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人間と吸血鬼の許されない恋、ついに完結――!
red beryl ni sayonara
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
寿命が違うことへの葛藤を抱えていた2人。
ガリバー旅行記にもありましたが、不老不死は逃れられない業。あちらは不老じゃなくて体は衰えるのだったか。
いずれにしても終わることがない命というのはある意味ゾッとします。
社会から見れば、一人前になったら体が元気うちは仕事を与え、老人になることに定年でリタイアしてもらう仕組みですね。いつか引退する日が来ると思うから頑張れるのかも知れません。終わりがないとなったとき人間はどういう行動に出るんでしょうか。そんなSFがありそうです。
さて、かなり脱線しましたが、事故がきっかけで頑なだった和重さんの気持ちに変化が起き、ハッピーエンドという完結編でした。
2人がお互いに望んでそうなるなら、一つの形なんだと思います。
でも死ぬ間際に昭彦がダメだと言ったような。アレはどういう気持ちだったのでしょうか?
最後のページに2019年と書かれていて、最近出たと思っていたのにあっという間に時間が経ってるなあとしみじみしました。
男性らしい筋肉質な体が魅力の先生。こちらも期待通りです。
3巻通して思ったことは、みちのく先生の絵がめちゃくちゃ好みだということ♡!!!!
筋肉質だけど肉感的でセクシー。
途中途中のコミカルな絵もかわいくて
良いメリハリに。
受けは細っこいいかにもな子を鳴かせまくるのも好きだけど、和重みたいな元ノンケの身体付きがしっかりした男性をよがらせるのもたまりませんね。
年下の大型ワンコが我慢できずにがっつくのも良きです。
お話は、私的には希望通り、ふたり揃って永遠の時を生きることになります。
2017年かぁ
もう7年前になるんですね!
みちのくアタミ先生の吸血鬼シリーズ、最終巻!表紙がもうね…美麗すぎて、ずーっと見ていられる…
1巻は和重(受)、2巻では昭彦(攻)が表紙でしたが、最終巻はキス寸前の二人の横顔です。本当、美しいです…
この最終巻で、将門と半吸血鬼である師夏との過去が明らかに。
もう、昭彦×和重カプも気になるんですが、この二人の出会いと関係に至るまでのお話が悲しくて切なくて、心が抉られました( ; ; )
そして、メインカプである昭彦×和重!
2巻最後で、将門から「俺が吸血鬼にしてやる」と言われた昭彦。
きっぱりとそれを拒むも、自分が和重より先に逝くことは覚悟できても、一人残される和重は…?この決断は本当に”正しい”ものなのか?と考え込んでしまうのですね。
切なさMAXすぎる。
終盤、昭彦に訪れた危機に、和重が吐き出した”人間らしい”激しい感情とその叫び…
こうなることは決して二人が望んだ最良の形ではなかったけれど、ラストの喫茶店での二人の変わらぬイチャイチャラブラブっぷりに、うるうるしながら心が満たされるのを感じました。
もっともっと、現代を生きる二人を見たいので3巻完結なのが少し残念ですが;
やっぱりみちのく先生の作品、大好きだなあ。何度も読み返すシリーズになりそうです。
まず師夏くんが吸血鬼になる時のお話で将門さんが師夏くんを助けたのは、1巻の師夏くんと出会ったばかりの昭彦くんが師夏くんと和重さんに似ていると言っていたシーンの伏線回収になっているんじゃないかなと思いました。
師夏くんが和重さんに似ていたから将門さんは師夏くんを助け、「俺を恨むなら好きなだけ恨め。それがお前の生きる理由になるならな」という言葉は本当は和重さんにもかけたかった言葉なのかなと思いました。
3巻では師夏くんと将門さんのお話もあってすごく楽しめました。
そしてあれだけ昭彦くんを吸血鬼にさせないと言っていた和重さんが自分の判断で昭彦くんの血を吸っていたシーンではこれから和重さんが重い責任感を背負いながら生きていくことになるかもしれないけど、和重さんと昭彦くんがこれから一緒にいれると思うと心からおめでとうと言いたいです。
それから40年ほど経った2017年では、40年経っても若い姿の2人がいて、40年ほど前と違うのは幸せそうにしてる2人がいたこと。ひとりじゃないってすごいことという昭彦くんのセリフにはすごくグッときました。
この作品が完結してるのは悲しいけど、和重さんと昭彦くんと師夏くんと将門さんが永久に幸せであれますように。
2巻ラストの不穏な展開から将門の妨害が大きな壁になるのかと思いましたが、そこまでではなかったですね。昭彦の決意の前にあっさり引き下がった。
で、不可抗力で昭彦が瀕死の状態になり、やむを得ず吸血鬼になるというのは予想外でした。
将来昭彦が先に死に、残された和重が悲しむであろうことをさんざん悲観していたし、2人とも昭彦が吸血鬼になることを望んでいなかったのに。
それはなんやったん?と正直思いますがw
いつか別れる運命の人間と吸血鬼ではなく、吸血鬼になるしか生きる術がない状態にして、結果的に2人末長く仲良く暮しましたとさ。な結末にしたかったんでしょうね。
現代の2人まで描かれていたし、しあわせそうだし、ハピエン大好きなので終わり良ければ全て良しですが。
将門の今までの行動は和重を思ってのことだったのか。にしては、匂わせですねw
3巻まで全体的に話がシンプルで読みやすかったですが、いささか単調に感じました。
特に1巻の序盤は話の持っていき方がぎこちないなと。場面転換や動き、セリフのせいですかね。
絵が1巻とはずいぶん変わったとあとがきで書かれていましたが、私はその点はそこまで気になることはなく。
ただ、和重の裸体がこんなむっちりなの?とは思いました。腰が太いお尻も大きい。
着衣の時は細身に見えるのに…と。
それでも和重はエロくて良いです。
昭彦にお願いされると断れない和重がかわいい。
絡みの時の心の声が好きで、受けの方をよく見る気がするんですが、昭彦の心の声もよかったです。和重のことを観察していたり、攻め方を考えたり。
この辺、作画とともに濃ゆいエロスがみちのく先生の持ち味でさすがだなと思いました。
人間×吸血鬼のお話です。
テーマは不老不死。
こちらは3巻になります。ついに完結です。
1巻は出会いの物語。2巻ではいよいよ"そういう関係"になります。が、不老不死の吸血鬼と人間。必ず最期が訪れます。3巻ではそれに悩み苦しむふたり...。こちらでラストを書いてしまうともったいないので...あえて伏せますが、綺麗で素敵なエンドです。
不老不死に苦しんできた和重(受)としては、どうしても昭彦(攻)には同じ苦しみを味わって欲しくない。でも。吸血鬼になれば永遠に一緒に居れます。不老不死、とても難しいテーマだと思います。いろんな結末が考えられますが、個人的にはこのエンドが1番好きですね。
3巻、作画が12話あたりから大分変わりましたね。
ちょい線が太く、人物もがっしりしたような。
美しい事に変わりはありません。
この巻では師夏の過去について描かれていましたが、壮絶で辛い過去でした。
昭彦の優しさの中に父母を思い出すなんて、まだ子供ですもんね泣
将門さまはどんな毎日を過ごしていたのかなども知りたかったですねー。
魅力的過ぎるキャラなので。
昭彦が瀕死となってからのハラハラが止まりませんでした。
私的にはハッピーエンドでした。
そんな簡単なものじゃないかもしれないけど、この物語のラストでは二人が幸せそうで良かった。
これから二人で何度も何度も誕生日を迎えて、親しくなった人達との別れを乗り越えていく。
一人じゃなくて良かった。
この巻のエロもまた良かったです。
和重の騎乗位っ!
この二人ってもう何十年も飽きずにHしてるんですよね…わぁ♡
とか思いを馳せずにはいられませんでした。
ずっと読みたかったこの作品。
とりあえずお茶を用意して正座で読み始めたものの、お茶を飲む暇がありませんでした。
読み終わって、一気飲みして、まだ興奮が覚めません。
吸血鬼と人間。
永遠に続く命と限りある命。
共に生きようと望めば、必ずつらい別れと永い孤独がやってくることが分かりきっているのに、なぜ和重は昭彦を吸血鬼にすることを頑なに拒んだのか。
ずっと一緒にいられるしあわせよりも大事なことって何だろう。
読んでいる間、そればかり考えていました。
出た答えはエゴと愛の違いだったのだなということ。
自分の意思とは関係なく吸血鬼になってしまった和重からしたら、吸血鬼として生きる辛さを嫌というほど知っているんですよね。
大切な家族と一緒に年を重ねていけないからだのせいで、家族が周囲から疎まれる。
共に年を取って生きていけるはずだった伴侶を見送る悲しさ。
成長を見守っていくはずだった娘が老いて、先立つ瞬間の辛さ。
明るい日差しの中で暮らすことはおろか、血を吸わないと生きていけない自分。
自分が一緒にいてほしいからという理由だけで、そういうものすべてを昭彦から奪いたくないという大きな愛を感じました。
対する昭彦も、吸血鬼になればずっと一緒にいられるのに人として共にいることを決断したのは、和重に「昭彦を吸血鬼にしてしまった」という罪悪感を感じてほしくない一心だったのでしょうね。
こちらも自分が一緒にいたいという望みより、相手の望みを優先する。こちらも大きな愛でした。
でも!やっぱり読者としては末長くしあわせになってほしいわけで。
ラストの展開はまさに願ったり叶ったりでした。
しかもそこにたどり着くまでが素晴らしくて!
師夏の回想があったからこそ、昭彦がくれたマフラーをどうしても手放したくないという気持ちに説得力が増したし、師夏を守ろうととっさに昭彦が動けたのも、3巻を通じて描かれた昭彦という人間の温かさがあったからこそ自然な流れに思えました。
孤独しか知らなかった昭彦が、永遠に続く時間を愛する人と過ごしていける。
よかった!ありがとう、みちのく先生!
ただひとつだけ不満があります。
昭彦のビジュアル問題です。
ずっと色素薄い系美青年だった昭彦が…、美しかった昭彦が…。
どうして最後だけ美しくなくなってしまったのか!!!
髪を切るのはいいんです。それは個人の自由だし、切ったのが興奮が昂まった和重が引っ張るからなんていう「やだ!のろけ!?」という理由だったのも良かったんです。
でも、でも、顔がおっさんに…。
吸血鬼になったときの年齢で止まるのかと思っていたのですが、昭彦、劣化してますよね?
悲しい…。美青年フォーエバー…。
最後の昭彦はアレでしたが、昭彦の抱えてきた孤独と和重の孤独は種類が違えど、孤独な2人がしあわせになれて、大満足な作品でした。
レッドベリル (red beryl):
レッドベリル (red beryl) とは、赤色を呈する稀産の緑柱石(ベリル)。別名、ビクスバイト (bixbite) 。
エメラルドと同じ緑柱石であることから、「赤いエメラルド」と呼ばれることもある。レッドベリルと言う宝石は、宝石の王様とも言われるエメラルドと比較してもはるかに希少な宝石と言える
①レッドベリルが結晶になる為には十分なベリリウムが存在しなければならない
②ベリリウムと共に赤色を発色する為のマンガンが同時に存在しなければならない
③ベリリウム、マンガン、シリコン、アルミニウム、及び酸素が結晶するような地殻条件が揃わなければならない
上述の条件が全て揃ってはじめてレッドベリルと言う宝石が結晶となる。アメリカのユタ州ワーワー鉱山ほか数箇所でしか産出されたことがない。現在ではレッドベリルが産出していたワーワー鉱山も閉山している為、新たにレッドベリルが産出することはありません。
レッドベリル, 宝石ジュエリー知識より引用。
主人公は絶滅危惧種の吸血鬼、これと石の「新に産出することがない希少性が高い存在」という意味をかけたタイトルだったのでしょうか。
この作品で一番インパクトを受けたのは、タイトルと内容との関連性でした。
純愛物語でした。萌2評価。
師夏、吸血鬼になってから妙に妖艶になってますよね。将門といい雰囲気がエッチなのですが、生きれば生きるほど下まつげが伸びるシステムなの?
◾︎昭彦(表紙 年下)×和重(黒髪)
2人は幸せに暮らしましたとさエンド…そうか、でもまぁこれが一番丸く収まってるように見えるかな、という気持ちにはなる。でも3巻続いたの長期連載作品なので、何かあっと驚く結末があるのではと正直期待してしまったところがあります。
将門、思いの外狂気さのないキャラクターでした。この世に生きる人間全てを吸血鬼にしてやるぐらいの愉快犯的吸血鬼が1人や2人この世界に居そう。というか不老不死なら世の中吸血鬼だらけになっててもおかしくない気がしてきた。
完結しました。大方の予想通りの終わり方でしたがその王道さがやはり良かったです。
吸血鬼になってしまったら、人間と恋をして、結婚しても最後には不老不死の吸血鬼は残されてしまい、愛する人を失う悲しみを必ず受けることになると言う運命、同じ運命を愛する人に辿らせたくないと言う気持ちが切なくて、最後はどうなるの?!とハラハラしつつ、王道で大満足。
謎の美少年師夏の悲しい過去も語られていましたが優しかったお父さんお母さんと昭彦を重ねてマフラーの温かさを感じるシーンとかとても素敵でした。将門も嫌なやつだと思っていましたがそこまで悪いやつでもなかったので、スピンオフはこの二人のショタ風味のお話期待します。
吸血鬼=美男美女と言うだけでも美味しい設定なのに、吸血鬼側の切ない運命が加わって萌えどころ満載でした。
最終巻として綺麗にまとまってはいたと思うのですが、話の展開が目まぐるしいというか、キャラクター達の心情に寄り添う間もなく進んでいくなぁという印象でした。各々に葛藤する場面があるはずなのに、どれもかなりあっさり描かれていたような気がします。昭彦が吸血鬼になってしまう展開もベタではあるけれど、描きようによってはもっと引き込まれるシーンにもなったと思うんですね。元々みちのく先生の絵はさらさらした美麗さがあるので、もうちょっと間を持たせた方が雰囲気に深みが出るんじゃないかと思いました。ただ、前巻までと比べて昭彦の好意の押し売り感もなく、2人が穏やかに愛し合っているところには癒されたので、萌評価にしました。
1巻の冒頭の小林家の墓参りの謎が解けます。生きた証かあ。和重にも生きた証がいましたね!
3巻は昭彦がどうなるかが肝でしたね。
寿命が尽きるまで一緒に生きていく覚悟はしたものの揺らぐ昭彦。和重ももう昭彦がいなくては生きていけない感じで。
そんな時昭彦が瀕死の重症を負いとうとう和重が昭彦を。師夏を庇う昭彦、昭彦にすがる和重。将門もこの時ばかりは動揺してましたね。でも昭彦を噛むのは和重の役目。
そして2017年。現代で二人はマンションに住み血液パックを飲んで、昭彦はどうも株のトレーダーをして和重はまたあのお店で働いて。
そしてまだまだラブラブな二人。エッチも盛り上がって。昭彦の髪型が好きだったのに短くなっちゃって。それは和重が極まると引っ張るせいらしくて、いやあラブラブですな。
将門と師夏も健在で生活圏被ってるじゃん!
将門がなぜ吸血鬼になったのかも気になりますね。師夏はマフラーをくれた昭彦に両親を重ねてるのかな?彼も悠久の時を過ごさなければならなくて。でも将門と一緒だからね。未来永劫許さないぞ!
あの和重がこんなにも昭彦を愛してデレになるなんて。そして昭彦の一人じゃないってすごいのが永遠に続くね。
堂々完結でした。
昭彦は和重の手によって吸血鬼になり二人は永い時を共に生きる事になります。
良かったです…。本当に。
途中の展開がショックでもう読むのやめようかと思ってしまいました。
私はレッドベリルで一人勝手に我慢大会をしていまして
完結したらまとめてイッキ読みしようと決めていたのです。
1巻は発売当時に読んだのですが、今日3巻を読むまでの間に色々考えました。
この作品にとっての、
昭彦にとっての、
和重にとっての、
「ハッピーエンド」ってなんだろう…と。
それが読者である私の望むハッピーエンドと重なるものなんだろうか。
そんな事をぐるぐると考えていたんです。
1巻と2巻は別にレビューを投稿する予定なので深い所はそちらで語りますが
二人は昭彦が人間のまま生きて、昭彦が人として人生を終える道を選んでいたので
残された和重は終わりのない命をまた一人で生きていく事になると思っていたんです。
なので、ハッピーエンド大好き!ハッピーエンド以外ありえない!
ハッピーエンド以外のBLなんて滅びてしまえばいい!!
そんなハッピーエンド至上主義の私は気が重かった。
それでも大好きなアタミ先生の作品ですし
二人の最後をちゃんと見届けたいと思い3巻のページを捲りました。
そんな風に気合いを入れて読んでいる読者に襲い掛かる昭彦の転落事故。
心の中で叫びました。
『キレイゴトはいいから昭彦の血を吸って…!お願い!』
和重が昭彦の最期を看取るラストならともかくこんな終わりはありえないでしょ!
BLなんだからハッピーエンドにしてくれよーー!!!という心の声が全開でした。
覚悟を決めて昭彦の血を吸う和重でしたが、目を覚まさない昭彦。
まさか手遅れ…。
ひどいーー!
アタミ先生ひどいーー!!!
と敬愛する先生を心の中で責めてしまいました。先生ごめんなさい。
結果は最初に書きましたが、手遅れではなく昭彦は吸血鬼になります。
最終話では二人が昭和から平成までの時代を見てきたことが描かれています。
バブル期、時代を反映する渋谷、ルーズソックス、スカイツリー…。
現代では昭彦はデイトレーダーになり、
和重はマスターのお孫さんに代替わりした喫茶店で働いています。
外見も昭和の頃に比べて洗練されていてその時代に順応して生きていることが窺えます。
吸血鬼として生きる事を選んだ悲哀はあまり感じられません。
それでも二人の何気ない会話から和重の中から後悔が消える事はない事が伝わってくるし、
昭彦は和重がそう感じる度に何度でも自分の想いを伝えていくのだと思います。
そうやって二人はこれからの永い時を二人で生きていくんですね。
そしてハピエン大好きを公言しているアタミ先生らしく切ないだけでは終わりません!
外見や仕事だけではなく二人の時間(夜の営み♡)の中にも時代のものを取り入れ
楽しく過ごしている昭彦と和重の姿も描かれています。
お互いの肉体も若いまま時間が止まっているので
肉体や体力の衰えが原因でどちらかが応えられなくなるという事はないんですよね。
永い永い時間の中で二人の想いは永遠なのか…。
3巻全部読んでも色々と考える事はありますが
言葉だけではなくずっと肌を重ねてお互いの体温を感じる事の出来る二人は
きっと大丈夫。そう思いたいです。
レッドベリルに関しては3巻から読むのもアリだと思います。
ハッピーエンドと分かった状態で読んでも面白さは変わらないし
むしろ自分がネタバレ読んでから読めばよかったと思うくらいです。
全部読んだ後はじっくりと絵の美しさを楽しんでいます。
みちのくアタミ先生の作品は「斬新で過激」なイメージがありますが
ファンとしては先生の絵の美しさをもっともっと知ってもらいたい気持ちがあります。
大人気作家さんですが「まだ読んだことがない」というBLファンの方もいると思いますので
ぜひレッドベリルでみちのくアタミ先生デビューしてみて下さい!
うーん、うーん、神評価にさせていただいたんですが…これは作者さまへの期待も込めて、です。
お話はまとまってはいるのですが、昭彦が吸血鬼になってしまう展開がちょっとベタというか…初読みで一瞬、そうか…と引いてしまった自分がいました。ただ何度か読み返したら、和重と昭彦が幸せになる道で、和重が積極的ではなく、深い葛藤の中で昭彦とともに生きていく道を選ぶ、というのならこれしかなかったのかなあ、と考えるようになりました。
そして、個人的な好みで、現代の昭彦の短髪よりも、長髪が良かった…です。
レンタの描き下ろしは、幸せ過ぎる和重の姿。これはとても楽しかったです。
ついに完結しました。
一巻が大好きで、二巻で話のすすみに物足りなさを感じ、そして三巻。
全体を通して、独特でほの暗い雰囲気が素敵です。
映画「イ○タビュー・ウィズ・ヴァ○パイア」に影響を受けているのでしょうか。
三巻は、気持ちが通じ合ったHシーンが多くてエロくて満足でした。
一、二巻の物足りなさを埋めてくれたような感じ。和重も可愛かったです。
すれ違いもらぶらぶエッチもあって凝縮された一冊。
ただオチはあれでいいのだろうか…。ネタバレになりますが、昭彦も吸血鬼になって末永く一緒に暮らすオチです。
そりゃああするしかなかったし、ずっと一緒にいられるけど…。
自分的にはメリバな感じがします。
そしてその原因を作った将門、…お前…
お前なんなんだよ…。何がしたいんだよ……。
死にかけの昭彦に必死の思いで吸血する和重を腕組みながら眺める将門。
何?
一人の人間の人生狂わせておいて何なんだその態度…。
一巻から出ているキーマンと言っても過言ではない重要キャラなのに何の掘り下げもなく終わった。最初は好きなキャラだったのに本当に無理になってしまった。残念。
師夏の過去も大切だけど、その前に将門では。吸血鬼になったときとか、その過去とかないんですか…。
何がしたいのかよく分からない変な人になってしまいました。
絵は相変わらず丁寧で惹かれるのですが、みんな女性的。
師夏とかもう女の子。全キャラにもう少し男性っぽさが欲しかったです。あ、でも2017年verの昭彦のビジュアルは格好良くて好きです。
1巻の時点でどう展開していくのか気になり3巻まで追いかけていましたが、最終巻を読んでの感想は無難に終わったな…という印象です。
これだけの内容なら2巻で終わらせられたのではと思います。
昭彦が人間としての生を選んだ時は、これが二人が決めた愛の形なのか…と寂しさもありながら納得もあり、とても考えさせられる展開でした。
しかし結局和重は昭彦を吸血鬼にしてしまう…吸血鬼ものの作品でよくある展開に。
ただハッピーエンドで終わらせるには、確かにこの方がいいとも思います。
他の方もかかれていますが、スピンオフがあれば将門の話がもっと読みたいです。
全作通して主要の二人以上に存在感のあるキャラクターなので、彼の人生を詳しく読んでみたいです。
絵柄は本当に美しいです。
エロ描写も艶があってお上手です。
ただこの作品ではエロはなくても良かったと思います。
みちのく先生は絵の美しさとエロさが魅力の作家さんだと思いますが、だからこそ内容で勝負した作品が読みたかったです。
2巻のレビューでストーリーの普通っぽさが「もったいない」と評しましたが、この最終巻は「順当に終わったな…」という感想を抱きました。
また、2巻を読んだ段階で、次巻では将門のターンに期待、と思っていましたが、今巻で将門の掘り下げが無かった…
師夏の経緯はあったけど。これが残念でした。
和重と昭彦の仲は磐石。
2人の間では、昭彦は人間としての生を全うする、ということで合意していましたね。
でも結局は…
これは、物語上は良かったと思うんです。
でも読んでみたかったのは、年老いていく昭彦と若いままの和重の愛の形…
だからそこも少し残念。
…と残念ポイントはありましたが、絵柄は相変わらず綺麗で物語の破綻もなく、エロも過剰でもなくまあ期待通り。
昭彦と和重はこれからも永遠に愛し合うことが読み取れる。そこは良かった。
1巻の期待から2巻が評価が下がり、本巻では水平・少し上がった、という感じですかね…
もしスピンオフがあるとすれば、やはり将門の辿ってきた年月が読みたい。
というのは、この昭彦x和重CPは甘さが表に出ていて凄みが足りないから。
この甘い昭彦x和重の世界に対しての、ダークな将門の世界。また、師夏をそばに置いたということは将門の弱さをも暗示していると思うのです。
1人ではいられない、その将門の脆さをこそ知りたい。
遂に完結。
予想していた展開と結末ではあったけど、やはりその場面を見せられると涙は出るもんですね。
流れがね。台詞がね。表情がね。全てが胸に刺さりますよね。
人として生きる和重。
昭彦に人でいて欲しいと願う和重。
和重の願いが自分の願いだとしてそれを受け入れる昭彦。
将門の誘惑となる提案を断り迷いを払拭した昭彦は人間としての生を全うすると決める。
それでもやはり日々生きていくと和重を置いて去ることは容易ではないですよね。
それによって口論にもなるけど、それが二人が出した結果なら。。。
心はそんな簡単じゃないんですよね。うん。
そして!!
入っていたのですね!!
将門と師夏くんのお話(epi.11)。
たまりませんでした。
からのepi.13はほんと・・・胸がギュウギュウになっちゃいました。
人間と吸血鬼のシリーズは3巻で完結です。
不老不死で永い時を生きる吸血鬼と、せいぜい100年程度しか生きられない人間…
違う時間を生きている者同士が愛し合って一緒に生きることになったら?
一方はどんどん老いていくのに、もう一方は若いまま、同年代から年の差恋愛へ、やがて親子、祖父と孫、年の差はどんどん開いていくから、恋人として自然に一緒にいられるのはわずかな間だけ。
そして人間の ”死” が二人を永遠に別つ…
吸血鬼は、人間を不老不死の吸血鬼にすることができる。
そうしたら二人とも若いまま一緒の時を過ごすことができる。
それでも、人間の昭彦と、吸血鬼の和重、恋人となった二人が選んだのは、
「昭彦は人間のまま ”生” を終えること」
家族を、娘さえも見送った和重だから、自分だけ時間の中に置きざりにされる辛さを知っているから、昭彦にその苦しみを背負わせたくない。
昭彦は自分が逝ってしまった後の和重のことを考えずにはいられない。
二人が選んだ結末がどうなるのか?
結果は…
不意に死に向かう昭彦を、和重はそのまま逝かせることができなかった。
それも愛しているからこその選択だと思うけれど、いままで散々語られてきた吸血鬼ストーリーの定番すぎやしませんか?
ハッピーエンドにするためには、この選択肢しかなかったでしょう。
でも今あえて吸血鬼ものを描くのなら、バッドエンドだとしても本人達が納得しているメリバとして、違った結末を見せて欲しかったと思います。
3冊も費やして、この定番に落としこむのか…
二人が出会ったのは昭和の中ごろの設定だけど、背景を見ていると昭和よりも前な印象があります。
レトロな日本を舞台にした、洋の吸血鬼ストーリーのミスマッチ、これは本作の味のひとつなはずなのに、物語の〆は2017年へ…
たとえ大切な人がいなくなっても、和重には昭彦がいるから、一緒に悲しむことができる、もう一人じゃない。
そうやって昭彦と和重は何十年も二人で一緒に生きてきたのだとわかる演出なのでしょう。
でも、、、
大人のオモチャを和重に使おうとする昭彦はなんか違わない?
あんなに一途に和重を想っていた昭彦が、ただのエロ男になって和重のカラダを弄ぶの???
私には現代の昭彦が昭彦に見えない!
エロい作品が大・大・大好きな私ですが、
「エロけりゃなんでも良いって訳じゃない!」と声を大にして叫びたい!
あんなに刹那的だった二人は、心を抱きしめるようなしっとりとしたカラダの重ね方で十分だと思うんです。
あとアタミ先生の絵がお目めパッチリのかわいい系に変わってしまったことも残念。
和重から漏れ出てくる静かでかたい色気が素敵だったのに、色気は消えてしまった…
かわいいけど頼りたくなるワンコな昭彦が最後のほうは女子に見える時もあり…
シリアスな本作には以前の大人っぽいキャラデザのほうが合っていたと思います。
シリーズを追いかけていた期待を、ペシャンコに叩きのめされた読後感です。
虚しくて、悔しい…
『レッドベルリにさよなら』の3巻目にして完結編。
表紙がとにかくすごく綺麗です。みちのくさんの圧倒的な画力でもって描かれたイラストに、萌えが滾ります。1巻は和重の、2巻は昭彦の、それぞれ一人のイラストでしたが3巻は二人が見つめ合うイラストなのがこれまた良い。
内容を想像させて、否が応でも期待度が上がります。
という事でレビューを。
2巻で無事想いを通じ合わせた昭彦×和重の二人。
ツンデレちゃんの和重の抵抗にあいつつも、それでも二人の仲は急速に深まり、そして身体の関係もがっつり。
が、そんな二人には避けて通れない壁がある。
吸血鬼である和重と、人間である昭彦は、時が進む速度が異なる。
いつか和重を残して、昭彦は先に逝ってしまう。
自分と同じ孤独を昭彦に味わってほしくない和重。
そして、自分が先に逝った後の和重の孤独を思いやる昭彦。
が、二人の想いは同じ。
昭彦を吸血鬼にはしない。
そこに割って入るのが将門。
どうにかして昭彦を吸血鬼にしたい。
何故、将門はそこまでして昭彦を吸血鬼にしたいのか―。
将門と師夏の過去を盛り込みながら、将門の想いも少しずつ見えてきます。
昭彦は吸血鬼になることを選択するのか否か。
そこを軸にストーリーは展開していきますが、1巻の和重の「お墓参り」にどう繋げていくのか、気になってページを捲る手が止められませんでした。
昭彦×和重の2人は、最初から最後まで甘々です。
途中喧嘩をすることもあるけれど、それも相手を想う気持ち故。
気持ちの面でしっかり想い合っている二人は、敵なしの最強の恋人たちでした。
で。
みちのくさんの真骨頂と言って良いでしょう。
エロが凄い…!
めっちゃエロい。
そしてめっちゃ綺麗。
普段ツンツンの和重の乱れっぷりにはため息しか出ないエロさと美しさでした。
作中ずっとヒールとして登場していた将門ですが。
彼も最高に良かった…。
彼は吸血鬼として長い年月孤独に生きてきたわけですが、「師夏」という存在を得て、感情面が再び「人」として生きかえったんじゃないかな。
師夏のビジュアルが子どもなので、将門×師夏のCPは描くのは難しいのかな…?
でも、この二人の「これから」も読んでみたいです。
カバー下にこの二人の小話が描かれていますが、こちらも必見。
師夏の強さと、そして将門の想いに胸打たれました。
終盤に、和重の子孫、という青年が登場します。
ちょい役なのですが、でも、彼の存在がなかなかに意味深です。
もしかしたらスピンオフもあるかも…?
結末が予想の範囲内だったこと、そして、終盤が若干駆け足気味だった感は否めなかったものの、1巻の冒頭の回収の仕方、昭彦の選択、そして将門のナイスガイっぷりと、非常にお上手に纏められていて面白かった。
ストーリー良し、絵柄良し、そしてエロ満載。
この作品の持つ世界観にすっかり引き込まれました。