場面は、強がってきたひばりがやっと本心を言える場所を得ることが出来たのだと……本当に良かったと私も泣いてしまいました。
 恋愛に於いて“身体を繋げる”ということの意味が胸に刺さった作品でした。

 アフターストーリーでは、素直に本心を言い合える二人を見ることが出来て幸せでした。
 清澄のひばりへの甘えっぷりと、ベッドでの完全にひばりをリードする雄っぷりに、これまた良い意味で心臓が持っていかれます……。

 登場人物も場所も限られていて派手な演出があるわけでもないのに、こんなにも心を掴まれ物語の世界に引き込まれたのは、やはり先生の画力と構成、描写が素晴らしいからなのだと感心せずにはいられません。

5

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