カドのまるいさんかく

kado no marui sankaku

カドのまるいさんかく
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×224
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
18
得点
250
評価数
60
平均
4.2 / 5
神率
43.3%
著者
村上キャンプ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma comics
発売日
価格
¥703(税抜)  
ISBN
9784775528815

あらすじ

レトロゲーム好きをキッカケに意気投合し、毎日つるむようになった大学生の佐久間と藤井。
遠距離恋愛になった彼女とはちょっと危うい関係の佐久間は、
マイペースで恋愛未経験、ちょっと変わり者だけどとても気の合う藤井の存在のおかげで、
ゆるくて楽しい学園生活を送っていた。そんなある日、その藤井が突然恋に落ちた。
相手はなんと…酒屋の跡取り息子! !
まさかの相手に「親友」だったはずの佐久間の心はかき乱され、
藤井の恋を応援する気持ちは少しずつ変化していき……! ?

表題作カドのまるいさんかく

大学生・遠距離の彼女あり
大学生・親友

その他の収録作品

  • 番外編(描き下ろし)
  • カバー下:あとがきまんが 大切なこと

レビュー投稿数18

やさしい人たち

前作「わたしは司会者」が変な人たち(根はいい奴)率が高く、めっちゃ笑ったのですが、本作はその逆でこられたんですね。

いわゆる普通(と言っていいのかわかりませんが)のやさしい人たち。
の、三角関係。
からの、親友から両思いへ〜。

藤井が加地さんと付き合って、それぞれわかったことがあり。
そして、佐久間の心に火がつくという。

友だちとしてめちゃくちゃ気が合う、人として好き、それが恋愛感情になるのかどうか…藤井の変化がなるほどなと思いました。

佐久間が藤井を好きなのがよくわかったし。
藤井がすごく恥ずかしがり屋で、それでも一生懸命佐久間に気持ちを伝えようとするところが萌え〜でした。

本編では笑いが薄かった分?あとがきがおもしろかったです。

0

優しさがあふれていた

大学で出会った佐久間と藤井は共通の話題で意気投合し、親友と呼べるほど仲が深まったころ。
藤井に彼氏ができたことで少しずつふたりの関係も変わっていくようなお話でした。

先生があとがきに書いていたように3人ともが本当に良い子達で、だからこそ余計にツラいなと感じてしまう場面もあったけれど。
それぞれが自分以外のふたりに救われ、いがみ合うことなく前を向くことができて
諦めたわけでも妥協したわけでもない道を3人とも納得して進んでいくのが美しかったです。

親友から恋人へと変わっても、気負うことなくありのままで。
そんな幸せそうなふたりを見ることが出来て本当に良かったです。

1

あっさりさらっとカドのない話

三角関係もの。毎日一緒にバカやってる親友が男と付き合い始めて…?ってとこから主人公が惚れちゃって~のあれこれ。基本的に揉めることもなく、くっついて別れてくっついて、と順番通りに進んでいくのであっさりしてます。
後に片思いし始める佐久間視点のお話なので楽しく読めますが、藤井視点だと乗り換えるのが早くてあの重い気持ちはどこへ?って思います。加地視点だともう見ていられないかも…ただ可哀想なだけで、最後にとってつけたように幸せ演出されても、藤井の自己完結に好感を持てませんでした。
相手のことを思って…って都合の良い綺麗事で自己満に浸ってるだけというか、自分への言い訳じゃないかなって。
佐久間の告白後、一日デート日を設けて確認したシーンはめっちゃ良かったです。それでも藤井の方に友情以上になる何かがあったようには見えませんでしたが。
藤井は自分的に高めの人と付き合ってみたけどやっぱりダメで、ありのままの自分でいられる人を選ぶという、身の丈に合った人を最後に選んだとも言える現実的なラスト。だからこそ刺さる人には刺さるんだろうけど。恋愛と結婚は違うっていう一昔前のドラマみたい。
この妥協エンドも絵で萌えさせてくれるともう少し満足度が上がってたかもしれません。

1

めちゃくちゃ好き

村上キャンプさん作品の中で一番好きです。

まずタイトルが素敵で ドロドロしそうな三角関係で角の丸いってどういうことだろう?と気になっていました 角、丸かったです...

三角関係というか人間関係というか...恋愛・友情・親愛が複雑に絡み合ってキャラクターがものすごく人間らしいんです(村上キャンプさん作品は全部そうかもしれませんが)
恋人との将来や、友達か恋人かで揺れ動く感情がとてもリアルで、苦しくなりました...

ラストの番外篇がまた素敵で...可愛い!大好きです。

0

ほのぼので少し切ない三角関係

村上キャンプさん、お名前は知ってたのですが作品を読むのは初めてでした。
ポップな表紙がカワイイ。

レトロゲームをきっかけに仲良くなった佐久間と藤井。
本当に自然体で付き合えて楽しい関係が、ある出会いをきっかけに少しずつ変化していくというお話でした。

親友から同性と付き合っていると告白された佐久間の動揺がリアル。
自分が佐久間の立場だったとしても、同じような事を考えると思うし、自分と居る時より楽しそうにしてるのを見ちゃったらちょっと焼けるかも知れない。

好きになってしまった事を自覚して、ちょっと嫌な自分になってしまい自己嫌悪になる気持ちも、それでいて藤井と加治さんが別れるかもとなったらそれはそれで悲しい気分になったり…佐久間の複雑すぎる気持ちが丁寧に描かれていてとても良かった。

三角関係だと誰かが憎まれ役っぽくなるものなのですが、このお話の3人は3人ともがいい人達でして。
出来る事ならみんなで仲良く三角関係でも良いのでは?なんて思ってしまうくらいに。

結局無理せずに付き合えて、気が合う、趣味が一緒、2人でいて楽しいのが1番ってことかな。
友達ならずっと一緒にいられるけど、恋人になって別れがくるかもという不安も、この2人ならなんだか乗り越えられそうな安心感。
喧嘩はあるかもだけど、末永く付き合っていけそうだなって思いました。

5年後、加治さんも幸せなってるみたいで良かったです。

あとがきもなんだかテンション高めで笑った。
作者さんの作品にエロいイメージ全くなかったんだけどそんなにオチ●チン描いてるのかな?
気になるので他の作品も読みますねw

0

そうだ、お寿司を食べよう。

村上キャンプ先生を信用して購入。

登場するキャラみんな本当に素敵な人たちで、仲が良くて、主要人物の3分の2が振り振られの関係になるのが辛かったです。
全員応援したい。
気まずくなるような関係の仲で加地さんの寛大さに泣き、藤井が分身しないかなと本気で願ってしまいました。
笑わないで加地さん。余計切なくなってしまう。

一番いいなあと思ったのは、藤井が2人の間をフラフラとしなかったことです。
彼なりに考えてしっかりと答えを出して次へ進むのが素敵でした。

三角関係ものではあるのですがまるいさんかくで描かれているのでどよよんとはならず読みやすかったです。
本編中に何度も出てくるお寿司のおかげで胃が食べ物を要求してきました。

修正(紙)
白線塗りつぶし(見える)
挿入なし
カバー裏のあとがきに一番笑ってしまいました。
tntnに並々ならぬ愛情がこもっています。

1

さんかく、の意味

三角関係かな?と途中まで思っていましたが違いました。
好きな作家さんなので評価が甘めかも。

親友以上、でも恋人でない佐久間と藤井。いつも一緒につるんでいる。でも、藤井がバイト先の若店主を好きになり、相手もそれを受け入れてくれる。
それを聞いた佐久間は、恋に悩んだり喜んだりする藤井を見て、藤井を恋愛の対象として意識し出すのですが、そのときはすでに人のもの。

ここからどうなるのかな?と思ったら、藤井の両手に花、というわけではなくて、受け攻めの説明にあるとおり、最初から佐久間×藤井なのでした。

藤井の最初の相手、加地さんがすごく誠実でいい人。誰も悪い人が出てこない。久々に人間ドラマな漫画を読んだなぁという気持ちになりました。

0

素直×3

 三角関係といっても、間に挟まれる藤井が二股をかける時期はないため、そういう爛れた関係が苦手な人でも読みやすいと思います。藤井を好きになる佐久間も藤井の恋人の加地も本当にいい人で、まさにタイトル通り、カドのない物語でした。藤井に同性と付き合っていることを明かされ、時折藤井のうなじや表情にどきっとするようになった佐久間。ノンケだけど、藤井に同性の恋人がいると聞くと、変に実感するというか、その恋人から見た藤井を想像してしまって意識せざるを得なくなる。なんとなく気持ちは分かりますよね。

 自分の臆病さから加地を振ってしまい傷心中の藤井を、佐久間は励ます勢いで告白し、恋人になれるよう必死に行動します。でも、長らく親友として築いてきた居心地の良い気楽な関係は、そう簡単にはムードを作ってはくれません。そして、別れた時に友達にすら戻れないかもしれないことが、怖い藤井。男女でも、昔からの友達と恋人になるのって難しいですよね。

 けれど、友達だって永遠に一緒にいられるとは限らないし、地理的に散らばれば疎遠になったりもすると思います。恋人だからこそより強力な絆ができるから、ちょっと遠距離になったって常に会うべき理由があり、想いを馳せる時間も友達同士の時よりずっと長くなる。悪い方にばかり考えず、青春なんだから良い方にだけ目を向けたっていいんじゃないかな。この先どうなっても、親友としての佐久間が藤井の傍から離れることはきっとないでしょう。読んだ後穏やかな気持ちになれる、三角関係でした。

0

愛せる!!

タイトルがピッタリな三角関係でした。

奪い合う三角関係ではなく、
優しく見守り優しく手放し優しく繋がる関係でした♡

藤井と加地さんが付き合ってる間の佐久間の心情。
心の中では自分の感情に否定的なのに
でも結局咄嗟の反応や会話での返しには
佐久間の優しさが滲み出ててホッコリしつつも切なくなっちゃいました。

誰も無理をせず、誰も我慢をしない結末に
読んでてとにかく癒されました♪

最後の「愛せる!!」は究極に可愛かったし
そんな君らを私も愛せるわ!!!!!ってなりました♡

1

三角関係であったとしても……

初めてBLに触れた日から「三角関係は嫌い」でした。
3人の内の2人が結ばれて、弾かれた1人はずっと辛い思いをして生きていくような雰囲気が、とても耐えられなかった為です。

しかしこの作品が、自分が今まで抱いていた三角関係に対する嫌悪感を拭い去ってくれました。

三角関係であっても「アイツらの仲を是が非でも引き裂いてやろう」という感情や「俺を振ったアイツを一生恨んでやる」という感情……負のドロドロとした感情を感じません。
寧ろ、互いを尊重しているようにも捉えられる心理描写が、大変素敵でした。

『カドのまるいさんかく』というタイトルが、ピッタリと当て嵌まる 素晴らしい作品です。

0

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