群青夏恋

gunjou natsukoi

群青夏恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×213
  • 萌15
  • 中立10
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
12
得点
157
評価数
54
平均
3.2 / 5
神率
18.5%
著者
カシオ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
集英社
レーベル
集英社ガールズコミックス
発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784088551678

あらすじ

「学校までの見飽きた田舎道 時間は腐る程」

クラスメイトとの仲は上々
部活では全国クラスの腕前
何不自由ない高校生活
ただ、つまらない…。

そんな浅井の前に美貌の転校生・紺野が現れ、平穏が崩れ出す――!?

表題作群青夏恋

浅井賢太郎,17歳,高校2年生
紺野棗,高校2年生,東京からの転校生

レビュー投稿数12

青春

じわじわくる作品でした。
なんだろうね、若いからこその衝動、暴走、もどかしさ、葛藤
いろんなものが混ざり合ってて面白い
ただ、それだけに最後がすっきりしなかったかな。

始まりは日常の一コマ
見たことのない綺麗な顔をした学生が痴漢にあっているのを助けた
そしてその学生が自分のクラスに転校をしてくる
男に痴漢をされていた、男に身体を売っていたという噂。
そして年若い叔父を見つめる視線。
いつの間にか関係が少しずつ変わっていく過程が良。
身体に触れること、交わること。
お金を介した関係から、少しずつ気持ちが移っていく過程が良。
眠っている相手にキスをする。
その衝動的な部分、好きです。

攻の背景にあるもの
受の背景にあるもの
読み込めばもっと面白いのかなと思いつつな作品でした。
私個人としては、BLのラストはスッキリハッピーが好きなので
少々もやっとする部分はあるけれど、もっかい読めば変わるのかな

0

夏が香る

闇を抱えた男子高校生の恋の話。
爽やかなのに少し毒。夏が薫る作品でした。

痴漢を助けたことから始まる出会い。ふたりが互いに気になっていく過程がじっくりで良かったです。
あと女の子が可愛かったです。

釈然としない終わり方……というか、全部投げっぱなしにして逃げる、ふたりで夏を堪能する。そんな終わり方でした。少しキッズ・リターンみがあったかな。
棗の過去も。賢太郎の過去も。重くて辛い。だけど二人が出会って距離が縮んで、少しずつ氷が溶けていく。
そこがとても良かったです。

ただ、打ち切りではないんでしょうけど、打ち切りっぽさ…はあったかな。
駆け足というか、消化不良感は否めませんが、私的にはそれでも楽しめる一冊でした。

1

最悪

痴漢はする方もされる方も悪いなんて言う攻めは嫌だ

1

穏やかで劇的な青春

爽やかな青春物語かな?と読み始めましたが、カシオさん独特の仄暗さが健在でした。

男子高校生2人の一夏の思い出を覗き見ているような、背徳感を感じるお話です。傷つきながらも成長していく姿が眩しい...。

関係性や過去について多くを語らず、読者の想像に任せる部分が多いので...ミステリアスで素敵だなと思いましたが、起承転結がきちんと欲しい方向きではないかもしれません。

最初と最後のモノローグがリンクしていて、この巻だけでも綺麗に纏まっているとは思うのですが...続編があればぜひ読みたいです。

0

日常にとけこむ

とある田舎に住む高校生。
「時間は腐る程」あるのに繰り返される日常をつまらないと思いながらも受け入れるしかない日々。
そんな生活を送っていた浅井のクラスに転入生がやってきたところからはじまるお話。

紺野のツンとしてミステリアスなところ、浅井の面倒くさいと思いながらも放って置けない性格など良いところはたくさんありました。
ですが、気になるところが回収しきれない部分が多くて正直物足りなさを感じています(汗)

紺野の叔父と浅井の兄のことはさらりとしか触れられていませんが、重要なことなのでは…?と、もやもや。
最後も、この先どう進むのかめちゃくちゃ気になる~!
これはこれできちんと着地しているとは思うのですが…
出来れば細かい部分も含めてもう少し続きを読みたいな、と思いました。

0

余白が多い

思春期の荒らさ、不器用さと余韻!!
(訳:何考えてんだ?え…終わった)

めちゃくちゃ楽しみにしてて、途中まではドキドキだったんですよ…2人の距離感、棗の闇にビリビリするけど…
最後、数ページで、あれ?これって1巻完結?まとまるんか?と不安に思いつつ読み終え…「続く」探しちゃったよ。ハピエンっぽいけど、はっきりしない!こういう余韻が楽しい時もあるけど、こちらは棗の気持ちが読み切れないし、伏線もぼんやりばかりでスッキリしない。あとがきがないから、作家さんの考えも分からないし…ハッキリすれば良いと言うものではないけど、これは難しかった。健太郎もあの段階でなんでキスしたんだろ?気持ちの前に体が動く描写もなんでした?え??と理解できず…思春期特有の脆さや掴めなさと思えば良いのかもしれません。雰囲気も楽しめたら楽しいのかも。

0

この余韻が残る感じは嫌いじゃない

作者さんの作品は初めて読みました。
色気のあるキャラクターを描かれますが、個人的にはあまり好みでない方です。

田舎の高校生、17歳の夏に出会った転校生とのお話でした。
美しい転校生に恋をするお話はよくあり、タイトルや表紙は青春BLっぽいですが、作者さんの作風や棗の風貌から爽やかというより、微かに淫靡な香りのするお話という印象。
画家の叔父と暮らしているというのも、そこはかとなく背徳的。

攻めの浅井も普通の高校生かと思いきや、過去に傷を持った人物でした。
自分がそんなはずはないと思いつつも、棗に出会った事で坂を転がるように肉欲に溺れていく。
「頭と下半身がまるで一致しない」初めての感情に翻弄される様子の描写が良かったです。

叔父の想の棗への気持ちや、棗の気持ちがハッキリとは描かれていないのでハピエン風ではありますが、余韻を残した終わり方になっています。
「この夏を忘れない」というモノローグもなんとなく寂しさを漂わせている。ひと夏の物語なのか、続いていく物語なのか…。
萌えはなかったですが、あまり読んだ事のないDKものという点で良かったです。

0

不完全燃焼な…

綺麗な顔の転校生と、ちょっと不良っぽい?この組合せ

ミステリアスで中性的な紺野くんがとにかく綺麗でした。こんな転校生が来たら周りがざわざわしちゃうのしょうがないよね…
浅井くんは無気力そうでいて、意外とピュアで優しい。ミステリアスな転校生に普通の子が恋するお話かな…と思いきや、2人とも謎が多かった。

紺野くんは叔父さんとの関係、浅井くんはお兄さんのこと…すんなり恋物語に発展しない障害。
しかし、どちらも最後まで解決はせず、そのままな感じでちょっともやもやしました。…そういうのを抱えつつも惹かれあってしまう若さあふれる恋みたいな話なのかもしれませんが。浅井くんの弓道も、もっと話に関わるネタなのかと思いきや、匂わせるコマが最後にあるだけで、お兄さんがどんな人なのか気になる終わり方でした。

叔父さんと、お兄さん目線の話があれば興味深そうだなぁ。紺野くんが前の学校でどんなだったのかとか、転校してきた経緯もまだ謎が残るし…
高評価ばかりなので私がバカなだけなのかもしれませんが、雰囲気だけで流れているようにも思えてしまいました。
最後に…想さんのお顔がいちばん好みでした( ´༥` )

0

衝撃的

今まで明るいストーリーのものばかり好んで読んできたのですがこれは衝撃的でした。
普段明るいものばかり読んでいるのでしんどい感覚がありました。がそれが癖になる感じなんですよね
シリアスかと聞かれたらそれは少し違う気がするんです…。なんというか完璧すぎない人間らしさを感じました。
本来なら攻めはこーして受けはこうするでしょう。という枠にハマらなく、ズレてる感じがあって 逆に人間味があってゾクゾクしました。
そして終わり方、びっくりしました。よく見るハッピーエンドとズレていてなにか物足りなさが残る感じ…。でも続編がでるとなると少し違うんですよね。この終わりが美しい。スッキリしない感じなんですけどこのモヤがかかった感じで終わるのがとても良かったです。

なのでスッキリするような作品が好みの方には向かないのかな?あとラブラブな感じもなくセックスもシコいって感じで見れないと思います
絵柄は線が細い感じで綺麗な子を描くのがお上手だとおもいました。

普段は読まないタイプのものでしたが他にもカシオさんの作品を読んでみたいなと思う作品でした

2

美しく、危うい

やられました。
カシオ先生の描かれる作品の、心がざわざわとかき乱されるような読後感がとても好き。
今作もこの終わり方が1番美しい気がします。
2人の夏恋が描かれたこの先に訪れる秋や冬、春はどうなるのかなと思わず想像したくなる。
私は続きは不要かなと感じました。

退屈な日常、退屈な田舎、退屈な学校生活。
そんな新鮮味のない生活の中に突如現れた「東京から来た転校生」という名の異分子。
美しく儚く、どことなく危うい雰囲気が漂う"紺野棗"という1人の少年の存在によって、良くも悪くも田舎の学校という狭い世界が動き出す。

個人的にはこの作品を痛々しいとは感じませんでした。
しかし、決して爽やかな青春物語というわけでもなく、読み進めるにつれてレモンの皮をかじった苦味のようなものがほのかに広がる。
この気持ちは恋なのか、興味なのか、執着なのか。
登場人物達の心情ははっきりと描かれていません。
パズルのように少しずつ散りばめられたものをかき集めて想像するしかないのだけれど、なぜだかそれがとても魅力的。
ダークでもない、ただの青春物語でもない、不思議なお話でした。

個人的にですが、ネタバレは無しで読んで頂きたいなと思うのはカシオ先生の作品が多い気がします。
ぜひ真っさらな状態で、この短い夏の物語を読んで欲しい。
皆さんはどんな感想を持つのでしょうか?
そして最後に、"僕の穏やかな日々を壊したのは 美しい君でした"という帯の一文のセンスの良さが素晴らしいです。

4

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