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shinjusurumade mattetene
初めてレビューを書きます
ほかの作品では、私が書かなくても私の気持ちを過不足なく代弁してくださる方がたくさんいらして、『以下同文!』『意義なし!』ということが多くて評価ポチだけしてきました
この作品は賛否が分かれているようなので、『賛』の気持ちをお伝えしたくてレビューしてみました
この作品はあまりにも衝撃的でどの視点で読むかで受け取り方が変わってくると思います
私が一番大事だと思ったのは葵兄ちゃん自身の気持ちです
幸せな家庭から一変、次から次へと大人たちのエゴの犠牲になってしまった兄ちゃん、犠牲になったことを誰にも知られず行方不明のまま忘れ去られてしまった兄ちゃん
そんな兄ちゃんの魂を救うには『福太の愛』以外になかったと思うのです
ともに過ごし愛されただけでなく、福太が自分を襲った犯罪を暴き、犯人に罰を与え、自分を見つけてくれたことで兄ちゃんの魂はやっと安らぎを得ることができたのではないかと思いました
最後の最後も、別の終わり方があったのかもしれませんが、私は魂の結び付きをより感じることのできるあの最後が、哀しいけれど嫌いではありません
世の中で起こりうる問題や目を覆いたくなる犯罪をBLで描くという挑戦に賛辞を贈りたいと思います
最高過ぎて死にそう。私にとって圧倒的ハッピーエンド。
ふたり一緒でいる事が最大の幸福だとするなら、それ以外は捨てちゃおう!罪も罰も!命さえも!ハレルヤ!って泣きながら祝福しました。おめでとう!ずっと一緒だ。死をもってしてもふたりを分かつことはできない。
死ぬほど愛してるを体現してくれたふたりを私も愛しています。罪も罰もって書いたのは私的解釈ですが、罪はあのおじさんの粛清。罰はその粛清に対する報い。それを死という形で手放したことは倫理観や道徳観に背いた行い。でもそれでいいよ正しいことだけが全てじゃない。
多分賛否両論あると思いますが、ここで、復讐しても何も残らない!前を向こう!みたいなラストだったら興ざめどころじゃない。
確かにふたりの世界はとても小さくて、それこそきっと8畳分くらい。外の世界に出たらもっといろいろな事が待ってるかもしれない。でもそこに君はいないから、ってすごく素敵。
幼い頃に一度葵兄ちゃんを失って、自分を守るために過去を忘却した福太。それから死んだように生きていた数年。この期間を経てもう一度葵兄ちゃんを手に入れて、本当の幸福を知ってしまったからこそ過去の自分は死んでいたも同然だと気づく。だから葵兄ちゃんをもう一度の失うことは死ぬことと同じであり、そして自ら死を選ぶことは葵兄ちゃんの所に行ける唯一の方法で救いだと自然と分かってしまったんだな。
葵兄ちゃんが生きる意味であり、死ぬ意味でもある。ふたりだけで完結してしまってる世界が、ちょっと悲しくて憎らしくて、そしてとても愛おしい。思い出すたび幸福感で胸がいっぱいになります。ありがとう。ずっと幸せにね。
「心中するまで、待っててね。」
(葵兄ちゃん、待っててよかったね)
沢山レビューが上がっていますので
感じたことのみを率直に書きます。
メリバ作品はあまり読んでいない者のレビューです。
正直吐き気がするシーンが多々ありました。
悪いタイミングが重なって不幸しか呼ばなかった展開も苦しいものでした。
結末はこれが正しい選択だとは思えません。
けれど福太には福太の考えがある。想いがある。
賛同はできないけれど、全てを否定したくない。
そんな感情に包まれました。
この結末を神と呼ぶには抵抗がある。
そんな中で評価の決め手となったのは、
「僕を見つけてくれてありがとう」
という葵兄ちゃんの言葉でした。
一人でずっと寂しかったよね、辛かったよね、
福太と再会出来て良かったね、
と深く刺さったのです。
最悪な結末なのに「良かったね」と思えた。
2人はこれからたくさんたくさん幸せになるんだろうなって。
2人一緒なら今度こそ幸せになれるよって。
タイトルにあるように後追い心中という結末でも、
再会出来た喜びと今後の幸せを願ったのですね。
賛否ありますがこれはこれで一つの愛の形だなと捉えました。
創作の世界ぐらい2人の幸せは2人が決めるもので良いと思うのです。
(リアルでは残された側を考えると気が狂いそうですが)
メリバでありながら、
読後に2人の笑顔しか頭に浮かびません。
救いがなくてシンドイけれどホッとした。
なのにどうしようもなく苦しくて大泣きした。
なんとも言い難い感情が涙となって溢れました。
ただ先述とは矛盾してしまいますが
手放しで“純愛”と褒め称えてはいけない気もします。
そこだけは間違えないように…と自戒しつつ、神評価で。
2人の未来に幸あらんことを祈ります。
下巻は、回答編です。
犯罪など、かなり過激な内容を含んでおりますので、
心してお読みいただいた方がよろしいかと思います。
以下より簡単に内容を記します。
お知りになりたくない方は、ご遠慮下さい。
だんだん精神的に病んでいく福太が少し怖いです。
そして、葵が福太の前から消えた!
物語は福太の回想、葵の回想と続きます。
この回想が切なくて切なくて…
現在に戻り、葵を失い、人としての生活さえままならなくなり、
終いにはアパートの荷物を全て捨ててしまう福太。
何もなくなった部屋の窓に葵の手形を見つけるのですが、
その手形は外側に付けられているのです。
そして、福太はある人物に目星を付け、
葵がいなくなった真相に迫っていくのですが……
★なぜ葵は失踪したのか?
★葵がこのアパートにいたのはどうしてか?
★福太が迫る人物とは?
★物語のラストは?
このアパートの部屋に福太が引っ越してきたのは、
偶然なのか?必然なのか?
全ては、葵に導かれてのことだったのではないかとさえ思います。
賛否両論あるのは間違いありませんが、
下巻は涙無くしては読めません。
ラストは読み手がどう捉えるかなのでしょうが、
私は二人にとってはこれしかない…という最後だったと思います。
ただ、タラレバで思うところはたくさんありますが……
そして、これからの人生全てよりも葵が大切だという福太の愛は、本物だったと思います。
ラストはタイトルに触れ、
伏線全てを回収したところで鳥肌が立ちました。
しかし、どんな理由があろうとも、
犯罪を容認するような事があってはならないと思います。
そこだけは、物語がフィクションであることを意識し、
読み手の理解が作者の意図から外れていかないよう、
気をつけなければならない部分だと感じました。
ただ、面白いか面白くないかで言ったら、
絶対に面白い作品です!!!!
ただ、読者それぞれの解釈や理解があっていいと思います。
ぜひ、自分なりの答えを探してみてください。
最後に、この作品を掲載して下さったマガジンビーボーイ様及び、作者の市梨先生の勇気に拍手を送りたいと思います。
ハートフル不穏な問題作!! という文句に惹かれ、
苦手要素を押しのけて、ただただ読んで良かったと、純愛と悲しみと幸せで一杯です。
特に下巻は、感情を激しく揺さぶる衝撃的な描写と、ストーリー構成に呑み込まれ、
賛否両論でしょうが、個人的には幸せ感に満たされたラスト…
そのまま上巻に戻り二周しましたが、実はちょっとした言葉の意味が思いの外深くて、
二周目は本当に色々持っていかれてしまい、読後はボーっとしてしまった。
【究極の純愛・回答編の下巻】の紹介通り、
上巻の謎が伏線回収され、
優しくて明るい福太がゆっくりと闇堕ちして壊れていく…。
おどろおどろしい描写で、適格な心理描写があまりにもハマり過ぎていてゾッとしましたが、
葵への想いの強さが裏返しされていることも伝わってきます。
葵の失踪事件に繋がる、葵の生育背景と、葵と深く関わる幼い福太の記憶。
下巻は過去も現在も辛い描写が多いので、なおさら葵にとって福太が癒しの存在だとわかる。
失踪事件は縋る場所のない子どもが疲れて逃げだしただけですが、
後悔してもしきれない葵の胸の内を思うと、涙が止まらない。
抱えきれない現実を忘れた幼い福太にも、なんの罪もない。
この作品のラストはこれしかない。
この感情の治まりどころはこれ以外ないと、繰り返し読む程に噛み締めてしまう。
居心地のいい押し入れと、想い出のクッキー缶も涙が止まらない。
一周目ラスト、まさかのタイトルオチには本当にビックリさせられました。
こんなに悲愴なのに、二人の幸せを噛み締めたくて繰り返し読んでしまう。
妥協せず描き切って下さった市梨先生に感謝です。
下巻で苦手要素がぶっ飛ぶほど作品として素晴らしい。評価は文句なしの神です。
どこまでも二人にとって真っ直ぐなハッピーエンドでした。
上巻で散りばめた伏線が綺麗に回収されていきます。タイトルからして既に危うい雰囲気だったとはいえ、再会してから幸せに暮らしていた二人の世界、そして穏やかに笑っていた福太が着実に壊れていく様は、読んでいてとても胸が苦しかったです。
福太がしまい込んだ記憶、そして葵兄ちゃんの真実。全てを知ってから上巻を読み返すと、葵兄ちゃんの言葉や表情の一つ一つが切実でぐっときます。
最後の最後まで、福太を大切に思い続けた葵兄ちゃん。
記憶から消してしまってもなお、葵兄ちゃんが大好きだった福太。
二人がもう一度同じ場所で手を繋げたのなら、それは幸せ以外の何物でもない。心中という言葉を選択したことも、盲目的に想い合った二人だからこそ説得力があるものなんじゃないかなと思います。
帯にも『賛否両論』と書かれていましたが、過程も含めて好みの分かれる作品であることは確かです。ただ、話の作り込みや表現の繊細さはやはり素晴らしいものでした。
私はこの作品に出会えてよかったです。ありがとうございました。
これからはずっと二人で幸せになってね。
人を選ぶ作品だと市梨きみ先生が何度も仰っていた意味が分かりました。
でも、2人のどこまでも真っ直ぐな愛。
私にとって最高のハッピーエンドでした。
超がつくほどのお人好しで、小さい頃はぽっちゃりとした体型で「ぶー太」と呼ばれ、虐められていた福太と、そんな福太を虐めから救った、28歳のはずなのに体が幼いままの葵兄ちゃん。
そんな2人の物語、解決編です。
これ上下同時刊行で本当によかった...
そうじゃなかったら私の気が狂っていたかも。
誰にでも優しいお人好しの福太がどんどん狂っていく様子に引き込まれました。あんなに楽しそうに笑っている上巻の表紙からは想像できないです。
葵兄ちゃんが福太の前から消えたその理由と、あんなに大好きだった葵兄ちゃんの事を忘れてしまっていた福太の過去。
その全てが美しく、そして鮮やかに解き明かれていきます。
あえて大きなネタバレはしません。
この物語の終末に辿り着いた時、皆さんがどのような感想をもつか...それがとても楽しみです。
2人で幸せになって欲しいです。
本当に素晴らしい作品でした。
(追記)意外と気づいてない方がいると思うので…
下巻の帯を逆から見てください。
ちゃんと見ると黒でガーってなってて見えないんですけど、逆から見ると…
1巻ではハマらなかったものの、2巻でドはまりした作品のひとつです。
2巻の方が断然心を揺さぶられる内容となっています。
結末よりも葵兄ちゃんの過去の方が衝撃的だったため、もっと葵兄ちゃんと福太の幸せなところとか、二人の過去の話が読みたかったので、そういう意味では上下巻完結だと尺的に物足りなかったです。
市梨先生のエロ表現が多少私の好みではないところがあるためか、上巻ではエロいらないなあと思っていたのですが、この巻で葵兄ちゃんの身の上に起こったことを考えたら福太とのエロがないと絶対ダメだったんだと思い、下巻の後に上巻を読み返すと印象が変わっていて、上巻の展開がとても良かったと思うようになりました。
内容が辛すぎて感想がうまく書けないのですが、読後にも尾を引くストーリーで・・・印象に残る作品でした。
『さよならアルファ』以降、格段におもしろくなった作家さんだと思いました。次の作品も購入してみたいと思っています。神評価としゅみじゃない評価が割れるところも、この作品が何かを考えさせられるすごい作品なのだなと思います。
私は、ホラーや鬱系の作品が大好きなので、BLでこういった作品が読めたこと、大変嬉しく思います。
重いストーリーなので、メッセージ性や深いテーマなんかを期待して読まれている方もおられるようですが、そこではないです。
大切なのは2人だけの完結された世界です。
2人の想い以外は、どうでも良い狂気の世界です。
だから私は、美しいホラー作品として読みました。
第三者視点ではなく、もっと純粋に2人に寄り添って読むと、結末の感じ方も変わるかと。
また、福太の狂っていく描写や、救いようのない現実と美しい思い出との対比がとても素敵です。
報われない、間違いだらけの選択、悲しくて美しくて愛おしい。
そんな作品でした。
すごく丁寧に描かれていて、だからこそ切なくて
苦しくて、でも幸せなお話でした。
2人の関係はとてもハートフル。
でもとりまく環境が不穏で、かなしい。
読後、かなしい気持ちも押し寄せてきましたが
それは過去や環境へのやるせなさであって
迎えた結末に関してはとてもよかったですし満足しています。
そして2人の幸せをただただ願うばかりです。
人を選ぶ作品ではあると思いますが
個人的にはこの評価で満足しています。