愛しいキミとのひみつの時間 傲慢な御曹司×身寄りのない幼馴染の、すれ違い格差ラブ

つむぎくんのさきっぽ

tsumugikun no sakippo

つむぎくんのさきっぽ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神248
  • 萌×287
  • 萌35
  • 中立7
  • しゅみじゃない21

--

レビュー数
43
得点
1700
評価数
398
平均
4.3 / 5
神率
62.3%
著者
暮田マキネ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815501136

あらすじ

「つむぎのおっぱいなら好きなだけ吸っていいからね」

紬(つむぎ)と煌成(こうせい)には、小さい頃から続くヒミツの習慣がある。
それは…紬のおっぱいを煌成に吸わせてあげること。
最初は煌成を慰めたかっただけなのに、思春期を迎えると関係はどんどん変化していって──

表題作つむぎくんのさきっぽ

宇喜田煌成,17歳,高校生,御曹司
大野紬,17歳,高校生,身寄りのない幼馴染

その他の収録作品

  • さきっぽのさきっぽ(描き下ろし)
  • カバー下「雑談時々解説」

レビュー投稿数43

バイプレイヤーの使い方が 神

新年早々泣いてしまった。「主従っていいな」「BLって最高だな」と思わせてくれるお話でした。
この作品のように【話ごとに語り手を変えて進んでいく】という手法が個人的に大好きなので、同じような姐さまに広くオススメしたいです(もう十分 布教されていると思いますが)
当事者同士が愛を囁きあっているのも微笑ましくて癒され、読んでいて菩薩のような感情になれるのですが、私は 脇役を通して語られる二人の関係性や 攻めが彼等にこぼす愚痴や、受けへの執着 無自覚溺愛っぷりが たまらなく好きなんです。

あと単純に、紬(受け)という存在が愛しいです。作中で、歪んだ倫理観を持った人物がいても、それに伴う胸クソ展開を見せつけられようとも、紬の笑顔で 全て無かったかのように浄化されていく…
魂の純度というか透明度が高いんだな、きっと。
それに、名バイプレイヤーの面々の働きが適材適所で、物語を通して でしゃばりすぎず絶妙な干渉具合で描かれていて素晴らしいと思いました。
莉麻・莉生・鼎兄さんをメインにした 小話集、読みたすぎる。
新年一発目に読んだBLが、この作品で良かった。

「つむぎくんのさきっぽ」
【BLアワード2021】BEST ディープ 4位

0

タイトルからは想像もできない物語

紬と煌成には、小さい頃から続くヒミツの習慣があります。
それは紬のおっぱいを煌成に吸わせてあげること。
最初は家庭内で孤立する煌成を慰めたかっただけなのに、思春期を迎えると関係はどんどん変化していって…

マキネ先生の作品の中でも私は特に大好きな作品です。先生らしさが詰まってます。
タイトルと表紙だけ見ると、とんでもなくエッチなお話かと思いますが、逆にとんでもないエッチは無いです(最終的に行為はありますが、とんでもなくは無いです)
幼少期に出会った2人が歪な関係の中で成長していき、主従関係のようなものが築かれていきます。
これが本当に切ないんですよ…
従わせたい訳じゃない、従いたい訳でもない、本当は心から愛してる、対等にありたい…もー、感情が!

主人公の紬はマキネ先生の受けらしい、とにかく可愛い男の子です。でも芯は強くて、もともとは面倒見の良い明るい男の子。
攻めの煌成は素直になれないお坊ちゃん。紬が誰より大切なのに不器用な愛ゆえに傷つけてしまいます。
この2人に煌成に仕える(現代なんだけどね)双子や煌成の一族が絡んで物語は進んでいきます。
ほぼほぼ切なくて苦しい展開です。
でも、その先には最高の結末が待っています。

本編では2人のラブラブなシーンがほぼないんですよね(あるけど足りない)
シーモアさんだけなのかな?温泉編が配信されていて、2人が温泉に行く話なのですがこれが本当に良いのでここまで込みで読んでほしいです。
間違いなく名作です。

0

絶妙なDK BL

DKのBLも暮田先生の手にかかると一味も二味も違う空気感を醸してきます
DK BLと聞いて思い浮かべる「キラキラ感」や「思春期感」これらが無い、とは言いませんが「ソコじゃない」のにしっかりDKのBのL♡なんです
そして尊さがすごい…!

どこまでも覆われているほんの少しの重みのある空気感
でもその重みがあるから、2人で分け合って寄り添って支え合って生きていくんだろうなぁって思わせてくれる
この絶妙で絶対的な関係性をこの2人が魅せてくれる…
「萌える……。」としか言えない

高校生ながら聖母味が溢れる芯の強いつむぎ、そして既にスパダリなのにつむぎ無しでは生きられない…どこまでもつむぎだけのスパダリ煌成
そして双子♡♡

DK、幼馴染、身分差、障害…
最高の舞台で紡がれる切なくも尊いDKたちのお話し、萌えの神が降臨しています

0

時代錯誤な主従関係が自然に受け止められる

もんんのすごく可愛かった。
この現代で、主従関係設定がこんなにもすんなり入ってくるのかと、それだけでもすごいのですが、紬くんの存在が奇跡のように素晴らしい。
表情、仕草、歩き方走り方、思考、何をとっても可愛くて、作中で煌成が「春のひだまり」と言い表していましたが、まさにそのとおりの男の子。
まだ二人が小さい時からの付き合いの幼馴染みなので、当時のエピソードがちらほら出てくるのですが、今では高身長で不遜な雰囲気すらある煌成のことが紬には、自分よりも小柄で泣き虫で「お母さんは僕のこと嫌いなんだ」って泣きじゃくる頃のまま見えているんだなと分かります。
紬は煌成が大切で、煌成も紬が大切。お互いがお互いを思い合っているのに、「僕が煌ちゃんのお母さんになってあげる」との子供の頃の秘密の思い出や、立場の違い等が邪魔をして、すんなり恋人関係にはなれない。
そのじれったさがたまりません。

ほかの登場人物も皆素敵です。
煌成を護る、木島家の双子、莉麻と莉生。もう本当にこの二人は立ち位置も性格も最高によいです。
煌成との関わり方(距離感)も適度に近く適度に一線引いていて、その上で莉麻は容赦なく厳しめだったり莉生は宥め役だったりする。二人とも紬のことが大好きで、優しく接するのもよいのです。バランサーとしての役割が、作中においてもそうだし、作品を俯瞰したときの構成的にも秀逸で、二人が出てくるとほっとします。
宇喜田家の当主がドライでどこか超越しているのも、その妻が欲と長男への偏愛というアイコンみたいにわかりやすい性格なのも、長男がくずっぽいのも好き。今後宇喜田の家は衰退しちゃうんじゃない?などと思えてしまうのも良し。
都落ちしたと噂の鼎さん達の様子も窺えて、このお家も気になるところです。(こちらメインの別作品があるらしい)

全7話で話ごとに視点が変わる構成もよかったです。多角的に世界観を捉えられるから。しかも自然で、視点が違うことに違和感も覚えなかったです。
巻末の各話解説も興味深かったし、巻末描き下ろしの後日談も御褒美みたいでした。ほかに番外編もあるので読んでみます。

0

タイトルから想像できなかった切なさのある物語

最初、タイトルがすごいインパクトあるなと思ったのですが、こんなに切なさがある物語だと思いませんでした。攻めは不器用だし、受けは自分が攻めに必要なのかということや身分差に悩みます。そして、互いを思い合ってるのにすれ違いが起こってしまいます。受けが決意して攻めの側を離れる場面や、受けが出ていった後の攻めの様子が切なすぎました。

長さに差はありますが、攻め受けの他に攻めの護衛役の双子(めちゃくちゃ素敵なキャラです)の視点があり、主に4人の視点で描かれています。受け攻めを第三者視点で見られるので、受け攻めのことも関係も深く見ることができると思います。

0

脇キャラに目がいく

買いづらい表紙!と言いつつほぼジャケ買いしてしまった一冊。
タイトルとカバーがとても分かりやすいですね。

家のしがらみにがんじがらめな御曹司、煌成と、そこの召使的住み込みお手伝いの紬。
寂しそうにしていた煌成を、僕がお母さんになるからと、何かと世話を焼いていたつむぎ。その一貫でオッパイも吸わせてあげてた。
成長してもその習慣は続いて。。

そうくるとH路線かなと思いますが、実はすれ違い物語のテイストが強かった。
愛し方が分からずただ紬を遠ざける煌成のマゾヒズム。

キーになるのが、同じく御曹司の警護係の双子。
二人を理解し助けてくれる。
特にりおがクールでかっこいい。この双子のスピンオフ希望。

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悲しくなるくらいの両片想い

表紙と冒頭だけ読むと、自分本位な御曹司DKが幼馴染のかわい子ちゃんのおっぱいをひたすら吸ってるえろほんなんですが・・・読み進めていくとめちゃくちゃエモくて切ないです。どっちの境遇も辛い・・・!

こういう話って、攻くんがスパダリ気質で上手に先回りして解決しちゃうストーリーも少なくないんですが、それって何だか人間味に欠けますよね?こちらの作品は、攻くんにもダメなところがあって(というか紬くんがいないとダメダメで)、そこを護衛の二人がフォローする、という関係性になっています。そのおかげで、攻くんが超人である必要がなくなって、脆さが無理なく描けると・・・。天才。

たぶん連載で読んでいたら、焦れてじれて辛くなってしまうような本です。単行本で出会ってよかった。

一緒に育ってきたのに、かたやパンツの心配(リマちゃんの!)、かたや高級ホテルで娼婦と戯れるというどちらもちょっと現実離れした設定ですが、それくらい上流階級なんでしょう・・・うん。

高校を卒業したあとの二人のストーリーを、もっと長い尺で見たかったです。

0

タイトルと表紙詐欺です…いい意味で!

この表紙、タイトル、エロ甘な作品だって思っちゃいませんか?
実際は切なくて優しくて涙が出ちゃうようなお話でした。
だからエロ甘な作品をお求めの姐様がたにはおすすめではありませんし、切ない共依存のお話をお求めなら全力オススメいたします。
私は本当に久しぶりにBLを読んで泣きました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

お互いに依存し合って、好きなのに紬からは言える訳ないし、煌成は言葉が足りないし不器用で守る事だけが愛情の表現だと考えてるし、もどかしくて辛くて…。
結局紬が、屋敷を出ることになってから煌成が思い知ることになりますが、煌成に涙にもらい泣きしてしまいました。
確かに煌成の愛し方は足りない事が多すぎだけど、煌成はそもそも知らないんだものね、愛されて愛する事を。

ラストがホントに幸せか読後感でした。
紬が新妻のようで可愛いんだよー!
双子もいいキャラでしたし、鼎兄さんのお話にも興味を持ったので読みたいです。

1

攻めの歪み方が不器用で好き

お屋敷に引き取られた子供と主人的な坊ちゃま。煌の拗らせっぷりは歪んでるし不器用すぎるし、くっつくのが大変そうな二人でした。
直前に暮田先生の「ベイカーベイカーパラドクス」を読んでたので、またおっぱい吸ってるし受けのタイプも同じなので既視感に戸惑いました。でも表紙とタイトルからは想像もできない重い話かも?という覚悟も一瞬で決まったので良かったです笑。
立場もあって素直になれない煌の歪み方がなかなか良くて好きでした。本人に冷たい態度なのはアレですが、内緒で影で必死に守ってるって健気すぎ。高校生だと、人生賭けて守ってるくらいの気持ちなんじゃないかな。
転機は悪キャラ央大が事を起こしたせいですが、このキャラに直接苦しめられる展開じゃないのが良かったです。胸糞な予感を吹き飛ばしてくれた無感情おじいちゃん、結構好き。
そうしてやっとつむぎを追いかけられた煌に泣きました。良かった…本当に。描き下ろしの甘えた煌に萌え萌えでした!絵もとっても綺麗。
タイトルはなんで「さきっぽ」なんでしょうか…おっぱいて意味?

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ふやけた指先

煌成も紬も、お互いに相手を想って取っている行動なのにそれぞれうまく伝わらず、小さなズレがやがて大きなすれ違いへと変わって…
ほんわかした雰囲気を纏っていられる紬がすごく大人だったんだなと思えるくらいに
ふたりが抱えているものの重さに切なくなりました。
というか、相手を想うその気持ちで自ら責任を重くしていっているような。
その背景には揺るがない愛があるのはわかるんですけどね…
何でも気軽に言い合えない関係ゆえにどんどん拗れていく様子が歯痒かった。

煌成があんな親たちや兄に影響されず、腐った考えを持たないでいられたのは、紬が居てくれたからこそなんですよね。
双子たちもすごくいいキャラで、細かく作り込まれたこの作品には無くてはならない存在だなと思いました。

左手薬指の噛み跡が本物リングになったところはめちゃくちゃキュンとしたし感動して
幸せな未来が待っていて本当に良かった…!

暮田先生の各話解説を読むのが楽しみで、表面上では分かり得なかった部分を知ることができるのでとても有り難い気持ちになります。
そしてスピンオフとかではなく"実は過去作と繋がっている"というところもすごく好きでした。

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