1人と一人の3650日

hitori to hitori no 3650nichi

1人と一人の3650日
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神118
  • 萌×285
  • 萌45
  • 中立19
  • しゅみじゃない9

--

レビュー数
37
得点
1084
評価数
276
平均
4 / 5
神率
42.8%
著者
hitomi 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784801968653

あらすじ

10年前に「キモいんだけど」と酷い言葉で自分をフッた勝巳と再会したゲイの牧。
純粋に再会を喜ぶけれど、ノンケのはずの勝巳が評判の悪い男とセックスをしていると知る。
過去、保身のために牧を傷つけた勝巳は見知らぬ男たちに乱暴に抱かれ、痛めつけられることで赦された心地を得ていた。
その事実を知った牧は、勝巳にこう告げる――。
「僕が勝巳くんに罰をあげる」

hitomi、渾身のデビューコミックス!!

表題作1人と一人の3650日

牧 修一郎,28歳,書店員
早瀬勝巳,28歳,会社員

同時収録作品未熟な僕らは夏に為る

野島大也,息抜きで田舎暮らしをする都会人
尾田川祐介,24歳,3年前から田舎暮らしの青年

その他の収録作品

  • 未熟な二人のその後のお話(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下イラスト

レビュー投稿数37

涙の描写の美しさ

hitomi先生の初単行本を拝読させて頂くのがとても楽しみでした。

個人的、各項目5段階で
痛々しい 3
しんみり 3
エロ 2
な感じだと思います。

かつて友達だった、牧さん×勝巳さんのカプです。今作は表題作の他に、短編が1作品同時収録されています。

高校卒業の日、告白した牧さんとそれを酷い言葉で振った勝巳さん。10年が経ち、偶々再会した2人。だけど、再会を喜ぶ牧さんとは打って変わって、罪悪感を抱いている勝巳さんは…。

確かに告白してきた相手に「マジキモいんだけど」と言うのは酷いことで、それが親友なら尚更。だけど、辛辣な振り方をする作品はチラホラ読んだことがあるのと、他の男に手酷く抱かれることで、赦されていると思う様になったのが、ちょっと理解出来なかったですね。酷い言葉ではあったけど、勝巳さん自身が痛い目に遭うのは合致しないかな…。

他の男に手酷い扱いを受けるので、その瞬間の描写は少ないですが、顔を殴られていたり、身体が傷だらけになっていたりと、少し痛々しいです。でも牧さんが、勝巳さんに罰をあげる、と抱くようになってから、勝巳さんの身体の傷が徐々に無くなっていくのにはホッとしました。
因みに罰をあげると牧さんは言っていますが、キスや抱き締めることはしないだけで、酷い抱き方は全くしていません。再会してからずっと、勝巳さんに対して牧さんは優しいです。勝巳さんに投げ掛ける言葉も優しい。

痛々しい描写や泣きながら胸の内を吐露する勝巳さんの涙が辛いですが、少しずつ笑顔を見せて、最後の涙の描写が今までの涙と違う意味合いが込められているので、是非とも読んでほしいです。

0

同時収録作が良い

①3650
10年、、は長いな。こんな風に拗れて、赦されて、救われて・・・。感動ストーリーなのだと思いますが、ちょっと痛すぎて、読んでいるのが辛かったです。せめて、楽しんではなくても、気持ちいいセックスをしていて欲しかった、という気持ち。自傷的行為には萌えられない系FUJOSHI

②未熟な僕らは
これは!良いBL!
切なさとラブがきゅっとまとめられていて、、すごく雰囲気がある作品です。
都会から田舎に引っ越してきた男と、彼より3年?ほどまえにそこに移り住んだ男。そこにたどり着いたきっかけは違えど、みるものは同じ、たべるものは同じ。
そんな日々の中で、お互いが愛しい存在になり、あるとき、痴態を見て、頭の中で実が弾ける。そんな話。
衝動的な別れを許せたのも、一緒に過ごした愛しい日々があるからかな?と心がほっこりしました。

②はすごく好きなんですが、総合評価で萌です。

1

絵がとてつもなく綺麗

読み返し。

絵が綺麗でとても惹かれたので購入しました。

高校の卒業式に牧に告白された勝巳。
「キモいんだけど」と酷い言葉を牧に言いふったのですが、
実は勝巳は牧のことが好きだったんですね。
で、時は流れて10年後二人は再会するのですがー…。

あらすじを見ずに購入したのですが、とても辛いお話でした。
最後はハピエンなのですが、そこにいくまでの道のりが…。
牧が恨んでいて勝巳に酷いことするならわかるんですよ。
でも、牧は全然恨んでないのに、自分を責める勝巳に胸が痛かったです。
ただ責めるってわけじゃないから余計…。

そんな勝巳に寄り添う牧がとてつもなく優しくて
大きな人だなぁって思いました。
二人が結ばれるのに10年かかっちゃったけど
これからは沢山二人で幸せになって欲しいなぁと思いました。



表題作以外にも1つお話が入っているのですが
そちらも可愛くて好きでした。

1

中編2つ

表題作より、後ろに収録されていたお話が良かったです。そちらがデビュー作でしょうか?

表題作は、学生の頃、卒業式で思い切って告白した友人を、気持ち悪いと拒絶した男性の話。
実はお互い好きだったのに、体面を重んじて離れた二人。再会から物語は始まります。
優しくてどこまでもいい人な本屋の店員と、引きこもりがちなリーマン。昔友人を拒絶したトラウマで恋ができず、そのことを負い目に感じています。
優しく線が細い方が攻めというギャップはよいのですが、受けの方がトラウマでめそめそしすぎている印象で、ちょっと好きになれなかった。
なぜだか、甘やかし攻めのいい人キャラも嘘くさく思えてしまった。

一方、もうひとつのお話は、田舎で出会った二人が,友情の延長で恋をする爽やかなお話でなかなか良かったです。こちらだけだったら萌か萌2ぐらいなんですが。

2

勝己が、すごく刺さりました♪

昔、保身のために、牧の告白を「キモいんだけど」と手酷く振った勝己。
けれど、そのことを忘れることができずに、自らを傷つけることで心のバランスを取ろうとしている姿が、痛々しくて可愛い。
勝己が適当な男に、痛めつけられる好意を繰り返していると知った牧が勝己に「罰を与える」というけれど、牧は勝己を傷つけることはしない。
勝己の心の弱さが堪らなく可愛いいです。
牧が昔を変わらず、勝己を大事に思っていて、勝己の心の奥で固くなった『罪の呪縛』みたいなものを、ゆっくりと溶かしていく感じです。

1

うーん

本当は自分も好きだけど酷い振り方をしてしまい10年悔やんで自分を痛め付けて。
それを当の本人に告げて、重すぎる気持ちに相手がダメージを受けるとは思わなかったのかな。私ならいくら相手が優しくても言いにくいなぁ。
許されたのは相手も自分にまだ気持ちがあったからで、もし気持ちがなかったら重すぎてドン引くだろうし、自分に酔ってる?と思ってしまうかも。その辺りが都合良いなと感じてしまった。
+αで受に苦しくて痛ましいエピソードがあれば名作になったのになと思う。絵も素晴らしい。
繊細な感情を描くのが上手な作家さんなので、次回作に期待。
…皆さんの評価が良いのにすみません。

3

きれいです

すごくきれいです。もうちょっと話を延長したらいいと思います。

1

好き

表紙の受けの泣き顔が可愛すぎて購入しました。
買って大正解でした。表紙に惹かれただけあって絵は勿論上手くて、泣き顔だったり行為の時の表情、攻めの優しい顔の表現力が素晴らしかったです。そして何よりストーリーが私にとって好みそのものでした。内容は重くても最終的にハッピーエンドなものは大好きなので、尚更。
欲を言えば2人の今後も少し見てみたいなーと。


健気な受けが好みなのですが、健気どころか友人を傷つけた罰を、自身が望んで10年も受けている姿は痛々しいもので、いい意味で心臓が締め付けられました。もし攻めと再会することがこの先なかったらと思うと、再会できて本当に良かったと思います。
10年もの間自身に罰を与え続けるほどの繊細さ故に、理解できないとの声もありますが、そこも人それぞれですね。大切な友人を傷つけてしまったこと、世間の目を気にするあまり、友人の気持ちを利用して自分の気持ちも否定したことは、受けにとって月日が解決してくれるようなものではなかったのだと思います。

受けは暴力とセックスは同じだと考えています。境遇的に仕方ないですね。でも優しさの塊のような攻めと結ばれ、今後身体を重ねる機会も多くなると思うので、本当に好きな人と行為に及ぶことは幸せなことなんだと受けには知って欲しいです。


同時収録の作品も、短いながらも好きなお話でした。受けがとっても可愛い。
攻め!逃げるの?!って思ったけど、ちゃんと帰ってきてその後は心置きなくラブラブしてて微笑ましいものでした。
受けから言われたセリフを、そのまま受けとって逃げた攻めでしたが、なんというか、誤解?が解けたようで良かったです。言葉の受け取り方でこうも行動を変えてしまうんだなと、私も気づけた作品でした。

この作者様は初単行本ということで、今後の活動は分かりませんが次回作を出されるならぜひ買いたいなと。表題作の続きとまではいかなくても、2人がラブラブしてる所は是非見たいです笑

2

科した罰

表題作は重めなお話でした。

牧をひどく傷付けてしまった過去の自分を赦せない勝巳の長くて暗い10年。
いろんな感情が積み重なって
病んでしまっている勝巳が痛々しかったです。

再会した時、傷付けたはずの勝巳はボロボロで
傷付けられた牧は当時を"過去"と割り切って生きている、その温度差が切なくて…。

そんな風になるほど牧への想いは強かったということだけど
自分が痛くて怖い思いをすることが
償いだとでもいうような歪んだ感情に10年も苦しんでいたなんてツラすぎました。

牧はそんな勝巳が自分自身を赦してあげられるように敢えて罰をあたえるわけです。
そんな彼の優しさにまた触れることが出来て、やっと苦しさから解放された勝巳を見られて本当に良かったなと、心の底からそう思いました。

桜舞うなか、また新しく始まるふたりの日々。感動でした。
遠回りした10年は無駄ではなかったと勝巳が思ってくれますように。
本当に幸せになってほしいなと願わずにいられませんでした。

2

表題作をじっくり読みたい

表題作、素晴らしかったです。
表題作のみでレビューします。

すごく重い。
重いんだけど、その重さやその罪をどうにかして償おうと体で無茶をする受けが切なくて、それを救おうとする攻めの姿に心を打たれました。
最後の最後まで受けは苦しんで、無理矢理知らない野郎に抱かれ、体を傷つけ時には吐いたりして…自傷行為に走らせるのは、『過去の攻めからの告白に対してきちんと返事をすることができなかった、好きだったのにもかかわらず』というところ。重いし、切ない。そしてその事で攻めと再会しながらまた苦しみ葛藤する姿に「早く幸せになって…!!」とページが進みます。

そんな苦しい中で、攻めに救われていく。描き方も丁寧で、またオチもオチでよかったなぁと思いました。

この2人でたっぷりお話を楽しみたいなあと感じました。
表題作でない方があまりに霞んでしまう。表題作の後にきたお話は、表題作ほど印象が強くなかったです。

2

この作品が収納されている本棚

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