みはなだペクトライト

minahada pectolite

みはなだペクトライト
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神94
  • 萌×274
  • 萌50
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
17
得点
921
評価数
223
平均
4.2 / 5
神率
42.2%
著者
那梧なゆた 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784834264234

あらすじ

いつも学年テストの成績1位の川瀬翔也は、ある日自分のことを毛嫌いしている同級生と出会う。
それが学年2位の栗原菊だとわかり、はじめは嫌な奴だと感じるが、
食事よりも勉強を優先させ成績に固執する彼のことが、何故か気になってしまう。
そんな中、中間テストの結果が発表され、再び「2位」という自分の結果を知った栗原。
表情をゆがめる栗原を見た川瀬はどうしても彼を放っておけず…。

面倒見のいい秀才×繊細(でも男前)な努力家の、等身大ハートフル・ラブストーリー。

表題作みはなだペクトライト

高校生,学年首席
高校生,万年2位

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数17

恋と青春の甘酸っぱい1ページ

勉強きっかけで繋がる高校生2人の姿が爽やかでキュンがいっぱい。恋を自覚して悩み葛藤するところも初々しくてドキドキしました^ ^
学年一位の川瀬にライバル視する栗原と、お節介で世話焼きの川瀬のライバルBL。学園生活を舞台に深まっていく、ライバルを超えた友情や親愛、情愛に、たくさん酔いしれました。

嫌いな相手を好きになっていくところ、親友だと思っていた相手を恋愛的に好きになっていくところ、高校生の甘酸っぱい空気感で爽やかに流れゆくストーリーが実に心地よかったです。
勉強を通して得ていく友情がどんどん深くなっていって、ライバルから特別な存在になっていく流れがとても自然体。自分以外の同級生と仲良くしているところを見て、モヤモヤする青臭い嫉妬心にニヤニヤしたりと、甘酸っぱい恋の芽生えに萌え心をくすぐられました。
ふいにキスをして、理性より本能が勝ってしまった優等生の苦悩もまた可愛くて、これぞBLって感じの甘いドキドキ感が最高です。勉強会をしても身に入らないそわそわした川瀬にも、いざというとき日和ってしまう川瀬の背中を押す、栗原の男前さもまた萌えどころ満載です。
 
優等生2人の切磋琢磨する甘酸っぱい青春ストーリーがイチオシの作品。丁寧で繊細な心理描写もとても素晴らしかったです。

1

同級生でライバル

学年1位の川瀬が2位の栗原を認識したところから始まります。

世話焼きな川瀬はいつもしんどそうで昼も全然食べてない栗原を放っておけず、栗原を構うようになり徐々に距離を縮めていく様子は見ていて微笑ましいです。

何気なく栗原にキスしてしまった川瀬が栗原を好きなんだと気づくところには萌えました…!
想いが通じるところは焦れったくてキュンときます。
これからもお互いを高めあっていけそうで幸せなハッピーエンドでした。

初夜はありますが、修正が必要なシーンはありません。
どこまでも優しい川瀬とどこまでもツンな栗原が良かったです。

1

もう曇った目では高校生ものが読めない(泣)

表紙の栗原がキレイですね。
自分まだまだ内容によっては高校生ものいけると思ってたんだけど…。

栗原の成績と母の件があっさり解決したあとはもう…。
いやいや、川瀬の世話焼きのおかげでちゃんと栗原は母と向き合えて言いたいことを言えたんだけど。

川瀬も本当はこんな生活がキツくて、今度は栗原にちゃんと言えって感じになって、キスして…。

うーん、いや高校生だし家族関係濃いよね。川瀬は三兄妹で母子家庭の長男だし。
高校生ならではの世界観あるよね、委員とか学祭とか。

もう遠い昔すぎて、あと現実が辛すぎて繊細な高校生ものが曇った目では読めませんでした。トホホ。

0

青春だね〜

学年1位と、2位の高校生のお話。

受けの菊は、ただ母親の嬉しい顔が見たかったんだね。その為に、何としても1位をとりたかった。これが、物凄いプレッシャーで押しつぶされていた。
攻めの川瀬は、父親の死に直面。これまた、親に迷惑をかけたくなくて、勉強を頑張っていた。

どちらも、家族思いの息子達。

菊は、母親に自分の気持ちを言えて良かったね。母も分かってくれて、1件落着。

この物語は、お互い支え合うと言う所がテーマで、とても良かった!

1

真面目でピュアな2人

真面目で優しいが故に弱音を押し殺してきた2人が出会うお話。

弱っていることに気づいてくれて、弱音を受け止めてくれる相手に出会えてよかったね;;となりました。
相変わらず那悟なゆた先生の絵が好きすぎます。

1

将来にたいする考えが垣間見えたらよかった

とっても良い本なんですが、何かが足りないなあ、という読後感。なんだろう?と考えたところ、秀才ふたり(学年ワンツー)、愛のある家庭、どこにでもいそうな普通のダンシコーコーセー。だとしたら、将来への不安とかが、多少出てきてもいいのでは?(もちろん、そんなもの気にしなくていい世界が最高なんですけど!)

「そしたら俺が嬉しいから!」という言葉に、すごくカワセくんの人間性が詰まっていて。彼はこれからもきっと、あらゆる場面で苦労を重ねるだろうなあ。そんな時、キクくんはどうするんだろうか?彼を支えるには、ちょっと未熟かな?

でも、青春の1ページ。愛されている自覚はあるのに、なぜか独りぼっちな気持ち。相談すればいいのに、相手はいるのに、できない。そんなところが、ばっちり表現されていました

0

頭はいいのに不器用で

萌える!!
オカン系DKと切羽詰まり系DK、イイね!

成績で1位を取るのが当たり前だった栗原前に突如として現れた、高校入試以来ずっと1位を取り続けている川瀬。
どんなに頑張っても、睡眠時間も食事の時間も削ってすべてを勉強に当てても勝てない相手に、言いようのない苛立ちを覚えていた栗原だったが…。

栗原の態度がものっすごく悪いんですよ、登場時から。
切羽詰まり過ぎた様子から、事情は言われなくても分かる。
一方の川瀬が1位を取り続ける理由も、何となく読み取れる。
お互いに引くに引けないからどうしようもない。
だからと言って相手に当たるのは違うのに、理不尽に当られたオカン系、大人です。

ふつうであれば「栗原!ちょっとここに正座しなさい!」って言いたくなる展開なのに、常々自分の短気を持て余しているくらいなのに、栗原にイラつかずに読めたのは、すべて川瀬のおかげさまです。
この子、すごいですよ。
自分にキャンキャン噛みつく犬、もしくは毛を逆立てて威嚇してくる猫を素手でぎゅっと抱きしめちゃうような子です。
そんなふうにされたら威嚇していた方も「あれ?」ってなるし、構われて面倒なのに、構われないと気になっちゃったり。
この関係のバランスが逆に心地よく感じられました。

川瀬と知り合って仲良くなったことで、他の生徒への当たりにも変化が出てきた栗原に、川瀬が「ん?」となる辺りからは、ひたすらにやにやして読みました。
鏡があったら100%気持ち悪い自分とご対面できるくらいにやにやが止まりません。
可愛いんですよ、2人とも。
ちょっともやっとなってる自分に戸惑う川瀬も、鈍感な栗原も。
初キスも可愛いし、その後の流れもこの2人ならではって感じで可愛い。
何をしても可愛くて、結構肝が据わってる栗原も可愛いし、もじもじしてる川瀬も可愛い。ノンストップにやにやでした。

タイトルの意味が分からなかったので調べました。
「みはなだ」=水色
「ペクトライト」=鉱石の一種。ソーダ珪灰石。白と水色が混じり合った希少石。
パワーストーンとしての意味合いが「おおお」だったので、蛇足とは思いますが。
1) 外部から受けた傷やダメージを癒す効果
2) 物事の本質を見抜く
3) コミュニケーション能力を高める効果
すごくないですか?びっくりしません?タイトルに込められた意味よりも、こういうニッチな知識に驚きます。

蛇足ついでに。
ラストの順位表ですが、わざと順位が見えないようになっているニクイ演出。
わたしは「同点1位」と読みました。
みなさまはいかがですか?

2

ソーダ珪灰石

あまり硬くない石
青春ですね

◾︎川瀬(試験は常に学年1位)×栗原(同じく2位)
1話読んで今は栗原を可愛いと思えないかもしれないと思いそっとじ…そこからあたためてました。

久々に読んで、よかった〜!あたため勝ちです。ツンデレが読みたい気分だったのよ!ツンツンツンツンツンデレぐらいだけど!

栗原が川瀬の前で感情を爆発させて泣く栗原のシーンのパワー!!!その後の対母との会話はあっさりでしたが、まさに「意外とそんなものだ」という落とし方なのかな。
中盤ちょっと失速しましたが終盤の告白シーン特に好き。栗原のせっかちで結論を急ぎたがる感じも、賢いのに急にIQ下がった川瀬もまとめて抱きしめたい!川瀬の鼻の穴すら愛しい笑
「めちゃくちゃすきでしかたがない」この頭弱そうなモノローグが川瀬のものだという愛しさ!

描き下ろしの図書室…青春さとエロさが濃ゆくてたまらん。
萌〜萌2

2

青く澄んで、傷つきやすい。

表紙の黒髪の彼が向ける眼差しが印象で、きっと大人しくて可愛らしい子だと勝手にイメージしていました。

読んでみると、彼、栗原菊は結構性格捻くれていました。とにかく学年テストの順位にこだわり、2位止まりに焦り、周囲を遮断、いつもピリピリしています。

対して学年1位の川瀬。おおらかで、世話焼きタイプ。不機嫌な栗原が心に何かをため込んで限界になっているのを察知します。

結果、栗原が自分の為じゃなく母親の為に1位になる事とか、今まで人に言えなかった事を少しずつ川瀬にだけは話せるようになります。憎まれ口もお互いに言い合える仲に。

付き合い方もごく自然でした。さらっとキスしてからの、モダモダして川瀬からの告白。お互いすでに意識し合っての事なのですが、栗原がリード取る形でした。

言いたい事言い合える仲って良いなと思いました。2人のやり取りが自然で、本当に日常にいたらいいなと思えるカップルです。





   

1

懐かない猫と世話焼きワンコ

なんと言いますか、受けのキャラが好きになれなかったです。
人に懐かない猫、という設定なのかとは思うのですが、図書室で勉強している生徒にそこは俺の關だから退け、と言ったりするような人物なので、全く好きになれないし、むしろこんな人をよく世話を焼く気になるな、という非リアルな感じしかなかった。

この作家さんの他の作品が好きで作家買いしていたので、何か期待外れで残念でした。

もちろん、そんな人物がだんだんと攻めには懐いてきて、ラブラブになっていくので、そのあたり後半だけ見ればまあよいのかもしれませんが、他人に対して横柄なことは変わらなくて、それが臆病なことの裏返しではなく単に性格が悪いのでやっぱり好きになれない。

2

純愛がみたい人に読んでほしい

がんばり屋の2人がお互いに必要になっていく過程が描かれていて、高校生の純愛が全面に押し出されたような作品でした。

文化祭の場面があるのですが、そこで「自分が知らない」と考えてしまい思いに気づくところでは読んでいる人にもドキドキを味わせてくれます笑
いきなり仲良くなる訳ではなく、相手に対する対応がだんだんと優しくなっていったり頼っていったり、理解しあっていく過程は見物です。
また、試し読みでも出てくる家庭環境はどろどろしておらず、
ただただがんばり屋な高校生同士が知り合って、わかりあって好きあっていく物語になっていました。

5

等身大の青春

ふたりの純粋さを感じられる清涼感のある爽やかなお話。

家族の期待に応えるために勉強に勤しむ菊。
それでもなかなか結果が出ない焦燥感、苛立ち、絶望感…
すごくリアルで…
一人で抱え込んでしまって潰れてしまう寸前の菊の心を
受け止めた川瀬の存在。

そして周りに気遣って、いろいろ引き受け過ぎてしまう
頼られお兄ちゃん気質の川瀬。
愚痴も言わずひとり背負い込んでしまう川瀬に気づき
心を解した菊の言葉。

そんなふたりが励ますだけじゃない、お互いを思いやって
自然体でいられるかけがえのない対等な関係性になっていく…。

かわいらしい嫉妬もしながら縮まっていく距離感…
キスをした後に何もなかったかのように振る舞う
ふたりがなんともいいかんじです(笑)

『すき』を自覚した時の川瀬!
顔を真っ赤にして悶えている姿にきゅん♡
それに比べて菊は『…嫌いじゃない』って!
もう、素直じゃないんだから(にやにや)!
高校生の不器用さかわいすぎます。

お互いの家での勉強会とか、お泊まり会とか…
学生らしさが垣間見えてほっこりして、
川瀬家でのふたりの雑魚寝にじんわり萌え…
早く一緒のお布団で寝たらいいのに!!と
やきもきしてしまいました(笑)

5

2人が出会えて良かった

「みはなだ」ってどういう意味なんだろう?という興味から手にとったこちらの本。
検索してみたら色の名前でした。藍染めの薄い色のことだそう。漢字では「水縹」と書くようです。タイトルカラーにも使われていますね。
物語も色のイメージ通り澄んだ色で、読むにつれ、すーっと気分が明るく清清しくなっていきます。

ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー

最初のほう、受けの攻めに対する態度は、子どもっぽく見えて疑問でした。でも行動の理由を聞けば納得。
その理由を泣きながら吐露する受けの表情が堪りませんでした。こちらまで涙ぐみそうになるほどの迫力があります。
攻めに受け止めてもらったことにより、彼の問題は解決します。

攻めは父親が亡くなったことにより、必死に自分を奮い立たせて頑張っている努力家。双子の妹たちのお世話をしたりと家事をこなします。
さらにその人の良さそうなオーラにより、学校の行事ごとにもかりだされてしまいます。いろいろと重なったことによりいっぱいになった攻めを救ったのは受けでした。

受けが攻めに救ってもらった方法で、今度は受けが攻めを救います。
この相互に干渉する関係が堪りませんでした。

その後、じれじれと2人の距離が詰まって行く時間がもどかしくて...等身大の初々しい高校生の恋愛を覗いている気分になります。
そして行為に至る際の、受けの男前さが発揮されてなんとも...いちいち可愛くて萌えのツボを抑えてきて最高でした。

攻めの双子の妹の可愛さもたまらないので、ぜひ読んでみてください~!

3

ライバルでありながらお互いに支えあう二人、最高。

作家さん買いで新作ということで楽しみで読み始めたんだけど、栗原(受け)の母親にムカついてしまって途中で一度読むのをやめました。

顔色悪く頑張り続ける息子のことなど何も見ておらず、当然のごとく一位を要求する母親のせいで、栗原が常に眉間にシワを寄せてピリピリと自らを追い込んでいる姿が辛くて苦しくて。
どんだけ頑張っても、どうやっても一位にはなれず、絶望のあまり泣くところが可哀想で可哀想で……。

川瀬からのアドバイスとおまじないのおかげで勇気が出た栗原は、初めて母親に物申すんだけど、それを聞いてあっさりと母親は反省しちゃうところが拍子抜けというか、息子を鬱の一歩手前まで追い詰めていたくせに急にまともな感覚取り戻しちゃってどうしたの?とすら思ってしまいました。
息子からの物言わぬSOSに気づかないような愚鈍な母親だからこそはっきりと言わないとわからなかったのだろうとも思うし、だから川瀬がいてくれて良かった、アドバイスしてくれて良かったねというところに繋がるのですが、なんかモヤモヤ……。
でも、母親は第二話で消えてくれるので良かったです。

川瀬サイドのお話になる第三話以降がとても好き。
いつもいいお兄ちゃん、いい級友でニコニコし続けるのが時々辛くなってしまう川瀬の姿を見て、「お前のことは誰が応援してやれんの?」と言う栗原がいいわー。
そして川瀬が思わずキスしちゃうまでの流れがすっごく好きです。
なんか、つい吸い寄せられちゃった……みたいな空気感が映画を見てるかのよう。

栗原がツンと男前とデレがいい塩梅で混じってて、言葉はキツくてそっけないのに、顔は赤く染まってるとかかわいい。
そして川瀬は人の良さとおせっかいさで最初こそぐいぐい来てたのに、栗原のことが気になりだしてから微妙にヘタレてモジモジしちゃってるところが、これまたかわいい。
そんな二人の距離の縮め方が絶妙で甘酸っぱいので、読んでてつい頬が緩んでしまいます。

川瀬が「栗原に会えて良かった」と言うところ。
ほんとそうなんですよね。
栗原もそう思ってるのが分かるから、読んでる私もお互い出会えて本当に良かったねと思えます。

3

支え合っていける2人

鈴丸みんた先生の作品が好きで、
『ゴールデンスパークル』とこの作品とでお互いの推薦帯を描いていらっしゃるのが気になり、購入させていただきました。


感想としては、男子高校生って最高…!
色々なことに悩めるDKがお互いに補い合い、支え合うことを学んでいく、心温まるお話です。

最初読み始めた時は栗原くんが思ったよりかなり口が悪く、情緒不安定で…
あ、これは行き過ぎかな…ちょっと私には合わないかも…と思いましたが、ちゃんと反省して川瀬くんに懐いてくれたのでよかったです。
やっぱ若いと心が不安定になりがちなのかな…
川瀬くんがいてくれて、お友達もできて本当によかったなと思います。

そんな川瀬くんも同い年の高校生。
おせっかいも手伝って色々引き受けてしまい、家のこともありいっぱいいっぱいになってしまいます。
大変でも表に出さない川瀬くんに気づいたのは、川瀬くんのおかげで少し楽に生きられるようになった栗原くん。

勉強ではライバル、でもお互いにこれからずっと支え合っていける、そんな2人の未来が思い浮かぶラストでした。

栗原くんがすんなり恋愛感情を受け入れたのが男前だなと思いました(笑)
初めての時も栗原くんが乗り気だったのが可愛かったです。


大きな山があるわけではないけれど、ふとした時に読み返したくなる、そんな作品です。



5

支えられて、支える

『等身大ハートフル・ラブストーリー』
読み終えた後、まさにこれだなと。

高校生がそれぞれ抱えてるしんどさや悩みがあり、
ちょっとしたキッカケが好転へと向かったりする姿が等身大です。
気持ちが分かりすぎて読むのが重い場面もありました。
家族が絡むのに滅法弱いのでもらい泣きする場面も…(;///;)

また攻めが面倒見の良い男の子なんですが、
面倒見の良いいばかりに一方だけが支える関係じゃないのがすごく良かったです!!!!

攻め・川瀬は、人当たりが良くて周囲からの信頼も厚く頼られやすい人で、
受け・栗原は、川瀬とは真逆で人を寄せ付けないオーラと常にイライラを纏ってて。

受けが攻めに感化されてだんだん周囲と馴染むというのは割とBLあるあるだと思うのですが、
(良い表現が見つからないので正しい言い方かわからないけれど)川瀬と栗原の関係は常に対等なのです。
面倒見る側と見られる側ってどうにも庇護欲がからんで一方的になりやすそうなのに
栗原は庇護者という雰囲気は全然なくドンドン強く逞しくなっていくのが胸熱で…!!!
一方 川瀬も、本当は頼られまくって少し疲れてる気持ちを、栗原にそっと預けられる。
高校生の男の子が支え合ってる姿にめちゃくちゃ萌えます(∩´///`∩)

栗原は強迫観念に捕らわれていて心の余裕を失っていました。
そこから自分を解放出来たのは川瀬の存在がおおきいです。
周囲の明るさも手伝って栗原が少しずつ余裕を取り戻すのにジンワリ(;///;)泣
と、同時に、友情間に少しずつ少しずつ恋っぽさがうまれてニヤニヤが止まらなかったー!!

告白?というか互いの気持ちを確認し合うシーンがとても良いのです。
しどろもどろ遠回しなまどろっこしさにキュンキュン(∩´///`∩)

川瀬:「またキスしたいって言ったら、栗原は嫌かな…」
栗原:「…したいならすれば」
川瀬:「そっ…か…」(ドキドキドキドキ)「じゃあ…」(ドキドキドキドキ)

何このかわいいやりとりはーーー!!!( ´艸`)
このシーンは最高にニヤニヤした。可愛すぎるぞ!高校生!!
この先は川瀬がちょっとヘタレで栗原がスパスパ進めていくのが微笑ましいやら笑えるやら。
栗原は最初の繊細さから一転、強くて男前な受けでカッコよかったです♪

描き下ろしで誰もいない図書館でキスしてるのも最高に萌えました。
不意に顔が近づいてキスする前のドキッとする一瞬がッ///
これだから男子高校生ってやつぁ・・・+゚。*(*´∀`*)*。゚+

8

心があるから痛いんだ

こちら、高校生同士のピュアで等身大なラブストーリーになります。
めっちゃ良かった! めっちゃ良かった・・・!!
作者さんの作品をご存知ない方も、これを機会にぜひ一度読んでいただきたい!

青春って、切なくて、時に痛くて、そして甘酸っぱい・・・!!
皆、一生懸命なのです。
「うおおーーー!」と転げまわっちゃいましたよ。


内容ですが、面倒見のいい秀才・川瀬×繊細な同級生・栗原によるピュアで透明感のあるラブストーリーになります。

テストでいつも学年一位の川瀬。
自分を気嫌いしている同級生・栗原に刺々しい態度を取られ、最初は嫌な奴と言う印象を抱きます。
ところが学年二位である彼の、いつも追い詰められたような姿に、何故か放っておけずー・・・と言うものです。

で、まずこちら、最初こそいつもイライラと嫌な奴の栗原ですが、実は彼が相当追い詰められてる事が分かって来ます。
これまでずっと一位を取って来たのに、高校で初めて二位になってしまった彼。
親の期待に応えたい。
そして、失望されるのが怖いー。
頑張っても頑張っても、襲ってくる容赦の無い現実。
初めての挫折にもがき苦しむ高校生の姿が、本当に等身大で描かれています。
なんかもう、読んでいて痛くて痛くて仕方ないんですけど。

で、そんな栗原を何故か放っておけず、ついついうるさく構ってしまう川瀬。
川瀬が栗原の事を、気になって気になって仕方ないと言う心情なんかがですね、実は良く分かるんですよ。
だって、この栗原と言う青年、何故か庇護欲をそそると言いますか、それこそ放っておけない感じなのです。
いや、本当に作者さんがお上手なのです。
泣くのを堪えてる顔とか、それでも耐えきれずポロッと涙をこぼしてしまう瞬間とか。
そして、こらえていたものが決壊し、心をさらけ出しちゃうシーンとか。
川瀬の前で、「失望しないで・・・」と涙を見せるシーンには心が締め付けられましたよ。

ここからですね、本音をさらけ出した事で、グッと近づく二人の距離。
上手いのが、栗原の「辛さ」だけでは無く、川瀬には川瀬の未熟な部分があってと語られる事なのです。
そして今度は、栗原がそんな川瀬の救いとなるー。

最初こそ繊細な部分が前面に押し出されていた栗原。
川瀬から貰ったほんのちょっとの勇気により、彼は現状から抜け出す事が出来ます。
そして、元々の栗原と言うのは、かなりの男前なのです。
くっ、直球で心に切り込んでくるのが胸アツなんですけど。

で、こんな風な印象的なエピソードを得て、近付いてゆく互いの気持ちー。
もうここからがですね、甘酸っぱくて甘酸っぱくて悶絶って感じになるのですが。
何故かは分からないまま、無意識にしちゃったキス。
そこで初めて恋愛感情を意識しー、と言った具合で。
互いを意識しあっている高校生同士ですよ。
こう、あまりの初々しい反応なんかに、こっちも読みながら萌え転がっちゃう感じなんですよ。
いや、細かい萌えで申し訳ないんですけど、泊まりで服を貸してもらおうとして、自分にはキツイ事から、栗原の細さを意識して赤くなってる川瀬とか。
個人的に、こういう描写にやたら萌えちゃうのです。

とまぁ、高校生同士の甘酸っぱくピュアなラブストーリーを、とても丁寧に、また心情なんかを深く掘り下げて描いた超名作なのです。
全然、魅力が伝わってなかったら申し訳ありませんって感じなんですけど。

ところで、こちらの帯ですね、鈴丸みんた先生が推薦を描かれています。
これまたとても素敵でした。
鈴丸先生も大好きなので、めっちゃ得した気分ですよ。
あと、エロ少な目ではございますが、超初々しいエロが可愛い過ぎてめっちゃ萌えました!!
いかにもこの二人らしいエロなので、ぜひ皆様も萌え転がって下さい。

14

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