条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
hi ni nagarete hashi ni iku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
同日に発売された「憂鬱な朝」を読めずにいる。だって、読んだら終わってしまう。
そんなのきっと、耐えられない‼︎‼︎ というので、こちらから読むことにする。
そして、やっぱりコレ、BLでいいじゃん!と、思ってしまう。
鷹頭は、虎三郎には商才が無い、と言い切るが、彼の先見の明?その物事を推進していくセンス?
のようなもの、を感じ取っていて。何かと彼を助けていく。
大番頭の牛島に「この先、三郎坊ちゃんを裏切るようなことをすれば、容赦しない。」と、詰められ、
意味ありげに笑うのだが、多分この男は友情とかそういうものを信じて無くて、利用出来なければ捨てるのだと思う。なので、そこは今後の展開如何では無かろうか。と、匂わせている。
少しだけ、二人のロンドン時代の話が差し込まれていて。何と⁈ 二人は一緒の部屋を借りている。
鷹頭の住む部屋に、節約の為に虎三郎が転がり込んだという。
BL的には、こんな美味しそうな設定は無い! 鷹頭、虎三郎をいいようにしてしまえ!
などと不埒な考えが頭をよぎる。
もちろんそんな事は無く。このロンドンで二人は商売やVMDの見栄えや、どういうことに客は興味を惹かれるのかを学ぶ。そして、鷹頭は、虎三郎の商品への審美眼と愛情を知る。これもセンスの為せる技。
日越や黒木屋のように経費をかけられない三ツ星は、虎三郎の機転で新しいことを思い付く。
素晴らしいのは、虎三郎には人を惹き付ける魅力があって。それがいい声だからだと、時子などは思うのだが、そうは思わない。虎三郎は、まず人を認める。認められることがどんなに嬉しいことか。それをナチュラルにやってのける。人心掌握に長けているのだ。文句ばかり言っていた店の者達も、段々と動かされて行ってしまう。虎三郎は一人では無くて。結局店の者全員で、開橋式に向かっての準備を整えていくのだ。とても鮮やかな手際で、胸のすくようなシーンだ。
また、女だからと言って、同僚達に意地悪をされて、仕事の無い時子が、得意先にお使いに行くシーンも好きだ。時子は出しゃばって、そのストールにブローチを合わせたらいいと提案する。
お得意先の奥様は後で、ブローチを所望するのだ。これは、今で言う外商の始まりなんだと思う。
日本橋三越の上得意は、ほとんどが外商で買うと聞く。営業が車に商品を乗せて、御宅へ訪問するのだ。一番の上顧客様は年に2億もお買い上げになると聞いた。すごい世界だと思う。
虎三郎が在庫の処分に頭を悩ませているところも好きだ。本当に良いものはまだ売れる(可能性がある。)問題はそうでも無いもの、ただ古いもの。あからさまに値下げをすれば、ブランドの価値は下がる。先日もロンドンの有名ブランドが、その価値を下げ無いために何十億もの在庫を焼却処分したことがニュースになっていて。時事問題的にも現代と巧みにリンクしていることが、この物語の面白いところだとも思う。
時子や、店を訪れた女の子が、鷹頭の背の高い男前っぷりに見惚れるシーンがあるが、後半には王子様、現る!流行作家の白石辰春という、この男に宣伝でも書かせるのか?と、思ったが、ハタと気付く。この男は夏目漱石なのだと。(胃弱だし。)漱石が朝日新聞に連載した「虞美人草」が流行って、三越は「虞美人草浴衣地」を売るのだ。それが物凄く流行ったという、有名な事実がある。
1巻の時もそう思ったけれど、もぅこれ三越の話じゃん!などとやっぱり思ってしまう。
私は漱石がとても好きで、「虞美人草」の物語もとても好きなので。次巻へ続く物語がそうであったら嬉しいな、という願望も入っている。そして、白石が漱石であったなら、こんなに美形に描いてくれたことをとっても嬉しく思うのだ。
鷹頭玲司と星乃虎三郎の話です。
ぶっちゃけ、BLでもいいのでは?と思いますね。
大正時代(と思う)で女性が働くのは珍しいとはいえ、「女」だからという理由であんなにボロカスに言われて涙目になりながらも言い返せる時子はすごいと思いますね。(私だったら絶対泣くし、辞めますw)時子には本当に頑張ってほしいですね!
虎のロンドン時代の話が少し…
一緒の部屋に住んでる(といっても足の踏み場がないくらい荒れ狂ってましたがw)とかBLなら絶対何かあるやつ~って感じですが、非BLなので、そんなことは全くなく…
あと、在寅さんはホントどこに行って何をしているのやら…
そして新キャラの病弱イケメンの王子様も登場しますし、続きが気になりますね!