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anti romace
高校を卒業してから上京して、同居して6年。元同級生で友人の柿谷と周防は性格も違うし仕事も違うけれどルームシェアがうまくいっている。
居心地のよい生活。だけど本音のところでは友情なのか恋なのか。7年を目前に少しだけ気持ちが変化していく。というお話。
日高先生の描く人物も背景も、なにもかもが美しいです。線一本ですら描画が既に美しいです。なので画面が美々しくて眼福です。
何度かトライしても読んでいてとてもしんどくて、いつも半分くらいで中断してしまうのですが、今回ようやく1巻を読み切れました。たぶん4回目トライです。
私自身、うまく行ってるならそのままでいいよね、という性質なので、周防の気持ちがよくわかる。
主人公は柿谷の方で、柿谷の揺れ動きまくる(というか、横からつついて水面を揺らす奴がいる)気持ちがとても丁寧に綴られているため、うっかり寄り添って読もうとしてしまうのですが、でも、でもですよ、このわざと波風を立てる戸和田さんがいなければ、別に二人はそのままだったのではないのかと思ってしまうのです。
繰り返しますが、そのままで問題が起こらないのならそのままでいいと思うんですよ。
たとえば柿谷が、周防への恋心を抑えられなくて、いますぐにでもキスしてセックスしたくて、他の誰にも取られたくない、自分のものにしたいとぐるぐる思い悩んで寝られない食べられないとかいうのなら分かります。だけど戸和田さんが揺らしまくって煽り立てなければ、普通にお互いに目を瞑って「友達」でいられるくらいの関係じゃないのかと。
友達と恋人の間だからといって、必ずしもどっちかに白黒はっきりつけなければいけないわけでもないし、少なくとも現時点では困っていないように見えるので。
普通に仕事して生活して、距離感を保ちつつ、たまに無意味な接触にドキドキするというのが今の状況で。心が壊れそうだとかの切羽詰まった感情でもないのなら、現状維持でいいよね、なんて思ってしまうから、終始首をひねって1巻が終わりました。
しんどいのは、リアルな心理描写と、結局他人に揺すられて動いている(ように見える)ことによるのかも。
二人の関係に果たして結論は必要なのかな、2巻読めるかな。
新刊買ったのですが、1巻の記憶が朧げだったので再読。
このもだもだ感…!!
拗らせてる人しか出てきません。
そしてこの2人、受けか攻めかぜんっぜんわからない!笑
それもまたリアルというかなんというか。
お互い何も言わないけど知らず知らずのうちに嫉妬とか態度に出ちゃって、正直面倒くさい男どもなんですけど、
やっとここからだね。がんばれ。まだ若いから。
と、なんだか親のような気持ちになってしまう…
そしてメインよりアダルト組の行末の方が気になってしまうのであった……
上下一気に読みました。
大人の生活なので仕事に携わる時間が長いのは当然ですが、その日常とストーリー展開上都合の良い出来事やら登場人物などのフイクション要素の兼ね合いが素晴らしくて、本当に私達の側で普通にいる人達のお話と感じられるほど普通なお話しにぐいぐい引き込み、ページをどんどんめくらせてしまう。
付き合いが長いと、言葉はだんだん足りくなるんでしょうか?
お互いに不満があるのに、今を変えるのが怖くて言葉に出来ない。それが重なり、ますます言えなくなる。
長い間変わらなかった関係を十和田さんの言葉で動き出してしまった。
その時の亮の気持ちが伝わってきて、私も苦しかった。期待と後悔と。涙を溢れさせて寝ている姿が(涙)。十和田さんを恨みましたよ。
そのあと、周防は帰ってこなくなるし、亮が可哀想。
亮は周防への気持ちを小説にしていたのかな?
小説の中で、自由に動いて恋人になっていたんだろうか。
動き出した彼らの関係。
どう変化するのか、とても楽しみです。
じっくりゆっくりなお話でした。6年間の片思いが変化を迎えるかもしれない!という話が8話かけて丁寧に綴られています。二人それぞれの職場での人間関係も描かれるので、人間ドラマとして読み応えがありました。
6年は長いけど、同居して毎日顔を見る状態で何も変わらなかったら、そのままズルズルいくのも納得かなって感じです。片方は隠してるつもりで、片方は気付いてて、でもお互いに上手く均衡を保ってたからなおさら。
決定的にやらかしたのは柿谷で、それに対する周防の反応は意外でした。えっ赤くなちゃうの!?っていう…。
周防は柿谷が自分から離れていかないことを知っていて、会社の人と仲良くすると不機嫌になる程度の独占欲も見せていて、だけど関係性は変えたくないって人。こういうのずるいって思いそうなのに思えないのが不思議というか、ちょっと子供で自分でも分かってないとこが大きいっぽくて、人間らしい気がしました。
柿谷は感情が分かり辛い分、ズレる眼鏡が良い仕事してます笑。溜め込み期間が長い分、爆発は大きく即断即決。自分の中で決まっていることを、いきなり切り出して相手を戸惑わせるタイプ。
一巻は本当にここから!ってとこで終わってるので、二巻が楽しみでたまりません!
幼馴染で6年もルームメイトとして一緒にいるのは、ただただすごいなと。関係に名前をつけない緩さが心地良かったり時に苦しかったり、自分勝手だなんて思うんだろうなと読んでいて感じました。二人のどちらがどっちなのか、なんて最初は思っていたけどこれちゃんとおさまるのか?と不安になるくらい拗れていくのがすごい。めちゃくちゃリアルでどちらの気持ちもすごく繊細に描かれていて、周りのキャラクターも個性的ですごく感情豊かで魅力的で、とにかく言葉が刺さりました。
恋愛のことじゃないけど、個人的に思うところがあって神評価にしました。
周防みたいに、柿谷のリアクション待ちで自分から行動を起こさない人間にほとほと困り果てた時期がありました。私に何か判断を求めたいような…変に回りくどい言い方をして、私がそれで何か行動を起こすと気に入らなくて責める友人がいました。というか、そんなの友人でもないんですけども。
無意識でそういう風にしてるので、自分が相手を振り回していることに気づいてないんです。あるとき言い返したら、被害者目線で反論してきたので友人関係はそこで終了しました。このモヤモヤとイライラのぶつけどころがないのは、傍目から見たらその友人が暗に唆した証拠がないということ。誰かにグチろうとしたとて、行動を起こしたのは私なので私に責任があるので、まぁ泣き寝入りですね…。
周防が柿谷を振り回しているのを見て、私の過去の苦い思い出を投影したようで、すごく胸に痛い気持ちで読んでいました。私は完全に柿谷サイドなので、周防には怒りです。
柿谷が周防に言った「卑怯者」。
この言葉で神評価にしました(笑)
よく言ってくれたな、と胸がスカッとしました。
周防に期待できるなと思ったのは、柿谷の言動に熱いリアクションをしたことです。1話から気付いてはいましたけど、周防も柿谷好きだよね?ってこと。嫉妬してるし、柿谷を好きだというネタは上がってるのに、なーんか変な方向で受け入れてないからすれ違っている。これを萌えととるかとらないかは人によって好みが分かれそうです。
だけど、終わり方が期待の持てる感じでしたので、はぁ〜〜↓↓より、ひゃぁ〜〜↑↑で次巻を待つことになったのは、嬉しかったです。絶対2巻読もうってなりますもん。作者さまの描き方が上手いですね。
柿谷もですが、個人的には周防のアクションの方がすごく気になります。2巻に期待です。
日高ショーコさんの本はシリーズ物はほとんど積んでて、読む勇気が出ないのです。
こちらも散々迷って読みました。
名作で超人気作であることへの気後れと怖れ?面白いと思わなかったらどうしよう…と。
さて今作、表紙がいいですね。本当に絵が上手いですよね。作中と表紙と絵がブレないし、24歳らしさ?あー24歳って感じだ!ていう書き分け?
内容はやはり自分の中の日高さんのイメージ通り、大人向け?はっきりわかりやすく恋愛したりエッチしたりじゃない感じです。
柿谷の片想いから6年ルームシェアして。周防を甘やかして距離を縮められず逃げられ避けられ。今までは周防を最優先してきたけど、とうとう勝負に出たら…。
親友でルームシェア友達をずっと守ってきたけど、辛そうな柿谷がなんだか…。
周防も柿谷の気持ちに気がついてるよね?逃げてきたんだよね?
どうするんだろう。
本誌で連載完結されたとのことで久しぶりに再読。
お互い意識し惹かれあっていることを感じつつ「幼馴染で同級生で同居人」という現状から抜け出せないでいる周防と柿谷。
ちょっとしたかけ引きや腹の探り合いをしたりでモダモダしてるんだけど、そこが近すぎる二人のリアルな関係性を表していて良いですね。「モダモダしてめんどくさー」っていうBL作品もあったりするけど、こちらの作品は近すぎて意識しすぎて進めない二人っていうのを感じられました。
ただBL的なキュンとした萌えは少なめなので2巻でどう発展していくのか楽しみです。
気になるのは受け攻め問題ですが、どうなんだろう・・・早く続きが読みたいです。
あと柿谷の同僚・十和田さんとバーのママ准一さんの関係性もすっごく気になる。
ライター:柿谷亮×スタイリスト:周防弘樹の幼なじみCPです。受け攻めはまだ確定していなくて、個人的には柿谷受けがいいのですが、最後に周防を押し倒していたので、この表記とさせて頂きます。でも最終的に周防が受けっぽい気もします…
両片思いのお話で柿谷→→←周防みたいな感じに思いました。
学生時代からずっと同居していて気付けば6年経っていて、だからといって付き合っているわけでもなく周りに言うと、そんなに長く同居しているのかと驚かれたり…。
柿谷はそんな状況を変えたいと思っていて、周防は特に何も言わずで、それを打破するために同居解消と言って、やっとそこでお互いの気持ちがわかるところで、1巻が終わります。めっちゃくちゃ気になるんですけど!!
2人の関係をさらに引っ掻き回してくれそうな戸和田ですが、行きつけのバーのママとの関係も気になりますし、不定期連載みたいなので、2巻は数年後だと思いますが、いつまでも待っていようと思います。