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kuragari de kuchizuke wo
この本2カップルのストーリーが出てくるのですが(同じ世界の)、二つとも大好きです。
何作か入ってるやつって、大体その中の一本が好きみたいなのが多いので、二つとも私の癖にヒットしてくれて非常にうれしい限りです笑
一本目は身体の関係から始まるゲイ×ゲイのお話です。二人ともリーマン。リーマンモノ、いいですよね。
攻め様・江藤サンと受け様・虻川サンは大学からの先輩後輩で、虻川サンは江藤サンの同期の志田サン(ノンケ)が好きで、江藤サンは先輩のことが前からすんごく好きだったという、三角関係ですねこれ。ひょんなことから、江藤サンが虻川サンに利害の一致を理由にセフレ関係を持ち掛けられて(虻川サンは志田サンに似てる江藤サンに抱かれる、江藤サンは性処理ができる(建前))、しばらく身体の関係が続いていたけども……という。
これさっき二回目読んでて気づいたのですが、最初からめちゃめちゃ江藤サンが虻川サンのこと好きなの滲み出てて健気が切なくてたまりませんでした。身体の関係持ち掛けるの江藤サンだし、虻川サンのことめちゃめちゃ気にかけてるし。。。
暗いところでいつも抱いてたのにミスって電気がついてしまったのをきっかけに、江藤サンめちゃめちゃ身を引くんですよね、つらい、つらいけど良かった!!!!!
最終的には両想いの大団円です。
そしてもう一本、こちらはその志田サンがゲイの料理人、相庭サンに落とされる話です。
これもね~~~~いいんですよ。相庭サン、過去にゲイバレしてトラブってるおかげで自分の性癖をオープンにすることにめちゃめちゃ抵抗があって。
でも結婚して家庭を持ちたい(周りに合わせてうまいこと生きていくために)とか、女の人は愛せないとか、ぐちゃぐちゃ葛藤しているところに志田サンと出会ってしまい!!!好きになってしまい!!!!告白してしまい!!!!!志田サン!!!!応えてくれてありがとう!!!!!!”抱かれること”を覚えていく志田サン、よかったよ……
ボーナストラックでトラブった元同僚とも一応和解して、そちらもよかったです。
二つとも3話構成なのですが、上手にストーリーが作ってあって、一冊で2冊のような満足感です。まあ私の癖に刺さるポイントが多すぎるのもありますが……(リーマン、ゲイの葛藤、身体の関係が先、くそデカ感情、相手が好きだから身を引くムーブ、などなど)
定期的に読み返していきたい作品です!!!
作家がいしております。
最近のものは、少し軽いな~という印象があった風緒さんですが、こちらはよかったですね。初期の作品のようです。
幼なじみではないが、大学の先輩と後輩2人の3人をめぐるお話。
今は同じ会社で働いており、主人公は先輩である虻川。虻川は学生の頃から後輩の江藤にずっと片思いしている。
それをもう一人の後輩、志田に気疲れ、江藤だと思って下さいと抱かれる。。
そんな偽りの体の関係から入った二人ですが、展開はまあまあ先が読めます。後輩の志田くんはきっとこうなんだろうなあ、という予想通り。
でも、切なかったり、報われなかった気持ちが救われたりと、読後感がとてもよい作品でした。
あと絵がキレイで、受けの虻川先輩が綺麗だし、攻めの志田がかっこいい。特にお話の途中で志田がイメチェンするのですが、これがまた短髪メガネで萌え。
標題作でキーパーソンだった江藤の恋展開も後半に収録されています。
表題作半分スピンオフ半分ですが、200ページありますので十分満足出来ました。
二つの話はほぼ同時進行なんですが、その平行感覚がとても面白くストーリーに反映されています。
表紙の雰囲気より本編は絵柄のせいか爽やかです。世間体的な内容も考えさせつつ・・やっぱり爽やか。登場人物もみな品があってステキだし好感度高。いろいろやっちまっても爽やか。許し方も爽やか。
ボーナストラック最高です!微笑ましくてやっぱり爽やかなギャグです。
王道な展開のお話でした
風緒さんの描かれる働く男はやっぱりかっこいいです
表題作は、受けの流され感じがちょっとひっかかるところもあるのですが、それがスピンオフの布石になっているともとれるので、まとめて読めるとなるほどなという作品です
2作入ってるので、展開が速くそれがもったいない気もしました
表題作の方は、後半ちょっと詰め込みすぎかな
スピンオフがあること前提だったんですかね
それぞれ一冊ずつでも面白い作品になったんじゃないかと思うと少し残念です
それくらい、登場する人物全員が魅力的な作品でした
とても面白かったです。
神評価でもよかったんですが、全体を通じて「あっさり感」があり、もう少し心を揺さぶられるくらいのドラマチックさがあれば最高でした。
もともと学生ものより大人の男の恋愛が好みですし、スーツが似合ってたのもいいし、絵柄もシュッとしてて素敵でした。
表題作の、暗がりで逢瀬を続けるふたり、という設定もロマンチックでよかったです。
表題作と、収録作品が同じ設定、同じ時間軸でのアナザーストーリーになってるので、一冊で読めるのはよいですね。
面白かったです。2つ目のカップルの話は雑誌で途中まで読んで気になってた作品でした。こちらのカップルのお話の方が好きでした。どちらの受けも攻めの気持ちを正面から受け止めて考えて好感が持てました。風緒先生の絵は綺麗なのですが、たまに身体のバランスが悪かったり、顔(特に眼)の配置でオカシイ時があるのが、お話が良いだけに気になって集中出来ない時があり、それが残念でした。2つ目のお話ですが、お見合い相手がアッサリ納得したのは分かりますが、孫を欲しがってたお母さんには何て説明したのか、お母さんに元の職場に戻る事を相談したら、店を閉めて家を売り故郷に戻る事になり住む家が無くなるから簡単に同棲の話が出て、ちょっと肩すかしのような感じで物足りないです。
表紙の、攻めの顔が隠されていることに大きな意味があるんです!
指の隙間から見えてる乳首が色っぽーい♥
風緒先生のシュッとした綺麗な絵が大好き!!!!!
表題作はリーマン同士、もう1編は料理人とリーマンの話が収録されています。
どちらも、私好みな恋愛適齢期な男達!
絵も設定もめちゃくちゃ好みですが、いい年した大人の男が恋をして焦れたり、みっともなくなってしまうのがとっても良かったー♪
●「暗がりでくちづけを」
リーマンの虻川は、大学から会社まで一緒の後輩・江藤にずっと片思いしている。
でも口に出せるはずもなく、ただ想っているだけ。
そんな時、仕事のアクシデントで、同じく大学からの後輩・志田と、ホテルのダブルに泊まることに。
志田と江藤は顔はそれほどでもないのに、背格好と佇まいが似ているから混同されがち。
それまで虻川は二人が似ていると気にしたことはなかったけれど、暗がりの中だと、愛しい江藤がそこにいるようで…
その錯覚は虻川を駆り立て、一人で欲望を発散させようとすると、「我慢できないほど江藤に似ていますか?」と志田に気付かれてしまう。
そして志田は「先輩は好きな男と擬似セックスできて、俺は面倒なく性処理ができる」と取引を持ち掛ける。
例え擬似でも愛しい男に抱かれる誘惑に、虻川は逆らえるはずがなく…
決まった日、決まった場所の暗がりで、虻川は愛しい男を待つ。
志田は愛しい男になりきって、目隠しをしてひどく優しいキスをする。
志田はどうして、虻川の考えを見透かしていたのか?
虻川のために、江藤になりきろうとしていた志田の努力が切ない!
実際に抱くことができても、それは自分との行為ではない、それって虚しくて悲しいだろうなぁ。
こんな取引を持ちかけた男の隠された想いにジーンとします。
最中に電気が点いたことで、虻川は江藤ではなく志田に抱かれていることを実感する。
そうしてカラダから流されてしまうこともある。だって大人だから…
1-2話は虻川視点、3話は恋人になってからの志田視点で語られます。
偽りのカラダの関係からはじまった二人が、恋人としての関係を築いていく、志田視点だからこその不安は切なくて、クールな志田が見せる頼りない一面は愛おしく思えてきます。
●「齧ってみなけりゃわからない」
表題作のスピンオフ、三角関係の一角だと気付いていなかった江藤のお話です。
江藤は、近所にある定食屋の息子(料理人)・相庭と仲良くなる。
社会人になると、仕事抜きで付き合える友人は貴重で、お互いの家で飲むくらい気を許していると、酔った相庭からいきなり好きだと言われて…
そして相庭から「忘れろ」と、距離を置かれてしまう。
江藤はノンケだけれど、志田&虻川カップルに相談したりして、自分がどうしたいのか?いちばんシンプルな想いに従っていく。
好きだって想いを伝えてしまっても、相庭は自分の想いが通じることよりも、江藤をゲイが受ける偏見に巻き込みたくないと思う。
終わりだと決めたのに、ふとした瞬間に江藤への気持ちがダダ漏れてしまう。
気持ちを自分が思う方向に制御できないのが ”恋” だなぁ。
そんな相庭にまっすぐ向き合う江藤の明るさに救われます。
(意外とエロく誘ってしまうところもイイ♪)
二編とも攻めはクールな感じなのに、受けに惚れ抜いて、みっともないところを見せるところに、男の純情を感じます。
ダダ漏れな感情が伝わってくる表情、風緒先生の絵もステキでした!
風緒先生の絵で語られるラブストーリーほんとに好き♪