条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
happy end wo yakusoku shimasu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
kindle unlimitedにて
学生時代に好きだった先輩と偶然再会し、職も家も無いというから自分のマンションにあげ、そこから同居が始まります。
私の大好きな小説「期限切れの初恋」(木原音瀬さん)と重なる部分があり、好きな人はこの作品も好きかなと思います。
大好きな先輩を独り占めで囲える、頑張って仕事して良かった…!外に出ないで傷付かないように、ずっとここに居たらいいよ、働かなくていいよと、椿は再会し同居することになった下野先輩をグイグイと引き込み甘えさせます。ヒモというか溺愛というか優しい軟禁というか、自堕落な人にとっては夢のような待遇。変な薄暗さなく清々しい程の依存執着ど直球です。
椿は下野が出て行けば自分の事に関心が無くなると知っているので引き止めます。
この作品で凄く良いなと思ったのが、とにかく椿は居続けて欲しい先輩を脅迫しないし縛らず縋らず、ひたすら甘い言葉を投げかけ続けるところです。社会と人格的に許されないような甘さでも、「ヒモだなんて思ってません 俺がここに居てほしいんです」「あなたが下野健太郎である限り 俺はあなたが好きです」こんな責任転嫁&自己肯定感爆上げなセリフを言われて立ち上がれますか?再就職なんて出来ない(する気おきない)よ……と自問してしまいます。
そしてそれでも離れてみて、下野は椿とのやり取りを思い出し寂しさと優しさを感じます。この下野と椿の部屋のギャップがまたとても良いんです。
絵も展開もエロも目が冴えるようなものではなく落ち着いた、執着好きならお勧めな作品です。
溺愛系、好きです。
盲目的になればなるほど、萌えが増します。
だけどこの作品の溺愛系は、盲目的になればなるほど怖かった。
婚活パーティで、高校時代に憧れた先輩・下野と再会したエリートリーマンの椿。
職なし、家なし、一文なしの下野を家に連れ帰り、住ませることにしたが…。
同居話は、食べ物が出てくる確率が上がるのと、日常の中に潜む萌え見つける楽しみがあるので大好きです。
食べ物っていいですよね。食べ物大好き。
ただこの作品では癒しの空間であるはずの「家」が、どんどん息苦しい鳥籠になっていくので、一般的な同居話で得られるほんわか感はありませんでした。
そもそもがほんわかいちゃあまという表紙の雰囲気とは違っていて、メインのテーマは「大切な人と向き合うための一歩」。
内面を抉るような場面が多くて、軽いノリはあるものの、結構重めでした。
プロダクトデザイナーとしてのキャリアを積み上げるために上司と関係を持った末、才能がないことを突きつけられて、残ったのは「男に抱かれたい体」だけという下野の過去が重い。
椿が盲信するきっかけになった高校時代の出来事も、自分のプライドを保つための手段だったことが分かって悲しい。
下野が人間の汚い部分や弱い面を全面的に担当しているので、なかなかヘヴィーです。
一方の椿もやや病んでます。
昔から「デキる」人間としてしか周囲に認識されなかった椿を、初めて「椿 恒」として受け入れてくれた下野。
ずっと忘れられずに想い続けた相手が、自分の手の中に落ちてきたことでがっちり囲い込む。
ターゲットを手に入れたストーカーみたいな場面もあって、結構怖かったです。
椿の下半身が、下野の些細な行動にも反応する辺りは単純に面白い。
一緒に生活して、椿のだだ漏れる強い想いに絆された下野が、世話する方と世話される方ではなくて、それぞれ自立した人と人として対等に向き合いたいと思うようになってからは、感動する場面もあり。
だけど、結局変わったのは下野だけ、というのが気になるんです。
椿は下野の全てを手に入れたい。
完全に自分の庇護下に置いて、「どこにも行けない」状況を作って、依存させたい。
それが前向きに変わったという描写がないのが心残り。
離れていても相手を信じられるように変わってくれたら、すっきり読めたのになあ。
行くとこないなら俺ん家に来てください!って引っ張られ下野は高校時代の後輩椿の部屋に転がり込んで。
いたれりつくせりで見返りも求めてこない。いてくれるだけでいい。
椿は高校時代の下野先輩をどうしてここまで?
下野の過去を聞いても全く動じず全肯定で。
やっと下野がこのままじゃ自分がダメになる。椿と向き合えない、やっぱりデザインの仕事したり自立したい!
うん、いいことですよ。なのに…。
下野の高校時代の本音を聞いても変わらない椿の気持ち。白状しちゃう下野が好きって。もう下野なら何でも好評化ですね。
新しい監禁物でしょうか。本気で言ってますからね。
家から外に出たら椿が傷つく、ずっと家の中にいればいいって。26歳の成人男性にそれはちょっと…。
下野が後出しの繰り返しがちょっと。
椿も下野に昔のキラキラした椿に戻って欲しくないのかな?それより庇護下にいて欲しいなんて…。
攻めに共感がいまいちできず。
高校時代の後輩×先輩の再会ラブ。
10年ぶりに婚活パーティで再会し、そのまま無職の先輩・下野が後輩・椿宅へ転がり込んでの同棲ヒモ生活。
高校時代から10年越しの下野への想いが募った椿は下野を手放したくないがゆえに溺愛。
そんな生活に「このままじゃいけない」とけじめをつけたのは下野。椿宅を出て再就職し、椿とちゃんと向き合う。
なんかね全然心に引っ掛からなかった。面白くない話じゃないんですけどね、受けも攻めもキャラに全然魅力を感じなかったしストーリーも印象に残るエピソードやセリフがなくて…。
タイトルの「ハッピーエンド」っていうのも取ってつけた感を感じました。
高校時代の憧れの先輩に再開したら、クズになっててヒモにしたお話です。シリアス調なのですが、わりと勢いで読ませる感じでした。先輩である下野、そんな言うほどかっこいいやつかー?と思うんだけど、恋は盲目だからか、椿は拗らせに拗らせてて下野一直線。囲って飼って家から一歩も出したくないほどの偏愛です。
下野が、身体で仕事を取ってた(上司に取り入ってた)ってエピソードが、このお話では必要だったんだろうけど、すごく嫌でした。それ以外のクズエピソードであってほしかったな…。でも再就職して自立してから椿に会う、付き合っても依存しない関係でいる、っていうのは良かったです。
椿は過去を見てて、下野は未来を見てるっていうのが最終的な2人の関係になったのかな、と思います。これからは2人で未来を見ていけるといいね。
椿が下野が下野であるから好きなのはいいと思います。条件ではなく存在自体を肯定している。
でも下野が出ていくことに反対するのは下野が言うようにヤバい奴だなと。
下野の自立を認めずそばに置いておきたい。下野が自立したら自分の所に帰ってこないと椿は思っている。椿は自分を信じることができず下野に依存している。視野が狭いし思考が硬直気味だし。
下野がダメになっていく過程はそりゃそうなってもしょうがないなぁと思えて辛かったです。
そこから椿に求められ甘えることもできて自立を目指すのはよかったですが、高校時代の話がきつかった。もしかして…と思ったら下野が椿のバッシュを隠して自作自演していたという。ケロっとした顔して下野もヤバいじゃないですか。
そんな下野がようやく自立して晴れてお付き合いしてタイトル通り。
なんだか鬱屈した話が多くて萌えどころがなかったです。