はなれがたいけもの

hanaregatai kemono

はなれがたいけもの
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×226
  • 萌13
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
17
得点
364
評価数
84
平均
4.3 / 5
神率
52.4%
著者
鳥海よう子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

原作
八十庭たづ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
秒で分かるBL
シリーズ
はなれがたいけもの
発売日
電子発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784799754030

あらすじ

「ディリヤ、家族になろう」
家族も愛も知らない傭兵ディリヤは、敵国である金狼族の王と一夜を共にする。
王の命を狙うはずが“離れがたい"ほどの愛を注がれ抗えず受け入れることに。
六年後、隠れて王の子どもアシュを育てていたところ王の弟ユドハから遣いがきて――?
“愛されたことがないから、愛し方が分からない"
孤独なディリヤの人生が変わり始める――!

ムーンライトノベルズ2018年年間ランキング1位の大人気web発小説が待望のコミカライズ!

表題作はなれがたいけもの

ユドハ,金狼族最強の兵士で王弟
ディリヤ(マディヤディナフリダヤ),元敵国の兵士でアスリフ族,ユドハの番

その他の収録作品

  • あとがき(鳥海よう子)
  • あとがき(八十庭たづ)

レビュー投稿数17

尊い。

人気小説のコミカライズです!!
小説は以前から知っていましたがなかなか読む機会…活字が苦手で(-""-;)
その作品がコミカライズされ早速購入。
尊いです✨最初から最後までアシュが可愛いです。獣人好きの方には是非読んでいただきたい一冊です。
では読んだ感想を、
狼の頭を持つ金狼族に暗殺者として献上されたディリヤ、一夜を共にした王の優しさに暗殺できず一人城を後に。
その後アシュを授かりひっそりと暮らすも王都からの迎えが…王の弟であるユドハは最初からメッチャ優しい✨いずれアシュと離れる決意でいるディリヤの葛藤あえて「愛していない」とアシュに言う悲しさ(*T^T)
一冊にすごいストーリーが詰め込まれています。最後にベビちゃんが2人増えるのがまた尊い✨

6

アシュがかわいい

小説のコミカライズということですが、原作小説は未読です。
鳥海先生は以前も岩本薫先生の小説のコミカライズで狼を描いていらっしゃたので、先生の描くモフモフは素晴らしいです。
人外はそんなに読んでませんが、今回のお話は子供がいて凄くかわいいです。
昔金狼族を暗殺するために傭兵として抱かれたディリヤは暗殺できずに逃げ出して。
6年後その時に身ごもった子供を育てていたら、その子供は前王の跡継ぎということで、連れていかれて。
一人でずっとアシュを育てて、自分のことよりアシュのことを考えて行動するディリヤが健気で素敵です。
連れていかれた城で、前王の弟ユドハに出会って。そこからディリヤとアシュによくしてくれるユドハ。
そして後々秘密を知ることになるのですが。
今は亡き前王の直系の子供ということで、命を狙われたり色々。エンターテイメントとしてもとても楽しめました。

5

ディリヤに幸せになって欲しい

コミカライズとのことですが、原作を読まずにこちらを読みました。

原作が読んでいなくても十分楽しめる作品で
何度か泣けるほど素晴らしいお話でした。

アシュが天使のようですごくいい子なんですけど
こんないい子に育ったのは
ディリヤが愛情かけて育てたからで、
愛し方をわからないってディリヤは言っていたけど
寝ているアシュにキスしたりだとか
そういうのは愛以外の何者でもないのになぁと思いました。

ただ、ディリヤとアシュに幸せになって欲しいだけなのに
次々と試練がやってきて何度も泣きました。
死ぬかもしれない話をアシュにしているところは本当に辛かったです。
ディリヤが出ていこうとした時にユドハが待ち伏せしていて、
二人は色々な話をするのですが、ユドハがディリヤに
「二人で足掻こう」と言ったシーンではもう涙が止まりませんでした。
その後のディリヤの話もすごく辛くて
ディリヤは辛い思いばかりしてきたから
死ぬまでもう幸せだけに囲まれて欲しいと思ったし、
赤ちゃんたちが出来てみんなで楽しそうにしてる場面でも涙が出てきました。

すごく良いお話でした。
読んでよかったです。
原作の方が多分沢山の苦労や悲しみ、幸せが詰まっていると思うので
原作も読んでみようと思います。

3

原作ファンですが良かったです!

実は初めは購入を迷ってたんです。原作ファンで佐々木久美子先生のイラストが大好きなので、どうしても馴染めるのかが心配でした。

でも読み始めて直ぐにそれが杞憂だったと知りました。あのボリュームのある原作を、スッキリ綺麗に纏めていた事に感服しました。原作の良い所を余すことなく伝えていたと思います。

そしてアシュがメチャクチャ可愛いんです。ディリヤもユドハも違和感なく読めました。

原作との違いはコミカライズの方が明るい印象が強い点です。シリアスで息が詰まるような緊張感が、コミカライズ版では柔らかい印象になっていたと思いました。

こちらのコミカライズを導入版として、気になった方に原作を読んで貰うのも良いかもと思いました。

そして出来れば「はなれがたいけもの 恋を知る」もコミカライズをお願いしたいです。絶対購入します。

3

純愛

もうなんて切なくて尊くて…。
しかしこれこそ無償の愛だなと思いました。
本当に読んでいて何度泣きそうになったか…。

愛されるということを知らずに育ったディリヤ。
たった一夜、刺客として放たれた相手に、愛されるということを感覚で知り、身ごもり、さらに17歳で一人で見知らぬ土地で子どもを産んで育てて…。
ディリヤのアシュに対する愛情が深くて感動しました。
そしてユドハも6年も諦めず探し続けた所も素敵でした!
 
エッチもすごく愛ある感じでキュンキュンします。
エッチシーンのディリヤの幸せな感じの雰囲気がとてもよかったです。

2

はなれがたいけもの

ハートフルでモフモフでえっちも最高な漫画は初めて読みました。何度読んでも感動しまくります。出てくるキャラ全員それぞれの愛があって良いなと思いました。溺愛攻めユドハ様はいいですなー。何よりディリヤの強がりを認め甘える環境を作るユドハ様は素晴らしいなと思いました。ディリヤはユドハとアイリを守って愛している姿がかっこいいなと思いました。アシュはもふもふで可愛くて強くて大好きです!ララジジもちっこくて温かそうです!触りたい...( ・∇・)
「はなれがたいけもの 恋を知る」が連載中ということで連載追えていませんが単行本になる日が来ることを願います。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ連載の様子を見ているとなんだか事件が起きているようでとっても気になります!(〃ω〃)これからも応援しております〜!

1

甘さと優しさに溢れたコミカライズ版。

八十庭先生原作の同名小説のコミカライズ版。
原作では佐々木さんが挿絵を担当されていましたが、コミカライズ版では鳥海さんが描かれてます。佐々木さんの方がイメージがこの作品らしいと思っていましたが鳥海さんの方は可愛らしい感じでどちらの絵柄もそれぞれ素敵です。

絵が違うだけで作品のイメージもちょっと変わりました。
佐々木さんの方がシリアスな感じ、鳥海さんだと優しい感じになるなあ、と。

が、それだけではなかった気がします。
そもそも原作の方はかなり厚さのある小説で、それを1冊でコミックとして完結させるのにはちょっと無理があるんじゃないかなと思っていたのですが(もしかしたら続編ありきの1冊かと思っていました)、鳥海さんが凄くお上手にまとめていらっしゃって感心しきり。原作未読の方でも「?」となることなく読めると思います。

が、分量が少なくなった分、どうしても省かざるを得ない部分はあるわけで、ディリヤの過去とか葛藤とか、そういったシリアスベースの部分がカットされていることが多く、それ故に、でしょうか、小説と比べると鳥海さんの絵柄も相俟って優しく穏やかな展開になっていたような気がしました。

内容としては小説版とほぼ同じ。

孤独で貧しい少年兵のディリヤは敵国の金狼王のもとに刺客として送られたが、そこで王に愛され一晩の関係で子を身ごもってしまう。
貧しいながらも愛情を注いで育ててきたが、国王が亡くなったことで息子・アシュが国王の継承者争いのいざこざに巻き込まれてしまい―。

ディリヤの息子を想う愛情と、ディリヤを一心に慕うアシュの可愛さ、そして王弟のユドハとディリヤの心の交流。じんわりと胸に染み入ってくる切なさと優しさに溢れた作品です。

原作にも挿絵はあるのですが、コミックになるとアシュの可愛さがアップしてKOされました。
めっちゃ可愛いの。ふわふわでニコニコでポヨポヨ。
そんなアシュに襲い掛かる継承者争いや、アシュの父親(だと思われていた)の前国王の伴侶との諍い、人間であるディリヤを排除しようとする権力との闘い。

可愛さとストーリーの切なさが上手にミックスされた、そんな作品でめちゃめちゃ萌える。

原作小説の方は細かいところまで緻密に練り込まれたストーリー展開に加え、詳細な心理描写、佐々木さんの圧倒的な個性を誇る挿絵でどっしりとした感じ。
対してコミック版の方は、甘さと優しさに重点を置いた、鳥海さんが描かれる温かみのある絵柄で描かれた作品。

同じ作品ですが、趣が少し異なっていてそれぞれ味がある。
完全に好みの問題で、それぞれ読者がお好きな方をチョイスされると良いかなと思います。

12

コミカライズを入り口に、原作を読んでいただきたい。

原作ノベルズはそこそこの暑さなので、手を出そうかどうしようか悩んでいる方向け、でしょうか。
私は原作からのコミカライズだったので、やはりどうしても物足りなさを感じました。
原作ではもっときちんと説明されているものが、サクッと流されていたり、何よりこの作品は多分ディリヤの心を知る作品だと思うので、もっとディリヤの心の声が聞こえてこないと、アッサリしてしまうな、と言う感想。
ディリヤが思う「普通のこと」が周りの人と乖離している哀しみとか、ディリヤが秘めている心のうちとか…もう少しだけ、ディリヤの孤独感が画面から伝わってきたらな、と。
そこが見えると多分ユドハの溺愛っぷりやアシュの愛らしさが倍増すると思うので。
ただ兎に角、よくあの本をこのページ数で収めたな、という感動もあるので、萌2にさせて戴きました。
次巻が出るならせめて、上下巻くらいのページ数が欲しいです。

4

大切な存在を守り抜くために

今回は金狼族最強を誇る国王代理と元敵国の兵士のお話です。

攻様の国の権力争いに巻き込また受様親子が幸せを掴むまで。

受様は赤毛赤眼のフスリフ族として生まれ、
身体能力の高さから少年の頃より傭兵を生業としてきます。

この世界は人間の国の他に狼の頭を持ち
人族よりも強大な力を持つ金狼族の治める国がありますが
受様は国王を暗殺するために献上品となります。

しかしながら
閨で受様が与えられた王の情は熱く激しく、
受様は攻様へと剣をふるうことができませんでした。

暗殺に失敗した受様は故郷を離れ、
王が病死した事を知りますが、
その時には受様は新しい命を宿していたのです。

そして6年後、
受様は愛息を1人で育てる親となっていますが
愛息が狼族として生きられるようにと
距離をもって接し続けていました。

ところがそんな親子の日々は
攻様の国からやってきた皇太后の弟によって
終わりを告げる事となります。

なんと亡き王は今際の際に
一夜を共にした受様に子が生まれていればその子を
生まれていなければ王弟である攻様を
次代の王にすると遺言を残していたのです!!

果たして受様親子を待ち受ける未来とは!?

八十庭たづさんの同名小説 「はなれがたいけもの」の
コミカライズ化で兄王の身代わりを務める攻様と
王暗殺のために潜り込んだ王の子を身籠った受様の
人外ファンタジーとなります♪

私が小説版を手にしたのは
佐々木先生の硬質な雰囲気のイラストに惹かれて
という部分も大きかったので

コミカライズは嬉しかったもの
絵柄の印象がガラッと違う鳥海さんとのタッグは
どんな感じなのかと思いつつ手にした1冊です。

小説版では受様を主軸に受様と攻様の過去や背景、
想いをがっつり描いて進行しますが
本作は攻様の兄王の死によって王位継承者候補となる
受様の愛息を中心した展開です。

本作は受様が攻様との関りで自らの内に育っていた
愛を自覚し幸せを掴むという流れになのですが

絶えず死と対しただ1人で生きてきた受様は
他人から愛も他者への愛も知らずに生きてきたため

事が子を産み育る上で「愛を知らない」事は
受様のコンプレックスとなっていて
それが核となって受様と愛息、攻様と関係性に反映され
攻様や愛息のジレジレ、読者をハラハラ&萌え萌えさせ
たいへん楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ

小説版のあの厚さを見事に圧縮させつつも
見せ場はきっちり詰め込まれて読了感も良かったです♪

小説版未読の方でも無理なく読めると思いますので
ぜひ本作でシリーズの魅力知って頂き、
さらに小説ファンが増えるといいなと思います。

本作のカバー下には
キャララフとあとがきが収録されています。
コミカライズに当たっての裏話もありますので
忘れずにペラッと捲ってくださいませ。

3

愛を与えるけものたち。

王暗殺という使命を全う出来ずに、逃げ出したディリヤは、たった一夜の出来事の為に、王の子を身籠ってしまう。数年後、人間と金狼族のハーフなのに、まるっきり金狼として育った息子アシュと慎ましく暮らしていたのに。王位継承者であるアシュは王家に見つけられてしまい、ディリヤはアシュと共に王家に拉致されてしまう事となる。冒頭の波乱の幕開け。スピード感のある展開に引き込まれてしまう。
そして、アシュのモフモフの可愛さ。素直さと、ディリヤを慕うその健気さ。愛らしさ。ディリヤは母親としてよりも、いつかアシュを同じ種の金狼族の元で暮らす方が良いのだからと、いつか手離す覚悟で接している。親子の情よりも、よそよそしくする事で。それまでにアシュに教養を施そうと必死なのだ。誰よりも我が子を大切に思っているからこそなのだが、ディリヤの決死の覚悟が切ない。そんなディリヤと王の子を護ると誓うユドハ。ユドハは、何故こんなにもディリヤに必死なのか。ディリヤに愛を、想いを伝えようと懸命なのか。それは、物語の後半に明らかになって行きます。
王位継承権を巡る覇権争い、人間と金狼族が棲むこの世界が抱える貧困の差、差別。戦争。戦争孤児。物語を支える世界観そのものも重厚で、読み応えがあります。

覇権争いに勝って、アシュに王となって欲しいわけでは無い。ただ安心と安全な暮らしを与えたかっただけ。ディリヤのささやかな望み、願い。けれど、戦争孤児として、最低限の暮らししかして来なかったディリヤには、親も分からず、人を信じ、信頼する気持ちが持てないでいる。ああ、こんなにもアシュの為に生きているという事自体が、既に愛そのものなのに。ディリヤに愛を説くユドハ、幼ないアシュが伝えようと頑張る気持ち。それがもどかしくて、切なくて。絶対に、絶対に、ハッピーエンドだろうと予期出来るんだけども、途中ホロリとさせられました。

色々あって。ディリヤにとって「はなれがたいけもの」一番は、後に恋人としてディリヤと連れ添うユドハなのだろうということは分かりますが、いつか手放すと決意していた我が子、アシュもやはり「はなれがたいけもの」なのだと思います。
ユドハの優しい姉・エドナが、異種間の結婚にいつまでも反対する長老である太皇太后・クシナダに言う。「お認めになって下さい、あれが家族です。」で、涙腺決壊です。
幾つかの困難を乗り越え、命を賭けても「はなれがたいけもの」。
孤独なディリヤに家族という愛を与えるけものたちの物語。

鳥海よう子先生は、岩本薫先生の「発情」シリーズで、獣人とのエチも描いておられる名手なだけあって、モフモフエチも非常に濃厚でございました。

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