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Blue bird
ちるちるで「痛い」カテゴリの小説で検索し、なんとなく気になったのであらすじも読まず購入し、初めての作家さんだったこともあり衝撃を受けました。というかあらすじにファミリーラブBLとか書かれているのをどこかで見ましたが、ちょっとそんなほっこり風にまとめるの語弊があるのでは…(笑)
今まで読んでいたオメガバースというものの根本を見つめ直させられるといいますか、ものすごく現実を見せられた1冊でした。
オメガバースの世界って、男性Ωが存在している時点で多少の差別はあっても同性同士の恋愛や結婚がある意味無条件で認められている世界だと思っていたのですが、認められている世界の人たちがみんな同性、異性関係なく愛せるわけでもないし、男性Ωで同性と性行為をしないといけないことに抵抗がある人がいる、という事実を再認識しました。
しかもこちらの作品、もともと犬飼は河内のことが好きで、レイプのような行為でつながってしまい、さらに行為を重ねるときも結構荒れているのですが、そこから非人道的な人になるわけでもなくただ愛されたいと嘆いているのがあまりに悲痛で苦しい。逆に犬飼視点で物語を読んでいると煮え切らない河内にイライラさえ感じてしまったり…これ河内視点で読んだら犬飼うざい~って思うのかなとか考えると物語の視点がどちらにあるかで受ける印象って全然違うものになるのだなと思いました。
最後の章でようやくこの物語における穏やかで優しい結末を見届けることができて本当によかったです。オメガバ好きにはぜひ、オメガバの新しい側面として一読してほしい1冊でした。
再読したのでレビューします。
木原先生は「箱の中・檻の外」「美しいこと」「FRAGILE」など、数作品拝読しています。本作は評価が高く、試し読みも面白かったので読みました。
こちら3章に分かれています。
【アオイトリ】
受けの河内(Ω)視点のお話。
オメガバースの小説は初めて読んだのですが、さすが漫画よりも設定が詳細でわかりやすいです。
とにかくこの章は、これでもか!って言うくらい、河内にとって辛すぎる展開が続いて、本当に可哀想になります。へビーな状況が続きます。
キツい内容ですが、最後に攻めの犬飼(α)の愛情を感じられたのはよかった…。
【アオイトリ2】
こちらは犬飼視点になります。
犬飼の長年の片想いについて詳細に語られ、大変萌えます。
犬飼は一途に想っているのに、河内には愛してもらえないと感じ、自分の子どもに嫉妬するまでになるのが切ないです。
一緒に暮らし出産も経て、徐々に2人の関係が良くなってきている様子でしたが、ある出来事をきっかけにギクシャクします。
2人が言い争うキャンプ場のシーンは、気持ちの行き違いから傷つけ合う様子が、辛くて切なくて、泣きそうになりました。
犬飼は河内を愛しているのに、なんでそんな酷いこと言うの!?と憤りすら感じました。木原節とでも言うのでしょうか、壮絶なシーンだと思いました。
最後には気持ちが通じ合って本当によかった…。素直に気持ちを伝え合う2人の仲睦まじい様子にキュンとしました。
【ラブ&ハニー】
互い素直に自分の気持ちを伝えられるようになって、愛のあふれる長い濡れ場のシーンが、甘っあまで本当に素晴らしいです!ああ、2人ともよかったね!(涙)となりました。
最後はもう、とても幸せなシーンに、それまでの辛い展開が浄化されるようで、胸がキューンとなって泣けました。
萌2評価は以前につけたのですが、神じゃないのは、中盤の展開がかなりつらかったのと、攻めより体格のいいオジ受けというのが、少し自分には萌えが足りなかったのかなと。しかしながら大変面白く読みましたので、神よりの萌2です。
他の木原作品よりもマイルドな内容かと思っていましたが、そこはやっぱり木原先生、なかなかヘビーな作品でした。とはいえ読みやすい方かと思いますので、あらすじや試し読みで興味を持たれた方には、ぜひおすすめしたい作品です。
木原先生の作品をいつか読んでみたいと思って、ついに実現することができました。
前から気になっていた「アオイトリ」。
木原先生にしては甘々とか…色んな評価がなされているようで、痛いのが苦手で甘々ストーリーが好きな私としては、一番初めに読むならこの作品にしようと決めていました。
読後の感想としては、想像以上に良かった。
切なくて痛いというレビューも頭にあったので怖怖と読んでいたのですが、意外にも気になりませんでした。
オメガバースの作品は今まで数多く読んできましたが、ひと味違うアプローチだったので新鮮な気持ちで読み進められました。
ひとことで言うと写実的だな、と。
オメガバースの良いところじゃなくて、敢えて悪い部分に焦点を当てていて物語が描かれているように感じました。特に「アオイトリ」「アオイトリ2」はそれが顕著。
運命の番とされるαにレイプされて妊娠。それがきっかけで女性の婚約者と別れることになり、そして命をかけた発情抑制のためにαとセックスをし、また妊娠する……本当にナニコレ?!とんでもない設定をブチんできたなぁと驚きです。
特殊な形で家族となった2人なので、そこにはお互いの気持ちが同じ方向に向いていない所がこの作品の肝。ごくごく普通のオメガバース作品なら、運命の番に出会い結婚して子どもを授かり子育てする、となったら、幸せオーラ全開です。なのに、この作品はこの過程こそが負の感情に包まれている、何ならこの段階が犬飼と河内の物語のスタートと言っても良い。なので、ちょっと変わったオメガバース作品に仕上がっているんですよね。
オメガバース作品の中でも、これはある意味キワモノと言っても良いんじゃないでしょうか。
だけど、私は結構面白く拝読しましたよ(^^)
写実的といったのはまさにそこでして…色んな描写がリアルだなぁと感じました。運命の番や子育て、結婚生活、それに伴う2人の心の距離。どれも負の部分が表出していて、読んでいて苦しいシーンばかりでした。
河内に片思いしている犬飼のツライ気持ち。素直になりきれない河内の想い。どれもがうまくハマらないけど、向かうベクトルは同じ方向で、ピタッと気持ちが合わさる瞬間はこれまでの息苦しさから解放されとても多幸感でいっぱいになりました。
犬飼はがむしゃらで健気で、婚姻後の河内の心情が分からない分、犬飼に肩入れして読んでいました。河内サイドの気持ちの変化も綴られていると尚良かったです。この作中では、河内…面倒くさいな…って思ってしまったので(^_^;)
「ラブ&ハニー」では、これまでの苦しい気持ちを抱いてきた読者たちへのご褒美かってくらい甘々でした。これを読ませるために、苦行のごとく切ないシーンが多めだったのかと思いました(笑)
あ、あと。これは私の想像ですが。
2人の想いが通ったら、河内のホルモンも安定して発情期が安定しそうだなーと思いました。死から逃れるための発情期セックスしなくても身体が安定しそう。今までは心と身体が乖離していたから、身体が何らかの拒絶反応みたいな過剰発情モードに入っていたような、そんな気がしました^ ^
細かいところでは気になる・好みじゃない描写も色々あったんですが、終わりよければ全て良しにしました。読後感と多幸感に包まれて終わっただけで嬉しい。2人のハピエンで終わって満足しました♪
木原音瀬先生、最近読み始めましてこの作品を友人にお薦めされたので読みました。
最初は木原音瀬先生がオメガバースのイメージなかったので、そういうのもかかれるのかーという印象でしたが、ビーボーイのアンソロが元なのですね。あとがきにオメガバースが大好きだとかいてあるのをみて、そうなのか!と新たな一面を知ることができました。
主人公の河内はΩ属性ながらもほとんどβに近く発情期の症状も少ないことから35歳まで童貞を貫けば身体がβに入れ替わる事や発情期が月一な事など普段のオメガバースではあまり見ない設定が要所要所にあり新鮮な気持ちで読めました!(月一発情期の世界観ってかなり大変ですよね、、)
攻めの犬飼は普段は紳士な性格のようですが、河内という運命の番に出会えたにも関わらず河内に自分の気持ちを受け入れてもらえないことから暴走してしまいます...うーーーん、ここは結構しんどかったですね。当事者じゃないからどれくらい理性では抗えないのかわからないけど合意なしに番わせたり、河内に心ない言葉を言うシーンは胸が痛かったです。番になってからは好きでもない男とセックスして妊娠するか、セックスしないで死ぬかの地獄の2択で苦しめられる河内、、、。
でも、同じくらい犬飼も自分のやってしまった事を懺悔していてだからこそ、河内との生活に苦しんでいる。愛してるのに、見返りは帰ってこない事に苦しみます。まあ自業自得といえばそうなんですけど…。犬飼が健気に河内を思っているので応援したくなるような人物だったように思います。
最後は友人の後押しや犬飼のお手伝いの方の配慮により救いのある結末でホッとしました(。>﹏<。)
苦しいシーンも多いですがエロは結構濃かったです!
神評価にしなかったのは木原節じゃなかったからです。
やはり、切なさ、どうしようもなさ、無常感が木原音瀬の醍醐味で少しアクが無さすぎたというか、求めるものから外れちゃったというか。
しかし、読みやすくポイントはあるので、作者を知らずに読んだら相応に面白い構成だったと思います。木原さん苦手でも読める内容かなと思います。
地雷の方もいるかもですが、攻めより受けがガタイも良く男らしいので、そこも良かったかな。男らしく、男であろうとするがための葛藤があり、愛を与え続ける攻めのことを受け入れられない。でも家族である状況。
オメガバースでなかったら成り立たないのでうまいなと思います。
良い人たちに恵まれて受けは最後には攻めの愛を受け入れる。
幸せになって欲しい。そう思えるカップルでした。
こんな読後感は木原音瀬ではありえん〜。愛すること以来だ(笑)
普段はオメガバースは避けているのですが、木原作品ということで読みましたが正解でした。
とっても面白かったです。
普段は穏やかな犬飼が、セックスになると強気で強引で、力強いオスって感じになるのがとってもエロイです。受け入れて欲しいのに受け入れてくれないことに対する苦しみをついついぶつけてしまって、禍々しい思いのたけをぶつけたあと、冷静になって、優しくなる、みたいな…そこあたりの情緒不安定さの描写が、お見事です。
2部構成になってます。
最初はΩの河内視点から
2部は1部から数ヶ月後?経っておりαの犬養視点。
オメガバースは作家さんなりの解釈でいろんな設定がありますよね。
今回はΩだけど35歳まで童貞だったらβになれる設定でした。
今まではΩだから世間から酷い仕打ちを受けている、というしんどい設定が多かったのですが。
今までと違った角度からのしんどさでした。
なんで河内さんはこんなに辛い目に遭わなきゃならないの?彼が何をしたっていうんだろう、と思うほどでした。
河内視点の話は本当に辛くて辛くて涙が出そうでした。
犬養視点では、最初は幸せそうに見えたのに、犬養の方も悩んでいて辛かった。でもさ、好きなら好きって言おうよ!なんでそこで意地悪なこと言っちゃうの⁈って思いました(BBQのとき)。犬養も苦しかったんだよね。わかるけど、河内がかわいそすきる。
最後はハピエンなのかな?課題はたくさん残されてるけど。犬養の家族のことや、河内の発情期の問題など。
あとは読者の想像にお任せな感じなのかな?
私は甘々ハピエン至上主義なので、日常的に愛し合うことで河内の発情期が普通程度になった、という結末がいいなと思ってます。
運命の番、幸せになって欲しいです。
初買いの作家さんで、うっすら作品評価等も
読ませて頂いて購入させて頂き、最後まで
ちゃんと読めましたが、痛々しい(肉体的にも
精神的にも)描写が多く、最後の最後には、
甘い描写があるものの……自分には合わないと
言うか……この作家さんの他の作品も
手に取る事はないかと思うくらいトラウマな
作品でした。……受のΩがこれでもかと酷い目
に合うのに酷いとこの描写は多いのに子供は
あっさり生まれるし……途中途中が簡素に
書かれ過ぎててモヤっとするし、攻の身勝手さ
も後半の心無い言葉も正直どうかと思うし……
ムリな場面が多すぎて甘い描写があっても
相殺しきれませんでした。
「30歳まで童貞なら」という作品が有ったけど、
「35歳まで童貞ならベータになれる」がテーマ
木原先生の一ひねりしたドンデン返しが仕込まれた斜めな展開で、おもしろい。
アオイトリ1は、オメガの河内視点。
アオイトリ2は、アルファの犬養視点。
三つ目は、河内の意地っ張りが落ちて、やっと相愛になるまで。
Ωの河内は、35歳まで童貞ならβになれる可能性がある、と医師から聴いて、女性の恋人と結婚の口約束を交わしていた。
35歳まで、あと四日という所で、死を予感するほどの強いに発情が起きる。助けてくれたのは犬飼。
河内にしたら、承諾を得ない強姦。犬飼が悪いと責める河内。
でも犬飼の立場から見ると、ちゃんと河内の合意を得てはいる、河内が覚えていないだけ。
周囲には二人は相愛に見えない。
年上オメガのフェロモンに惹かれただけで、河内のどこに惚れたのか謎。みんなが心配するのは仕方ない。
人生は思うようにいかないものなのだ、と読みながら思った。
思い描いた幸せと形は違うけれど、お互いに幸せの青い鳥を手に入れていたことに気づけて良かった。
すごく人気のある木原先生の作品を読んでないのはBL好きとしてどうなのか、と思って始めて手に取ったこの作品。確かにサクサクは読めるのですが、大事な部分の説明が抜けてたり、展開が飛び飛びだったり、「〜だった。〜だった」と過去形が続いて、まるでダイジェストかあらすじでも読んでるかのような文体に違和感を感じてしまいました。
すれ違いや鈍い受けの勘違いはBLのお決まり展開ですが、これはやりすぎで本当にすれ違ってしまってるカップルに最後まで思えてしまいます。
辛辣な展開が魅力なようですが、「え、本当にどうすんの…」と現実的に心配になってきてしまって、私には受け止められませんでした。Hシーンも落ち着いて読めなくて心がざわざわしました。
個人的にオメガバが刺さりづらい(子供を持てないカップルの愛にこそ美学を見出してしまう人)こともあるのですが、キャラクター像が受けも攻めも最後まで見えづらかったこと、文体、都合の良い設定やHにもつれ込む展開の雑さなどが気になり、この評価になりました。人気作に萌えられなくて心苦しいです。
この作品だけで判断するのは申し訳ないので、先生の他の作品も読んでもう一回考えてみたいと思います。
ゆっくりちょっとずつ楽しむつもりが、一気読みしてしまいました。それぐらい引き込まれた!
2人はほんとにうまくいくんだろうか、幸せになれるんだろうかと不安になりながら読み進めましたが、最後は表紙の2人のようなあたたかい愛に溢れた関係になって感涙。
木原音瀬先生っぽい狂気な部分やヒリヒリした部分も少しありつつで良かったです。
木原音瀬さんの作者様買いです。
本当に胸がズキンと何度もしましたー。こんな思い忘れてました。笑笑。
背表紙ではファミリーラブBLとあるので、あら珍しいほんわか?って思いましたがやはり木原様ザクザクきました。。
最終的にハッピーエンドが多い作者様で、ハッピーエンドよね?後これしか無いのよページ!と思いながら読みました。笑笑。
河内さんは男としての家庭を持つのが夢?希望?そこまで後少しと頑張ってきたのに、自分がオメガで学生時代のトラウマのあんな風にはなりたく無いと思っていたのに辛いです。
婚約していた彼女との関係は終わってしまいますが、そこはあまり長くは書いて有りません。でも彼女の気持ちや、別れを止められないその気持ちも考えるだけで辛いーー。
性は、オメガなんだけど普通の男性なんですよね。見た目も襲われても抵抗出来る様に鍛えてますし。本当に受けにまわるなんてありえない!男なんだ!とそこが根本にあるのでこのお話はずっと拗れたままです!辛いーー。
犬飼くんは拗れたストーカーです。笑笑。
かなり薄暗いなとは思いますが、優しいし、好きなんですよね河内さんが。思いを上手く伝えられなくて、相手を傷つけて自分も傷つきます本当に胸がズキンズキンして泣きました。
子供に関しての発言は辛い〜酷いよー。でもそれも自分が機械みたいな気がして傷ついていたからの発言でもう辛かったー。
温厚な気の利くやり手な優しい沢子さんが居ないと中々難しかったかも。
ラブラブふわふわになるのは本当少なくて
これから∩^ω^∩みたいな所でハッピーエンドでステキに終わってしまいましたが、もっとファミリーラブBLが、欲しかった気もします。
続きないかなーーと思いますが木原様の作品の感じからいくとふあふあラブラブのみのものはないのでこちらで完なのでしょう。
ただ何人、出産していくのか不安です。心配です。。
あらすじより
犬飼は入社以来ずっと河内に片想いをしたいたのだった。
妊娠した河内は犬飼のプロポーズを拒絶するが・・・?
こっちが?だわい!
片想いから突然の妊娠。行間!その行間で本が一冊出る!気になる!勢いのまま購入し、でもやっぱり木原先生の御本だしビクブルっ・・・と積読。やっと読みました。
展開にスピード感ありました。良き。
元々は短編読み切りだったようなので納得です。
オメガバースもので登場人物(受け)が同性同士であることに嫌悪を持つのが新鮮で楽しかったです。
男性Ωは希少中の希少という書き方をされている本作。
男性は子供を産まないという前提の価値観が受けにはある。
ゆえに河内は常に恐ろしさと共に生きています。
高校のときのトラウマで男性Ωであることを否定してきた。
30歳を過ぎて初めてできた彼女そして婚約。βになれるという希望。
けれどそれは崩れ去った。
なんやかんやあって犬飼と同居することになり子供を育てている姿をみると、ストックホルム現象でも起こしているのかと不安になりました。
実際前半の終わりは、またしても(したがないとはいえ)望まぬ性行為と妊娠、おのれの身体から滴り落ちるもの、受け入れ切れない己の性と自我。絶望で希望の見えない終わり方でした。
あるのは犬飼のどこまでも河内を求める執着のみ。
犬飼も元々Ωに好意を持っていなかったけれど河内に出会い恋をして自分の変化を受け入れた。
そこが2人の違いで、すれ違いの原因にもなった。
何よりも考える時間が欲しかったという河内の想いが切なくて好きです。
好みのシーンは河内の育児ノイローゼと、犬飼が行為中に言ったの暴言(「恥知らず」「ほかの男とやれ」等)を河内に責められるところです。
攻めのせいで傷つく受けが性癖です。ありがとうございます。
受けのことが好きでたまらないのにその愛を疑われる攻めも性癖です。御馳走さまです。
書き下ろしは甘い。木原先生比率ではとても甘い。
この調子でいくと、小学校各学年に一人ずつ子供ができそうでね。
男性母乳(父乳?)表現あり
評価萌萌になっていますが、神です。
レビュー書きかけで評価だけ昔の私がしてしまったみたいで変更できません。ごめんなさい。
つい先日「鈍色の華」を読んだ木原先生の作品。今回も案の定、登場人物を徹底的に痛めつけます。落として落としてちょっとあげる、いつもの先生だった。
オメガバースが舞台ですが、作家さんの個性が加わっています。それがどうも自分には、河内を痛めつけるために用意された舞台のようで、面白いけど好きになれなかった。
たまにあるΩとαに知能の差はないが〜という注釈がついてるタイプの世界観ではなくて明確にハイクラスはα、行政も司法もαが握っていそうな世界です。Ωの地位は低く、番になったら一発アウト、男性Ωは中絶不可というかなり過酷な設定。にも関わらずαとΩは居住地が分かれているわけでも、学校が分かれているわけでもなく、首輪をしているわけでもない。リスクが高すぎる割に保険が少なく、どうも舞台が過酷…
そんなわけで、犬飼の愛されたいと必死だけど切れるとスッと出てくる暴言なども含めて、自分の好きポイントは刺激されずじまいでした。
河内の「……しぬの、こわい」は好きだった!
実は私にとって初めてのオメガバース・・・、どうしても読む気になれず手を出しませんでした。
またコミック派でもあって、小説は雑誌や同人誌に掲載されてるものをたまに読む程度。
今回も元々コミックで好きだった峰島なわこ先生のイラストが気になり、
オメガ&小説デビューにこの作品を選んだ程度だったんです。
読み始めてから、もうハマりにハマり一気に読みました。
色んなオメガバースがあると思うんですが、これ読んでなぜ今まで読まず嫌いをぶっこいてたのか・・・今までの私に喝!
多分王道のオメガバースなんだと思います・・・ですよね?(笑)
オメガの部分以外は普通の男性2人が恋するお話、まぁ当分1人の片思いが続きますが。
けして最初から男性に興味があるような2人では無いし、よくいそうなサラリーマン。
特に河内の心の葛藤が結構リアルかな。
元々リーマン、筋肉受け、年上受け、おっさん受け・・・そう言ったBLが大好物だった私はこの作品に全てが凝縮されててそれだけで大満足でした。
なわこ先生のイラストも主人公2人のイメージそのものなんです。
アンソロジーなどで読んでた方はいつ2人がハッピーになるのかずっと気になってたと思います。子供がいても2人の関係がこんな感じじゃ犬飼もキツいなって心が痛くなるシーンも多かった。
結構心通じ合うまで長くてヤキモキしましたが、成就してからの2人がもう最高です。
今までの反動なのか、むしろこうなるまで長かったから読者としては余計に最後のラブっぷりには感動しました。今まで一応家族ではありましたがこれでやっと本当の夫婦(夫夫)にもなれたかな。これからは常にラブラブなんだろうなぁ〜。犬飼の男らしさ、河内の優しさと可愛さ・・・たまらん!
次こそ2人一緒に考えた子供の名前(&性別)も知りたいし、読み切りとかででもその後の2人とか子供たちに成長っぷりも読みたいなぁ・・・木原先生お願いします!
この作品は私が初めて購入したBL小説でした。小説はほとんど読まなかったのですが、コミックだとすぐに読んでしまうので試しに購入してみました。結果、最高でした!
あらすじは他のレビュアー様が書かれているので感想を書きます。
この作品、結末がわかっているのに何度も繰り返し読んでいます。もう何度読んでも最高です。
オメガバースの小説も初めてで、オメガバースは設定も作品によって様々なので、この作品での設定にまずはふむふむ。
Ωの河内さんは本当に普通の男性で、異性愛者で愛する彼女と一緒になるために、35歳になるまで童貞を貫き心からβになりたかった人。それを過酷な運命が待ち受けており、35歳誕生日前に発情期に襲われて、αの犬飼くんにレイプされてしまう。
発情期のセックスでは多くの場合妊娠する、というところは、ほかのオメガバース作品でもよく見られる設定だと思います。
そもそも、オメガバース自体、種の保存に絡んで男性でも妊娠できて、その為に発情期がある、という認識でいたので、そこはまったく違和感はありませんでした。
案の定、妊娠して、愛する彼女とも別れることに。また、男性Ωは中絶できないという設定になっていて、河内さんからすればかなり過酷な状況だったと思います。
でも、結果として不慮の事故とはなったものの、フェロモンに当てられ河内さんを犯したのは、河内さんの運命の番である犬飼くん。
読者である私は、もはやこの事故自体、運命的だったんだなーって思いますが、河内さんからしてみたら乗り越えるのもつらい現実です…。
またこの犬飼くんが誠実で真摯で本当にジェントルマンな超スパダリなんです!
犬飼くんは河内さんと出会ったときから運命の番と確信し、ずーっと河内さんに片想いしていたわけだけど、河内さんは気づいていなかった。おそらく、犬飼くんも同性愛者というわけではなく、河内さんが運命の番と確信していたからこそ、河内さんのことを好きになっていったんだと思います。
河内さんは運命の番とかは信じてなく、そもそも異性愛者だから、犬飼くんのことをそもそもそういう対象には見ていない。
しかし、河内さんを待ち受ける運命はまたまた過酷で、発情期にはセックスして精子を体内に入れないとおさまらない。発情期を抑え込めなければ死んでしまう。
発情期で死ぬなんてすごい話だな…と。若干の過剰設定感は否めなかったのですが、アオイトリ1のラストで犬飼くんが死を選ぼうとした河内さんに対し、一方的に番にし独断で入籍してまで、河内さんの命を救う描写がめちゃめちゃかっこよかったです!!泣きながら犬飼くんにセックスさせられる河内さんのイラストも1番好きな挿し絵でした。
第二部は河内さんの出産や、河内さんが男に抱かれることをなかなか受け入れられない描写があったりと盛りだくさん。
特に出産の場面は、男性Ωだと帝王切開になるケースが多いなか、ちゃんと自然分娩なんだなーとか考えたり(笑)
あとは犬飼くんの超子煩悩な描写も大好きでした。犬飼くんって本当に優しくて最高の旦那様なんです…!!
でもやっぱり、キャンプ場でのセックスに
至るところが大好きで何度も読みました。
最後、河内さんに何度も何度も愛の告白をし続ける真摯で愛情深い犬飼くん。少しずつ今の状況を受け入れ犬飼くんを家族としてパートナーとして認めつつあった河内さんとのやりとり。もう本当に最高でした。
二人のセリフが胸に迫りました。もう自分から何も奪わないでほしいという河内さん。奪ったりしませんと誓う犬飼くん。絶対に1人にはさせないと誓う犬飼くんは、河内さんのすべてを受け入れ肯定する、もうスパダリ中のスパダリ。私が読んだどの作品の攻めの中でも1位2位を争うスパダリだと思います。
書き下ろしでは、ようやく発情期以外で初めてセックスする甘々な二人が見られます。
もうとにかく、犬飼くんが河内さんにベタ惚れなんですよね(笑)とにかく、犬飼くんが河内さんが大好きで、愛しすぎてたまらないっていうのがよくわかります。でも読者の私は、河内さんを愛しすぎてる犬飼くんが大好きなので(笑)出張から帰って子供たちのまえでもラブラブしてる二人を見たかったです(笑)
他のレビュアー様も書いておられますが、唯一気になるのは、河内さんの発情期。ずーっと妊娠し続けるなんてやっぱり無理があるし、年齢的なこともある。どーなるの…?とも思いますが、きっと心身ともに満たされて、発情期も落ち着いてきて、妊娠しなくても押さえ込めることができるようになるのかな!?と、勝手に整理しました(笑)まぁ、確かにあと2人くらいは許容範囲かな、とも思いますが…。
オメガバースだと、男性Ωが妊娠できるので、異性愛とか同様愛とかあまり関係ないというか、男性・女性という性よりも、αとΩという第2の性が重要に描かれることが多いように思います。だから、男性同士でもαとΩの違いがあるから、オメガバースの世界観のなかに、同性愛という概念があまりないように感じていたのですが、この作品では、第2の性があっても、性的指向はきちんと存在していて、だからこそ、河内さんは犬飼くんに抱かれることを受け入れるまでかなりキツかったと思います。そういう意味でも、新しいタイプのオメガバースでした。
作者様のなかでは完結になっていると思いますが、続編が読みたいなーと強く思ってます。ラブラブで子煩悩な二人のほのぼのファミリーを、ぜひ垣間見たいです!!
木原先生の作品は前から気になってるがまだ読んだことがなく、
ちょうどオメガバースの小説を読んでみたいと思い、こちらの本を購入しました。
勝手なイメージですが、暗い・悲しい・辛い、というイメージを持っております、先生に対して。
表紙もだが、幸せな意味を持つ青い鳥とタイトルを付けられたこの作品はどうなのかわくわくしました。
第1章は受けの河内視点。ただただつらい。しんどい。彼の望む平凡な幸せが一瞬にしてパラパラ崩れていく。その描写に、胸を直接に抉るような痛みすらしました。でも同時に、βになれる可能性に賭け35歳まで貞操を守り抜く決意をしているのに、あとちょっとで35歳を迎えるのに、体調がよくないのわかっているのに、どうして出社しちゃった?しっかりしろよ、という気持ちも込み上げてきました(まあ、しっかりしていたら物語が進まないから、仕方ないか。笑)
レ〇プされ妊娠し、出産したのあともクスリじゃ押さえられない発情期、番の犬飼に無理やりに抱かれる。彼の心情、彼を信じて待っていた彼女の気持ちを考えると本当につらいです。
それからは攻めの犬飼視点。同棲・育児生活が始まる。好きなのに伝わらない、一緒に住んで番関係なのにまるで他人のように生活する。そこもまたしんどくて、どうしてこの二人がもっとちゃんと話し合わないだろう。
傷付き傷つけ、悲しみもしんどさもあるが物語が進んでいくと徐々に甘くなっていく関係。
恋人関係になる前に先に夫婦関係になった二人は、これから幸せな生活を向けて日々を送っていく。
どうしても脇役の存在が気になってしまったので、元カノの幸せを願わずにいられないし、河内の存在をこれから犬飼の家族に受け入れられるかな。解決してもしなくてもどうでもいいといえばどうでもいいけど、気になってちょっとモヤモヤしました。
そして関係ないかもしれませんが、薬じゃ押さえられないため発情期は精液を摂取しないと終わらない。発情期のセックスは妊娠する確率が高く…とんでもない大家族になりそうだなぁと、彼らの未来を想像してしまいます(そして河内はずっと母乳の出る生活を送るのか……母乳性癖でもあるのでどうしてもいろんな妄想をしてしまいます)
木原先生のド畜生メンタルなキャラクターをたまに読んで「うわーっ」ってワイワイ一人で騒いでるんですが、今回はそういう盛り上がりもなく、ひたすら違和感を覚えたままイチャイチャする二人に「まぁBLだしな…」とか言いながら終わりました。
なんでなんでしょう。
恐らく、キレた攻めが本性をあらわすシーンが駄目なんだと思います。
攻めの周りはαばかりで、また、社会全体がΩという性への差別意識があります。主人公(受け)の婚約者はΩへの差別はあまり無かったようですが、基本的にΩへの差別が酷く、αがΩに一目惚れをすれば真っ先に「Ωに誑かされたのでは?」という疑いを持ちます。
そんななかで攻めは「運命の番」である受けに出会い、執着とも言える片想いを続けているが…。というのが今回のお話。
なんか受けに惚れたから攻めはΩへの理解を持ち…みたいな風を装ってますが、攻めに植え付けられたΩへの差別意識は強く、また、元よりモラハラ気質な部分があるのかキレた際に見せる受けへの蔑視が酷いです。
良いとこのお坊ちゃんが、好きな相手に「恥知らず」だの「レイプされて死ね」だの罵っている姿を見るとウワァ…としか言えませんでした。
受けにも落ち度が無いわけではないですし、結婚したパートナーとして問題が無いかと言われれば問題ありではあるんですが……。そもそも事故のような、お互いに落ち度のあるレイプの果てに非合意の結婚な訳なのですから、これで受けのメンタルがおかしくならないわけがない。
生まれた時から被差別側で、同性同士の性暴力やαとΩの格差にトラウマがあって、挙句生きる為に自分をレイプした相手と結婚生活。
普通に精神科に行くべき案件だと思います…。キャンプに行ってる場合じゃねぇ。
これはファンタジーで、作品なのだということは分かっているのですが、いちいち現実的な部分が引っかかって楽しむことが出来ませんでした。
せめてもっと攻めがふわっとしたイケメンだったり、受けがやたらと強メンタルだったり、または受けの婚約者が二人の間を引っ掻き回してみたり…とかそういうファンタジー感があれば楽しめたのかもしれません。
または攻めがもっともっと見下げ果てたド畜生だったり、受けがラリラリなメンヘラだったりすれば…。
途中で差し込まれる妙に生々しい感じが、個人的な地雷なのだと思います。
まぁこんな風に読んでしまう人間もいたということで……。
木原さんのオメガバースものを読む日が来るとは思っていませんでした。
先日読んだ『嫌な奴』が木原さんらしい個人的に苦手なタイプの結末だったので、きっと報われない思いに身を焦がしたり痛くて辛い描写があったりするのではと恐々読み始めました。
仕事のできるα犬飼と、βになり女性と家庭を作ることを夢見るΩ河内の物語です。
前編を読んで思った通り痛苦しい、後半で予想外に糖度増し増しにびっくりでした。
初めは河内にとっては愛もなければ救いのない関係に思えてずっしりと重い気持ちになりました。
けれどその続きの犬飼視点で、重すぎる愛情の一途な気持ちを読むとちゃんと分かり合って幸せになれといいのにと応援せずにはいられなくなるものでした。
木原作品で、こんなにちゃんと、ラブラブなハピエンだなんて!
「嫌な奴」と続けて読んだから、尚更そう感じたのかもしれないけど、やっぱり、主人公がちゃんとした社会生活を送れる社会人で、
何より攻めが、
攻めの受けに対する愛に、優しさと真剣さがあるって所が大きい。
木原先生の古い作品って、出会いの経緯が極端なうえに、運命の番に出会ってしまって、どうしてもこの相手と結ばれたいって願う当事者が常軌を逸してたりして、「最終的に運命の番として一生を終えました」が甘く明るいラブラブハッピーエンドかって言われると、…な気持ちになるっていう印象が強いのだが、ここにオメガバースを持ち込んでみると、なんと、運命の番を追い求めるために、常軌を逸した人にならなくても済むっていうメリットがあったのね。
オメガバース、バンザイ!
男性も出産するオメガバースの設定が苦手でしたが、犬飼と河内の葛藤にとても共感しました。
二人は、それぞれに何年も願っていたことがありました。犬飼は自分が深く愛する河内から同じように愛されることを。河内は女性と結婚して、母親がかなえられなかった幸せな家庭を持つことを。
不幸な事故のような形で夫婦となり、一緒に暮らすことに馴染んできても、河内は犬飼を心からは受け入れられず、そんな態度に犬飼が傷ついてしまう。犬飼が河内と暮らせるだけで満足し、河内も目の前の優しい犬飼の愛をすんなり受け入れられたら。簡単には割り切れないのが人間なのでしょう。ずっと願っていたことならなおさら。二人が葛藤し苦しむ描写を頷きながら読みました。
すれ違ってしまった二人がキャンプ場の山林で衝突したとき、犬飼が自分を愛してくれない河内を丸ごと受け入れると決意する場面に胸を打たれました。愛されなくても愛したい、そんな犬飼の大きな愛が伝わってきます。
ありのまま受け入れられることで、心を動かされた河内が、やっと打ち明ける本心。長く苦しい葛藤を経て、爆発するように二人の心が動いていく描写に胸が熱くなります。
犬飼が河内に指輪を渡す場面が、とてもいいなと思いました。犬飼が「ずっとあなたにあげたかった。」と言うと、河内が顔を真っ赤にして「嬉しくないわけじゃない(=嬉しい)」と返すやり取りが初々しくて甘くて。
二人がやっとたどり着いた幸せな結末に、葛藤ある人生も悪くないと感じたのでした。
あらすじは皆さん書いて下さっているので省略。
こちらのアオイトリは、アンソロジー・電子で発表されていて、そのどちらも読んでいました。
(電子の方は気づかず重複して買ってしまった・・・)
その時から好きな作品でしたが、今回はそれに続編が追加されています。
短編のみの作品は終わり方も薄暗く、木原先生らしいなと思いましたが、こちらはラストらぶらぶな感じになっていてよかったです。××プレイも楽しめます。
とにかく木原先生らしいオメガバースなので、王道のオメガバースに飽きた方でも楽しめる作品になっていると思います。
オススメです!
電子版「アオイトリ」を読んでいたので、文庫化されるにあたり迷わず購入しました。
木原先生の筆力で今まで読んだ事が無いようなオメガバ、仄暗い終わり方をしていたのでとても気になっていました。
2回目で更に続編が入っていたので、読んでいてイメージがかなり変化しました。「アオイトリ2」は犬飼視点だったので、河内を求める気持ちの強さと愛されたい気持ちが痛々しくて、読んでいるうちに河内を応援してました。
余りにもすれ違う2人にどう決着付けるのだろうと不安になる展開はさすが木原先生です。
自分はΩである前に男だと生きてきた河内、高校時代に目撃したラットに男同士の性交を嫌悪していました。しかも発情期が酷いので番である犬飼と性交して精子を身体に入れないと死ぬし、症状も治らないのです。出産してからすぐに発情期が来る河内は、妊娠している期間だけ発情期から開放されるのです。
なんて苛烈な設定でしょう。
犬飼に抱かれて快感を得る自分の身体が許せないし、でも産まれた子は自分の母親のように愛情深く育てたいという葛藤を抱えていました。
犬飼と信頼して安心した生活を歩み始めて、次に産まれる子は心から望んで妊娠したいと考えていた河内でした。しかし拒絶されていると思っていた犬飼は河内を思って性交しなくて済む治療を提案した事から、河内は誤解して離婚を考えるようになります。
もうページ数見ながらどう決着するのだろうと読みました。
結局キャンプ場で急に発情期が来た河内との野外セックスでお互いの気持ちを吐き出して誤解は解けました。この場面もかなり痛々しかったです。
最終話で緊急事態で一緒に二週間の出張に行った2人が家族として労わりあい、発情期以外のセックスをしていました。とても幸せそうな2人が印象的でした。
気持ちも通じ合ったセックスで河内の発情期が改善される事を願います。
アルファ一族の犬飼の家族との決着が残ったままですが、河内と気持ちが通じ合った犬飼がこれからもっと強く家族を守って行くと思いました。
えっ、めっちゃ甘い……
ラブラブじゃ〜ん!甘い!と、この作品で思ってしまったわたしは木原ワールドに毒されてしまっているのでしょうか!?w
えっ、でも木原先生の作品の中ではすごく甘い!!…はずです、多分…
だって!攻めの犬飼くんが「一途」「スパダリ」「優しい」「他人の気持ちを思いやることができる」んですよ!木原ワールドの攻め様には珍しいマトモなタイプ…多分。
(基準がおかしいかもしれないので、ちょっと自信なし)
すれ違いはあるものの、受けの河内さんのことを懸命に気遣いますし、健気です。
離婚されるかも!の下りでは、犬飼くんが可哀想で可哀想で不憫で切なくて泣きました。
もちろん、色んなところで「木原先生っぽーい!」となる部分はあります。
河内がマイノリティを簡単に乗り越えられないところとか、自棄になった犬飼の言葉責めとか。けれど、やっぱり終盤にかけてとても甘い。
木原ワールドの住人としてはアンソロジー収録部分の「アオイトリ」だけでも十分に楽しめるのですが、「アオイトリ2」と「ラブ&ハニー」が加わることによって木原先生初心者の方々にも楽しめるBL作品になったのではないかな、と思います。
あ、でも一つだけ…
他の方も書かれているんですが、発情期の度に妊娠してたらめっちゃ大変なことになりそう…最終的に何人のお子を授かってしまうのか?!金銭的に、河内の体力的に大丈夫!?と要らぬ心配をしてしまいました…
きっと、愛情に満ちた生活を送る内にホルモンも安定して、その内避妊してても発情期を乗り越えられるようになるのかな?と勝手に納得していますw
わたしはすごく好きでした!!
オメガバースはあまり好きな設定ではないのですが、木原先生の作品なので購入しました。
電子版の「アオイトリ」はとにかく河内が可哀想で犬飼このやろー! って思ってたので、今回の書籍もそうなのかな、と思って読みました。
なにせ木原先生なので、気が抜けないのです。
が、ラストのラブ&ハニーはタイトル通り、甘々でごちそうさまでした。2人とも、幸せになれて良かったね。
峰島なわこ先生の表紙とイラストがイメージピッタリでなおさら良かったです。
ぜひ続きをお願いします。
アンソロジーで読んだときには酷原先生酷すぎる…と思ったのですが、こちらの本は最終的には甘くなって着地しました。かなり甘いです。
優しくて木原先生のデレ作品キターってなるくらい甘いです。
あらすじははしょりますが、河内が彼女と、生まれる子供を一緒に育てて欲しいと言ったところは、男性思考だなーと思いました。
家でおとなしく寝てればよかったのに責任感があるから、たった半日の出勤をしたばかりに運命が狂ってしまって、社畜…ってなりました。
二人目の子供の出産シーンでは、私も感動してうるうるしてしまいました。
自分の子供を産んでくれた人に、こんなに感謝感動してくれる男はかなり信用ができるのでは?!
それが河内にも伝われば後半のすれ違いも緩和されたと思うのですが、そう都合よく気持ちが伝達するわけはなく離婚問題へ発展。
感情的になってめっちゃ酷いことを言うところは、木原先生らしくて好きでした。
このままいくと毎年のように出産しなきゃいけませんが、ある程度生んだら落ち着くのではないかと勝手に思っています。落ち着かないかな?
特効薬が開発されないと困りますね。
犬飼の家族問題だけ解決しないで終わったように思いますが、いつか紹介する日が来るのでしょうか。
もうちょっと続きが読みたい作品です。
日頃からオメガバースに惹かれない派なのですが、木原先生の作品ということで、楽しく読ませていただきました。
先生ならではな悲惨な設定も追加されていて、適度に心にきます。
が、思いのほかスラスラ読めました。
後半は糖分きちんとありますし読みやすいのではないでしょうか。
受けの河内のノンケ設定がしっかりしていて、半分すぎても心からの両想いを感じられないところがさすがと思いました(笑)
河内の希望でなくとも関係を作り子どもと一緒に自分の隣にいる…。
結果的に犬飼にとって理想的な「今」の形になっても、寂しさを感じ、諦めていた河内からの愛を求め飢え渇く…というのはなかなかにゾクゾクきました。
ただこの設定、一体何人子どもできちゃうの、って。
未来を思うと明るくなれないんですよね。
それこそ歳重ねたらどうなるの、おじいちゃんになったら?って。
二人で望んだ形になったとはいえ産まれてくる子どもはΩの可能性もあるわけですし…。
でも生きていくためには性行為が必要で…って。
両親は男二人の大家族……とてもとても大変だと思うなー。
だけどラストはとっても甘々なので、私の微妙に盛り上がれないテンションの行き場に困りました。
心から愛し合うママパパになれて良かったねー!では終われなかった…
電子配信されていた頃に気になっていましたが、
単行本になってようやく手に取りました。
期待して読みましたが、
どうしても受けの河内が好きになれなかったです。
本作は一般的なオメガバースの設定に、
かなりオリジナリティが加わっています。
たとえば、Ωが35歳まで童貞だと発情期がこなくなるとか、
ひどいヒートのΩはセックスしないと死んでしまうとかーー!
河内がその35歳の誕生日を目前に、
後輩の犬飼にレイプされてしまったことは許せなくて当然です。
妊娠までましてしまい、あと少しだったのに……
と、私も思いました。
だけど付き合っている彼女に妊娠を隠して、
バレたら一緒に育てようって……それは自分勝手すぎでしょ。
このあたりから大分引いてしまいましたが、
河内目線の〝アオイトリ〟はまだ一人の男の壮絶な人生をみせられている感覚で、悲惨ながらもそれなりに素晴らしい作品だと思いました。
だけど、〝アオアトリ2〟の犬飼目線にかわると、
河内が自分勝手に思えてきてイライラしました。
言っていることは矛盾だらけでしたしね。
それでも、悪いのはやっぱりレイプした犬飼ですし、
彼もまた自分の気持ちを押し付けすぎたと思います。
しかし、犬飼の献身的で思慮深い様は嫌いになれなかったです。
ただ、離婚したいという河内にブチ切れて吐いた暴言は、
犬飼の本心なんだろうなと思います。
後からどんなに謝っても、愛してると言っても、
あそこまで酷いことを言った男は信じられないと思いました。
それにしても、発情するたびに妊娠しているようじゃ、
あと何人生まれるのでしょうね……
河内が30代後半なので10人はいかないだろうけど……
女性でも出産後1ヶ月で排卵が起こる方もいますが、
母乳あげている間(せめて1年くらい)は発情期がこない設定でもよかったんじゃないかな……なんて思います。
そして、こんなに傷付けあった二人が、
話し合って最後にはラブラブってのにも違和感を感じてしまいました。
運命の番というわりに、
運命感じてるのは犬飼だけだった様な気もするし……
ただ、子育てでノイローゼになる河内がリアルで、
素晴らしい表現力とリアルな描写はさすがだと思いました。
木原さんのオメガバースもの。やはりありがちな感じとは違って面白かったので一気に読めました。受けの方がガタイが良くて7歳年上。会社内の描写から始まって普通のリーマン物のおじさんがママになり授乳までしています。
発情期を経て成り行き上、夫婦になってしまったような受けと攻めですが、オメガバ運命の番設定があり、攻め(α)は運命に憧れるタイプ、受け(Ω)は運命に逆らいたいタイプの人だったのが悲劇の始まりでした。お互いに苦しみながら最後の最後に受けがやっと落ちる感じです。
木原さんの作品にしては後味の良い甘い終わり方ですが、元々異性愛者で仕事にも恋愛にも誠実で好感を持てる人柄の受けが運命に翻弄されるのがどうにも気の毒すぎて少し乗り切れない部分がありました。
木原先生×オメガバースもの、ということで発売を楽しみに待っていました。
ちるちるさんで掲載された先生のインタビュー、そして峰島さんの描かれた優しい雰囲気の表紙。
期待度もテンションもMAXで読み始めました。
が。
うん。
いや、ごめんなさい。
なんだか全然ツボに入らなかった…。
「アオイトリ」は受けの河内視点で描かれています。
αの父親に捨てられ、女手一つで自分を育ててくれた母親。
高校の時に知った、自分のΩという性。
そして、高校の時に見た、ヒートを起こした友人(Ω)の理性をなくしたセックスシーン。
自分はΩという性に負けたくない。
その一心で、βになれると信じ誠実に生きてきた男性。
うんうん。
がんばれ。
そんな思いで読み進めました。
木原作品なので、河内がこのままβに転身し、そして幸せに生きていく、などというストーリーは思い描けず、その予想通りに発情期に見舞われ、そしてαである犬飼に抱かれ、妊娠し―。
男として、βとして、普通に生きていきたかった河内の絶望に、不謹慎ながらも萌えつつ読み進めました。
彼の絶望を、犬飼くんが払しょくしてくれるのだろう、と思いつつ。
が、ですよ。
望まない性行為を強いられ、挙句妊娠。
妊娠してしまった以上、子を産み、その子を女手一つで育ててくれた母親のように、自分も慈しみ育てたい。
そんな河内の想いに胸打たれましたが、いやこれ実際河内の立場に自分が立ったとしたら、耐えられないよな。と。
Ωだから。
発情期に中てられたから。
運命の番だから。
そんな理由でレイプされ、妊娠までして。
発情期を抑えるために男に抱かれなくてはならなくて。
避妊もできなくて、堕胎もできなくて。
そりゃ、生きていくのがしんどくなるよなー。
「アオイトリ 2」は犬飼視点で描かれていますが、たぶん、この章が個人的に受け入れられなかったような気がします。
犬飼が半端に好青年だったのがおそらく個人的に萌えきれなかった部分かな。
彼は自分がいかに河内を愛しているか、長い間片想いをしてきたか、河内を大切にしているか、を訴えていますが、発情期に中てられてしまったとしても、犬飼がしたことは立派なレイプですよ。
なのに、愛してるだの、運命の番だの言われても、河内の立場になったらすんなり受け入れられるわけがない。
αの家系に生まれ、家族からはΩとの婚姻関係を反対されてなお、自身の恋心を貫き河内と番になった。
これ、河内も望んでの婚姻なら問題ない。
というかむしろ萌える。
が、発情期で苦しみ、死さえ身近に迫っていた河内を、いやだからこそ、なわけですが半ば脅すように結んだ関係なわけで、んんー、なんだかなあ…。
河内の、妻と子をあっさり捨てた父。
犬飼の、α至上主義の家族。
木原さんと言えばクズを描くのが非常にお上手な作家さまですが、ここに立派なくずがたくさんいるじゃないですか…。
なぜ彼らに焦点を当てて描かなかったのか。
彼らのクズっぷりを描いていないために、犬飼という青年が好青年に見えない。
結局のところ、犬飼と河内の恋心は「運命の番」だったから育ったものだったのか?
それならなんとも陳腐な展開ではありませんか。
彼らが乗り越えなくてはならなかった壁は、Ωを貶める(見下す)αではなく、ふいに訪れる発情期でもなく、「河内が男に抱かれること」を受け入れるか否か、にかかっていたのがなんとも…。それなら相手が犬飼でなくても良かったよね、とか思っちゃったりして。
「オメガバース」という設定をフルに生かしたストーリーだったと思います。
木原先生らしい、ハードでダークな描写も(好みはあるにせよ)健在。
が、甘くし過ぎた感が否めない。
薄幸で懸命に生きてきた受け。
そんな受けを一途に愛し、求める攻め。
そんな素敵ワードはあるものの今一つツボに入りきらなかったのが残念。
ちなみに今作品で個人的に一番きつかったのは、犬飼くんが河内に投げかける酷い言葉ではなくって、序盤、発情期を起こしところかまわずセックスにふけってしまったΩくんの描写でした。周囲から侮蔑の目を向けられ、「加害者」となってしまった青年。
彼が今、幸せでいてほしいと、願ってやみません。
レビューでは高評価ばかりで沢山の腐姐さまにとっては萌える神作品なのだと思いますが、個人的に今一つツボに入りきらなかったのが残念。
評価下げてごめんなさい。
電子書籍で発売されていた『アオイトリ』を読んで、そのあまりの苦しさに「木原先生、河内を幸せにしてあげてー」と叫んでしまった訳ですが……だからものすごーく楽しみにしていましたよ、この本の発売を。
木原マジック、炸裂!
相変わらず『あっという間に不幸のどん底に叩き落とされて、瞬きする間に幸せ真っ只中まで引き上げてくれる』この感じが凄い。
やはり「木原さん自体が神だよねー」と思うわけです。
『運命の女神』だよね。
出版社あらすじがよくまとまっています。
此処に書いていないのは、河内が高校時代に校内でヒートを起こしたΩの男子学生がαのやはり男子学生にレイプされるのを目撃していること。この壮絶に悲惨な事件から、河内はヒートに対してとても慎重になっています。そして35歳まで性的接触を避けて『普通の』人と同じ様になりたい、女性と結婚したい、と思っています。
かたや犬飼。
犬飼視点の『アオイトリ2』で、彼の友人が運命のつがいと出会い結ばれていることや、河内との出会いが結構劇的なこと(このエピソードがまた上手いんだな)が書かれています。
これは惚れるよ。
ただ、運命のつがいであることが彼らにとっては呪いになっちゃう。
考えてみれば、オメガバースって木原さんにうってつけですよねえ。
だって『恋の呪い』と『性愛の恐ろしさ』を書いてきた作家さんなんですもの。
そう、恋は呪いです。
呪いそのもの。
相手があるから思う通りにならないし、自分は相手を思ってやったつもりのことが理解されなかったりする。
それぞれの育ってきた経験が違うから当たり前なんですけれども、恋って想いが強すぎるから『当たり前』が理解できない。
理解してくれない相手を憎む。
でも、恋すること自体はやめられないのです。
憎しみの強さは、愛の大きさである。
ああ、木原節だ……
だからこそお互いが解り合えた時のカタルシスが大きいんですよ。
ちるちる作家インタビューではしあわせモードのイラストが満載ですが、そちらのコメントにもあった様に、幸せに至るまで結構しんどいメンタル攻撃がたくさんあります。治療としてのお道具使用がありますし、拘束されての無理矢理がありますし、優しい犬飼が徹底的に河内を貶める様な言葉を吐いたりもします(これ、私はかなりキツかった)。こういうのがダメな方は読むのがしんどいかもしれません。
でもね、そこを頑張って乗り切れば、とてつもなく優しい、とてつもなく幸せな結末が待っています。
これが『木原マジック』なんですよ!
ドン底から天国までがアッと言う間ですから。
ドン底が本当にドン底なので、普通の幸せが本当に天国ですから!
あとがきにありましたが、最初に木原さんが提案して却下されたと言う『α受け』。
読みたいなぁ。
リブレさん、是非!
先に電子で販売されてる「アオイトリ」に、同人誌掲載作「アオイトリ2」を加筆修正したもの、更に書き下ろしの短編「ラブ&ハニー」を加えての書籍化になります。
で、こちら、表紙で一目瞭然だとは思いますが、とても優しくて幸せに満ちた読後感でして。
もうめちゃくちゃ良かったですよーーー!
プロポーズのシーンでは、ボロボロ泣いちゃいましたよ!
理不尽だったり痛かったりと、しんどい部分はあるんですけど、根底にあるのは限りない愛なんですよね。
オメガバと言う特殊設定を取っ払っちゃえば、長い長い片想いを成就させる主人公と、とてもロマンチックなんですよね!
心の機微を丁寧に描いた、超王道のラブストーリーなんですよね!!
本当、すごくすごく良かった。
感動で、胸が熱くなった!
とりあえず、「アオイトリ」でメリバ作品を想像されてた方は、安心して読んで下さい。
ところで、ふと冷静に感想を整理する機会がありまして。
えーと、書き下ろしの「ラブ&ハニー」で、二人の後日譚が読めるんですね。
個人的に、この書き下ろしが作品中で一番好きなのです。
二人の気持ちが通じあい、恋人であり家族である二人が読める。
ただ同じ時間を共有し、愛し愛されると言う当たり前の事をとても大切に、そして幸せに思う二人が読める。
ホロリときちゃう、とても素敵なものなのです。
これまでの辛い経験は、ここにたどり着くためにあったんじゃないかと。
実は河内ですが、体質自体はそのままで終了なんですよね。
こう、画期的な抑制剤も開発されないし、異常な発情が治まって、元の軽いものになったりもしない。
じゃあ、河内が幸せでは無いのか?と考えてみた所、絶対それは違う。
彼は、ちゃんと幸せなんだと思う。
これは私の勝手な解釈になりますが、これまで強烈な発情に苦しんだのは、ノンケでありオメガのヒート時のセックスに強いトラウマがある河内が、男とのセックス自体を受け入れられなかったからなんですよね。
なので、体質自体は変わらなくても、犬飼とのセックスが「発情を抑える為の仕方ない行為」では無く「愛を確かめあう為の大切なもの」になった河内なら、問題なく乗り越えていけるだろうと。
あと、妊娠しちゃう事に変わりはありませんが、愛する人との間に子供が出来るって、本来はとても素敵な事ですしね。
この作品からは二人の恋愛だけでは無く、「家族の物語」なんだと強いメッセージ性を感じます。
別々だった二人が、家族になって行くみたいな。
そうやって絆を強くして、何があっても二人で乗り越えていくし、いけるようになったんだなぁと。
ここが、一番心に響いたんですよ。
まぁそんなワケで、とても素敵であたたかいお話だと思います。
私はちょっと甘ちょろいし、ふわふわと夢見がちなのかもしれませんが。
でも、こういうお話が理屈じゃなく好きなのです。
あと、興奮のままに勢いでレビューしがちなんですけど。
ちゃんと冷静に落ち着いて考える事も大切だと改めて思いました。
河內の身体が最後はどうなりますか?
気にしています(T_T)
掲載時のレビューが絶賛だったので一冊になるのを待ち望んでいた一人です。
元々、木原先生の主人公に対する残酷なまでの現実が辛いんですが鷲掴みにされていて。
オメガバースに対しては何とも思わないんですが。笑
アオイトリは、受けでΩの河内さん語りで進みます。Ω語りというのもあって、まぁ河内さんに感情移入してしまいβになれるかもしれないとなった時は河内さんを応援してしまいました。
そんなうまくいくわけあるかい、木原先生やぞ!という心のツッコミも無視して河内ガンバレ!!という気持ちで進めていった先にいたのがαの犬飼。
犬飼が、まーいい人で。木原さんなら鬼畜系でもあり得ますが、めっちゃ河内を愛してるいい人!!いい人だからこそ、河内に拒まれた時の犬飼の傷つきっぷりが良くわかり……………結果、ツライ。笑
アオイトリ2は反対に犬飼語りに。前回では犬飼は言葉数少なく熱量が伝わってきにくい部分もありましたが、やはり自分のターンとなると語りますね。河内さんへの愛のほどを。これを読み今度は犬飼さんに感情移入。笑
犬飼ターンになると今度は河内さんが言葉数少ないと気づきました。
それもやはり望まぬ結婚だからかな、と犬飼と同じく思っていましたが………
わたしはBL脳になってたようで男同士を軽く見ていたようです。河内は、とても男同士ということに葛藤していたようでした。
お互いが悩み、打ち明けられずにいてすれ違い喧嘩。そして歩み寄れた過程が、特殊なオメガバースとはいえ、男同士の恋愛なんだと意識させられ感動しました。
そして書き下ろし、タイトルが「ラブ&ハニー」。ラブラブを期待せずにはいられない!!笑
男同士の恋愛だということを念頭において……普通のガタイのいいオジさんリーマンからのミルクプレイ?!?!めっちゃ萌えました。笑
2人の火の付き方もオメガっぽくなくてめっちゃいい!!!!
交互に感情移入し何度涙を拭ったか。
心を抉られるような流れもありましたが、最後の描き下ろしで本当に二人は恋人となり夫婦になれたんだなと読み終わって幸せな気持ちになれました。
後味の悪い木原さんも好きですが、こっちはもっと大好きです!!!!
作中で河内が犬飼に「お前がレイプしなければ」「βとして生きていけた」と吐露します。これは勢いで出してしまった言葉ではなく本音だと思います。(だからこそ犬飼も傷ついた)童話の青い鳥の過去や未来の国を彷徨い現実で幸せだと気づくシーンと重ねているのかな、とこういうところからアオイトリにしたのかな、とふと考えてしまいました。
βになり彼女との幸せを掴む可能性のあった河内が後悔や恨みがあって不思議ではありませんが、犬飼の真摯な愛情に自然と顔を向け現実で幸せになったという主題に向けたラストにいつまでも余韻に浸っていられます。