隣の嘘つき

tonari no usotsuki

隣の嘘つき
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神85
  • 萌×268
  • 萌35
  • 中立4
  • しゅみじゃない13

--

レビュー数
25
得点
806
評価数
205
平均
4 / 5
神率
41.5%
著者
須坂紫那 

作家さんの新作発表
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原作
安西リカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784403666735

あらすじ

ゲイである自分から目を背け、恋も仕事も「おおむね満足」な人生を送ってきた高瀬。
だが、カフェで男の恋人を持つ伊藤と知り合い……?

表題作隣の嘘つき

高瀬,性嗜好を偽るサラリーマン
伊藤友一,サラリーマン

その他の収録作品

  • けん制は年賀状で

レビュー投稿数25

攻めザマァでは無いような?

作品のあらすじや良さは他の方と同じです。とても良い作品ですよ!

ただ、この作品が攻めザマァに当てはまるかどうかと言われると疑問です。
付き合う前にカミングアウトするかどうかは本人の自由で、例え相手が自分はゲイだと告白したとしても自分もカミングアウトしなければいけないということはないとは思うので。それが例え好きな相手であっても。嘘をつくことは誠実ではないという考えもあるでしょうが、セクシャリティはそれだけデリケートなことだし、臆病になるのは当たり前。オープンする権利もクローズする権利もあるので、付き合う前ならば言わなくちゃいけないということはないかと。
ただ、受けが女性とつき合っていた攻めに不安を覚えるのは仕方のないことなので、あの段階で上手くいかないのは誰も悪くないし、攻めザマァでは無いなと個人的には感じました。

0

たまに読み返したくなるの^ ^

安西先生の現代もの小説が大好きなんですが、それが原作となったコミックスとはこれいかに?と思っていたら、めっちゃ面白かったです(^^)

私、これ好きーー!
しかも絵は須坂先生じゃないですかー。
どちらも好きな作家さんなので、好きにならんハズがないです。


ゲイであることを隠して意中のゲイの男性に近づく強面会計士(高瀬)の、頭の中の声&あたふたしてる姿が何これ最高。今まで彼女もいて自分はソッチじゃないと思っていたのに、実は自分はゲイなんだと。でもそれを隠して婚約者までいた現実が高瀬にとって何も楽しくなくて、彼女に浮気をされて別れてしまう物語冒頭です。

そんなとき高瀬の想い人である友一とお近づきになれるチャンスが舞い込み、友一とオフを過ごしたりメールしたり楽しくて仕方ない高瀬のウキウキが何と可愛らしいこと(笑)やっと出会えた好きな人と過ごしていく時間と、自分の気持ちを隠さなくて良いんだって気持ちがミックスされて、高瀬の気持ちのアゲっぷりに笑ってしまいました。


でも、高瀬はゲイであることを伝えていなくて、ただのノンケの友人ポジ。彼に嘘をついていた罪悪感に苛まれていきます…

でもついにきた打ち明けるその時が。それは不本意な状況下だったので、友一に突き放されてしまうのです。友一も高瀬のことを好きだっただけに、私まで悔しくて泣きたくなりました。


でも元々想い合う2人なので、すれ違いのままこの物語が終わるなんてあり得ませんのでご心配なく。ウザ絡みしてくる友一の元カレを蹴散らしながらの、高瀬からの熱い告白は月9ドラマみたいにロマンティックでした(≧∀≦)!

気持ちが通じ合ったあとのエッチがね、最高でした!あ、エッチの内容じゃないですよ。
友一がそれまで優しくされたことなくて、高瀬があまりにも友一の身体を気遣うエッチをしたので嬉しさのあまり友一が泣いちゃうんですよぉぉ〜。゚(゚´ω`゚)゚。

友一の元カレどもめ……脳内で消去してやりましたわ。(フンッ!)

恋人同士になった2人が甘々で良かったです。
高瀬が空回りしちゃってやらかしますけど、それもご愛嬌なラブラブ。
幸せオーラダダ漏れな2人は無敵ですね。

4

安心して読めました

表紙も中身も高瀬が目の覚めるようなイケメンでほくほくです。
友一は明るいだけの感じで好きなタイプではないですが、嫌な子でもなく好感が持てました。

高瀬目線でずっと進み、中だるみしそうなところ、そうはならないところがよかったです。
高瀬が友一に惹かれて、好きだと自覚し、本当のことを言おうと気持ちが高まるのが伝わってきてこちらもぐわ〜っと盛り上がりました。

ただ全体的には既視感のあるストーリーで、エピソードもどこか懐かしく感じるなぁと。
それはそれは安定したおもしろさとも言えますが。

描き下ろしの年賀状のくだりはおもしろかったです。

0

優しい作品で幸せな気持ちに

社会人同士のカップル
ゲイ(バイ)であることを悩んでたり拗らせちゃってる攻め×内面の良さが表に出たような笑顔が可愛い受け

「君に恋する」からマンガの作者さんにハマって恋愛、熱愛、溺愛シリーズを読了、この作品はいわゆる作者買いで読むに至りました。
マンガに描かれた、カップル二人がそれぞれ悩んだり、大切な人の為に一生懸命になったり、相手を尊重したり優しくしたりする姿を読んで、小説は未読なんですが、マンガの作者さんに合っている気がして、この絵でこの作品を読めて私は良かったなって思いました。
同性愛故の悩みや葛藤が切なくて、二人が結ばれた時には幸せな気持ちになれました。
二人ともとても素敵な人柄で平和。物足りないって人もいるかもしれないけど、私は攻めの優しさに浸れて癒されました!

1

自分らしく

ゲイを隠していた高瀬が自分自身を開放して"本当の自分"として向き合える相手と出会い、恋をするというお話でした。

高瀬は自分がゲイであるという事実から目をそらし否定して生きてきたので友一にもなかなかカミングアウト出来ず…
更にはオープンにしている友一に対して「変な目で見られないか?」と言ってしまうような無神経さもあって、すごくヒヤヒヤしました(汗)
そもそも自覚するまでは女性と付き合うことが出来ていたなら、それはもうゲイではないのは…?とも思ったり。
自分を偽ることが出来る人と付き合うということは、ノンケに裏切られてしまった友一にとってとても大きな決断で…
なので、是非とも付き合うときの決意通りに高瀬には過ごしていってほしいなと思いました。

0

コミカライズの難しさ

小説は未読です。
表紙の美しさに惹かれて購入しました。

ゲイと自覚しつつも、そんな自分を受け入れられない。
女性と付き合って、普通に結婚して、普通に家庭を持って…。
そういう風に生きられると思っていた高瀬が、彼女との待ち合わせ場所でよく顔を合わせていたゲイの友一。
遅れて来る彼氏に嬉しそうな笑顔を向ける友一のことが気になって…。

自分自身を偽る生き方しかできなかった自分とは対照的に「つらいこともあるけど、これが俺」と前を向いて言える友一。
そんな彼と親しくなっていくうちに惹かれているのに言えなくて、誤魔化してばかりの辺りは本当にもどかしい。
「普通であること」にこだわり続けてきた自分を捨てるのはとてつもなく怖いだろうから、高瀬の逡巡も分かるし、元カレのことで友一が「女性と付き合える人とは付き合わない」と怖がるのも分かるからこそ、高瀬が踏み出す瞬間を今か今かとドキドキしながら読めた前半。

後半になってコミカライズの難しさを感じました。
原作付きの場合は、原作ありき、原作ファンありき、で。
「このシーンは外せない」とか「ここは原作ファンに評判の良い流れで…」とか、縛りがきつくなるものなのでしょう。
文字で表現された世界をビジュアル化するというだけでも、原作ファンの方の持つイメージを壊してはいけないというハードルもあるし。
そういう試行錯誤を経て出来上がった作品だというのは重々承知なのですが、多くのコミカライズが「原作を読んでいたらスムーズに読めるんだろうな」という「ダイジェスト版」になってしまっている印象がどうしても拭えなくて…。
この作品も後半に行くにつれて、同じ感想を持ってしまいました。

前半のシリアスさから、後半のちょっとコミカルな感じへの移行がうまく伝わらなくて、原作を読んでいないわたしには、海外の方の描いたBL(感情の変化が突然だったり、シリアスなのに突然おどけてみたり)のように感じられました。
テーマもいいし、作画もいい。
前半の心理描写もすごく良い。
だからこそ後半も高瀬の心情をもう少し丁寧に描いてほしかった。
やっと自分を解放して浮き足立って、女性とのデートの経験は豊富そうなのに初心者ばりにぎこちなくなってしまうというのが、よーーーーーく考えれば分かるけれど、伝わって来ないんだなあ…。
「急に童貞臭撒き散らし始めて、どうした!?」と思ってしまって。
わたしの力不足なだけかもしれません。

小説とマンガでは同じページ数で表現できるボリュームが全く違いますよね。
だからこそコミカライズは難しいんだなあ、と再認識した1冊でした。

1

高瀬がまるで別人に?

去年から気になってました。表紙といい原作が安西さんといい。

二人とも幸せになってよかった!
伊藤が元カレを引きずりながらも高瀬に大切にされて、幸せを感じるところ。元カレをふっきれるところ。
高瀬が伊藤にどんどん惹かれて、なんとか想いが通じてからはやっと本物の恋の幸せを実感するところ。カッコつけてたけど結局気持ちのまま伊藤にぶつかるところ。

最後の年賀状のあたりではもう高瀬は別人でしたね。

高瀬の葛藤や伊藤の偏見を乗り越えて明るくいるところ、そんな二人が恋人になれて二人で大切に幸せになるところ、よかったです!

0

嘘つきさんが誠実な彼氏に。

 受け様はゲイであり、恋人だと思っていた男からは結婚するから、と振られてしまった友一。

 攻め様は、自分がゲイであることを認められず、偽りだけど周りから認められた、ほどほどの幸せで妥協しようとしてた高瀬。


同じ場所で待ち人を待っていた、という連帯感のあるもの同士の2人が、恋人に去られた者同士で親しくなっていく。

ほぼ攻め様の高瀬視点で進むお話なので、どんどん友一に惹かれている高瀬の気持ちがとてもきゅんきゅんでした。

想いが溢れて友一に告白しても、保身からゲイであることを告げられなかった自身の不誠実な態度の為、ふられてしまう。

こっから、友一に対しては絶対的に誠実であろう、と頑張る高瀬に、がんばれーとエールを送りました。

ようやく恋人となった2人はそのまま友一の部屋へ。
ここの初えちの事後のシーンが、めっちゃ好きなんです。
友一の為にいそいそと身体をふきふきしてあげて、高瀬ってば浮かれてるのもあるんだろうけど、当たり前に気遣いができて優しい。
そんな優しさに触れて、涙ぐむ友一に、どんだけ元カレはダメダメだっんだってムキーってなりましたけどね。
高瀬はなにげに彼氏力高いから、これから友一も幸せになるね。

カップルになって終わりじゃなく、まだラブラブの最終話があるのもまた嬉しい(о´∀`о)
2人の嬉し恥ずかしの恋人っぷりが初々しくって楽し〜。

書き下ろしも、ばかっぷりが炸裂してて、ステキでした。

4

両方読んでの感想として

原作小説の方は既読。
そして、小説の方を先に読んでいたせいか、小説から感じるイメージが強くコミックスの方は薄く感じてしまった…
これはコミカライズ担当の須坂先生のせいとか、そういう事では全く無いです。
完全に個人的な感覚だと思います。
私の感覚では、小説、というより文字/文章で表される登場人物たちの心の動き、感情がより深く、より詳しく感じられたのだと思います。
特に、2人の初めてのセックスの場面でその対比・違いを強く感じました。
小説では攻め視点が強く出ていて、男とは初めての行為なのに止められない激情、という描写がとても印象的でした。
ここはコミックスでは比較的あっさりとしていたかな…
薄い、といってもそれは「誰にでも読みやすい」という事でもあるので、コミックスは万人におすすめ、コミックスで興味を持ったら小説も、という流れでも良いのでは?と感じます。

0

betterhalf

久々に読み返しました。あらためて読むと、おお…めちゃくちゃラブストーリーです。

なかなか、自分に正直になれない男、高瀬。
セクシャリティに気がついても世間一般の見る目から外れた事は出来ないわけです。
でも、これって当たり前ですよね。上手く生きるためには皆そうです。

もちろん、防衛しなきゃと思います。
だけど、人を好きになるのに自分自身を偽るのは辛い。辛すぎる。
そんな時に出会った友一は、ゲイを偽らないで生きている。だけどゲイであることで、辛い恋もしているんです。

ひたむきで、人懐っこくて何よりも一緒に過ごす時間が楽しい相手。
そりゃ、好きになっちゃうよ!惚れちゃうよ!
友一との出会いが、高瀬の心と行動に変革をもたらしたと言っても過言じゃない。人は、必要としている人と出会ったら変わるんだなぁと思いました。
もちろん、友一にとっても高瀬は必要としていた人だったのだなと感じます。

この2人の初めてのえっちは、いや、眼福…
高瀬の顔が、身体が良い…
友一が、キレイ(高瀬も言ってる!)
思いがぶつかった良いものでした。その後のお付き合いも良きかな❤️

思い切り好きな気持ちを向けられるbetterhalfな感じが、良い読後感の作品でした。

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