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hanaregatai kemono
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最近、獣づいてるんです!と腐仲間に話したらおすすめされたこちらの作品。
名前はもちろん知っていましたが初読み。
何がきっかけでまぐわってしまったのか、
金狼族の皇帝と、暗殺のために潜伏していた人間のディリヤ。
一夜限りのまぐわいは不思議とあたたかだった、
というところから始まります。
小説家になろうで読んだので挿絵が無かったのが残念でした。
挿絵もかなり良いらしいので紙本購入も検討中!
文体がちょっと特殊に感じたのでお試し読みがおすすめです。
こちら、すごく、有名で人気のある作品ですよね。
そんな中、評価を下げてしまい申し訳ないのですが。。
読み直すことはないな、という感じです。
タイトルどおり物語自体は面白いと思いますし、スパダリのユドハに惹かれる面もあるのですが…
まず何より、文章に引っかかってしまいました。
よく言えば”個性的”…だと思うのですが、やたら擬音語擬態語・幼児語が多く洗練されていない印象で、とても読みにくかったです。
「はぐ、ぁぐ」「すよすよ。」「すりすり。ぁぐぁぐ。」など、最初のうちは流して読めていたのが、物語中盤あたりでお腹いっぱいになってしまいました。
そんなに何百冊もBL小説を読んできたわけではありませんが、今まで読んできた小説の中で、ダントツ ”読みにくい”小説でした。
ディリヤのモノローグも、特に後半1ページ丸々続くような長さのものが多く、「早く次のシーンに進んで、、、」という気持ちになり物語に集中できませんでした。
そしてやっぱり、自分の中ではBLの「妊娠・出産」は地雷までではないけれど苦手要素なんだな、と。
男性同士、BLである意味とは…?となってしまうんですよね。。
やたら攻めが「メス」発言をするのと、息子のアシュがディリヤのことを「おかあさん」と呼ぶのにも、違和感が拭えませんでした。
たしかにディリヤは「産む」役割を果たしたけれど、「夫・夫」の関係ではないの…?と。
人気がある作品でも、自分には合わないものもあるよね。と勉強になった作品でした。。
普段そこまでBL小説読まないんですが、あっという間に読み切ってしまったシリーズ
精神身体ともにボロクソに傷ついた受けを攻めが徹底的に救い出すみたいな設定がド性癖なんですが、まさにドンピシャでした。
本当にかなり悲しく苦しい過去を持ち、またそれを当たり前だと思って自己犠牲を厭わないディリヤが周りの優しさはもちろんとにかく全肯定で尽くしまくるユドハの溺愛によって、めちゃめちゃ幸せになっているのを巻を追うごとにすごく実感できて、まさに救済!という感じです。
またストーリーは全体的に重め暗めなんですが、子供たちの癒しシーンも2人のすけべシーンも豊富にあるので大満足です。
何より無自覚無意識に煽りまくるディリヤが本当にめちゃめちゃ可愛い!!!
救済BL好きのみなさん、ぜひご一読を!!
正直、絵柄が好みではなく今まで読んでいませんでした。
コミカライズ作品の方を先に読み
より深く書かれているであろうこちらを
かなりの時を経て読んだのですが
もっと早く読めばよかった…と思いました。
絵柄に関してですが、最初は得意じゃない…と決めつけていたのですが
お話を読んで、この世界に入っていくと
絵柄がお話にすごく合うなぁ…って思ってきて
読み終わるころには、この絵柄でよかったと私は思いました。
お話の内容は切なくて悲しい部分も多いのですが
それ以上に愛しい気持ちになりました。
とにかくアシュが可愛くて仕方ないんです。
愛を知らないって言うディリヤですが
アシュに対するその気持ちは愛以外の何物でもないんですよね。
とても大きな愛でアシュを包み込んでいて
だからアシュもディリヤのことが大好きなんですよね。
獣人好きな方や、不憫な受け、溺愛攻めが好きな方にはたまらない作品かと思います。
続きを読むのがとても楽しみです。
人生ではじめて、あたたかい過去になったーー
全てを了読し泣きに泣いて表紙と裏表紙をみて、アシュの瞳の色を見てまた泣きました。
「中途半端じゃなく生まれてきてくれてよかった。これで狼世界で生きていける」っていってたのに瞳とまつ毛だけ…
ひたすらに自分を省みないディリヤに「幸せになって良いんだよ」と声をかけたくて仕方がない。
ただでさえグスグス泣いていたのにあなたの前でだけは死にたくないと初めて感情を露わにしたディリヤ。それまでの6年の思いが詰まった言葉を聞いてとうとう涙腺決壊しました。
身分差BL、ケモノ好きな人には是非お勧めしたい一冊です。
コミカライズされて、コミックス版を先に読んで、とても良かったので、もっと詳しく読みたいと思って小説購入して、大満足!みんなの、心の動きも含め世界観に浸れて良かった。コミックス読んだ方も小説読むことをオススメします!
健気な受けが好きで気になっており、発売してから少し時間があいても評判も高かったものの、レビューを見て様子見していました。
…が、我慢できずに電子で購入。
結論から言えば、レビュー通りでした。
ストーリー自体は楽しめましたが、わたしはもう一度読むことはないです。
と言うよりは、もう読めないの方が近い。
というのも、小説の壮大で濃密なストーリーを期待していて、実際書籍を開いたら700ページ越えだったので本当にびっくりしたし嬉しかったんですが、気になるところがいくつか。
内容面はそこまでではないですが、強いて言うなら主人公の意志の弱さが気になりました。
とはいえ、当初から変わったように感じてるなら攻めに出会って絆されたということなんですかね。
一方なんですが、他の方もおっしゃっているように文体がなかなか…。
ひとつは、1文で改行が多いためにほとんど段落がなく、画面が白いことに気を取られ、集中できなかった点です。(これは700ページに期待してしまったことも一因)
何より無理だったのは、随所に挟まる幼児向け絵本のような文…。
最初は驚きつつも、個性的な文体だな〜と流せていたのですが、割と序盤でお腹いっぱいになり、失礼とわかりつつも脳内修正をかけながら読みました。
中盤以降は、同じような表現を見るたびに「また来た(ToT)」と思うようになってしまい、最後はもう会話だけ目で追うように…。
これを作者さんの個性ととるか、文章の巧拙ととるかは人によると思うので、評価が割れているのはその辺りが理由かもしれません。
ストーリーを評価するか、作品を評価するかといったところですかね。
恐らく、根が小説派の方は違和感を抱く方が多そう。私は、これは本当に編集さんがついていた商業作品…?絵本を読んでいるのか小説を読んでいるのか…と疑問に思いました。
逆に、同人作品だったり、WEBで読んでいたのなら印象は違ったかもしれません。
WEB連載時に出会いたかったな〜!
二段組が苦手で、なかなか読みおえられずダラダラ読んでる間にコミカライズが。
先に読んじゃえ、と読んだ後にまたダラダラ読んでやっと読み終えた。
コミックとはまた違った読み味。
コミック以上にクシナダとリリエセルとトネヅキが嫌な奴。
というわけで、ユドハとディリヤの苦労も濃い目。
エドナちゃんのお菓子の件は笑った、
続きも積んでるので、この先も安心安全甘々な家族に期待しながら、二段組と格闘したいと思います。
コミックではページ数的にも描ききれなかったであろう部分を読めた為、少し印象が変わった。
続編が出たので読み始めました。
詳しい内容は他の方が書いて下さってるので省略します。
まず凄く長かったです。読んでいる途中で気が遠くなりました。文章は下手ではありませんが上手くも無いです。WEBで書かれていたので、好きな事を好きなだけ書いても大丈夫だったんだろうなと思いました。
物語は好みで面白いのですが、感傷的なディリヤの感情が何度も何度も繰り返されるのに辟易してしまいました。もう分かったから先に進んで来れと忍耐を強いれられました。
WEBという形態上しょうがないと思いますが、半分の文章に出来る内容でした。
最初の印象はとてもよかったです。
初めて会った敵国の王様に恋をして、報われないと思っていたけどハッピーエンド、的な展開だと思ったのです。
なのに、なんでか王様が死んでるし。そのときは「おーい、ヒーローに死なれちゃヒロイン幸せになれないじゃーん」なんて思ったのです……。でも、ディリヤの葛藤があんまり伝わってこなくって、微妙な気持ちになりました。
何より思ったのが、なんで勝手にヒーローが死んでんだっ!!、ってことですね。
まぁ、でも何もしゃべらないヒーローもヒーローですけど。
壮大なファンタジーというレビューにひかれて購入しました。その後webも読了。
前置きが長いということもなく話のテンポが良いので、飽きずに一気に読めたし、何よりアシュが本当に可愛かった。
それだけで購入した価値がありました。
その上でこの評価にした理由をつらつら書かせていただきます。
以下ネタバレになるのでこれからお読みになる方は自己責任でお願いいたします。
ディリヤの愛は痛いほどよく伝わってきました。
アシュへの愛も、ユドハへの愛も。
アシュがディリヤを求め、誰よりもディリヤを必要とし、何があっても愛するという愛の深さにも心を打たれました。
そしてユドハが再会後にディリヤとアシュを全身全霊を賭けて守り深く愛していることもわかります。
わかりますが…、再会後にいきなりスパダリ設定がつけられたような違和感を感じました。
まだ17歳の少年だったディリヤがたった一人、死にかけながらも必死にアシュを産み育てる姿がアシュと愛する獣人への愛に溢れていて、読んでいてとても辛かったです。
単純に美しい愛、だけでは済まないリアリティがありました。
人間が獣人の子を出産する危険性や、無事に産まれてもどうやって育てていくのか。
ユドハはディリヤの事を愛しているというのなら、ディリヤの近所の人から話を聞かずとも、この思考に至らなかったはずがないと思うのです。
ディリヤの6年間の境遇を聞いて衝撃を受けていましたが、今更?愛してると言いながらそんな心配はしなかったのかなと、ユドハほど愛情深い獣人がそんな大事なことを他人から聞かされて初めて思い至ったことにまず違和感。
さらにはディリヤを妊娠させた後も女性と割り切った関係をもっていたようで、再会後にディリヤに言い訳をする姿になんだかなぁという気持ちになりました。
ディリヤと出会う前だったかな…後だったかな…と言っていますが、悩む時点で出会った後の可能性もあるし、どちらにしても心と体は別なんだなぁと。
欲望に忠実だとわかる表現があちこちにあったので獣人とはそういうものなのかもしれませんが。
女性と関係を持つこと自体はどうでもいいのですが、ディリヤに過酷な状況下でたった一人命がけの出産を強いておきながら、自分だけ女性と関係もって安らいでる事に対してどうなんだろうと。
以上のことから再会後に無理矢理スパダリ感設定が出たような違和感を感じたので、再会前のユドハ視点で感情の説明が欲しかったです。
心の狭い私は終わりよければ全てよしと思えず、個人的に攻めの設定が好みではなかったので、しゅみじゃないをつけました。
面白いけど趣味ではなかったという事です。
ファンの方すみません。
初めて読んだ、獣人と人間の子持ちものです。
多分世界観が合わなかったのだろうと思います。
帯文は「愛する獣。子育て。つがいの絆。」です。
獣人の尻尾が好きな人の体に無意識に巻きつくのは面白い。
アシュが、とにかくかわいい。
ディリヤは辛抱強く、ユドハはさらに辛抱強く優しい。
異種族間は何かと障害が多いので大変。
権力闘争には、あまり興味が無いかもしれない。
ディリヤ達が嫌がらせにさらされる様子は回数を重ねると疲れる。
メス表現に違和感があった。
獣人に抱かれると殺される場合もあるという設定は要らなかった。
私は鈍いのでアシュの父親については特に考えず、明かされてそうだったのという感じだった。
ディリヤのキャラが途中でわからなくなり、まるで別人のようにブレている気がした。
男性間で子供が産まれると、やっぱり男性同士である必要性がなくなるように思いました。
つわりや出産の描写もここまでは要らないし、BL作品で読みたいとは思えなかったです。
「妊娠(出産)+子育て」が私は無理なのがわかりました。(ごく一部を除く)
ファンタジーで流す部分とリアルさを持たせる部分が、単純に好みに合わないのかもしれません。
だらだらと長い印象もありました。
オメガバースが読める方は楽しめると思います。
あらすじに惹かれ購入。
あらすじに書かれた「彼は獣人の王で、ディリヤは敵国の兵士。」という文句から、ロミジュリ的なお話をイメージしていましたが、予想をはるかに上回るお話でした。
スパダリ、そして薄幸健気受け。
そんなキーワードに萌えツボを刺激される方にはぜひとも手に取っていただきたい素敵な作品でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
獣人と人間が共存している世界が舞台。
主人公はディリア。
彼は「金狼族」と呼ばれる狼の頭にヒトの体を持つ獣人の王・スルドを暗殺するために送り込まれた人間です。
といってもディリアは軍人でもなんでもない。
故郷にお金を仕送りするための道具として、暗殺者として祀り上げられただけの少年。けれど、ディリアはそれを悲観していない。むしろ、故郷の役に立てて死ねるなら本望。そんな風に思って、スルドの元へとやってきた。
が、スルドに優しく抱かれ、愛情を向けられ、そしてその時の1回の行為でディリアは子をもうけてしまう―。
スルドとの愛を貫くお話なのかな、と思って読み始めたのですが。
予想の遥か斜め上を行く、壮大な愛のお話でした。
とにかくディリアという青年が非常にたくましい。
スルドとディリアの子であるアシュを一人きりで産み、そして育ててきた。
学もなく、まだ若く、そんなディリアが、たった一人で子どもを育てる。
それがどれ程苦労だったのか、子を持つ親の一人として彼の想いに思わず落涙した。
たった1度肌を合わせただけのスルド。
けれど、愛情を知らないディリアにとって、スルドとの思い出は=愛情と直結している。
ディリアは薄幸青年ですが、薄幸受けさんにありがちな女々しさが一切ない。
とにかく強く、そしてたくましい。
けれど、その彼の強さは、すべてアシュを守り育てるため。
ゆえに時に厳しく、冷たく感じることもあるのだけれど、彼の心に秘めた思いというのがきちんと透けて見える描き方になっているのでディリアに感情移入しっぱなしでした。
そして攻めさん。
スルドは、戦争で早々に亡くなってしまいます。
そのスルドの代わりに王代理をこなし、そしてスルドの忘れ形見であるアシュを探し出し、アシュとディリアのサポートをするのがスルドの弟のユドハ。
ユドハが、カッコ良すぎ。
なんです。
アシュは次期国王候補という事で命を狙われたりしますし、ディリアを襲う勢力も存在します。
それらの全てからディリア・アシュ親子を守り、そして尽くす。
まさにスパダリの鑑です。
ユドハがディリア親子を守る、その理由は、早々に読者にもわかってきます。
というか、そこかしこにまかれた伏線が、非常に素晴らしい。あ、もしかして…?というトリックの仕掛け方が、なんとも絶妙でした。
ユドハは時々、ディリアを「自分のメス」という言い方をします。
BL作品において、個人的に「メス」という言い方ってあまり好きではないのですが、ユドハがディリアに対して言う「メス」は非常に萌えました。
自分のもの。
自分の子を産んでくれた人。
愛する番。
そんな意味が、この「メス」に込められている気がするのです。
ディリアやユドハの感情の機微が、繊細に、そして緻密に描かれていて、読んでいてこの作品の持つ世界観にぐっと引き込まれてしまう。文章力や構成力が半端ない作家さまだな、という感じを受けました。
かなり分厚い本なのですが、その分厚さに見合った内容になっています。
登場人物たちの感情の機微。
複雑に絡んだ利権争い。
ディリアの、アシュに向ける愛情の深さ。
どこをとっても過不足なくきちんと描かれていて、非常に読みごたえがありました。
ディリアはきちんと男の子ですが、金狼族は男でも妊娠させることが出来る能力がある、とか、ディリアがモブに襲われるシーンがあったりとか(挿入まではありません)、流血するほどの怪我をさせたりさせられたり、といった暴力的なシーンがあったりとか、もしかしたら人によっては苦手な描写もあるかもしれません。
が、それらを差し引いても非常に面白く、そして萌え滾る作品でした。
次回作も楽しみです。
それと挿絵を描かれた佐々木さん。
もともと味のあるイラストを抱える絵師さんではありますが、非常にインパクトのある、そして優しい挿絵で、萌え度は確実に上がりました。
表紙からわかるように、とてもファンタジー要素の強い作品です。
金狼族(狼)の獣人ユドハ×人間ディリヤで、
受のディリヤには狼の子どもの
アシュがいます。
このアシュがまた可愛いです。
金狼族の雄は、雄でも雌でも関係なく異種族間でも
子どもを孕ませる力があります。
そして、孕ませた自分の雌に対して
めちゃくちゃ尽くし甘やかします。
上記のようにディリヤに接するユドハ。
己の雌であるディリヤに対する執着が素敵……。
でも、このディリヤも一筋縄ではいかない性格で
なかなかに振り回されるユドハです。
受に尽くし執着する攻と、
なかなか素直になれませんがデレると可愛い受
という感じでした。
こちらのご本からは、タイトルの通り、
愛をたくさん感じることができました。
個人的評価
ストーリー ★★★★★
登場人物 ★★★★☆
エロ度 ★★★☆☆
とても面白く、世界観もしっかりとしており
読み応えがありました。
スピンオフで、成長したアシュや
双子達の話も読みたいです!
web発、獣人BLです。
これ、とても優しい愛の物語なんですよね。
ずっと一人で闘ってきた主人公が、愛し、愛され、支えあって、共に生きる幸せを知るー。
人に甘える事を知らない不器用すぎる主人公にも、そんな主人公を揺るぎ無い愛情で見守り続ける攻めにも、とても萌えてしまいまして。
結構、切なかったり痛かったりする部分もあるんですけど、とてもあたたかくて素敵な物語だと思います。
ところでこちら、文章がちょっと個性的と言うか、アクが強めと言うか・・・。
こう、骨盤とか、あんまり通常では使用しないような単語がよく使われてます。
すごく気になって仕方ないんですけど、某作家さんの別名義での作品になるんですかね?
疎いのでそのあたりの事情はよく分からないんですけど、もう文章や作風がそっくりとか言うレベルじゃないです。
う~ん・・・。
あとがきを拝見すると、赤の他人なんかなぁ?
一緒に活動されてるとか?
内容ですが、金狼族で王の弟・ユドハ×元兵士で金狼族の王の子供を隠し育てる青年・ディリヤによる、シークレットベビーもので獣人ものです。
12の年から兵士として生きてきたディリヤ。
暗殺するために送り込まれた金狼族の王と、一夜だけの契りを持ちます。
で、六年後ー。
その一夜で授かった王の子供を人知れず産み、親子二人でささやかに生きるディリヤ。
そんな彼の前に、ディリヤ達を探し求めていた王の弟・ユドハが現れー・・・と言うものです。
まずこちら、とにかくキャラクターが魅力的だと思うんですけど。
ディリヤですが、かなり不憫で、実はとても健気なんですよね。
不憫で健気と言う単語からイメージすると、ちょい雄々しすぎるとは思うけど。
彼はですね、とても誇り高いんですよ。
誰にも頼らず、たった一人でアシュ(子供)を産み育てて来た。
すごく強くて格好いいんですけど、同時にどこか哀れと言うか切なくもあるんですよね。
だって、彼がそうやって一人で闘ってきたのって、誰の助けもいらないほど強いからじゃ無いんですよ。
誰かから愛され、守られると言う経験が無いから、人に頼って守ってもらう事自体が分からないー。
また切ないのが、アシュを授かったたった一夜が、彼にとって初めて愛され、また愛を知った出来事だったー。
で、自分の全てを捧げ、アシュを愛し育てる姿が、ひたすら凜としてるんですよ。
う~ん・・・。
格好いいのに痛々しいみたいな。
で、そんなディリヤのお相手となるのが王の弟であるユドハ。
既に亡くなった王の遺言で、ディリヤ達を探し続けてきたんですね。
紳士的で世話焼き、そして誰より深い愛情をディリヤ達に向ける男になります。
で、こちら萌え処ですが、この三人での、まるで親子のような優しくあたたかい日常でしょうか。
ディリヤはですね、常に一人で全てをやってきた。
そんなディリヤを甘やかし、自分に頼っていいんだと言う事を、辛抱強く行動で示して行くユドハ。
ユドハと共に居ると、自分がグズグズになって甘える事を覚えてしまう、みたいなディリヤの心情が、もうとっても甘酸っぱいんですよ。
そんなディリヤを全力で甘やかすユドハが、また男前で。
ここにですね、邪魔な存在でしか無いディリヤを始末しようとする、ある人物の思惑が働いたり、とある事情から一人で去ろうとするディリヤと、波乱の展開が続きます。
これ、一人きりで去ろうとしたディリヤの真意ー。
もう、めちゃくちゃ切ないんですよ。
彼はアシュやユドハの事を思うからこそ、姿を消すしかないと思い込んだ・・・。
全てを一人で抱え込み、自分を犠牲にしようとするディリヤが、切なくて切なくて。
なのですが、ここからが死ぬほど萌える展開。
そんなディリヤの真意にアッサリ気付き、その上で、深い愛情を見せるユドハ。
彼のディリヤに告げるセリフが、沁みて沁みて。
そう、たった一人で闘ってきた来たディリヤが、本当の意味で他人を受け入れるのがここなんですよ。
初めて弱音をこぼし、ユドハの愛に気づくディリヤの姿に、心が震えるんですよ。
そう、愛し、愛されて、支えあって生きる。
重い荷物は、二人で抱えればいいのです!
弱いから甘えるんじゃない。
信頼してるから、弱い所も見せられるんですよ!!
と、何だろう・・・。
こう、深く愛を感じられる物語なんですよ。
とても優しいお話なんですよ。
ひたすら愛らしいアシュや、味方として常に助けてくれるユドハの身内なんかもいて。
敵も居るんだけど、信頼して背中を預けられる存在も確かに居るー。
だから、もう、一人で立ち続けなくていいんだよ、と。
あと、ディリヤが初めて愛を知る事となった、アシュを授かったあの一夜。
これもニヤリと来るオチです。
多分、鋭い姐さんは早々に、このオチに気づく事とは思いますが。
まぁ、ユドハの溺愛ぶりを見てればね~と。
そう、ユドハ、最初から最後までブレないな!と。
彼が、デカイ図体でイソイソとディリヤやアシュの世話を焼いてる姿にはニヤニヤしちゃいますよ。
と、個人的にとてもツボな作品でした。
作者さんが別人なのかと言う事だけ、気になっちゃいはしますが。
あと、文章がかなり個性的です。
私は元々、こういう文章が大好きですけど。
試し読み等で、確認されてからの購入をおすすめします。
最後になっちゃいましたが、イラストが超絶美しいです。
ディリヤが色っぽい上に格好いいんですけど、アシュの愛らしさと言ったら!!
ついでに、ユドハも男前でした。