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kanpeki na musuko
社長で大人だけど、見た目、話し方、くたびれたおじさんにしか見えない梶さん。
がっちりしてて若いけど、特にハンサムというわけではない智くん。
見た目的にどちらも決して好みではないのですが、表情が、言葉が、とにかく素敵。
息子とのやりとりは突拍子もなくて、ときに笑わされ、ときに切なくなりました。
ちらっと出てきた奥さんも人柄もまたよくて・・・。
出てくる人みんな素敵で魅力的で、愛情深いのがすばらしいです。
タイトルで興味を持って購入したのですが、買ってよかった!
絵柄もがっちりむっちりした男性の体がきれいだし、人物ごとの表情も豊かでとても楽しめました。
この作家さんのファン決定。他の作品もまとめてそろえることにします。
半額セールだったので5巻まで単話読み。
ヒューマンドラマ
ファーザー・コンプレックスの三者三様・・智と、梶社長と、その息子。
なにを指して「完璧」というのかが、この作品の肝。
りーるーさんの描写は、美貌でもないし、可愛くもない。絵柄自体が枯れた哀愁を感じる。
中身はコメディ調のヒューマンドラマ。味わい深かった。
1995年の神戸の震災から、今年で28年。
梶 行也さんの頑張りも、28年。
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●市橋 智:バイク便勤務。梶の息子より若い20代。
10才で父親を亡くした智は、枯れ専。
最近の相手は、ゲイバーで出会った老舗紳士服「KAJI」の社長。
梶の息子に「俺を満足させたら 父親と別れてやる」と言ってしまう。
●市橋奈々:智の妹。中学生。1才の時に父が死亡。
兄の理解者であることを智は知らない。
●梶 行也:50代
紳士服「KAJI」の社長。妻も認めるゲイ。「ネコ」。
男の愛人は過去50人以上。
智と会う翌日は、身も心もメンテされ艶々。
色気と思いやりがある、神戸生まれの乙女な苦労人。
●梶 恭介:紳士服「AIKAWA」の営業勤務 30代
智に、「父と別れて欲しい」と告げに行く。
父親が大事にしているものを踏みにじれば、何かが変わると思う。
・・父を越えられない息子。
●梶 科子:行也の妻。写真家。
行也の一番の理解者。
●梶 祖父:
神戸で紳士服店「KAJI]を開業。息子の行也に厳しい、職人気質。
神戸の震災で、足が不自由になる。
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神戸の震災で全部が変わる梶家。
祖父臨終の日、母親から父親について聞く梶の息子は、
結婚して親になり、やっと父を理解する。
コメディ調だけど、シンミリ温まる親子の話だった。
おじさん受けはいじめにしか見えなくて無理と思っていましたが、りーるーさんに新しい扉を開けてもらった気がします。
梶さん、可愛かった…。
いろいろなものを背負って、気負って、必死で生きてきたのにあの可愛さは一体…。
幼い頃に父親を亡くして、何の因果か既婚おじさんにしか勃たない市橋。
妻子はいるけれど、男の愛人がいないとだめな梶。
このふたりのえろすなシーンがそれはもう多幸感溢れまくってます。
下半身マッサージ1時間、ローションで揉みほぐすこと30分、挿入もゆっくりゆっくり。
こんなにも受けを思いやったえろすが今まであったでしょうか。
わたしは初めて見ましたよ。
そんなしあわせCPの元へ梶の息子が「別れてほしい」とやって来るのです。
それぞれの家庭の事情、夫婦の事情、父親としての思い、息子の願い、たくさんのものをみんなが背負っていて、全部が軽く考えられるものじゃないだけに、一橋と梶がふたりでいるときのしあわせな空気がどれだけふたりを支えていたのかが伝わってきました。
ただ息子の立場からしたら、父親が家庭の外にしあわせを見出していること、期待されていないかもしれない自分より愛されている愛人の存在、何もかもが不満でしかないことも分かる。
3人の気持ちがそれも理解できるからこそ、みんなしあわせになってほしいと願いながら読みました。
後半の梶からの手紙を読むシーンはハンカチ必須です。
ムキムキも苦手なのでちょっとビジュアル的にきつい絵面もありましたが、神よりの萌2です。
読んで良かった。
人物のバックグラウンドから丁寧に描かれた作品で、読み応えがありました。
既婚おじさん受けが苦手という方にこそオススメしたい1冊です。
(てっきり親子丼の話と思ってたので)性に奔放な話かと読んでみたら、思いの外純愛だった。
登場人物達が、あまり表には出さないけどそれぞれ思いを抱えていて、心境について考えながら読むと凄いボリューム感のある作品だった。
ハッピーエンドに行きつくまでかなり遠回りをしてしまったけど、最終的にそれぞれ折り合いをつけて幸せの形を見つけられて良かったと思う。
エロよりストーリー重視だったけど、しっかりオジサン&筋肉要素があったよかった。個人的には息子が格好よくて好きだった。
家族が絡むお話ひあまり好まないのですが、作者買いです
電子で少し読んでいたので気になっていたのもありました
一冊の本になって、まるっと読むとやっぱり重たかった
エロエロなのに、ストーリーは深みがあるしそのギャップが好きな方にはオススメのお話でした
最終的にはみんながそれぞれのカタチで幸せになったんだなと思えるのでさすがです
絵もきれいでシンプルなのに、表情豊かで言葉に無駄がなく、キャラクターそれぞれの気持ちが伝わってきて、それがまた重苦しくて読み応えのある一冊でした
最初はエロがちなイメージだったりーるーさんの漫画ですが、だんだんストーリー性が増して、今回の作品は切なく泣けるものでした。
ちょっと複雑な三角関係です。乙女でかわいいおじさんの梶さんと、堅物なそのムスコ。テーラー親子です。でもムスコの方は別会社で修行中。
そんなおじさんの梶さんと付き合っている自分。昔から、親子ほども年が離れた人しか好きになれないゲイの青年の目線で物語が進みます。
オヤジと別れてくれというムスコ。色っぽい梶父。りーるーさんならではのHもありつつ、既成事実を作ろうとするだけのムスコは全然エロくない。ちゃんと愛あるHじゃないとエロくないというのがよく分かります。
私は先生のファンで、先生が描くおじいちゃんがかなり好みです。なので期待していましたが、予想と少し違って残念でした。こんなに美しい乙女紳士おじいちゃんがいるのにどうしてノンケの息子ばかり出すだろうか!とずっと心の中で嘆きました。梶さん自体よりは息子の方が登場回数が多くて、普通に苦手な性格なので少し苦労しました。
まあでもハッピーエンドなので許してあげます。おじいちゃんが好きなら読む価値はあると思います。
受けは、老舗紳士服の社長でオッサン。
攻めは、オッサン好きの運送会社社員。
ことの次第は、受けの息子が攻めの勤務先へやって来て、別れて欲しいと頼まれるところから始まります。
もしや三角関係??
もしくは親子丼展開??
などと危うい関係を妄想し、ドキドキしていたら、そういう訳ではなかったようです。
タイトルを思い出し、「完璧なムスコ」という意味を読了後に思い知らされるのです。
そう。
受けにとっては、作中で亡くなった厳格な父に対して。
そして、攻めにとってはすでに亡き父へ対して。
それから受けの息子にとっては、自分を跡継ぎとしてくれなかった男を愛人にする父に対して。
3人の男たちの人生が、恋や拗らせた感情などに振り回されて描かれる様は、BLというジャンルではもちろんですが、ヒューマンドラマとしても楽しめる作品ではないかなあと思いました。
あと個人的に、りーるー先生と言えば本当に白ブリーフなんだなあ! と、パンツにワクワクしてしまいました。ありがとうございます。(白ブリーフに対して!)
家族って時々厄介だなと思う時もありますが
一人一人は別な人間で悩みや言えない想いを抱えながら
それでも支えあって生きているんだなぁと
こちらの作品を読んで改めて感じました。
既婚者のおじさん相手じゃないとダメな市橋が
倫理的にはよろしくないですけども本人にもどうしようもないっていうか…。
梶さんを大事に抱いてあげて、好きでいつづけられたのは
梶さんも市橋を丁寧に愛していたからなのかな。
梶さんの息子・恭介が市橋に無茶ぶりしてきたのも
自分が父の愛を確かめたかったとはいえ
相当カラダを張ってくれちゃって驚きました。
息子にとって父親の存在というのはよほど大きいのでしょうね。
理想の息子とは、どういう定義かは人それぞれだと思いますが
一生に一度でも心から誰かを愛せたら自然と理想に近づく気がします。
そもそも完璧な人間なんていませんから。
市橋の妹も、わがままそうでいて純粋に兄を慕っていたし
梶さんの奥さんは自身もしんどかっただろうに今は好きに暮らしていて
でも梶さんのことだって大切だとちゃんと分かりました。
“こうあるべきだ”という愛じゃなくてもいいんですね。
色々考えさせられました。
萌×2寄りの萌です。