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ashita okitara kimi wa
不思議な雰囲気と胸にじーんと残る余韻のある、早寝先生らしい一作。
大好きで何回も読み返しています。
どのお話にも同じ大学が出てくるのですが、どれも大学関係ではありつつも大学外のお話です。表題作のカプはその次のお話にも登場。
「睡眠姦、していい?」とはなんとも刺激的で、エロに振り切った話か!?と思うのですが、そういうのではなく!
攻めが突然そんなことを言い出した理由も、二人の馴れ初めも、知ってしまえば「なるほど」と思えて切なくなる。
表題作も大好きなんですが、特に好きなのは3つ目の「やがて土より咲く」。
受けの家の庭、土の下に埋められた悲しい記憶が、攻めによって”優しく懐かしい記憶”として掘り起こされていく…そんなお話です。
どのお話にもどこか切ない感じが漂うのですが、最後にはほっと優しい幸福感に包まれる感じ。静かな夜に、じっくり読み返したくなる作品です。
同じ大学でつながる3cpのお話。
□表題作
冒頭、彼氏から「睡眠姦していい?」と言われてから、広典が動転しながらも普通に出勤してからの
「てゆーか 睡眠姦ておまえ…」
がツボでした。
このタメツッコミ?好きですw
現在と回想を交互に見せる構成お上手ですよね。
□for you.and for me
ストローの花に恋をして
語られるごとに花が咲いていく
(晩秋になっても)花は咲きほこっている
(もう初冬)花は満開である
の表現がとても好きです。粋ですね〜。
あと、知識の表現もいい。
全利さんが一誠さんの好きな人を勘違いするのがかわいかったです。
□やがて土より咲く
この2人がいちばん好みでした。
明野の照れる顔がめちゃくちゃかわいい。
回想を織り交ぜながら、喜田との過去、庭の秘密がわかっていく構成が先生らしくお見事でした。
「相手のどこが欠けてて どこが完全で どこに手を貸せばいいのか」
「わかったら それは愛だね」
いいセリフ。
ここでも先生のインテリジェンスを感じます。ステキ。
完全に好みですが(5☆満点)
すごい ☆☆☆
面白い ☆☆☆
内容が好き ☆☆☆☆
絵が好き ☆☆☆
キャラが好き ☆☆☆☆
萌える ☆☆☆
みんな穏やかで優しいお話でした。
相手が何を考えてるかわからなかったり、新しいことを怖がったり、どっかへ行っちゃいそうな不安をいつも抱えてたり。
同棲したって不安は尽きないんですね。
そこで睡眠姦!
後輩なりに色々考えての。
過去編も良かったです。
喫茶店のお話。
雰囲気がいいですよね。お互い気になってて知り合って良い時間を過ごして。
勇気出して良かったですね。
発掘のお話。
思い出の写真や同窓生のくだりなど、そういうものなのかな?と不思議な感じでした。
表題作と他2作収録の作品。
登場人物が少しずつ繋がりがあって
恋人には見せない顔を他のお話のなかで見せていたりして面白かったです。
表題作はインパクトのあるフレーズに
ぐっと目がいきがちですが
睡眠姦という行為自体のお話ではないので引っ張られることはなく、
むしろそういうモノを匂わせながら
それぞれの胸の内や相手を想う優しい気持ちが上手く表現されていることのほうに驚きました。
答えはシンプルなものでもそこにたどり着くまで
少し遠回りしてしまったり素直になれなかったり不安になったり。
誰しもが経験があるような心の葛藤が描かれていて素晴らしいなと思いました。
早寝電灯さんと「睡眠姦」のワードが結び付かず、気になって読んでみました。
一つの大学を軸にしたオムニバスになっており、3つのお話で構成されています。
3つとも決してキラキラとしたお話ではないのですが、妙に心に響くものがありました。
表題作は大学の先輩後輩である2人が付き合い始め、同棲しはじめて3ヶ月たったある日、攻めの健斗が
「睡眠姦していい?」と言い出した!
睡眠姦ってワードの印象が強いため、そこに注目してしまいそうになりますが、2人の心情に重きを置いたお話です。
いつも健斗の言動に振り回され気味な広典が「睡眠姦」を予告されて、ソワソワと期待してるんですが、仕掛けて来ない。
広典が望んでない事を勝手にしない健斗は素敵な彼氏だなぁ、と。付き合い始めた時の告白もめちゃ胸にキました。
不安に思ってたのは自分だけじゃなかった。
そして好きな人には自分の事をずっと思ってて欲しいという2人の不器用な愛に悶えました。
次のお話はカフェ店員一哉と、大学の助手全利のお話。
全利がカフェを訪れ、言葉を交わすうちに芽生える恋心。それはお互いに、だったのですが誤解を生んだりします。
気分がいいと思わずストローの袋で作ってしまう花は、きっと一哉の前でだけなんでしょうね。
3つ目は考古学の臨時講師喜田と一軒家に住んでいるリーマン明野のお話で、明野宅の庭を発掘調査したい喜田が明野を訪ねて…なお話でした。
バラバラになった土器の欠けた部分を想像して補う、人間でも同じだというような事を言われて、気づいた明野の気持ち。それから自分の気持ちにも気づくという心の揺れが伝わってきました。
明野が目を逸らしてきた過去から、向き合いたいというきっかけが喜田というのが素敵で幸せな気持ちになれました。
描き下ろしは表題作の2人なのですが、描写はあまり露骨ではないのですがエロスでした…(*´Д`*)
表題作は、突然攻めが「今度寝てるときに睡眠姦していい?」と聞かれることから始まります。
受けは今か今かとしっかり栄養を取ったりして体調を整えて1日過ごすのですが結局手を出されることがなく「今日もされなかったー!」という緊張と恥ずかしさだけで飛び起きるのがさいこうにかわいいです(笑
なぜ睡眠姦なのか、というのがのちのち明らかになっていくのですがお互いを好きになりすぎているからこそ、関係が変化するのが怖くてというとてもピュアなもので拍子抜けするけど重いくらいの愛情を感じることができる作品でした。
受けがパンダが好きなのも謎でかわいいです。
他にも2カプ入っているのですがいずれもほっこりしますし、謎解きのような部分もあって読んでいてとても楽しかったです。収録作品の「やがて土より咲く」は、家に突然「発掘調査させてください!」と攻め(だったのかな・・・よく読むとえち描写はない・・・)が家にやってきて、何かを隠しているから絶対掘り返させない!という攻防からはじまるのですが、その真相をぜひ読んでほしいです。
◆明日、起きたら君は(表題作)
なぜ帯のキャッチコピーをこれにしたんだろう…と思うくらい、心が癒される温かい作品でした。確かにインパクトはあるし、商業BLファンの中でエロ重視の人の割合がとても多いなら仕方ないけれど、この作品の醍醐味はけっして睡眠姦なんかではありません。それだけは念頭に置いて読んで欲しい。
私がこの作品ですごく萌えたのは、やはり年下攻めの健斗の包容力。年下攻めってヘタレだったり、年上受けに振り回されたりするキャラも多いですが、健斗はどっしり構えていて、受けの広典をからかう余裕もあり、でも時折年下らしい弱みも見せる、このバランスが本当に絶妙なキャラなんですよね。広典のことを何でもお見通し、というように優しく微笑んで見守りつつ、ふとした拍子に不安が零れ落ちたりもする。ヘタレでもドSでもなく、相手を包み込むような愛を持つ、とっても素敵なキャラなんです。睡眠姦の話はあくまで日常の中の1コマ。純粋に恋をする2人を、是非楽しんで欲しいです。
◆やがて土より咲く
こちらも相手の心に寄り添って両想いになる展開が、素敵な作品でした。お互い大学時代に相手のことも認識しているんですが、どちらも似たようなことを感じているところが面白いですよね。私はコミュ力の高そうな喜田の方がむしろ今時なグループにいそうだと思ったけれど、実際は逆に明野の方がそういうグループにいて、喜田は考古学に夢中な真面目な学生だった。そんな対極の位置にいながらも、他人とは何かが違う存在として相手のことをよく見ていた2人。この回想も良かったですね。かつて目標を持って充実した人生を送る喜田を眩しそうに見ていた明野が、閉ざされた日々から解放されたラストでは、喜田に負けず劣らず彼の笑顔も眩しくて、私も嬉しくなりました。
大好きな早寝電灯先生の短編オムニバスです。長い話が読みたくなる。
◾︎明日、起きたら君は
同棲している彼氏に「睡眠姦していい?」って言われるという突飛な入りに思えるのですが、その実はもっと日常というか生活に寄り添った思いのお話です。この一冊の3作品は全てそんな感じですね。人生に寄り添うような優しい作品。
◾︎for you, and for me
表題の主役が出てきます。出てくるというか結構重要な登場人物かもしれない。
◾︎やがて、土より咲く
短編小説のような雰囲気の作品です。これも匂わせ程度ですがオムニバスの仲間です。
ところで、私は草間さかえ先生が好きなのですが、同じ雰囲気を感じます。良い意味でBL漫画らしさが薄いというか、少しミステリー要素があるというか。
※電子書籍 限定おまけ漫画1枚 表題作でお風呂
早寝電灯先生のツイッターで
「許可を取る睡眠姦のお話を描いています」というつぶやきを見た時は
「はい?水族館とか植物館じゃなくて!?」とかなり驚いた記憶があります。
先生の作品に「姦」は似合わない…。
一体どこに向かっているの、先生…と若干不安にもなったのですが、今回も心に染みるような、暖かかくてほっと出来る早寝電灯先生独特の物語を3作読むことが出来ました。
【明日、起きたら君は】
同棲して3ヵ月。年下の彼氏・健斗に
「今度、睡眠姦していい?」と聞かれコーヒーを吹き出す主人公・広典。
同じ大学の先輩・後輩で、今は同じ会社に勤める2人。
突拍子もない健斗の行動に振り回されてばかりの広典は、健斗の言った言葉の真意がわからずついつい気にし過ぎてしまい…。
どちらかと言うと真面目で予定調和を崩されたくない広典。
でも、自由奔放な健斗に驚かされるのは好き。
大学での出会いから、真逆の性格の2人が少しずつ魅かれ合っていく姿が描かれ、ほのぼのしつつもきゅんとしたり、切なくなったり…。
と言うのも、広典は中学の時から自分がゲイだと自覚していて、二十歳の誕生日にゲイバーに行こうとずっと心に決めていたから。
偶然ゲイバーに向かう広典を見かけ、泣きながら「好きだ」と告白する健斗が切なかった…。
「睡眠姦していい?」は、健斗の不安の表れだったんです。
一緒に暮らし始めてから新しい変化に不安を抱いていた広典を見て、どこかに行っちゃうんじゃないかと不安だったと。
「好き」だから同時に抱いてしまう「不安」な気持ちを描いたとても優しいお話でした。
【for you and for me】
大学の助手・全利さんと、カフェ店員の一誠君のほのかな恋物語。
全利さんがストローの袋で作る花がモチーフになっていて、大人の純愛?のようなかわいらしくてほっこりできる作品でした。
【やがて土より咲く】
一番泣けたお話でした。
主人公・明野の元にやってきた考古学者の喜田巧。
頑なに発掘調査を断り続ける明野でしたがだんだん喜田に絆されてしまい…。
そんな時、喜田は学生時代明野に出会っていたこと、当時の明野と今の明野の雰囲気が全然違っていることに気付きます。
なぜ明野は変わったのか。明野が穴を掘り探しているものは何なのか。
全ての謎が解けた後の、最後の言葉が大好きでした。
『土の下には記憶がうまっている』
『懐かしい記憶』
『その上に』
『今日も立っている』
普段は気が付かないけれど、ささいな思い出に沢山支えられて人間って生きているんだなとしみじみ考えてしまいました。
もうすぐ平成が終わり令和になろうというのに、早寝先生の作品にはどこか昭和的な懐かしさがすごくいい意味で散りばめられていて、この暖かさや優しい作風はいつまでも変わらないでいて欲しいなと思いながら読みました。
決して派手さはないけれど、心のささくれをとってくれるような、心の傷をそっと癒してくれるようなやさしくて大切な作品ばかりです。
時間があるときにゆったりと読んでみて下さい。