ひらひら満ちる

hirahira michiru

ひらひら満ちる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神42
  • 萌×215
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
12
得点
297
評価数
67
平均
4.4 / 5
神率
62.7%
著者
りーるー 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784403666926

あらすじ

事故死した妹の子供・天を引き取った慧は、 懸命に育児を手伝ってくれる天の父親の弟・芳彦と半同棲状態になるが、 彼の自分への想いに気づき……!?

表題作ひらひら満ちる

中学校教師
日雇い職人(兼 飲食店チーフ)

その他の収録作品

  • 天の川流る
  • アクアリウム
  • あとがきみたいなもの。

レビュー投稿数12

現実味を感じた「子育て」BL

物事や感情の辻褄が合っていて、私の中では何だかとてもしっくりきた作品です。
私が今まで読んできた「子持ち」「子育て」系のBLは、ちょっとムリヤリ過ぎない??とか、イヤイヤとツッコミを入れたくなるような展開が多かったイメージなんですけど、絵柄の影響もあってか、作品に入り込めた様に思います。「本当にこんな事があるかもなぁ〜」みたいな。
正直、二人の感情の変化とか展開は全くもって斬新で目新しいものとは言い難いかもしれないんですけど…
(どうだろう…?)
でも、慧の堅い職業とか性格、なんかリアリティのある芳彦君の職業と経歴とか、そして天君(超可愛い)がいることで何だか現実的で良い感じなんですよね…。
私のツボにはどストライクでした。

二人で水族館に行くシーンからラストにかけては本当に良かったです。水族館で天君がポーズをとるシーンは特にヤバかった。ホント涙が出ました。彼らはもう家族ですね…。幸せになってほしい。今後の彼らもみてみたいです。
個人的にはベビーカーを押して二人が歩いてる姿が幸せ溢れてて最高に好きです。

6

普通の家族って何ですか

りーるー先生の作品に登場する家族は、「普通って何だろ」と問いかけてきます。

事故で両親を失った甥っ子の天を引き取り、育てることにした中学教師の慧。だけど、ずっと会っていなかった妹の死ですら泣けない。
一人でいすぎて、一人で生きてきた。人に頼ることすら忘れていた慧。

事故の家族確認の場で、初対面の天の父親の弟、芳彦と出会います。
2人で天を育てていく事に決めて協力しあうのです。

だけど、慧は気付いてしまう。芳彦が自分を好きだって事を。

なにかを返したい、応えたい気持ちで慧が芳彦をホテルに誘うんです。芳彦は、慧を好きだから、受け入れてセックスするんですよ。

そこから、恋愛込みの同居生活が始まっていきます。

芳彦は、慧が想像付かないような生活を16才から送ってきていました。慧が、事実を知ってから初めて芳彦の思いを知って、失うことの恐怖を感じるんです。

芳彦の怖さは、「自分には何もないこと」。学歴も、ちゃんとした家族もない。
とても好きで好きで仕方ない慧には知られたくない過去。
うーん。たくさん抱え込んで苦しさも有ったであろう芳彦の、天と慧に優しくて尽くして来た姿は、何もないからという心理が働いていたのでしょうか。

ただ、普通を押し付ける人だけではなく、ちゃんと慧と芳彦個人と向き合って助けてくれる人もいて。慧の同僚、坂本先生もそんな人。

ちゃんと2人で問題がわかっていて、天と3人で過ごす人生を選択出来て良かったです。


慧と芳彦の、セックスは胸にドンとくる感じで。

芳彦の健気さが良くわかるし、慧も芳彦を大切に思っていることが見えてくるセックスでした。

慧は意外に良い身体。りーるー先生と言えば、ガチムチ!
芳彦は痩せぎみだし。いつもの作品よりは、若干控えめかも❗️

天が成長していく過程には、まだまだ壁が有りそうですが。2人でちゃんとベストな選択が出来るのだと思います。

慧の教え子のエピソードも良かった。
家族を考える読みごたえが有る良い作品でした。


5

家族とは?

事故死した妹の子・天を引き取った中学教師・彗と、
天の父親の弟・芳彦が共に手を取り子育てしていくお話…
だと思っていましたが、
ただの子育てBLではありませんでした。

家族とは何か?
そんな大きなテーマをもった作品でした。

同棲して天を育てる彗と芳彦は互いに惹かれ合っていきます。
天が大きくなっていく姿を一緒にみたいと願う芳彦。
だけど、芳彦の兄は弟に借金を返済させるような最低な男でした。
借金返済を迫るのは芳彦の元カレ・守屋であり、
彼は芳彦を夜の世界に引きずり込むのです。

やっぱね、この展開…
中卒の芳彦が出来ることってそういう事だよね…
ここは、やっぱりね!という感じでした。

でも、一人ぼっちで生きることに抵抗がなかった彗が、
初めて家族になりたいと思ったのが芳彦なんです。
どんな芳彦でも受け入れる彗の懐の広さ!

健気で優しい芳彦が凍った彗の心を溶かしていったのです。
唯一の繋がりだった兄を亡くし家族に憧れる芳彦に、
血の繋がりがなくても家族になれると教える彗。
彗の変化・成長の描き方が素晴らしかったです。

そして、同僚の教師・井上先生がとても良かった!
カミングアウトした彗に偏見の目を向ける教頭に対し、
啖呵を切る姿には感動しました。

とても素晴らしい作品で久々に涙が止まりませんでした。
が、りーるー先生だけあってHは結構エロエロで、
そこも楽しめた要因の一つでもあります。

個人的には当て馬の守屋のビジュアルが好きでしたので、
彼にスポットを当てた作品も読んでみたいです。

3

作家買い

個人的に家族ができることに憧れがあるので、疑似家族ものは凄く好き。好きな作家さんの作品で読めて嬉しい。

芳彦くんが大変良い子で、ずっと彼の幸せを祈りながら読んでた。どう聞いても荒んだ家庭環境だったのに何ていい子に育ったんだ!

後書きにも書いてた、今回のオッサン&筋肉要因の元カレが格好良くて好きだった。
彼の積極的には干渉しないけど助けてくれる距離感が好きだけど、きっと芳彦くんが求めているモノに近いのを共有できるのは主人公だったと思うので、このエンディングで良かった。

「まっとうな家族」等の固定観念やらゲイへの偏見やらが目立つ教頭先生に対して、しっかりと反論できる主人公や同僚の先生が格好良かった。こんな先生のいる学校に通ってみたかった。

2

自然と涙が…

りーるー先生の子育てBLです。
読んで1番に思ったのが、子供の描写が素晴らしい!です。
丸っこくて可愛いビジュアルもさることながら、天の成長や赤ちゃんっぽい動きや赤ちゃん言葉がリアルで癒されました。
あとがきに赤ちゃんの知識が無いと書かれてましたが、友人のお子さんや甥っ子ちゃんで研究したんですねぇ。
観察力が素晴らしいと思いました。

突然赤ん坊を育てる事になった2人の男性が、2人で協力して子育てをするうちに恋に発展するお話ですが、その過程にお互いに言えない悩みや、すれ違いなどがあって恋人として、子供の養育者として成長していく様子が描かれています。
"家族"というものを知らなかった2人が、天を育てる事を通して自分たちなりの、温かい家族をみつけるストーリーに心が洗われるようでした。

「真っ当な家庭」じゃなくても、血が繋がってなくてもいいんだよ。そんな優しいメッセージを感じました。

優しいストーリーのわりにしっかりとしたエロもあり、どちらも楽しめる作品です。

0

優しい物語に涙が出ます。

初読み作家さんです。育児モノが好きなので、店頭で見かけて、迷わず購入しちゃいました。

お話は、妹を亡くした攻め(慧)と兄を亡くした受け(芳彦)の2人が、代わりに遺された子供を育てるというものです。

その2人は、かたや家族に興味がない人と、家族の愛情に飢えている人…と真逆な感じで。
そんな風に家族に興味がなく、一人で生きていくと決めていた慧が、3人での同居生活をしていく内に、何よりも誰よりも相手が大切になっていきます。
そして、お相手の芳彦は、相手のためにも大変なことは全部自分が引き受けようと、いつも無理をしてしまう人です。

そのせいで、同居生活から縮まった2人の距離が、すれ違うようになって…。
嫌われたくないからと抱え込む芳彦と、一緒に乗り越えていきたい慧の想いに、グッときて泣けました。
その2人の想いが、題名通りに、少しずつ満たされていく様子にもキュンキュンして…。

読後は、家族になった2人の優しい物語に胸がいっぱいになり、幸せな気分になれました。

5

本当の家族になるまで

紙本
修正…見えない描写
カバー下…あり
カバー折り返し部分…なし
あとがき…あり

2

”家族”の切なさに涙

両親が亡くなった後、気性の激しかった妹の元を去り一人で生きていってた慧が、
妹の事故死の連絡を受け駆け付けた先で事故を無傷で生き延びた妹の子供・天と、
事故った車を運転していた天の父親の弟で同じく連絡を受け駆けつけてきた芳彦と出会う。
自分の兄が起こした事故で妹を無くしてしまった事を「何でもして償う」と泣いて詫びる芳彦。

その後、妹の代わりに天を育てる事になった慧は
育児を協力してくれている芳彦と半同棲生活となるが、
芳彦が自分に好意を持っていることを知り付き合うことになる。


両親の死後に妹を見捨てる形となった事を引きずる慧、
施設で育ったが唯一の家族である兄に裏切られても尚しがみ続けていた芳彦、
家族を捨てた男と、家族に縋った男が違う思いを抱えながら
家族になっていく様は切なくて涙が出ました。

男二人が子供を育てていく大変さにも切なくなりつつ
同僚の教師の優しさや強さには癒されました。


全体的に切なさ詰めの1冊でしたが
天の可愛さには終始ホッコリさせられました♡

1

大切なひと

事故死した妹の子どもを引き取って育てるというのは
決して簡単なことではないと思いますが
協力してくれる人がいれば気持ちの上でも全く違ってきますね。
誰に対してもどこか薄情な男だった慧が天と
天の父親の弟・芳彦と暮らしていくうちに
人と向き合うことから目をそむけなくなり、
やっぱり大切なひとがいると強くなれるし優しくもなれるんですね。
慧はゲイではなかったので
想いを寄せてくれていた芳彦に反応できたのは意外でしたが
あれだけ親身になってくれていたら情もわいて当然でしょうし
ひと肌も恋しかったかもしれません。

兄の借金の肩代わりのことも慧に嫌われたくないため言えなくてツラいのに
慧と天と離れたくない一心だった芳彦が本当に健気でした。
血の繋がりが無くても、大事に思う気持ちだけで充分家族でいられると
同僚(と上司)にカムアウトして覚悟を示してくれた慧が潔くて
自分に愛を教えてくれたのは芳彦と天だったから
これからどんな困難が待っていたとしても解決していけそうです。
温かい家族愛でした。

天がぽっちゃりしていたので、たくさん食べてるのかな偉いなぁと
つい微笑ましく思いました。

1

子ども苦手でもいけたッ!

乳児・幼児・小児・児童

苦手です

冷静な判断できなくなるくらい泣かされるか その存在にイラついてお話自体に集中できなくなるか

で 同時発売された【完璧なムスコ】を読みたかったのに気づけば両方買っちゃって でも表紙から読む気にはなれないじゃないですか

こんな笑顔の幼児が表紙にいたら

おかげさまで積んでました
血液型のせいなのか? へんな性癖のせいなのか? 同時発売されたからには2冊一緒に読まなきゃいけない呪いにかかっているので

読みましたよ【完璧なムスコ】読みたさに

自損事故で生き残った赤ん坊を男の弟と女の兄が育てる 子持ち設定にありがちな遺児をひきとるところから始まる こんなことくらいじゃ感動も泣かされもしないぜ と自分を落ち着かせ読み進める

彼らが子どもと関わることで抱える過去の自分や家族とのありかた
報われない現実から一緒に生きることを決めるまでの葛藤

そんな彼らと関わることで 不便を理解し助ける人 常識を押しつける人 関われなかった家族と向き合うことに背中を押された人 事実を知り心配しながらも救ってはやれない人

いろんなものがぶっ込まれてて

最終的に残ったのは

子どもが乳幼児でよかった ( ;∀;)
子どもの彼が放りだしのは無邪気な日常と「まんまん」と「あっあ」だけだったのw


うそです

血の繋がらない彼らが築く【家族】そのなかで育む愛
男性作家さんではあんまり感じたことのない優しい空気感

きらいじゃないわ

2

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